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1147号

NO.1147     Ryo Onishi              5/6/2018

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雑貨屋のひとり言

GWも今日でおしまいですね。私たちは別にどこにも行かず、のんびりといつものような生活でした。ヨガクラスに行くといつも参加している人がいなくて初めて会う人たちがいたので休みを利用して参加されているんだと思いました。
結構長いGWだったので、明日は、ちょっと憂鬱な気持ちで職場に向かう人がいるのではないでしょうか?
長女は長い産休を終えて明日から職場に復帰するので、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。孫の世話のお手伝いをする機会が増えるかもしれないと思っています。≪R.O≫

 

 出世人間?

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。

そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『出世人間? 』(羅府新報、2001年11月掲載)
鰤(ブリ)という魚は、成長するにつれて呼称が変わるので、縁起が良いとされ、「出世魚」 と呼ばれている。手許の国語辞典によると、この魚は 関東では、ワカシ、イナダ(=ハマチ)、ワラサ、ブリ。 関西では、ツバス、ハマチ、メジロ、ブリと呼ばれていると書いてあった。

そう言えば我々人間の世界も 成長に従い呼び方が変わる。 例えば 乳幼児、幼児、少年・少女、青年、壮年、中年、熟年、中高年、実年、初老、老年といった具合に・・。

でも この場合の変化は 単なる人間の成長過程を分類しただけで、呼称と言うより 区別・分類といったものであり、鰤の例とは少々違うようだ。人間の成長に伴う、こういう区別の仕方は 多分、万国共通だろう。

 ところが日本と日本語の場合、家庭内で夫婦が互いに相手を呼ぶ時の “呼び方”が生活の時と共に変化する場合が多いのに気がつく。

新婚時代から子供が産まれるまではお互いの名前を呼んだり 「あなた」、「きみ」 だったりしたのが、子供が産まれたとたん、「あなた」が「お父さん」、「きみ」が「お母さん」 になり、孫が出来ると、「おじいさん」、「おばあさん」 とお互いを呼び合う夫婦をよく見掛ける。

あの情熱の歌人、俵万智さんですら “妻のこと 「母さん」と呼ぶ、ためらいのなきことなにかあたたかきこと”(歌集「サラダ記念日」)と詠んでいる。

日本以外の諸外国ではこんな場合、お互いをどう呼び合うのが普通なのか興味があるところだが、少なくとも英語を話すアメリカ人の場合、孫に自分達の事を 「おじいちゃん」、「おばあちゃん」(もちろん英語で) と呼ばせても、夫または妻が相手をこんな風に呼び合う事は、それほど多くないようだ。

日本と日本語では どうしても個人よりも家、または家庭が中心になるのでこんな事になるのだろう。

あなた ⇒ お父さん ⇒ おじいさん (きみ ⇒ お母さん ⇒ おばあさん) と呼び名が変化するのだから 日本人は 「出世人間」 なんだろうか?

出世魚にならって最後にたどり着いたのが「ぶりっ子」だなどと言われないよう、私も氣をつけるとしよう。


河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


嘘に噓重ね繕う嘘一つ

偽物が中で一番光ってる

一人でももう飛べる気の親離れ

まあまに理系一人が頷かず

パソコンを閉じて週一休脳日



( ニュースひとりよがり )


「会長付き特別補佐に」
走攻守策 −イチロー

「こどもの日」
元気で大きくなってください −赤字国債

「国内で12年ぶりの白星」
投げないでよかった −松阪投手

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(523)「國學院大學博物館」

毎年のことながら、人混みが嫌いな翁、“連休”はなるべく動かないようにしている。と言っても数日間も自宅に籠ってばかりはいられないので、近場の公園や史跡、小さな美術館、博物館など(比較的混まない場所)を巡るようにしている。今年のゴールデンウイークは(先日)渋谷駅から徒歩15分の所に在る国学院大学(正式表記は國學院大學)の博物館を訪れた。同大学は翁とは直接関係はないが、我が社の役員・K君が同大学の卒業生であること、また、翁が若い頃、K君の紹介で(K君の恩師)同大学名誉教授だった樋口清之先生(考古学・民俗学の権威者、文学博士=1997年2月21日没)をインタビューさせていただいたご縁で(歴史好きな翁)以後数回、樋口先生の研究室を訪ね沢山の教えをいただいたこと、などで翁にとってはかなり親しみ深い大学ではある。
今更、同大学の具体的な紹介は必要なかろうが、開校の主旨は「日本の徳性・国柄・皇典の研究を目的に神道(皇道)教化による神職養成機関」と「日本民族の国家観を湧出する教育機関」として1882年(明治15年)に創立された。皇典研究というは、日本最古の文献と言われている「古事記」や「日本書紀」を通して八百万(やおよろず)の神々の姿や日本人のルーツ(起源)を研究することで、簡単に言えば“神と天皇の物語研究”である。全く同じ主旨で、同じ年(1882年)に創立されたのが三重県伊勢市の皇學館大學。一般的には(神職養成機関・皇典研究は)『東の國學院・西の皇學館』と言われている。

