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1166号

No.1166     Ryo Onishi              9/16/2018

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雑貨屋のひとり言

ようやく残暑が和らいで過ごしやすくなってきました。酷暑続きで、しかも相次ぐ自然災害に痛めつけられた今年の夏は心身共に疲れましたね。マネキンの服装はもうとっくに秋物に変わっていますが、私は今日もTシャツを着ています。

月曜日は敬老の日ですね。3500万人以上が65歳を超えていますが、敬老の日の対象者は何歳からなんでしょう?私は先日67歳になりましたが対象者ではないと思っています。≪R.O≫

 

河合将介さんのコーナー 

休止中です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


先走る夢現実にもう転び

人恋ししみじみ今日の鍵の束

コースター横目に木馬マイペース

方円の水で器を越えられず

謙譲の美徳市井の隅で生き



( ニュースひとりよがり )


「全米を制覇」  
ええっ! −某国首脳

「プーチン氏また遅刻」
チコちゃん叱ってやってよ −安倍首相

「低迷」
ジャイアンツ目を覚ませ −横綱


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(542)「長寿十訓」

“天変地異”を思わせる異常気象が続いた後、やっと訪れた穏やかな初秋の某日、涼風を部屋に取り込みながらリビングのソファに座ってコーヒーを飲んでいたところ、突然、部屋の壁から、こげ茶に変色した1枚の古紙が(風に吹かれて)カーペットに舞い降りた。40数年前、このマンションに引っ越して以来、先人の遺訓や諺を筆で書いて壁や書棚に貼っているのだが、その中で最も古い貼り紙の1つ『長寿十訓』が落ちて来たのだ。破れた箇所をセロテープで補修し再び壁に張り付けた。そして、ふと「あれ?これは(『長寿十訓』が舞い降りたことは)『龍翁余話』に書け、との天の啓示ではないかと思った(本気で、そう思った)。何故なら翁、ちょうど今号のテーマを考えあぐねていた最中だったから・・・『長寿十訓』とは江戸時代の儒学者・本草学者(医学に関する研究者)であった貝原益軒(かいばらえきけん=1630年〜1714年、福岡藩)の『養生訓』の中に書かれた教訓である。

「人間50年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり、ひとたび生を得て歿せぬもののあるべきか」織田信長が好んだと伝えられる幸若舞(こうわかまい=室町時代に流行した語りを伴う舞の1種)『敦盛』(あつもり=平安時代の悲劇の武将・平敦盛を偲ぶ謡曲=作者不明)に謳われているように、昔の日本人の平均寿命は50歳であった。そんな時代に益軒は何と83歳まで生きた。『養生訓』は益軒が死ぬ2年前に著した最後の書である。益軒と同じく長寿路を往く翁、欲深くもう少し生きたいので『長寿十訓』を改めて見つめ直す。

