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祝1100号

NO.1100     Ryo Onishi              6/11/2017

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雑貨屋のひとり言

今週は2年前の記念すべき1000号からさらに100回も積み重ねた1100号の発行となりました。雑貨屋を楽しみにしていただいている読者のみなさんがいるので続けられています。原稿を執筆していただいている河合将介さん、河合成近さん、龍翁、茶子さん、さくらさん、いつもありがとうございます。もちろんこれまでに執筆していただいた執筆者のみなさんがいたことも忘れていません。みなさんがいたからここまで来れました。感謝です。執筆者の素晴らしい原稿を読むたびに感心させられるとともに頭が下がります。
一週間があっという間に過ぎて週末は雑貨屋の編集をしますが、この雑貨屋のお陰で文章を書くのが苦にならなくなり、これは他の場面でも役立っています。ボケの防止には確実に役立っています。読者のみなさんの中に、「私もなにか表現してみたい」という方がいらっしゃっいまいしたら、雑貨屋に参加してみてください。お待ちしています。≪R.O≫

 

 思う こころ

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『思う こころ』(磁針寄稿文、1998年6月掲載)
先日、サウスベイの有志が企画し、日本から講師を招いて行われた「気功」に関する講演会に出席した。

相手の身体に触れず、「気」 を送るだけで相手を投げ飛ばし、押さえつけ、更には腰痛・肩凝り・背骨の歪み・近視などをいとも簡単に治してしまう場面を目の当たりにし、普段、そういうものを信じない私も少々驚き、感動もした。

しかし私がそこでもっと感動したのは、講師の話の方だった。さすがここまで心の修行をした講師だけあって、彼の考え方、信念はそのまま人間の生き方に対する一つの啓示であると思われたからだ。

「気の力」とは、もともと誰にでも備わっている能力であり、人は誰でも「意識のセルフ・コントロール」により、思いを現実化・具現化出来るという。

では「意識のセルフ・コントロール」とは何か。講師の言い方を借りれば、それは「自分を信じ、相手を信じた上で、プラス発想に徹すること」なのだそうだ。

病気になって「治らない、もうだめだ」と落ち込んだらそれで本当に終わりになる。「私はなんと不幸なのだろう」と嘆く人は、自分で勝手に自分を不幸にしているだけなのである。

そもそもこの世の中には、絶対的な“幸せ、不幸せ”などと言うものはなく、あるのはただ“幸せと思うこころ”と“不幸せと思うこころ”なのだという。

私は常々、人間は進化するにしたがって発想の仕方が「前向き」から徐々に「後向き」へと変わっているように思えてならない。原始時代の人々は今ほど愚痴は言わずに生きたのではないだろうか。

電気冷蔵庫もテレビも、パソコン・インターネットもまだ発明されていない時代でも人はそれら電化製品やエレクトロニクス製品がないという理由だけでは決して“不幸せ”ではなかった筈だ。

昔の人は人間の本能として「気」のような能力をきっと自然に備わっていた筈だ。

近代科学の急速な発展は人類に多大な貢献をしたと同時に、他方ではそのために人間に本来備わっていた自然の能力・本能の力を大幅に削いでしまったに違いない。

今回の講演会を通じて、科学の進歩の陰に忘れられがちな心の豊かさや自然への回帰へも目をむける事こそこれからの21世紀を有意義に過ごす方法である事の一つの確証を得た思いだった。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


海鮮丼ですにちょっぴり蟹が付き

寿司種にチーズ 山葵が身構える

回転の皿に七つの海が乗り

食欲を頼もしく見るちゃんこ鍋

牛乳がうちで待ってる休肝日

( ニュースやぶにらみ )


「アメリカファースト、都民ファースト」
甘い甘い −金正恩ファースト

「格差1.999倍」
四捨五入?知らねえな −改正公職選挙法

「妻の意向」
家計簿でなくて加計簿 −夫


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(480)「性懲りもなく麻薬に溺れるバカども」

このところ『覚醒剤』や『大麻』に溺れる芸能人やスポーツ選手がやたら多い。どうしてこんなにバカや阿呆が多いのだろう。翁の好きな“男の歌”(1970年代に流行った)鶴田浩二の『傷だらけの人生』(藤田まさと作詩・吉田正作曲)の中に、♪〜右を向いても左を見ても バカと阿呆のからみ合い〜という歌詞がある。(翁は勝手に)この歌は、国家国民のため、と、きれいごとを言いながら実のところは党利党略・私利私欲のために金バッジをつけている政治屋どもを皮肉っている歌と解釈している。バカを辞書で引いたら「愚かなこと」「社会常識に欠けていること」「知識・理解力・判断力が劣っていること」「役に立たないばかりでなく他人や社会に害をなすこと」と説明されている(阿呆も、バカと同意語)。世の中を見回すと、これらの説明に該当するバカや阿呆は(政界ばかりでなく)各界にいかに多いことか――しかし、ここに取り上げるバカと阿呆は「性懲りもなく麻薬(覚醒剤や大麻)に溺れるバカども」のことである。