それにしても歴史好きな翁にしては、これまで樋口先生ゆかりの『國學院大學博物館』を参観していなかった。というのは、同博物館は、以前は(1963年=昭和38年に創設された)「神道学資料館」で翁にはちょっと縁遠い神道学部学生のための学術資料館だった。その後、樋口先生が亡くなられた16年後の2013年(平成25年)に考古学・民俗学・文化人類学など広いジャンルの展示品(約3万点)を揃えた『國學院大學博物館』が発足した。ならば是非参観したい、と思っていたのだが、同大学は近場だし、我が社に樋口先生の愛弟子もいるので「いつでも行ける」と、のんびり構えていたら5年も(参観の)機会を逸していた。それがやっと、このGWに(参観)が実現しのだ。K君の案内で――

5年前に完成した建物だから、まだ、新しい。1階の展示場は約1600u(約484坪)テニスコート6面分の広さ。常設展示室は「考古」「神道」「校史」の3つのゾーンに分かれており、年に5〜6回、企画展(特別展)が催されるそうだ。ちょうど今『久我家の明治維新展』が開かれている(〜5月20日)。「久我家(こがけ)」とは村上源氏(第62代村上天皇の皇子)を祖とする皇族・公家・華族の家柄。明治維新までに輩出した公卿(くぎょう=国政を担う高官)の数は内大臣・右大臣・太政大臣など計35人。第32代当主・久我通久(こがみちつね=1842年〜1925年)は戊辰戦争で東北遊撃軍の大将を務め「羽州(出羽の国)出兵覚書」「羽州出兵秘策」など多くの文書を残しており(現在の企画展では)それらの文書(手紙)が多く公開されている。なお昭和の映画女優・久我美子(くがよしこ=1931年〜)は久我家第33代当主・久我通顕(こがみちあき=1903年〜1982年)の長女であることは有名。

翁にとっては、やはり「考古ゾーン」が垂涎の場所。日本に1体しかない(両手がついた)「挙手人面土器」(古墳時代前期=写真左)。角のように見えるのは手であり、胴部に顔が表現されている。「火焔型土器(王冠型土器)」(縄文時代中期=写真中)。炎のような装飾、縄文土器の中でも特に装飾性が豊かな土器である。「土偶」(縄文時代後期=写真右)。この時代の土偶は、特に女性を模して作られていることが特徴的。精霊を宿らせ、人の死に際しては墓に一緒に埋葬し死者の霊を弔う。また、人が病におかされた時、患部に該当する土偶のその部分を壊すことによって病気を治す、という風習があったそうだ。

そのほか、翁のカメラには、「深鉢型土器(ふかばちがたどき)」(縄文時代中期)、「袈裟襷文銅鐸(けさだすきもんどうたく)」(弥生時代中期)、「石枕(いしまくら)」(死者の頭を乗せるために用いられた石製の枕=古墳時代中期)など縄文時代・弥生時代・古墳時代の生活用具、狩猟・料理に使った石刀、木刀類、崇拝対象物(さまざまな土器)などが収録されているが、スペースの関係で記載出来ないのが残念。

『考古ゾーン』の中央に(前述の)樋口清之先生の胸像が設置されている。翁、胸像の前でしばし黙祷。そして(かつて)先生から教えられた言葉を思い出した――「考古学とは遺物を通して原始古代人(旧石器時代から弥生時代末期まで)の人たちがどんな生活をしていたか、生きるためにどんな知恵を出し合ったかなど(それぞれの時代の)文化の発展過程を研究する学問ですが、われわれ現代人が最も学ぶべきは、原始古代人の無垢の愛と自然の摂理に培われた倫理観ではないでしょうか」――翁がかつて巡った「吉野ヶ里遺跡」(佐賀)、「登呂遺跡」(静岡)、「西都原古墳群」(宮崎)、「吉見百穴」(埼玉)などで翁は何を学んだのだろうか?もう残り日は少ないが、これから先(樋口先生の遺訓)“原始古代人の愛と倫理”を学び直すことにしよう・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