【少肉多菜】――「大和民族(日本人)は元来、胃腸が強くないので穀物菜食を主流にするがよい。肉類は1日1種類、それも少量にとどめる」翁のような“コンビニ弁当派”は、どうしても野菜不足。毎日、洪水の如く流れるテレビの“野菜ジュースCM”に頼るのもいいだろうが、翁は持病の関係でドクターからカリウム摂取を控えるように告げられているので野菜ジュース類は飲めない。某社の野菜ジュースの成分を調べたら、1本(160g)あたりカロテンに次いでカリウムが多量に含まれていることが分かったので購入しない。カリウムの多い生野菜は「1回に少量(トマトは半分)、毎日は避けるように」とドクターに注意されている。本当は温野菜を食べればいいそうだが・・・
【少塩多酢】――「塩分過多で高血圧になり心臓血管疾患・脳血管疾患を招く」とのこと。翁の持病の1つが高血圧なので(これもドクターから)塩分の取り過ぎを禁じられている。そこで、なるべく塩分控えめの食事を心がけているのだが、どうしても漬物類が欲しくなり少量口にする。それだけならまだいいと思うのだが、イヤシ食いの多い翁、“おやつ箱”に煎餅やオカキが。いずれアジルバ(血圧を下げる薬)の量が増えるかも。もう1つの酢だが、翁、もともと酢の物が全くダメだったのだが、ごく数年前から食べるようになった。但し「摂り過ぎは胃腸に負担をかけるのでほどほどに」と益軒は書いている。
【少糖多果】――甘党の翁“分かっちゃいるけど止められねえ”。アンパン、饅頭、洋菓子は3度の食事を1食減らしても食べたい。だから、メタボは解消しない(減るどころか、今夏、2kg増えた)。果物は好きだが、やはりカリウムの多い果物は敬遠している。
【少食多噛】――「飲食の欲を抑制出来ない者は意志薄弱者。満腹は後の禍となる。食は腹八分・九分にして、よく噛め」――「よく噛むことは、胃腸の働きを助けるばかりでなく、脳の活性化、虫歯予防、ダイエット効果がある」との(某医療法人の)データもある。
水戸黄門様の遺訓にも「腹八分がよし。九分に足らば十分にこぼるると知るべし」がある。翁、どの辺が“腹八分”か迷う。結局、十分になるのが常。したがって翁(益軒の言葉を借りれば)“飲食欲が抑制出来ない意志薄弱者“だ。だからメタボは解消しない。
【少煩多眠】――「悩みを少なくし、十分に睡眠をとれ。夜四ツ(亥の刻=22時)に就寝、朝日が出る時刻に起床するがよい」とあるが、我々凡人は悩みを少なくすることが出来れば、それにこしたことはないが、その加減が難しい、と言うか、生きている限り悩みを背負うのが人間である、と翁は開き直っているから“悩みを持つことを、悩まない”ことにしている。多眠は翁の特技、普段、夜五ツ半(戌の刻=9時頃)就寝、(夜中にトイレに起きるが直ぐに寝付く)、暁七ツ(寅の刻=朝4時頃)起床。これが翁のリズムだ。
【少怒多笑】――「他人に怒りをぶっつけるな、咎めだてをするな。笑いのある暮らしを求めよ」これは、言うは易く行ない難し。しかし“笑う門には福来たる”だ。心がけよう。
【少言多行】――「口は災いの元」、「無駄口は品位を落とす」、「物言えば唇寒し秋の風」。しかし、多少の軽口・無駄口が人間的暖か味をもたらすこともある。要は“程度”だろう。
【少欲多施】――「三欲(飲食欲・性欲・物欲)を抑えよ」と(益軒は)言う。だが翁は言う「三欲無くして何が人間ぞ。健全なる身体と進取の精神は三欲で支えられる」(但し、高齢者の三欲は自然に減退するので案じるまでもあるまい)「施しを多くせよ」翁は“金銭支援“は出来ないが“心の支援”は持ち続けたい。
【少衣多陽】――「厚着をして寒さを凌ぐより陽を浴びよ」確かに「多陽」は省エネ対策になるし健康的でもある。だが、「少衣多陽」は時期と場所による。昔と現代とは社会の仕組みも人間の生活形態も大いに異なる。その上、異常気象続き。太陽だけでは寒さは凌げない。“寒がり”の翁、冬場は厚着と暖房器具は欠かせない。
【少車多歩】――「車を控え、なるべく歩け」この時代の“車”は馬・牛馬車・駕籠を指すのだろうか。この言葉は、そのまま現代に通用する。しかも驚くことに「食後は、無理をしない程度に300歩歩け」と書いている。現代は1日4〜5000歩が理想の歩数とか。

随所に(翁の勝手な)反論を書いたが、この『長寿十訓』は現代人にも応用出来る養生訓であることに驚嘆する。益軒の実体験を通して長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も説いているところに特徴がある。なお、江戸時代中期の俳人・横井也有(よこいやゆう=1702年〜1783年)が『健康十訓』の書を残しているが、これは貝原益軒の『長寿十訓』を模したもの、と翁は推測する。ともあれ、いかに欲深い翁ではあっても最近思う“三欲も長生きも、ほどほどがよかろう”・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