『龍翁余話』の読者はシニア層が多いので、今更、『覚醒剤』や『大麻』についての説明は必要ないと思うが、若い時から“麻薬追放キャンペーン”を行なってきた翁、やはり、ここは『覚醒剤』や『大麻』がいかに身も心も蝕む恐ろしい“麻薬”であるか、を若い者に言い伝えていただくことを願って、簡単に説明させていただく――“麻薬”とはアヘン・モルヒネ・ヘロイン・コカイン・大麻(マリファナ)・覚醒剤(アンフェタミンなど)・LSD・MDMA・脱法ドラッグなどあるが、ここでは『覚醒剤』と『大麻』について(薬学的ではなく症状と弊害について)述べることにする。

『覚醒剤』(アンフェタミン類・メタンフェタミンなど)は、ひとことで言えば精神刺激剤である。脳神経系に作用して、心身の働きを一時的に活性化させるも、常習性(中毒)を誘発する。結果、肉体的弊害、精神的異常を来たす。つまり身も心もズタズタになり、ゲキ痩せ、ゲキ太り、味覚障害、視聴覚障害、歩行障害などの肉体的弊害、また、精神的異常、つまり正常な価値判断能力を失い、誇大妄想・被害妄想・非人道的言動、反社会的行動などを引き起こしたり、対人関係や自分の周辺環境に怯え、発作的に狂暴になったり、自殺するケースも多い。『覚醒剤取締法』は(覚醒剤類の)原料や現物の輸入・輸出・所持・譲渡・譲受・製造・売買・使用などを取り締まる法律である。

『大麻』は文字通り麻の花冠(花弁の集まり)や葉っぱを乾燥または樹脂化、液体化させたもの。大麻の繊維は日本では古くからしめ縄、お祓い具として神事に用いられていた。
ところが1925年(大正14年)の万国阿片条約によって大麻が神経系に有害であることの理由で国際法上、流通や使用が制限、規制された。日本では『大麻取締法』によって大麻草(カンナビス・サティバ・エル)の花や葉っぱの所持、輸入は(医療目的であっても)禁止されているが、この法律は、これまで10数回に亘って改正され、最終的には1990年(平成2年)の改正で、栽培・輸入・輸出・譲渡・譲受・売買・所持・使用などが取り締まりの対象となった。大麻を吸った後の症状は(他の麻薬と同じように)まず精神の昂り(高揚感=ハイテンション)だが、使用量が増えることによってさまざまな副作用を引き起こす。副作用その1は“幻覚”――本来、見えるはずもないものが見えたり、聞こえるはずもない音(話し声など)が聞こえるような錯覚を起こし、その恐ろしさのあまり(前述の覚醒剤同様)狂暴になったり自殺を図るなど危険な状態を招く。その2は“発がん”――数百種の発がん性物質を含有するタールはタバコより4倍もあり、がん発生率はタバコより50%〜70%高いと言われる。その3は“脳・神経障害”――喜怒哀楽・記憶・思考力・集中力・時間の感覚・協調活動などに支障が生じる。結果、躁鬱症(はしゃぎ回ったり、打ちひしがれたりの症状)の差が激しくなり日常生活(特に対人関係)を困難にする。その4“心臓障害”――心臓の主な役割は、酸素など栄養素を細胞に運ぶ作用を行なうが、大麻の吸引によってその機能が低下し、心臓に負担をかけ、心臓発作を引き起こす危険性がある。その危険率は(通常の)4倍だそうだ。更に恐ろしいのは『覚醒剤』にしろ『大麻』にしろ“禁断症状”である。もうこうなったら(以前の公共広告のキャッチコピーではないが)「クスリを止めますか?人間を止めますか?」と言うことになる。性懲りもなく“人間を止めたがるバカ”が続発している。特に、名の知れた芸能人やスポーツ選手がマスコミを賑わす。彼ら自身は勝手に人間を止めればいいだけの話だが、親や兄弟、子どもをどんなにか悲しませ苦しませることか、そんなことも考えないバカが『覚醒剤』や『大麻』の誘惑に負け、溺れる。所詮、彼らは自信過剰(自惚れ)人間、意志薄弱人間たちだ。

畑 亜貴(シンガーソングライター)の歌『断崖の自惚れ屋』に♪ 落ちてしまえ 落ちてしまえ 自惚れにまみれたら 落ちてしまえ 落ちてしまえ 思い出が呻いている・・・
と言う歌詞がある。その通りだ。せっかくいただいた命、せっかく獲得した(獲得しようとしている)地位と名誉、せっかく築いた(築こうとしている)自分と家族の幸せ・・・
“意志薄弱”に負け“自惚れ”にまみれたら、落ちるところまで落ちてしまえ、それまでの(貴重な)想い出までも犠牲にして――何と、哀れ!

