瀬戸内旅行
5月の中旬、元同僚と米国から日本に行く時期が一緒だったので今回、瀬戸内方面へ一週間旅行に出かけた。初日は広島の原爆ドームと平和記念資料館。この4月にリニューアルオープンされたようでたくさんの人が訪れていた。以外だったのは日本人よりも海外から、それも若い人たちが真剣な眼差しで見学に来ていた事だった。日本を初めて訪れる人もいただろう。その貴重な時間を割いてここ広島の平和記念館に訪れてくれた事に感動した。日本人であれば1度は訪れるべしと言われていたので、ようやく行くチャンスが訪れた。
翌日の早朝は宮島フェリーで厳島神社と大鳥居を訪れた。早朝だったせいか静かな神社は、まだ人がまばらだった。その中で一人祈りをささげている女性の姿が目立った。
その後は高速バスで瀬戸内しまなみ海道にかかる橋を通り抜け一気に四国の今治、愛媛の松山にあるわが国最古の道後温泉、香川を抜けて徳島の阿波踊り会館に立ち寄り阿波踊りの歴史とステージを見学。その後、瀬戸大橋線で岡山に戻り、また広島の尾道に向かった。大正、昭和の時代を彷彿させるような商店街を歩き港に向かうと石の橋に刻まれた文字が目に入った。太平洋戦争の体験が無い私たちであってもその文字には映像が浮かぶような強力なインパクトがあった。
そしてまた岡山に戻り倉敷の町並みを歩きながら桃太郎カラクリ博物館を見学。翌日は岡山県で日本のエーゲ海と言われているオリーブガーデンの丘から見下ろす瀬戸内の島々を眺め時間を過ごした。その後、神戸で最後の一泊を過ごし翌日は東京に戻った。
今回の旅は瀬戸内方面を大まかにぐるりと巡る旅にしようと言う事で何も特別決めず
気分任せのぶらり旅にした。旅に出かける前にきっちり勉強して情報収集してあそこもここもと事前に準備する旅もある。ただ、今回はのんびり気ままな旅をする事が目的でもあったのであえて宿泊先も決めず行った先で泊まる所を探し降りた駅で観光局に行ってその日の予定を決めるという事でかなりフレキシブルな旅だった。そんな電車の旅が出来るのは安全な(他国から比べれば)日本だからこそかもしれない。
また、その行った先々で出会った人、親切にしてくれた人たち、すれ違った人々達とのちょっとした会話も旅を彩り面白くさせる。もしかしたら絶景や美味しいグルメよりも、そんな事が旅を印象深いものにするのかもしれない。
茶子 スパイス研究家 |