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謹賀新年
1182号

No.1182     Ryo Onishi              1/6/2019

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雑貨屋のひとり言

2019年、新年明けましておめでとうございます。今年も雑貨屋ウィークリーをよろしくお願いします。
元旦から熊本で地震がありました。今年も驚かされることがたくさんあると予想されます。どんなことが起きても受け入れられる心を持てるようにしたいものです。そして好奇心を持って何事にも楽しく取り組んでいきたいと思います。
≪R.O≫

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


元日の朝も回転皿で来る

旧友が昔の顔で来る賀状

歳なりの歩幅で去年また今年

関節はまだ錆びてないマイペース

凡々と鬼にも仏にも遠く



( ニュースひとりよがり )


「新元号4月1日に公表」
エイプリルフールではありません −政府

「3億3千万円で落札」
上げましておめでとう −大間マグロ

「5連覇ならず」
箱根の山は天下の険 −青山学院


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(555)「亥年」

古い話で恐縮だが、翁が30歳代の後半、取材で初めて台湾に行った時、コーディネーター(世話役=ガイドと通訳)を務めてくれた現地の若者から(取材を終えて別れ際)「これは台湾(及び中国)で有名な“ツウ・ロウ(zhu rou)”です。美味しいですよ」と言ってお土産を渡された。ところが包装紙に“猪肉”と書いてあったので翁は驚き「え?イノシシの肉?」と言ったら彼、笑って「いえ、これは豚肉です。台湾(及び中国)では“豚”のことを“猪”と言い、日本語の“イノシシ(猪)”のことは“野猪(イエ・ツウ=yezhu)”と言います」。当時、翁は、まだ中国語を学習していなかったので翁が知っていた中国語と言えば「你好(ニー・ハウ=こんにちは)」「謝謝(シエシエ=ありがとう)」「再見(ツアイ・チェン=さようなら)」くらいだった。どうせ同じ“漢字国”だから漢字で筆談すれば何とかコミュニケーションはとれる、と甘く考えていたら、日本語と中国語の同じ漢字でも意味が全く異なるものが沢山あることを知らされた。この「猪=豚」がいい例だが、ほかに「工作=仕事、働く」、「告訴=知らせる」、「小心=注意」、「湯=スープ」、「勉強=無理をする」、「手紙=衛生紙(トイレットペーパー)」などなど・・・

さて、2019年は『亥年』。言うまでもなく日本では『亥』は『猪』。ものの本によると「亥は草木が枯れ落ちて種の内部に草木の生命がこもっている状態」だそうだ。言い換えれば「亥は、発芽に備えてエネルギーを貯め込んでおく時期」と言うことらしい。その“言い伝え”を基に(いつの時代からか)別の教訓が出現した。「個人的には、さまざまな知識を吸収し健全・強固な精神力を養う時期」、「組織的には、人材教育や設備投資、財務基盤を固める時期」、つまり「亥年は、対外活動を活発に行なうのではなく、個人も組織も内面(内部)を充実させる時期」と解釈されるようになった。だが、翁はこの解釈をすんなり呑み込めない。何故なら『猪』と言えば「猪突猛進」(前後のことを考えずに猛烈な勢いで突き進む)を真っ先に思い浮かべるからだ。“亥年は発芽に備えて硬い種の中でエネルギーを内に貯めこむ年”との解釈とかなりのギャップ(大きなズレ)を感じ、正月早々からいささかモヤっとしたのだが、1年のスタートだから、この“モヤ”をいち早く解消したいと思い、(翁流勝手解釈で)「内部エネルギー蓄え論」は“儒教的思想”、「猪突猛進論」は“生態学的こじつけ”と考えることにした。要するに「芽生えの時期まで、しっかりと内面充実を図り“いざ、芽生え”の時、猛烈に突き進む。その場合の“猛進”は、単なる”盲進“ではなく、しっかりした内面充実によって培われた“戦略・戦術の伴う突進”であることが望ましい」、つまり「寒冷期は健全な心身を鍛えるための充電期、そして、いったん活動期に入ったら思いっきり走る」と結論付けた。とは言え、超・後期高齢者になっている翁は、もはや“思いっきり走る”気力も体力も無くなっているが・・・

日本は、明治の初期まで月・方角(八方位)・時刻を表す場合に十二支が使われていた。月と方位を列挙すると、子(ね)は11月(北)、丑(うし)は12月、寅(とら)は1月(北東)、卯(う)は2月(東)、辰(たつ)は3月(南東)、巳(み)は4月、午(うま)は5月(南)、未(ひつじ)は6月、申(さる)は7月(南西)、酉(とり)は8月(西)、戌(いぬ)は9月
(北西)、亥(い)は10月。

時刻は、午前0時=子の刻(九つ)、午前2時=丑の刻(八つ)、午前4時=寅の刻(七つ)、午前6時=卯の刻(六つ)、午前8時=辰の刻(五つ)、午前10時=巳の刻(四つ)、午後0時=午の刻(九つ)、午後2時=未の刻(八つ)、午後4時=申の刻(七つ)、午後6時=酉の刻(六つ)、午後8時=戌の刻(五つ)、午後10時=亥の刻(四つ)――1873年(明治6年)に太陽暦(地球が太陽のまわりを1回転する時間を1年とする暦のたて方)の導入と同時に西洋式の時法が採り入れられた。但し、軍隊では午前・午後の間違いを防ぐために24時制(例えば午後1時を13時・・・午後11時を23時)が使用された。(現在でも使われている。)

