weekly

1138号

NO.1138     Ryo Onishi              3/4/2018

 weekly
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雑貨屋のひとり言

夕方、近所のショッピングモールに夕食の材料を買いに行くと、賞味期限(時刻)が迫っている商品には割引のシールが貼られています。私たちも購入させてもらっています。この時間帯を狙って買いに来る人も少なくないようです。賞味期限が近いというだけで、大量の食品を廃棄をするのはナンセンスです。割引して売るのはとても合理的なやり方だと思います。 ≪R.O≫

 

 

原稿が未着です。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


AIが見下ろす俺の知能線

定石をAIひょいと越えていき

AIという名の棋士の王手飛車

AIに囲碁白黒つけられる

AIに破れロダンの像になる



( ニュースひとりよがり )


「沖縄・北方相に福井氏」
辺野古、 択捉が読めますか −国民

「特AからA評価に」
銀シャリになった −魚沼産コシヒカリ

「赤字4億 観光協会破産」
♪えらいこっちゃ えらいこっちゃ −阿波おどり


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(514)「江戸城明け渡しの前奏――山岡鉄舟・西郷隆盛の駿府会談」

歴史、とりわけ幕末史や明治(維新)史が好きな翁、時々、人様の前で“知ったかぶり”を吹いているが、所詮、翁は学者ではないので“歴史学”には遠く及ばず“講談風”の域を出ない。但し翁の“講談”は若い頃“フィールドワーク“(テーマに関係する場所を訪ね、その人の足跡や事象の遺跡を取材して物証を得たり、郷土史家たちにインタビューして証言を得るなどの調査活動)に基づく”体験知識“をネタの底流にしている点が特徴だ。

ところで、昨年11月に愛車を手放し、ゴルフ場に行く”足“がなくなってゴルフ回数も半減したが、これまで(時々)一緒にプレーしたことのある上級者グループの1人(翁よりうんと年下の)K君が”足“(手)を差しのべてくれるようになり、以後、時々、彼の車に乗せて貰っている。昨年12月末、彼の車でゴルフ場へ向かう途中、ひょんなことから、
“幕末三舟”(勝海舟・高橋泥舟・山岡鉄舟)の話になった。ところが突然、K君が言った「実は僕の先祖が、山岡鉄舟と深い関係があったそうなんです。鉄舟についてもっと教えていただけませんか」――これには翁、かなり驚いた。どういう関係があったかはK君も詳しいことは分からないようだが、それはともかく、翁の好きな山岡鉄舟についてもっと知りたい、ということであれば翁に否はない「実は2018年の“明治150年”に際し、私はもう一度、幕末(戊辰戦争)から明治維新、そして我が国最後の国内戦争“西南の役”までの事象(世の中で起きたこと)、人の動きなどを時系列で整理しようと考えていた。いい機会だから2018年の正月は“山岡鉄舟物語“を執筆しよう」とK君と約束した。勿論、約2週間かけて書き上げ、K君に贈った。以後、K君との車中の会話の中に“明治維新史”が増えたことが嬉しい。(以下“山岡鉄舟物語”より要旨抜粋。)

山岡鉄舟(1836年〜1888年、通称は鉄太郎)江戸生まれの幕臣・政治家・思想家・剣・禅・書の達人。慶応4年(1868年)、第15代将軍徳川慶喜の信任を得て幕政の先頭にいた幕臣勝海舟の命を受け、官軍の総大将(参謀長)西郷隆盛が駐留する駿府(静岡)に単身乗り込み“江戸城無血開城”について西郷と談判したことで政治の表舞台に登場し、明治維新の傑人の一人に名を連ねる。翁は若い頃、駿府(静岡)に駐留中の西郷隆盛に会うため東海道を上った山岡鉄舟の足跡を辿ったことがある。(注:当時の都は京都だったので江戸から京都方面へ行くのは上り、京都方面から江戸へ向かうのは下りと言った。)駿府の手前に桜えびで有名な由比町がある。翁が取材した当時は庵原郡だったが2008年11月に静岡市に編入合併され現在は静岡市清水区由井。旧東海道は由比から駿府に向かうには、旧東海道三大難所の1つ、歌川広重の『東海道五十三次之内』にも描かれている薩?峠(さったとうげ)を越えなければならない。鉄舟が由比宿に差しかかった時、官軍に怪しまれ(追われ)、鉄舟は薩?峠の麓にある『望嶽亭藤屋 』(ぼうがくていふじや=脇本陣、茶亭)に逃げ込み、藤屋の主人(第20代当主・松永七郎平)に「我は徳川慶喜の家臣、山岡鉄舟と申す幕臣である。勝海舟先生の命を受けて官軍の総大将・西郷隆盛に会うため駿府に向かう身だが、官軍どもに追われ難儀している。お助け願いたい」と頭を下げた。“このお方は命がけで1人、官軍陣営に乗り込もうとしている。この御仁を死なせてはならない”ということで女房や使用人に言いつけ蔵の中で漁師に変装させて裏側の船着き場から小舟で脱出させた。その時、鉄舟は(お礼に)護身用のフランス製ピストルを置いて行ったと記録されている。翁は、今も変わらぬ『望嶽亭藤屋』の佇まいを見学したが、残念ながらピストルは見損なった。なお、このあと鉄舟は、清水次郎長の護衛を得て駿府に行くのだが、鉄舟と次郎長との関わりがまた面白い。スペースの関係で今号は割愛するが、翁がかつて取材した鉄舟・次郎長・勝海舟・慶喜の人間関係をいつか描きたいと思っている。

