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1110号

NO.1110     Ryo Onishi              8/20/2017

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雑貨屋のひとり言

関東甲信越は40年ぶりの長雨で涼しい夏になっていますが、ずっと暑い日が続く関西からするとこちらももう少し涼しくなってくれたらいいのになと思ってしまいます。でも冷夏は経済的に大きなマイナスになりますから夏は夏らしく適度に暑いのが望ましいですね。雑貨屋のひとりごとです。≪R.O≫

 

 国際感覚とは

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『国 際 感 覚 と は』(羅府新報、1999年2月掲載)
「国際感覚を身に付けよう」というキャッチフレーズが目に入ったので、何だろうと良く見たら「英会話教室」の広告だった。

国際感覚を身に付けるためには外国語に堪能になったり、外国の風俗・習慣・マナーに詳しくなる事は確かに必要だ。しかしその前にもっと基本とすべき重要なものがある筈だ。

私流に敢えてその基本を言うなら、それは 「自分を知る事、日本を知る事。そして自分が日本人であり、日本人としての ID を明確にする事」ではないかと思っている。

「国際感覚」 と言っても、絶対的なものはなく、あくまでも何かと比較して初めてあり得るものであり、その場合何と比較をするかと言うと、我々の場合は日本または日本人としての自分と言う事だろう。

日本から駐在員がアメリカへ赴任してきた時、自分の子弟の教育についてきちんとした方針と信念もなく、折角アメリカに来たのだから子供はアメリカの現地校に通わせれば、国際語である英語が出来、国際感覚が身について良いだろうと安易に考える親がいる。こんな安易な考え方で現地校に入れられた子供は気の毒だ。(現地校とその先生にとってはもっと迷惑な話であるが)

この場合、その子は国際人にもならなければ、多国籍人でもなく、ただの無国籍人になりかねない。

私がまだ日系企業の駐在員時代、日本の親会社の従業員から 「3ヶ月後にアメリカへ赴任する事が急に決まりましたので、妻と2人であわてて英会話学校へ通っています」 という挨拶状が届いたので、私は「今更、英会話の勉強をする暇があったら、もっと日本の事を勉強してきて下さい」 と返事を出した事があった。

一般的に言って、どうも日本人は自分の ID ( 自分と言うモノサシ)が曖昧で、客観的に他のものを測るのが苦手のようだ。でも、これから海外へ出る人にとっては、最も重要なのは海外へ出てから見聞き・経験する事をしっかりと見極められる自分の IDではないだろうか。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


いいご主人ねと外づらを褒められる

ツッコミとボケで夫婦が恙ない

長生きの手相に惜しい知能腺

我が道を鈍感力を杖にして

余命表頑張れの声聞き飽きる


( ニュースひとりよがり )


「南極で発見」
汚染卵は使っていません −100年前のケーキ

「日照不足」
青田買いもあるし心配だ −米作

「8月は雨雨雨」
今からテルテル坊主の用意を −東京五輪


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(487)「安倍首相よ、国民と真摯に向き合え!」

2013年(平成25年)1月から2017年(平成29年)7月までの5年間、安倍政権下で安倍首相が諸外国を訪問した数は(今年7月現在で)70の国や地域(重複訪問を含めると述べ124の国や地域)、勿論、歴代首相の中では断トツである。安倍内閣以前は「日本は1年交代の短命内閣、それほどに国政が乱れているのか人材がいないのか、政治体制が弱い国は信用できない」との(諸外国からの)悪評が続いたが、安倍政権になって5年間の外交努力で「Prime Minister Abe(内閣総理大臣・安倍)」が“日本の顔”となり、世界の信用を得るに至った。それはそれで高く評価されてしかるべきだろう。

一方、この5年間の安倍内閣で閣僚のトラブル(失言や辞任劇)が相次いだ。(多少の記憶違いがあるかも知れないが)辞任に追い込まれたのは小渕経産相(政治資金規正法違反)、松島法相(公職選挙法違反)、西川農水相(政治資金規正法違反)、甘利経産相(賄賂授受)、今村復興相(「大震災が東北でよかった」発言)、島尻沖縄北方担当相(北方4島の名も言えなかった)。滑稽なのは務台内閣政務官(長靴問題)。また、失言で野党から“辞任“を突き付けられたのは金田法相(テロ等準備罪法案の国会でのグダグダ発言)、稲田防衛相(森友学園問題、南スーダン国連平和維持活動日報問題の曖昧発言)、山本地方創生相(「学芸員はガン」発言)、(註:ポストはいずれも当時)これらは全て安倍首相の”任命責任“であることに間違いはない。更に”安倍チルドレン“と言われる2回生議員たちの不祥事が続発、翁、正直、その連中がマスコミを賑わすまでは名前も顔も知らなかったのだが、こんな阿呆な連中がよくもまあ国会議員になれたものだと呆れたり怒ったり・・・加えて、森友学園、加計学園問題が明るみになるや安倍首相の国会答弁が時として不遜に思えるような態度が目立った。「長期政権にありがちな気の緩み、国民に目を向けない傲慢姿勢だ」の声が巷に広がり、第2次安倍内閣の支持率は急降下した。7月2日の東京都議選で自民党が惨敗(57議席が23議席に激減)した直後の内閣支持率は、朝日新聞33%、読売新聞36%(その他の各紙も30%そこそこ)と、安倍内閣発足以来の最低を記録した。

