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1097号

NO.1097     Ryo Onishi              5/21/2017

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雑貨屋のひとり言

先日、オープンした東急ハンズでアイデア商品を買いました。本に挟むしおりです。ただのしおりではありません。本を読み終えた後、はさみ変えしなくてもいいしおりです。ページをめくるたびにしおりが読み終わったページに移動するという画期的な製品です。タカハシ金型サービスの『スワンタッチ』です。ポリプロピレン製で1枚150円+taxです。興味のある方はインターネットで調べるか東急ハンズに行ってご覧になってみてください。 便利だと思います。

≪R.O≫

 

 21 世 紀 の 足 音

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『21 世 紀 の 足 音 』(磁針寄稿文、1998年4月掲載)』
 20世紀も残すところ遂に1000日を切った。21世紀の足音が聞こえてくる。

世紀末の今、我々を取り巻く世界、中でも日本は政治も、社会も、経済・金融もあらゆる面で厳しく最悪の状態にあり、日本を伝える新聞・テレビには毎日のように誰かしらの「不祥事・お詫び会見」が報道され、私のような古い人間には50数年前の「大日本帝国、無条件降伏」が思い出され、我が日本の国際社会に対する「敗北宣言」を見る思いだ。

これも世紀末現象というのだろうか。しかし、私は当地アメリカ人にこれら日本からの報道についてコメントを求められた時は、決してへりくだらない事にしている。(実は内心、忸怩〔じくじ〕たるものがあるのだが、そこは私も日本人だから)そして次のように説明する事にしている。

即ち、「確かに個々の不祥事は恥ずかしい事だし、日本が国際社会の信頼を失いかねない事態は残念だ。しかしどこの国家・社会でも完璧というものはない筈だ。問題は何か事が起こった時の対処・対応なのではないだろうか。

日本はこれまでどちらかというと 不祥事は表に出さず闇から闇へ処理する事が多かった。だからきっと、過去にはもっと大きな問題が表面化せず、国民に知らされないまま葬り去られた事が数多くあったに違いない。

最近はまだ不充分とはいえ、日本も民主化、情報公開の方向になりつつあり、不祥事も隠しずらくなってきたのだ。だからこれは長期的にはグッドサインなのだ」と。ちょっと苦しい言い訳と屁理屈だが、そうでも言わなけりゃ希望がなくなる。

「世紀末」という言葉には19世紀末における欧州の退廃的・懐疑的な傾向(デカダンス)という意味がその背景にあるので、どうしてもネガティブで後ろ向きの発想が伴ってしまう。

後世になって「世紀末」の意味を国語辞典で調べたら「日本の20世紀末における頽廃的・懐疑的・冷笑的な傾向の思潮をいう」なんて説明を書かれないように我々ももっと誇りと自信を持って前進したいものだ。

「世紀末」とは確かに一つの世紀(20世紀)の終末には 違いないが、同時に次の新しい世紀(21世紀)への プレリュード(前奏曲・序曲)でもあり、希望の光でもある筈だと私は信じたい。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


旧姓の再会ちゃんが弾んでる

似顔絵の世辞が美人に書いてくれ

ブランドの街で清楚が振り向かれ

ガラス玉でも私にはこの指輪

断った見合いの人の叙勲記事


( ニュースやぶにらみ )


「テロ準備罪、動議可決」
共謀罪にはあたらない −自民、公明、維新

「北朝鮮の新型ミサイル」
成功は失敗のもと −国際世論

「買収失敗で大赤字」
いいなあ日本郵便は値上げが出来て −東芝


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(477)「洗足池・春宵の響」

東急池上線「洗足池駅」前に在る『洗足池』の傍は車ではしょっちゅう通っているのだが、公園内(池の周辺)を散策するのは、2010年10月『龍翁余話』(152)「洗足池」で配信して以来、2度目。実は、今夜(5月17日)『洗足池・春宵の響(しゅんしょうのひびき)』と題する“能楽囃子”(笛・謡・囃子)の演奏会が催されると聞いてやって来た。翁は今まで知らなかったが、このイベントは1995年(平成7年)に始まったそうで、23回目の今年は従来の和楽器演奏に加え、ピアノとのコラボレーションを行なうとのこと。前述のように翁が洗足池(周辺)を散策するのは7年ぶりのことなので『春宵の響』が始まる2時間前にやって来て、再び史跡を巡ることにした。

池に向かって左側から時計回りに歩くのが一般的な道順だそうだが、翁が是非とも行きたい(妙福寺境内にある)『袈裟掛けの松』(写真左)や『勝海舟(夫妻)の墓』(写真右)は池の右端にあるので、今回は(出口の方から)反時計回りに歩くことにした。妙福寺境内の左奥(竹林の向こう)に(日蓮上人の)『袈裟掛けの松』がある。1282年に日蓮が身延山から現在の大田区・池上本門寺に向かう途中、大池(千束池)にさしかかった際、松の木に法衣を掛け、池で足を洗った。それに因んで“千束池”を“洗足池”と呼ぶようになった、と由来書に書かれている。なお日蓮が足を洗っていると突然、池の中から“弁天様”(福徳財宝授けの神)が現れた。

