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1176号

No.1176     Ryo Onishi              11/25/2018

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雑貨屋のひとり言

私にはあまり縁がないイタリアの高級ブランド、"ドルチェ&ガッバーナ"が中国人に対し、誤解を招く動画をSNSで発信したために炎上して一晩で大きな中国市場を失うというニュースがありました。彼らの心の中に人種への偏見があるように感じられます。企業が時間をかけて構築したブランドを自らが傷つける行為は愚かなことです。慌てて謝罪をしていましたが、果たして信頼回復はできるのか見守りたいと思います。日本でもコンプライアンス問題等でブランド力を落とした企業が最近多くなっています。厳しい競争、変化の中で少ないパワー、コストで最大の利益が得られるブランド力を大事に育て豊かな日本にしてもらいたいと思います。≪R.O≫

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


なぞなぞをかけて写楽のかくれんぼ

写楽の絵派手に喋って喋らない

ライフワーク写楽を追ってまだ会えず

大胆な仮説に苦笑する写楽

江戸ロマン写楽は謎のままがいい



( ニュースひとりよがり )


「長生きの目標」
東京五輪から大阪万博までにのばした −超高齢者

「不正続きの日産」
率先垂範 −ゴーン会長

「護送車」
これはどこの会社の車だ −ゴーン会長


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

今週はお休みです。
 

 

茶子のスパイス研究

やがて、いのちに変わるものA

名古屋からJR武豊線で20〜30分ぐらいだったろうか半田市に到着した。今も昔も変わっていなさそうな古い木造の駅の出口は向かい側にあった。階段を上って向こう側に渡る橋の所に看板があった。見ると“この、古線橋は明治43年11月に設置されたJR最古の橋です”と書かれてあった。いきなり歴史的な橋の登場だ。きっとこれを見たら鉄道マニアも喜びそうな橋だ。駅を出ると、そこからもミツカン本社の高いビルが見えた。そのビルを目指して街を歩いていくと歴史を感じさせるような、お土産屋さん、旅館(今は営業していなさそうだった)や古くから営業している和菓子屋さんがあった。趣があってなかなか雰囲気のある街だ。午後のミツカンミュージアム見学の前に國盛(クニザカリ)酒の文化会館も近くにあったので寄ってみた。
この街では江戸時代から200年にわたり酒造りが行われてきたのだそうで当時の酒造りに使われていた道具や資料が展示されていた。そしてそのお酒を造る工程をわかりやすくスタッフの方が説明してくれた。最後に利き酒体験もあり甘酒、ザクロのお酒、梨のお酒、にごり酒、吟醸酒と試飲する事が出来る。ひと通り試飲させていただいて、どれも美味しかったけれど個人的には水色の瓶の生酒が気に入った。すっきりとした力強いイメージのお酒だ。食前酒を済ませ、お昼を済ませ、ミツカンミュージアムへ向かった。少し早めに到着したのにも関わらず入口付近では、すでにミツカンさんの社員の方が待っていて出迎えてくださった。ミュージアムに入る前に社員の方が、そのすぐ脇に流れる運河を指さして説明してくれた。“昔は、あの運河の向こうにある黒塗りの建物が工場だったんですよ。そこで作られた、お酢がこの運河から船で江戸に運ばれていったんです。”と。その黒塗りに白いミツカンのロゴが書かれた建物はとても存在感があった。

 

創業者である中埜又左衛門氏が酢作りを始めたのは1804年の江戸時代。その頃に創業した彼のお酢が今では米国にいる消費者までに届いている事を彼はその当時、想像する事が出来ただろうか…
ミツカンの歴史がこんなに古く長くそれでいて新しく感じるのは伝統を守りながらも常に時代と共に発展し続けているからなのだろうと思う。ミュージアムの中は大地の蔵、風の回廊、時の蔵、水のシアター光の庭と別れていて自由に見学出きる30分コースとガイドの方が説明してくださる90分コースと2つあり、私は90分コースを見学させて頂いた。
詳しい内容は将来、ミツカンミュージアムを訪れる方の楽しみの為にここではあえて説明はしない。ただ、一番私が感動したのは時の蔵。江戸時代に活躍していた約20メートルもある弁才船を再現して作られた船が目の前に現れた時は圧巻だった。その船の反対側から甲板に上がって座席に座ると目の前のスクリーンに現在の時刻が映し出された。
その時計の針が逆回りになり私たちはタイムマシーンの船に乗せられて一挙に江戸時代へと向かっていった。船は何度も沈みそうになりながらも荒波を乗り越え風を切り果敢に進んでいく。まるでミツカンさんの会社の歴史を感じさせるような荒波だった。そして、ようやく江戸の町が見えるとそこに活気溢れる庶民の生活が生き生きと描き出されていた。お酢の文化を学ぶ事が出来るだけでなく、創業者のスピリットを感じる事が出来る、なかなか、センスもコンセプトも素晴らしいミュージアムだった。
その後、もう一つ気になっていた醸造の町、半田にある赤レンガを訪れた。明治時代に建てられたビールの製造工場の跡地で今もその当時に作られたカブトビールが飲めるビアホールがある。かつてパリ万国博覧会では、このカブトビールが金賞を取ったのだそうだ。
そう言えば最近もフランスで山梨のワインが金賞をとったとかいうニュースを聞いて嬉しくなった。かつて日本人は舶来品だったら何でもいいと思った時期もあったようだけれど今は何でも日本製がいいと私などは思っている。外から眺めてみたら日本にたくさんのお宝がある事に気が付いて今更ながら感心、感動する事が多い。日本には100年以上続く老舗企業が世界1多いそうだ。今後もそうあって欲しい。特に幸せを提供してくれる食品会社にはエールを送りたくなる。帰りの新幹線の中で中埜家文書にみる酢造りの歴史と文化をというパンフレットを読んでいたら、酒の文化会館も赤レンガのカブトビールも酢造りのパイオニアであった中埜又左衛門氏が関わっていた事を知った。そして、その創業の地に今も本社があり地元の為に貢献されている姿を見て、これが本当の日本の会社の在り方なのだと思った。
茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。
 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今週は944号で紹介した纐纈歩美(こうけつあゆみ)のアルバムを紹介します。このコーナーでも日本人の女性サックス奏者を時々紹介していますが、みなさん素晴らしいアーティストでしかも美人です。実力があって美人なんですから、きっとコンサートはいつも満員ではないかと想像しています。とてもいい雰囲気の聴きやすいアルバムです。


"Balladist"  纐纈歩美(こうけつあゆみ)


01-Autumn In New York
02-The Good Life
03-Beatrix
04-Dedicated To You
05-Flora
06-Night Lights
07-Setembro
08-Detour Ahead
 


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

2025年の大阪万博が決まりましたね。私たちは二度も大阪で万国博覧会を観ることができることになります。しかも会場はUSJに近いので自宅から簡単に行けます。1970年の大阪万博から55年もたって開催されますが、時代は大きく変わりました。高齢化が進み未来に不安を感じている日本人に夢と希望を与えられる万博にしてほしいと願います。

生まれて初めてインフルエンザ予防接種を受けました。予防接種の前の説明でアナフィラキシーショックの話をされてちょっと気になりましたが何事もなくほっとしています。

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Zakkaya Weekly No.1176

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com