このような暗雲が立ち込める中、安倍首相は急遽(8月3日)、内閣改造に踏み切った。落ち込んでいた支持率も少しばかり“期待票”が集まり各紙の調査ともに(若干)上昇した。安倍政権批判色の強い朝日・毎日が35%(と低いのはいつものことだが)、比較的政権寄りの産経の44.4%と読売の42%が(翁には)信用できる数字だ。何故なら(中道と思える)日経が(読売と同じ)42%、共同通信が(産経と同じ)44.4%だったから。このように、多少の支持率アップは見られたものの、今後、南スーダン国連平和維持活動の日報を巡る問題や森友、加計学園問題などの対応次第では再び急落する可能性はある。いや、その前に“仕事人内閣”と命名した第3次安倍改造内閣の1閣僚が、早くも失言してしまった。前述の(辞任に追い込まれた)沖縄北方担当と同じポストの江崎某、8月5日の記者会見で「私は沖縄も北方も素人、入閣は重荷だった。国会答弁は役所の原稿を読むだけかな」とト呆けた発言に、早速、野党から“辞任要求”が出た。翁も怒った。「ならば何故、入閣(沖縄北方担当相)の話を断わらなかったのか?国民、特に沖縄の人や北方領土返還に努力する人たちに失礼ではないか」――“仕事人内閣”の中に、こんな意欲のない“非仕事人閣僚“がいるのは、やはり安倍の任命責任と言うほかはない。それにしても、どうしてこうも口の軽い(人間性の軽い)国会議員が多いのだろう。情けない、と言うより腹が立つ。こんな連中に今後”金バッジ“を与えるとしたら、選挙民こそ衆愚のソシリは免れまい。

ともあれ、第3次安倍改造内閣はスタートした。前述の江崎某のような“非仕事人間”を除いて、閣僚はまあまあの顔ぶれだが、翁が特に注目し、期待しているのは(かねてより翁が評価し嘱望していた)小野寺五典の防衛大臣再任だ。昨年3月に配信した『龍翁余話』(468)「防衛大臣の資質を問う」(稲田防衛相は“元帥”の器に非ずと批判した際の持論)
【“外国の魔手から日本を守る”には“洗練された外交”と、直接的な戦略・戦術を行なう“国防の強化”が重要である。特に『国防(防衛)』問題は、いつの時代でも国の内外で何かと喧騒論議をまき起こす。現行憲法下では当然の現象だろう。振り返れば、2009年から2012年の4年間の民主党(現民進党)政権時代、不適任(無能)な防衛大臣、無策とも言える国防政策で日本は裸同然だった。外敵(特に中国)からは“日本、組み易し”と甘く見られた。それが2012年12月26日からの自民党政権になって以降、小野寺五典、中谷元という“国防問題のエキスパート”が防衛大臣に就任するや、日本の防衛政策は俄然、諸外国から注視されるようになった。その注視とは、期待感と危険視である。国防問題を国家の最重要課題とすることは友好国からは期待・歓迎され、中国のような非友好国からは危険視される。そのようなシーソー現象を起こしながらバランスを保つ、国防問題というのはそういうものだ】――

年々、増え続ける領空・領海侵犯事件――他国機による領空侵犯を防ぐための航空自衛隊による緊急発進(スクランブル)回数は、2016年度(平成28年度)が1,168回、その中で中国機が73%(851回)、ロシア機が26%(301回)、やはり中国とロシアは油断出来ない国だ。東シナ海(尖閣諸島及び近海)制覇を狙う中国の陰謀もまた、年々、露骨度を高めている。加えて北朝鮮のバカ大将が核兵器遊びをしたがる。こんな“緊迫情勢”にあって国防問題は、まさに国家の最重要課題。勿論、外交と防衛の両輪で国防は成り立つ。その意味で防衛大臣・小野寺五典への期待と同時に外務大臣・河野太郎への期待も高まる。“慰安婦問題”に火をつけた父親(河野洋平)とは異なる政治観を持つ太郎の“愛国心”がいかほどのものか見届けたい。それ以前に、翁は首相に物申す「自民党は今“鼎(かなえ)の軽重”(権力者の能力・人格の有無)が問われている。安倍よ、長期政権から生じる気の緩み、傲慢、目線の狂いを正し“国民あっての国家”であることの原点に立ち戻り、国民と真摯に向き合え」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