翁、若い頃、稲の刈り取り期に長野県のある農村の「三ちゃん農業の実態」を取材したことがあった。“三ちゃん農業”とは、農業の働き手であった男性が遠くへ出稼ぎに出たり、農業以外の職業に従事したりして、家に残った爺ちゃん、婆ちゃん、母ちゃんによる農業経営のこと。田圃での取材(撮影)を終えた午後2時半頃、お婆さん(当時、70歳代前半)から「あんたたち、一緒に“こびる”するかい?」と声をかけられた。“こびる”だったか“こびり”だったか定かではないが、翁たちがキョトンとしていると、お嫁さん(当時、40歳代前半)が、大きな風呂敷から重箱を取り出し「握り飯です。よろしかったらどうぞ」。翁たちの分まで握ってくれていたのだ。海苔で包んだ握り飯と沢庵漬けの美味しかったこと(今でもその味が忘れられないが)、“こびる”が“こひる(小昼)”のことであり、時刻で言うと“八つ”(未の刻=午後2時〜4時)。早朝から働く農家の人は、その時刻あたりで空腹を覚え、そこで簡単に軽食を取る。”八つ時“に食するので”おやつ“と言うようになったことを後日知った。(現在”おやつ“は食事と食事の間の間食を言う。)

ところで、2019年最初の『龍翁余話』は555号。こじ付けだが“Go Go Go”(行け行けどんどん)。また今年のNHK大河ドラマ『いだてん』(韋駄天=仏法の守護神、足の速い神)日本初のオリンピック選手・金栗四三(マラソンの父)を描いたドラマが今夜(1月6日)から始まる。そして早や来年は『東京オリンピック・パラリンピック』開催年。競技施設の完成も選手のコンディションの仕上げも急がなければ、そう考えると2019年の『亥年』は、やはり“激走・猛進の年”と言うべきか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

2019年 おせち料理

今年のお正月はLAで迎えた。この数年、感じる事は海外に住んでいる日本人や日系人の人の方が日本の伝統や文化を大事にしているのではないかと、、、、

何年か前のお正月に弟が東京の我が家に訪れた時に何気なく言った言葉が印象的だった。“昔は大抵の家に門松が飾られ日本の国旗が出ていたけれど最近は殆ど見かけないな〜”と。確かに日の丸の旗でも立てようのなら右翼扱いされてしまうという事の方が異常事態なのに、、、、昨年は日本で今年はLAでお正月を迎えた。知人の教会でやるお雑煮を午前中に頂いて、その方の親戚一同が集まる新年の集まりにも呼んで頂いたので久しぶりにおせち料理を楽しんだ。

鯛の塩焼き おせち料理 おせち料理
ハレの日の料理 海外移住資料館 海外移住資料館 ハレの日料理

昨年、訪れた横浜にある海外移住資料館に展示されていたガーデナ仏教会の餅つき道具や煮炊き道具は今でも使われているようだ。仏教会の青い袢纏を着ている人達も何かのイベントの時によく見かける。 そして今年も仏教会の正面にある大きな釣り鐘は除夜の鐘を鳴らしたのだろうか、、、、近所に住んでいる人は毎年、除夜の鐘が聞こえると言う。日本人の人が作るおせち料理は日本と変わりないが、日系人の人のおせち料理はやはり肉料理が多い。そしてカラフルな色どりのものが多い。
資料館に展示されていたハワイやブラジルの人のハレの日(めでたい祝い事)に食べる料理とLAの日系人の人達が祝い事の時に食べる料理も良く似ている。
一昨年のお正月は日系人の家族が集まるパーティーに呼んでいただいたが、やはりスパムのおにぎりやチキンやポーク、ビーフなどの肉料理が並んでいた。
私のクライアントさんにお正月は何を食べましたか?と聞くと日本語を話さない日系2世の人達も3世の人達も“お雑煮を食べました”と全員答えられた。日系3世も4世のお孫さんたちもお正月は、やはりお雑煮を食べないと新しい年が始まらないという気持ちなのだそうだ。それを聞いて何だか嬉しい。
祖母が生きていた頃はお正月1週間前から台所に立って準備をしていたそうだ。そんな苦労を知らない子供だった私はあたりまえのように祖母の作ったお正月料理を食べていた。後からお正月になると祖母は体調を崩して寝正月だったと聞いて何も手伝いをしなかった私は反省すれど今は祖母に手を合わせる事しか出来ない。祖母の苦労、孫知らずだったな〜と。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。
 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ジャズの世界でも日本人のアーティストが活躍しています。今回、紹介するのは数少ないJazzヴァイオリニストの一人、牧山純子です。私は残念ながら観ていなかったのですが2002年のNHK紅白歌合戦でアメリカから衛星生中継で出演したことがあります。


"Liberta"  牧山純子

1.Captain Caribe
2.Vento di Liberta
3.After The Love Has Gone
4.Sir Duke
5.Orange Road
6.Peninsula
7.Tempo Felice
8.Linus And Lucy
9.To Love Again (Nocturn)
10.Joyful Joyful (Symphony No 9)
11.彼女の夏


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

先週も書きましたように、私たちの身体はスマホなどの電子機器が発する電磁場に囲まれています。この電磁場が人体に流れる微弱電流(生体電流)に干渉して、滞留や伝達遅延などの悪影響を受けます。身体を取り囲む電磁場を平衡に保ち、微弱電流の流れを整えることによって、運動機能や生命活動をその能力の最大値に近い状態に引き上げられることが近年の研究で明らかになっています。
電磁場を平衡に保つ原理を応用したマイクロチップを内蔵したアメリカ製のリストバンド(アメリカ特許:US Patent No.8,106,849)が日本でも入手できます。好奇心旺盛な私はこれを購入して装着しています。
ずっと装着していると効果がわからないですが、装着前後で比べると違いがわかります。一つ例を挙げますと、眼をつむって片足で立つ実験をやると、装着後の方がバランス力がアップすることがわかります。ゴルフをやっている方にはスイングやパッティングなどに効果があると思います。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1182

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com