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やがて、いのちに変わるもの�@

この言葉は、お酢で有名なミツカンさんの会社のスローガンだそうだ。
人のいのちの源である食品を作っているという誇りと責任。“やがて、いのちに変わるもの”は、そんな私達の想いから生まれた言葉です。と会社の案内に書かれていた。
その言葉が強いインパクトで私の心に響いた。日頃、何気なく選んで購入していた商品の中に、あれもこれもミツカンさんの商品だったのだという事に後から気が付かされた。
米国で日本のお野菜作りをしている社長のミツカンポン酢への特別な思いもあって改めてお酢の歴史や文化に触れてみたくなった。調べるとミツカンさんが2015年にお酢のミュージアムを本社の隣、愛知県の半田市にオープンされた事を知った。
日本の代表的な調味料として味噌、醤油、酒、味醂そして、お酢が挙げられる。最近では世界のシェフが自分の国の料理に日本の調味料を其々の感覚と感性で上手に使っていて、こんな使い方もあるのかと感心してしまう。発想の転換をすると可能性が広がって面白い。その中でも、お酢の世界は、まだまだ奥深いものがあるようだ。最近は科学的なデーターも出ていて、お酢は健康にいいという事はわかってきているけれど、酸っぱいものは苦手という人もいる。私のクライアントさんも減塩が必要な人や食欲が無い人に隠し味としてミツカンさんのいろいろなタイプのお酢をその時に応じて他の調味料とブレンドして使っている。健康な人でも美味しくなければ食べる楽しみが半減してしまうし幸せホルモンが出ないのだ。そうすると免疫機能がうまく働かないような気がする。そのお酢の使い方をもっと知りたいとも思っていたので、お酢のミュージアムを訪れる事は私にとって絶好のチャンスだった。この月曜日の早朝、ワクワクしながら東京駅から名古屋行の新幹線に乗った。初めて訪れる愛知県の半田に向かう間、新幹線の中でミツカンさんのお酢のミュージアムのカタログに目を通していた。地図を見るとミツカンさんのミュージアムからも、そう遠くない所に酒のミュージアムやビール工場のあった赤レンガ建物もあるようだ。
昔から醸造業として栄えてきた街なのだな〜と…そう言えば、お酢という字は酒から作るとも書く。先日、東京にあるミツカンさんの会社を訪れた時に頂いた酒粕で作られた珍しい“三つ判山吹”と書かれたラベルのお酢を頂いた。まだ、もったいなくて封を開けていない。熟成させた酒粕だけを仕込み時間をかけて造りあげた特別な、お酢なのだそうだ。ミツカンさんの歴史や製造過程をわかった上で料理をしてみようと、まだキッチンに飾ってある。（続く）

茶子　スパイス研究家

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