進化し続けるコンビニストアー

この数年、定期的に日本に帰ってくるようになって毎回感心させられるのはコンビニストアーだ。日本に住んでいて普段コンビニストアーを利用している人にとっては何も驚くほどの事では無いのかもしれないけれど浦島桃子状態だった私にとって毎回コンビニストアーの進化には驚かされる。昔は良く若い人たちがコンビニを利用していたように記憶している。ところが今はあらゆる年齢層の人がコンビ二ストアーを利用している。いろいろ感心する事は、たくさんあるのだけれど今回はコンビニでセブンミールという雑誌を見かけたので手にとって、このカタログをパラパラ見て感心した。
これは食事やお弁当の宅配サービスなのだが近くに、このストアーがあれば自分の時間に合わせて散歩がてら店に取りに行く事も出来る。まとめてオーダーする必要も無いし好きな時に好きなものを1食だけでもオーダー出来る。ネットからオーダーする事も出来るし直接電話でオーダーする事も出来る。ただ遅くとも前日にオーダーする事が条件らしい。メニューは実に豊富で彩豊。旬のものも取り入れ栄養のバランスが考えられている。メニューにはカロリーや塩分、タンパク質、脂質、炭水化物の量まで細かく書いてある。おかずだけの注文も出来る。お野菜が多めのお惣菜や肉やお魚も選べる。特別に減塩やタンパク質制限が必要な人の食事や介護食のパックまで取り揃えてある。
毎月、そのメニューを作成した栄養士や医学部の先生の顔写真も出ている。保存料、合成着色料も不使用と書いてあるのも安心感がある。何年か前に、このコンビニの社長の決断で国産野菜に切り替えたという話もどこかで聞いた。
少人数の家族や一人分だけのお惣菜や洗わないでも生で食べられるお野菜パック、また炒め用にカットされた少量のお野菜のパック、一人用の鍋のセットなどなど、あらゆるシリーズが揃っている。本当に消費者のニーズを良く研究しマーケティングしたものだと関心してしまう。試しに、どんなものか注文してみた。お弁当の容器も電子レンジにそのまま入れても蒸気が抜けるように工夫されている。これだったら食べた後の洗う手間暇も要らないしガスも電気も節約になる。料理の時間も省ける。材料の無駄も省ける。そして薄味でもダシや調味料、スパイスが上手に使われていて味にアクセントがあって美味しい。これだけの材料を揃えて一人分作る手間暇を考えたら何と便利なのだろう。私のクライアントさんが聞いたら、どんなに羨ましがるだろうかと思う。コンパクトな日本の国だからこそ、このシステムが出来るのだろうか、、、、今回、また日本に行く事をクライアントさんの娘さんに話したら、前回、娘さんが日本に旅行した時は移動中、毎日、日本のコンビニでスナックや食事、珍しい飲み物を調達していたらしい。すっかり日本のコンビニファンになってしまったようで“日本のコンビニは美味しいし楽しい!と目を輝かせて絶賛していた。
その話を日本の友人に話したら“へ〜そんなお弁当がある事なんて知らなかったわ。だったら私も利用してみる”と仕事帰りに早速カタログを手に入れたそうだ。
近くにいつも当たり前にあると思っているもの、便利なものが傍にいても気が付かない事がある。私の場合、時々日本に戻ってコンビニに行くと毎回、新商品を発見しては感動をしてしまうのだ。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

気分によってピアノジャズだったり、トランペットジャズだったりヴォーカルだったり、幅広くなんでもありのジャズが好きです。今週も素晴らしい歌声のヴォーカルのアルバムを見つけましたので紹介します。Rebecca Dorseyの"Waiting For You"です。
13曲目はフランス語のタイトルになっているのでここだけ聴くとフランス人のシンガーなのかと思ってしまいますが、メリーランド州のバルティモアの出身です。パリの大学で学んだというのでなるほどなと思いました。ニューヨークで女優としても活躍しているそうです。
メリーランド州ボルティモア生まれでパリのソルボンヌ大学に学んだ後、NYを拠点に女優兼歌手として活躍中の才媛とのこと。

"Waiting For You" Rebecca Dorsey

01-I Will Wait For You
02-Derniere Valse
03-Make You Feel My Love
04-Amado Mio
05-Killing Me Softly
06-L'Ete 42
07-La Belle Dame Sans Regrets
08-The Man I Love
09-Will You Still Love Me Tomorrow
10-Once Upon A Summertime
11-But Beautiful
12-Dream A Little Dream Of Me
13-Les Parapluies De Cherbourg

Rebecca Dorsey (vocal)
John Di Martino (piano,organ,arrange)
Dominick Farinacc (trumpet,flugelhorn)
Gregoire Maret(harmonica) Paul Meyers (guitar)
Alvin Atkinson (drums,percussion)
Chembo Corniel (percussion)...etc


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

靴を擦って歩いている人をよく見かけます。若い人でも結構います。靴が擦れた音はだらしなく不健康な感じがして個人的に嫌いです。
こういう歩き方をしている人は歩く姿勢も良くないので、いずれ、歩行に障害が出てくる可能性があると思います。早く気付けば良いのになあと思っています。


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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1147

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com