さて、勝海舟が山岡鉄舟に委ねた西郷隆盛への嘆願書とは、@徳川慶喜の助命及び徳川家の存続、A江戸の町と百万の民の安全保証、B江戸城の無条件明け渡し、C幕府軍解体、D幕府所有の軍艦・武器等(軍備)の放棄の5か条。それに対する西郷の回答は、@江戸城明け渡し、A城中の兵を向島へ移す、B兵器を全て差し出す、C軍艦を全て引き渡す、D将軍慶喜は備前藩に預ける、の5つ。これに対し鉄舟はDを拒み、怒った「もし島津公が将軍慶喜と同じ立場にあったら、貴公はこの条件を受け入れるはずはない」――西郷の心が動いた“江戸百万の民と主君の命を守るため死を覚悟して単身で敵陣に乗り込んで来た”ことの(鉄舟の)赤誠と捨て身の覚悟に触れ、西郷は遂に慶喜の身の安全を保証した。これによって『江戸城無血開城』への道が開かれることになる。後日、西郷は鉄舟の人間性をこう評した「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ、こんな人は始末に負えないが、そのような人物でなければ天下の偉業は成し遂げられぬ」。

今年(2018年)は“明治150年”。1868年(慶応4年)の内に江戸を東京と改め、東京を首都に(遷都)、江戸城を東京城(皇居)に、元号を“明治”に、明治天皇が初めて皇居へお入りになる、もって“明治新政府”が樹立――実は、1868年3月の海舟・鉄舟・西郷の動きが“維新の真の原動力”であった、と翁は認識する。今号に(本テーマを)取り上げた理由はそこにある。すなわち鉄舟・西郷の駿府会談が3月9日、海舟・西郷の三田(薩摩藩邸)会談が3月14日、3月15日に予定されていた“江戸総攻撃”が中止されたのは前日(14日)の海舟・西郷会見の結果であるのだが、前述のように鉄舟・西郷の駿府会談で“徳川家存続”、“江戸の町と市民を守る”、“江戸城の無血開城”がほぼ決まっていたのである。それから5年後(1872年)、鉄舟は西郷の要請で明治天皇にお仕えすることになり、爾来「明治天皇のお傍に鉄舟あり」と謳われるようになる。今年始まった大河ドラマ『西郷(せご)どん』の終盤で勝海舟や山岡鉄舟がどのように扱われるか楽しみだ。また鉄舟も多くの格言を残している。1つ紹介しよう。「外国の良きところはどしどし取ってこれを食い、もし我が国に害をなすと見做したならば、我が国の領海に侵入する前に海中に沈めよ」――現在も通用する格言ではないか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