インスピレーションポイント

パロスバーデスには車で走るだけでは到底わからないほど、たくさんのハイキングトレイルがある。地元でサイクリングやジョギング、ハイキングをしている人ならどこにどんなトレイルがあるか良く知っている。私もSierra Clubのグループと歩くようになってから様々なキャニオンや海沿いのトレイルを知るようになった。トレイル付近の住宅地のプライベートな環境を守るためにもあまり公には知られていないトレイルもある。
“ここはシークレットトレイルなんだ”と時々リーダーのお気に入りのトレイルにも連れて行ってもらった。残念ながらこの数年、新しく住宅が立ってクローズされたトレイルもある。それでも、まだまだ眺めのいいトレイルは残されている。
この数日、LAもようやく暑さが落ち着いて秋らしくすっきり晴れた日が続いている。そろそろ涼しくなってきたので週末の昼のハイキングに参加してみようという気になった。

  Inspiration Point
Inspiration Point
Avalon Corve  

もし、明日の朝ハイキングに間に合う時間に自然に起きられたら行ってみようと金曜日は目覚ましをかけずに寝た。そして今朝(土曜日の朝)6時にすっきり気持ち良く目覚める事が出来たので久しぶりに車を飛ばしてパロスバーデスの山へ向かった。家からは25分ほどで集合場所に着いた。朝の8時スタートは、そんなに早いスタートではないけれど、それでも朝の清々しい風や太陽の光は気分がいい。
家にいたらグダグダと過ごしてあっという間に午前中が過ぎる。パッと早起きして運動をしてそれから本を読んだり仕事の整理をしたりする方がテキパキ物事が進むような気がする。それに運動をすると全身の血液が体を巡り新鮮な空気が体に入り免疫力が強化されエネルギーが沸々沸いてくるような気がする。今日はインスピレーショントレイル(海沿いの入り江)まで行く予定だったがトレイルに山から落ちた大きな石がゴロゴロしていて、まだメインテナンスがされてなくクローズされていた。それで、私達は、その先のアバロンコーブに向かったが時間が遅く岩場はすでに海が満ちていて歩いて向こう側に行けない状況だった。その手前でスナックタイムをとり、また同じトレイルを引き返した。昔いた、リーダー達は殆どいなくなった。もう、年をとって膝を痛めたり腰を悪くしたりしてだんだんボランティアをしてくれるリーダーがいなくなっているのだ。今朝も、リーダーになりたい人の研修に参加出来る人がいたら知らせてくださいとリーダーが案内を配っていた。明日はSierraClub主催の夏の終わりに開かれる1年に一回のポットラックパーティーがある。昔活躍していたリーダーもこの日には顔を見せる。きっと懐かしいリーダーの人達にも会えるだろう。そして、このポットラックパーティーが終わると本格的な秋がやってくる。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。
 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ジャズが落ち着いて聴ける季節になってきました。厳しい残暑でちょっと疲れている時期でもありますのでスムースジャズがいいかなと思いました。

美しい音で創り上げられているクオリティーの高い曲ばかりです。kuori美しい音に魅了されながら聴けるアルバムです。
クオリティーの高い作品だと思います。

"Three Before Midnight"  Al DeGregoris

01-''j'' Walkin' 4:12
02-Day Dreams 4:18
03-Hot Potato 4:16
04-Three Before Midnight 4:09
05-Here to Jersey 4:12
06-Into the Light 4:02
07-Shark Dance 4:11
08-Bc's Bounce 4:13
09-Finding Forever 4:05
10-North Shore Sunset 5:24
11-Three Before Midnight (Ext) 5:56
12-Into the Light (Ext) 5:43

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

近畿地方を直撃した台風21号が過ぎて2週間ちかく経ちました。街は穏やかさを取り戻したように見えます。近所の大きく曲がった信号機は元に戻っていますが、高層マンションのベランダのガラスはまだ修復されていません。修理の段取りがまだつかないのかもしれません。16階の我が家から街を見渡すと、ところどころ、ブルーの色が見えます。屋根にダメージを受けてブルーシートを被せてあるのだと思います。北海道で発生した地震で台風21号の被害状況があまり報道されていませんが、被害を受けて困っている人がたくさんいると思います。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1166

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com