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1161号

NO.1161     Ryo Onishi              8/12/2018

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雑貨屋のひとり言

盆前の週末ですがすでに長い休みに入った方がたくさんいると思います。
近所のショッピングモールは盆用品、贈答品の売り場が賑わっています。
昨日は私たちの住む町でお祭り行事がありました。家の前の道路に露店が並び、大変にぎやかでした。昨年に続き成長した3人の孫が甚平を着て勢ぞろいし、楽しい時間を過ごしました。≪R.O≫

 

 米国でリタイヤする

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『 米国でリタイヤする 』(羅府新報2003年2月度掲載)
私は5年半前、米国内(トーランス)の日系企業で12年間の駐在員生活の後、現地で企業定年を迎えて退職し、そのまま米国内で引退生活を続けている。

先日、私は当地ロサンゼルスの友人(コンサルタント会社経営)からの依頼で「駐在員のリタイヤ後の生活設計は?」というテーマで、セミナー講師を引きうけ、日本企業の米国駐在員が現地で定年を迎えた後も引き続き米国に残り引退生活を送るための問題点、条件、心構えなどについて私の実体験を話す機会があった。

そして、私が定年引退後、なぜ米国で引き続き生活をすることにしたのか?、そための必要条件は?、留意点は?などについて語った。

私が米国で引退生活を決めた要因として、12年間の米国滞在中に培った人脈、家族(妻)の理解、日米の生活費の比較、趣味、等々があげらるが、最大の理由は、定年引退に対する日米の考え方の差であったと言える。

 日本の場合、定年退職者に対する言葉は「ご苦労様でした。これからもどうかお達者に・・」であり、人生という舞台から去り行く人への慰労の言葉が中心だ。

これに対し米国の場合、リタイヤメントとは「次の人生のスタート」であり、私も米国の現地法人を引退した時、周囲のアメリカ人からは、“おめでとう”と言われ、“ハッピー・リタイヤメント”と祝福された。

この日米の格差が私に米国残留を決意させた決定的要因だったと言えるだろう。

  現実に日本人が米国で企業から引退後も滞在するとなると、生活上の問題点・留意点も多い。例えば滞在資格(ビサ)、住宅の取得、年金(日米)、医療保険、子弟の教育問題等々だ。このへんに関しても私はセミナーで自分なりのアドバイスをした。

さらに、折角米国に滞在する以上、日常生活が充実しなければ意味がないわけで、ボランティア、趣味などについても語った。

今回のセミナーでの私の体験談とアドバイスが、私と同じ道を考えている人にとって少しでもお役に立てばと思っている。


河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


この願い何時ヒロシマの千羽鶴

あれは夢いえ8月の焼野原

アナログの脳に消えない敗戦日

飽食のしっぺ返しがきっと来る

国境の愚か見下ろし渡り鳥



( ニュースひとりよがり )


「自民総裁選」
今度はタヌキとキツネか −モリカケ

「第100回」
今年は特にあつい −高校野球

「津川雅彦さん死去」
もう来たの意気地なしねえ −朝丘雪路


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(537)「終戦記念日雑感」

戦前生まれ、戦中育ちの翁にとって8月15日は、何年経っても格別な感慨を抱く日である。
小学校3年生の夏休みの8月15日の昼前、近所の大人たち10人ほどが翁の家に集まり、ラジオの前で正座した。何が始まるのだろう?龍少年(翁)も最後列の母の横に座った。正午の時報の後「只今より重大な放送があります。皆様ご起立願います」大人たちは立ち上がった「天皇陛下におかれましては全国民に対し、かしこくも御自ら(おんみずから)大詔を宣せられることになりました。これより謹みて玉音をお送り申しまず」(このアナウンス原稿は後年調べたもの。その時は龍少年には意味が分からなかった)。母たちは深く頭を垂れた。そしてたしか『君が代』が流れ『玉音放送』が始まった。「朕(私は)深く世界の大勢と帝国(我が国)の現状に鑑み、非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し、ここに忠良なる爾臣民(なんじしんみん=国民)に告ぐ。朕は帝国政府をして米英支蘇(アメリカ・イギリス・中国・ソ連)に対して共同宣言(ポツダム宣言=ベルリン郊外のポツダム村で作成された、日本に対する“無条件降伏文書”)を受託する旨通告せしめたり・・・
耐へ難きを耐へ、忍びが難きを忍び、以て万世の為に太平を開かむと欲す・・・」(この勅語も後年に調べたもの)初めて聞く昭和天皇の悲痛なお声の終戦を告げるお言葉が、73年目を迎える今でも翁の耳に鮮明に残っている。その時は、お言葉の意味が分からなかったが、ラジオの前で泣き伏す大人たちの有り様を見て子供心に「これはただごとではない」と思い、龍少年は泣いている母の横顔を見る。母は声を震わせ小声で「戦争が終わった、日本が負けた」と龍少年の耳元でささやく。その時、龍少年は(事の重大さを理解出来ず、泣くどころか、戦争が終わったのなら)学徒動員で長崎県佐世保軍港(航空機整備兵)に行っている兄や、女子挺身隊員として大阪の貝塚(紡績工場)で勤労奉仕をしている長姉が帰ってくる、直ぐに会える、その嬉しさがこみ上げて笑みを我慢したものだった。