親日家

日本に送りたい小包が、時間に追われてなかなか送れないで3週間も経過していた。
今日こそはと代理店でなく直接、配送センターに車を走らせた。日本に配送出来るもの出来ないものが時々変わるので直接持って行って確認した方が安全だし数日早く送れる。配送センターのウエアハウスに行くと一人の女性が応対していた。“日本人のスタッフはいるかしら?”と尋ねると“私はエジプト人ですが日本語が喋れます”と笑顔で答えてくれた。“日本語は、どこで習ったの?”と聞くとカイロ大学の日本語科を取ったのだそうだ。卒業後はエジプトの歴史や文化を日本人の観光客を主に案内していたのだそうだ。“私は東京都知事の小池百合子さんと同じ大学を卒業しました。”と流超な日本語で言った。私が小包の中身を説明しながら“これは錠剤のお薬をカットするもの、これは栄養剤、と一つ一つ説明していたら”これは全部お母さんへ送るものなのですね“と言った途端、彼女の目からポロポロっと涙がこぼれた。彼女も国に母親がいるのだろうか…彼女の涙にこちらも胸がジ〜ンと熱くなった。”いつからここで働いているの?“と聞いたら数か月前、オンラインでこの会社の募集を見つけたのだそうだ。私が”このウエアハウスは暖房も無いし寒いでしょう?“と聞くと“大丈夫です。朝の2時間だけで後はオフィスに入れますから”と明るく笑顔で答えた。そして私の書類にカタカナでスラスラと情報を書き加えていた。“読み書きも出来るの?”と聞いたら“はい、ひらがな、カタカナはいいのですが、まだ漢字は、難しいです。”と。詳しい話は聞く時間が無かったけれど日本が大好きなのだそうだ。
その同じ日、クライアントさんの美容師の女性とお茶をした。彼女はメキシコ人ではあるけれど背が高く白人系で目は緑、髪の色は赤っぽい栗色。インディオ系というよりスペイン系だ。初めて会った時、私が読んでいた日本野菜の栄養学の本に興味をもって弾丸のように矢継ぎ早に質問してきた。“日本のごぼうが体にいいと聞いて買ってきてそのままかじったけれど美味しくなかった。どうやって食べたらいいの?”等々…
日本にも旅行した事があるらしく、その印象を話してくれた。自然やハイキングが好きだそうでパロスバーデスのトレイルを一緒に歩きながらいろいろな事を話すようになった。4か月ぶりに彼女にあってこんな事を質問された。“私はアジア人の中で日本人が一番好きなの。日本人は韓国人や中国人と比べると全く違う。“そして”韓国人と日本人の仲が悪いのはどうしてなのか?“という質問を受けた。それに関しては自分の知っている限りの説明をしたら、じっくり聞いて納得してくれた。こうやって一人一人と対話し誤解を解いていく地道な方法しか今はないのかもしれない。
先日、韓国のオリンピック開幕の際NBCのキャスターであるジョシュア ラモ氏(アジアン分析専門家)が韓国を紹介する時に日本を称賛するような事を言った事で韓国側から激高され非難されたと言う記事を読んだ。NBCの広報部は恐れをなしてすぐに彼を降板させた。かなり前から米国メディアも中国資本が入りはじめ簡単に思った事を口に出せない状況になっている。ニューヨークタイムもロスアンジェルスタイムも中国資本に買われたというのだから今後もそんな状況が続くのだろうと思う。ただ、こういう事を切欠にたくさんの人が疑問を持って自分で調べ自分の頭で判断していく人が増えていけば状況も変わってくると思う。今はネットでかなり真実がわかるようになってきたし米国の公文書もオープンにされてきている事が救いだ。
そして、もう一つ。昨日、日系マーケットで買い物をしている時に女性客から声をかけられた。“私は台湾人なのですが納豆が大好きなのです。どれがいいか教えてください”と。先に中国人と間違われては困ると思ったのだろうか台湾人である事を強調したのが印象的だった。両親は中国本土から台湾に逃げてきて私は台湾で生まれたと言った。台湾と米国を行きつつしているうちに米国に住む事を決めて今はこちらに住んでいるらしい。子供は米国籍だと言う。でも日本が好きで将来は日本に住みたいと憧れの日本に対する思いを短い時間の中、一方的に喋った。
日本が安心、安全、清潔な国なのはわかるけれど(今は)そうそう小さな国土の日本に世界中から人が押し寄せてきたら困るな〜という思いがふと頭をよぎった。
以前、“日本は日本人だけのものでは、ありません”と呆れた言葉を言い放った政治家がいた。国を売り渡す協力をしているような政治家がいる事は残念だ。
ともかく世界を見渡すと親日家の国は多いのだ。隣国の2つの国を除いて、、、

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。 

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ピアノジャズは全般に聴きやすいと思います。そんなピアノジャズの中でも、とても聴きやすいアルバムを紹介します。European Jazz Trioの"Night Train"です。じっくり聴くと味がありますし、BGMで流していても邪魔にならない、いい意味で空気のようなジャズです。

"Night Train" European Jazz Trio

01-Night Train
02-Autumn In Rome
03-The Moon Of Wild Castle
04-As Times Goes By
05-You
06-Michelle
07-Night In Kyoto
08-Never Too Early
09-Bassman San
10-Don`t Say Good-bye
11-El Gaucho



ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

約4か月間、我が家のベランダは足場とシートに覆われていましたが、先週ようやく取り除かれスッキリしました。久しぶりにベランダに洗濯物が干せるようになり喜んでいます。昨年10月から始まった大規模修繕工事は来月の関西加州会のころには完了しますが、喜んでばかりはいられません。高齢化がさらに進む15年後の大規模修繕を考えると深刻になります。

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Zakkaya Weekly No.1138

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com