実は今号の『余話』を書くにあたって近年の“麻薬に溺れたバカども”の実名を用意したのだが、彼らの家族の心情を思い、同時に、まだ立ち直りが間に合う(我が身を滅ぼすだけでなく親兄弟、社会に迷惑をかけた愚かさを痛感、猛省して更生しようとする)若者もいることを期待して、名を伏すことにした。最も憎むべきは、若者を誘惑し地獄に引きずり込む連中(ヤクザ集団)の存在だ。唐突だが、自民党を中心とする政治屋のバカどもは(昨年12月、)ヤクザやマフィアを日本中に蔓延させかねない悪法(翁が厳しく反対している「カジノ法」)を成立させた(実行は“IR実施法”成立後だが)。やはり政界は“バカと阿呆のからみあい”――ああ、情けなや・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

スリランカ(紅茶と宝石の国)

先日、NHK Worldの世界のニュースを見ていたらスリランカの茶畑の映像が流れていた。近年、毎年東京ドーム1700個ぶんの茶畑が荒廃していっているというリポートだった。原因は政府が強制的に推し進めた農薬、除草剤、殺虫剤。その為に土地が固く荒れてしまい茶畑が育たなくなってしまったのだそうだ。
そこで立ち上がったNPOのある会社。除草剤をやめて茶畑に良くない雑草だけを手作業で摘み茶畑に影響の無いものは残すという方法に変えた。
肥料や農薬はなるべく自然のものを使うようにしたところ茶畑が少しずつ蘇生し始めたという。手間がかかるけれど高い安全な紅茶のオーダーも今は少しずつ増えてきているらしい。以前のような茶畑に戻るには、まだまだ時間がかかるだろうけれど今踏み出さなければスリランカ(かつてのセイロン)の未来は見えてこない。
そんな映像を見ていたら母の言葉を思い出した。 ““昔は、もっと美味しい紅茶の味がしたのに、どうしたのかしら、今はどの会社の紅茶を飲んでも美味しくない”と言っていた原因は農薬のせいだったのかもしれない。
イングリッシュティーやアフタヌーンティーで有名なイギリスも昔はスリランカを植民地にしていたからさぞかし、この茶畑で儲けさせてもらった事だろう。このスリランカから生まれた宝石も散々搾取されアングロサクソンのご婦人方のきらびやかな装飾品になっていったのが目に浮かぶようだ。英国による長い植民地時代が終わってから今度は無国籍企業のM社が役人たちに賄賂でも配って危険な農薬を購入させたのかもしれない。時の政治家がちゃんとしていないと外国の勢力に狙われる。2300年も続いたスリランカの王朝があった事、最近になって知った。日本も他人事ではない。少し前、森友学園問題でワーワー騒いでいたその裏で何が起きているのだろうかと思っていたら種子法廃止と水道局の民営化が決まっていた。種子法廃止の裏に、またこのM社の存在が見え隠れしている。ここでは種子法廃止の詳しい説明は省くけれど、もし、興味のある方がいれば調べて欲しい。瑞穂の国の日本の将来はどうなるのだろうかと…日本からLAに戻ってきて一週間が過ぎた。いつも見ないTVを日本では母が見ていたので珍しく見ていた。金太郎飴のように、どのチャンネルを見ても同じようなニュースが同じような論調で垂れ流されていて、その間に世の中がどんどん変化していたようだ。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

1000号から100枚のアルバムを紹介したことになります。ジャズの世界にはどれだけのアーティスト、どれだけのアルバムが存在するのだろうかと思うときがあります。まだ聴いたことのないアルバムが星の数ほどあると思うだけで楽しくなります。今週はこのコーナーで初めて紹介するアーティストです。イタリアはシシリー島出身のピアニスト、George Wallington8(1924-1993)のアルバム"Jazz At Hotchkis"です。オリジナルは1957年に録音されたものですが、60年の年月差をまったく感じさせないアルバムで、それがジャズの魅力だと思います。

"Jazz At Hotchkis" George Wallington

01-Dance Of The Infidels
02-Strange Music
03-Before Dawn
04-Ow
05-`s Make `t

Alto Saxophone – Phil Woods
Bass – Knobby Totah*
Drums – Nick Stabulas
Piano – George Wallington
Remastered By [Nippon Columbia] – Yujiro Kasai
Trumpet – Donald Byrd

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

先週は「生しらす丼」を2回もいただきました。実は生しらすは初めて食べました。こんなおいしいものがあったのかと驚くとともに幸せを感じています。鮮魚売り場にほんの少しだけ並んでいるときがあります。もうそろそろ終わりですね。

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Zakkaya Weekly No.1100

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com