さて、この『玉音放送』が大東亜戦争(太平洋戦争)を本当に終結させたものかどうか?“否”である。『玉音放送』6日前の8月9日、ソ連(現ロシア)は、1941年に締結された『日ソ中立条約』(不可侵条約)を一方的に破って日本(満州)への攻撃を開始、世界戦史上、類のない非人間・蛮兵の悪名高いロスケ(ソ連兵)によって日本軍及び民間人10数万人が殺された(半藤一利著『ソ連が満州に侵攻した夏』より)。日本が終戦宣言『玉音放送』した後もソ連は南樺太・千島列島を攻撃、ロスケはここでも日本人(民間人)数万人を虐殺した。おまけに日本固有の領土である“北方4島”までも不法占拠した。故に翁「ドロボウ猫のロスケ野郎」と若い頃からロシアを罵倒し「北方領土返還」を叫び続けている。

今更、ではあるが『終戦記念日』で思い起こすのは日本が“降伏”から“独立”に至る経緯である。1945年8月14日にポツダム宣言受託を連合国に通告、8月15日『玉音放送』、以後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ=総司令官はダグラス・マッカーサー元帥)は日本を占領下に置き(GHQ意向の)「日本国憲法」を押し付ける。その憲法は象徴天皇制・戦争放棄・国民の権利・義務・三権分立など第11章、第103条に及ぶ長文だ。ほかにGHQが矢継ぎ早に行なったことは財閥解体・労働組合結成・農地改革・学制改革・戦犯裁判(東京裁判)など。翁の感情論だが、民主主義の押し付けで日教組と言う左系教育団体が日本の伝統文化と日本精神を破壊したことは許せないが、思想・宗教・職業の選択・言論等の自由、平等・人権尊重などは民主主義の光の部分と言うべきだろう。

1945年9月2日、日本政府代表(重光 葵外務大臣)は(東京湾に停泊中の)「戦艦ミズーリ」艦上で、連合国軍最高司令官マッカーサー元帥と「降伏文書調印式」を行なった。
その「戦艦ミズーリ」は硫黄島や沖縄を攻撃した後、日本本土に接近し太平洋側の各都市に雨あられの艦砲射撃を行なったにっくき戦艦。その船が1999年1月からハワイ・パールハーバー(真珠湾)に浮かぶ『アリゾナ記念館』(上写真右側)の左方向に同じく記念艦として一般公開されている(大東亜戦争の始まりと終わりを象徴する2艦)。翁は数回参観しているが、最初に艦上の重光外務大臣が「降伏文書」に署名した場所(『Shigemitsu POINT』 の記念プレート)(下写真右)に立った時、ある種の屈辱感を味わったものだ。

さて、終戦から7年目の1952年4月28日、「サンフランシスコ平和条約」の発効により
国際法上(ソ連等共産主義国を除く)連合国各国と日本との戦争状態が終結、日本は完全な独立国に回復した。その“独立”直後の5月2日、先の大戦で散華した「全国戦没者追悼式」の第1回が新宿御苑で催された。8月15日に行なうようになったのは1963年日比谷公会堂からだ。翌年(1864年)は靖国神社で。そして1965年(昭和40年)から現在の日本武道館で開催されるようになった。8月15日は(翁は、ほとんど毎年)靖国神社に参拝するので当式典の模様はテレビで視るだけ。今上天皇・皇后のご臨席は今年が最後、そのご心境を窺い知ることは出来ないが、昭和天皇の御遺志を継いで戦没者への哀悼と平和への祈りは、殊更強く深いものであられるだろうと拝察する。翁も両陛下30年の御在位に感謝し、戦没者への哀悼の誠を捧げたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

最近は美しい響きのジャズを探しています。今週見つけたアルバムも美しいピアノジャズです。
1980年代にデビューした、アメリカのピアニスト、作曲家のFred Herschはジャズの伝統とクラシックの両方を取り入れたジャズを聴かせてくれます。"Heartsongs"はFred Herschのピアノ、Michael Formanekのベース、Jeff Hirshfieldのドラムは完璧なトリオだと思います。

"Heartsongs" Fred Hersch Trio

01-The Man I Love (George Gershwin)
02-Fall (Wayne Shorter)
03-Lullabye
04-Free for Three
05-Hearsong
06-Infant Eyes (Wayne Shorter)
07-Beam Me Up (Michael Formanek)
08-I Mean You (Thelonious Monk)
09-Evanessence
10-Rain Waltz
11-The Sphinx (Ornette Coleman)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

4人目の孫誕生の予定日が近づいてきました。いつ生まれるかわからない状況なので毎日気を揉んでいるところです。

定額料金サービスを利用している方がたくさんいると思います。最近、話題になっている定額料金サービスの一つに、1500円で1か月間ハイボールが飲み放題という飲食店があります。そんな金額で提供したら店は大損すると思われますが、ハイボールだけを飲みに来るお客はおらず、必ず食事をしてくれるので損はしないそうです。飲食店は競争が激しくいろんなことを考えていかないと生き残っていけないんですね。

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1161

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com