オープンホスピタル
今年で3回目の日本赤十字医療センター主催のオープンホスピタルが11月3日文化の日に行われた。ちょうどこの時期は毎年、日本に帰るので今年もボランティアに参加させていただく事にした。母の入院からご縁が出来てかれこれ、この日赤には5年ぐらい通っている。普段はハーブガーデンのお手入れに参加する事が出来ないのでせめて秋のこの時と春のガーデンのお手入れには参加したいと思っている。今年も去年と同じく日赤のハーブガーデンで採れたハーブティーをいらしていただいたお客様に飲んでいただくサービスをさせて頂いた。今年はレモングラスとゼラニウムのお茶を用意した。採りたてのローズマリーはお料理用に何本かに束ね、ティートリーは乾燥させたものを匂い袋として包み、レモングラスの生の葉は飲み物用に束ねた。そしてそれらをおみやげとしていらしてくださった方々に渡した。
入院されている患者さんもお見舞いにいらした家族や友人の方も、また普段は白衣を着ていらっしゃる先生方も看護婦さんも日赤の新入社員の若い方たちも、たくさんいらしてくださった。
ハーブボランティアの中の方で毎年、日赤のハーブガーデンで採れたものを使ってクッキーを作って持ってきてくださる人がいる。今年はローズマリー入りのクッキーやブラックベリー入りのクッキーが並べられていた。食べてみると手作りの、ほのぼのした優しい味のクッキーに仕上がっていて美味しかった。
日頃病院に縁の無い人もこういう機会に家族と共に訪れると面白いと思う。血圧測定やアロマオイルを使ったハンドマッサージに加えて今年は立った時の足のバランス測定をプリントしてその後、プリントを見ながら専門家の方が診断アドバイスをするコーナーもあった。また、癌と肥満の関係のレクチャーやアピアランスケアといって癌治療におけるスキンケア、メイク、ネイルケア、ウィッグなどのコーナーもあった。
久しぶりに一日、ハーブの香りに包まれその香りに癒されるひと時だった。サービスする人もされる方も笑顔が絶えない。ボランティアの人に支給されたお弁当を食べながらボランティアの人と話した。以前はこの病院でお世話になったという人が多い事に感心した。元気になったから今度は自分が何かしたいと…
持ちつ持たれつ助け助けられ…そこに感謝する気持ちがあるからなのだな〜と。
茶子 スパイス研究家 |