以後、弁天様は日蓮宗の守護神になった、とも言われている(写真中=弁財天の祠堂)。

勝海舟は晩年、この地に邸宅を求め、その名を『千束軒』と名付けた。海舟の幾つかの要求(江戸城無血開城ほか)を聴き入れた西郷隆盛も再三訪れ、海舟と親しく懇談したという記録がある。西郷が西南の役で倒れた後、海舟は西郷の遺徳を偲んで『西郷隆盛留魂碑』を建てた。その石碑が『海舟夫妻の墓』の直ぐ近くに建っている。また、徳富蘇峰(ジャーナリスト、評論家・歴史家)が海舟と西郷の偉業(江戸城無血開城)をたたえ、1937年(昭和12年)に『海舟夫妻の墓』の傍に“海舟・南洲詠嘆の碑”を建立した。 

さて、40,000uの洗足池に陽が落ちる6時半、いよいよ『春宵の響』の始まりだ。西岸に架かる『池月橋』から幻想的な笛と鼓の音が水面に響き渡る。その幽玄の音をお届け出来ないのが残念だが、せめて写真で雰囲気だけでも味わっていただきたい。

(写真の1部は大田区HPより拝借)

「元禄花見踊」、「メロディの散歩道」(お馴染みの名曲数曲)、「桜の花のワルツ」(中川俊郎作曲)「月の光」(ドビユッシー作曲)、「京の夜」(寶 山左衛門作曲)と和洋の曲目が続くが、翁にとってクライマックスは「六条河原院幻想」だ。福原 徹(一門)の笛が宵闇に響き渡る。福原百之助(一門)の囃子(大中小の太鼓・鼓)と中川俊郎のピアノが笛とコラボする。そして厳かに小早川 修・泰輝親子の謡(能楽)が始まる。松の木を背景に架設された能舞台での仕舞(装束・面をつけず、紋服と袴だけで舞う能)は、翁と(推定1,000人)の大観衆を幽玄の世界へと誘ってくれた。足ではなく“心が洗われた”『洗足池・春宵の響』であった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究



久しぶりに日本を旅してみようと海外永住者の人が購入出来るJapan Rail Passを日本に来る前に買った。日本に戻ってくる直前まで慌ただしく戻ってきても、なかなか旅の計画が立てられないまま今週の月曜日から日曜日まで旅を決行する事にした。
Japan Rail Passは一旦使い始めたら中休みなく、一挙に使わないとならない。
一番短いパスが一週間。だから一週間は旅に出っぱなしになる。
決めていたのは今回全て、日帰りの旅にしようという事だけ。行先は前日に思いついた所。気の向くままそこに行って地元の観光局でいろいろ尋ねればいいやと…

最初の日は東京から北海道新幹線で新函館北斗そして函館。火曜日は軽井沢(旧軽井沢方面)。水曜日は京都。木曜日は長野の木曽路の宿場町。金曜日は再び軽井沢(新軽井沢方面)そして今日は小田原。だんだんとフットワークが軽くなる。かなり体力を使っているのかもしれないけれど楽しい事をしている時は、ちっとも疲れないものだ。
明日は秋田で旅が終わる。という事で今週は木曜日を除いて、毎日東京駅から早朝の出発だったので、だいぶ複雑な東京駅もわかってきた。
どこに駅弁屋さんがあって、どこのお弁当が人気があって飲み物の販売機はどこにあるかなどなど…

旅のご報告は後程、少しずつご報告しようと思います。さて、明日も始発電車で東京駅に向かいます。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

ときどきトランペットジャズが聴きたくなることがあります。ジャズらしさを強く感じるからではないかと思います。今日はちょっと雰囲気を変えてトランペットジャズと行きましょう。Ryan Kisorは959号で初めて紹介させていただきました。紹介のアルバムはクリフォードブラウンに捧げたアルバムだそうです。なかなか渋い演奏です。

"Kisor" Ryan Kisor

01 Dahoud
02 Delilah
03 Cherokee
04 I Remenber Clifford
05 Jordu
06 Parisian Thoroughfare
07 Sandu
08 Valse Hot

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

若々しく見せたいと思っていろいろなことを試している方がいると思います。お金をかけている方もいるかもしれません。最も安上がりですぐに5歳くらいは若返る方法があります。それは背筋をまっすぐして姿勢をきれいにすることです。日本人は猫背で前かがみになって歩いている人が 多いようです。このような姿勢でいるだけで顔も老けて見えます。それだけでなく肩こり、腰痛の原因にもなります。ますます暗い顔になります。重たい頭を胴体にちょこんと乗せて首や肩に負担がかからないようにするだけです。ほんの少し意識するだけで5歳くらいは若返ることができると思います。 (この数字は雑貨屋がそう思っているだけです。)

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Zakkaya Weekly No.1097

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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