虫(Insect)

“あっ、虫がいる!踏まないでくださいね”と私が言った瞬間クライアントさんの足は急ぎ足になった。そしてタイミング悪く緑色のバッタはクライアントさんのサンダルに踏みつぶされた。“あ〜踏んじゃったみたいですね”と私が言うと“うわ〜嫌だ〜”とクライアントさんは、その足元を見ようともせずにスタスタ逃げる様に家に入っていった。そのバッタの鮮やかな緑色がやけに印象的だった。振り返ってもう一度その虫を見たら体の前方だけが踏み潰されたようで後ろ脚は、まだバタバタ動いていた。家に戻るとクライアントさんが”私芋虫でも踏んだのかしら?“というので”バッタみたいでしたよ。残念ながら即死状態ではないようです。でも虫の息でしたから間もなく、ご臨終になると思います。“と報告するとクライアントは” わ〜気持ちが悪い” と顔をしかめた。
ま〜誰でも虫が好きだと言う人はいないと思うけれど人間に危害を加えない虫であっても忌み嫌われる。気の毒なような気もするが…
虫と言えば農家からも嫌われる線虫が少し前に話題になっていた。大きさは1ミリほどの小さな線虫が一滴の尿から癌を発見すると言う話だった。癌患者の尿に線虫は集まり健康な人の尿には集まらない。その嗅覚は犬の1.5倍。しかも癌発見の確立は95.8%、ステージ0から4までの癌に適応し検査時間は1時間半、検査費は数百円というからすごい。高い検査機を販売している会社には脅威かもしれないけれど早期発見が出来れば医療費が抑えられるし日本から世界に貢献出来るビジネスがスタートしてくれたら嬉しい。ただ、こういう発明、特許などの認可は日本では何故か時間がかかるらしく多くの認可を待ついい研究や商品は米国に行ってしまうとも聞いたことがある。
利権もからんでいるのだろうか…さっさと認可して欲しいものだ。
それにしても、ただの害虫であっても人間の知恵次第では、お役に立つ虫に変身出来るのだな〜と感心した。
最近、米国のグーグル社がフレスノで雄の蚊を大量に放出させ実験を行ったというニュースを聞いて驚いた。ジカ熱にかかる蚊を防止する為に雄の蚊を特別処理で不妊にして危険な蚊と交配させるのだそうだ。雄の蚊は刺す事が無いので無害だとか…
今、中国から大量にやってくるヒアリの問題も早く解決に結びつくようなものを開発して欲しいものだ。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

盆が過ぎたので、暑さも和らいでほしいなと望んでいるのですが、日中はまだまだクーラーがないとつらいです。今週も落ち着いたジャズを探してみました。デンマーク人のサックス奏者Jakob Dinesen(ヤコブ・ディネセン)のアルバム"P.S..I Love You"(2014年の録音)を見つけました。とても上質な感じのサックスの音で癒されるアルバムです。私の中ではかなり高い評価です。これから秋の夜長に聴くのもいいと思います。

“P.S.I Love You” Jakob Dinesen

1. That's All
2. Yasmin
3. Onlyest Way
4. P.S. I Love You
5. Lush Life
6. Between Two Moods
7. Tenderly
8. Bush Baby
9. The Band

Jakob Dinesen(ts)
Darin Pantoomkomol(p)
Anders AC Christensen(b)
Jakob Hoyer(ds)
Andrea Gyarfas,
Karen Johanne Pedersen,
Mette Brandt,
Samira Dayyani(strings)
Per Mollehoj(g)
Hugo Rasmussen(b)
Magnus Hjorth(string arrangements,p)
Nikolaj Torp Larsen(string arrangements)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

先週は用事が重なって、ヨガクラスに参加できず、身体がすっきりしませんでした。
今週は金曜日と土曜日(2クラス)のヨガクラスに参加しました。3つのクラスは全く違うタイプの講師が担当されていますが私たちが気に入っているクラスです。ヨガをすると身体がシャキッとします。姿勢が良くなります。私たちにはヨガがぴったり合っていると思います。

たまにチョコレートが食べたくなります。でも普通のチョコレートはカロリーが高いので、カカオ成分の高いチョコレートにしています。95パーセントのものを食べていますが苦いです。そのあと86パーセントのを食べる甘く感じます。


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Zakkaya Weekly No.1110

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com