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1092号

NO.1092     Ryo Onishi              4/16/2017

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雑貨屋のひとり言

飛行機のオーバーブッキングはよく聞く話です。ロスに帰るフライトの待ち時間に搭乗者に向かって「翌日のフライトにしてくれたら、$$$とホテル宿泊券を差し上げます。」というようなアナウンスを聞いたことはよくありました。それに応じている人もいました。時間がたっぷりあって急がないなら応じてもいいかなと思ったりもしました。でも次の日に大事な用事があり断った人が、強引に引きずり降ろされるなんてありえないですね。こんなことをしたらすぐにニュースになって評判を落とすということがわからないというのが情けないです。≪R.O≫

 

 無常・無我

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで時折、磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『無常・無我』(磁針寄稿文、1997年11月掲載)』
先日 サウスベイのホテルで開催された某新聞社主催の「渡辺淳一氏講演会」に行ってきた。時代の寵児、人気作家の講演会だけに 当初の定員(500人)を大幅に越える聴衆で溢れかえっていたのは、さすがだった。

渡辺氏は講演の中で「自分は理性で処理出来ない感性・情念といったものに興味があり、小説を書いている」 と述べていたが、 富と物の豊かさ偏重の現代で、物と心のバランスがくずれていると常々感じている私もこの点には共感を覚えた。

人間としての感性、情念、美学など心の問題は私たちにとって生きてゆく命の原点とも言うべきものであり、同時に人類究極のテーマだと思うからだ。

自著「失楽園」について、『神からこの俗世界に追放されたのが人間であり、原罪をを背負っているのが人間ならば、私はそれを徹底して書いてみたかった』 『燃えたぎる愛を書こうとすれば、不倫の形になる』『絶対愛を突き詰めていくと、相手を破壊するか死に導かない限り、愛の完成はない』『相手が誰であれ好きな人を愛すること、これは間違いなく善である』 等々、渡辺氏の言葉には 少なくとも私の年代では かなりの抵抗感もあったが、(尤も渡辺氏ご自身も私の年代なのだが)でもよく聞いていると、彼は決して 不倫を奨励している訳でも、破滅や死を望んでいる訳でもなく、ただ ひたすら感性というフィルターを通して人間本来の姿を探し求めているらしいことが解ってくる。

私がこの講演から感じたものは、「この世のすべては 男女の愛も含め、常に刻々と変化する。我々一人一人は その変化の中で常に 豊かな感性と心を持ち続け、人 本来のふさわしい生き方を考えようではないか」 というなんとも世間一般の常識から脱しきれないものだった。

以前読んだ“般若心経”の解説書に「この世のすべては移ろうもので常ならず(無常)、お互い関係しあって存在する(無我)」 といった内容があったが、私は渡辺氏の講演を聞きながら、なぜかこの“般若心経”を思い出していた。

それにしても 渡辺淳一という人は、あの年齢で燃えたぎる情愛から男女の機微まで身体をはって見事に小説の中に表現しているが、そのエネルギーはどこから出てくるのだろう。(ありやあ、バケモノダ・・)でも心のどこかで共感してしまうから 不思議だ。

因みに、私も彼の話題作「失楽園」は 新聞連載時に 心ときめかせながら毎日読み続けていた一人だった。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


密談の供に諭吉を連れて来る

火種まだ残したままでした握手

ゴシップを握り潰して今の地位

献身と諸刃の剣に彫ってある

土壇場のわが社にもいたブルータス


( ニュースやぶにらみ )


「小池劇場」
いつまで −小泉劇場、橋下劇場

「民主党、離党ドミノ」
続々 −ブルータス

「ペギー葉山さん死去」
♪坊さん数珠を買うを見た −よさこい節

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(472)「高齢者の免許証更新ための検査と講習」

高齢者の自動車運転免許証更新については、ずっと以前(2009年)に『龍翁余話』(91)「反射神経」で書いたが、ご承知のように昨今の“高齢者による運転過失に伴う死傷事故”の激増で、今年3月に道路交通法の1部改正が行なわれた。「認知機能が低下しているおそれがある高齢運転者に対して、適時、医師の診断や効果的な安全運転指導を行なうため『臨時認知機能検査』、『臨時高齢者講習』が新設された。つまり「75歳以上の運転者が、信号無視、通行区分違反、一時停止違反などの“認知機能低下”とみなされる違反行為をした時は『臨時認知機能検査』を受けなければならない」ということ。また「『臨時認知機能検査』を受け、記憶力・判断力の低下が著しく運転に支障が生じるおそれがあると認められる場合は『臨時高齢者講習』(実車走行などの個人指導)を受けなければならない」という2つの法令が加えられた。

翁は先日、(自宅に近い自動車教習所で)その道交法の1部改正(新設)による新しい制度下の運転免許証更新のための検査と講習を受けた。70歳〜74歳は更新手続きの前に(いずれかの自動車教習所で)必ず『高齢者講習』(座学と実車走行)を受けなければならず、翁のような75歳以上は(同じく自動車教習所で)『高齢者講習』のほかに『認知機能検査』も受けなければならない。約3時間、かなりの長丁場だが、自分のため、社会のため、と観念して神妙に受講した。そこで今号は(75歳以上の人で)これから自動車免許証の更新を行なう人のために、翁の体験談を記すことにした。

教習所によって検査や講習の順序は異なるが、いずれも全ての過程を受けなければならない。翁たちは『認知機能検査』(ペーパーテスト)から始まった。いきなり「腕時計を外して、仕舞って下さい」と言われ回答用紙が配られて、まず『時間の見当識検査』――今日(検査日)の年月日・曜日・今の時間を記入するテスト。次に『手がかり再生検査』――これがけっこう厄介だ。16種類の絵を見せられ、その絵を思い出して書き出す。絵を見せた後、直ぐにやってくれればいいのに、10分くらい“他の話”をしてから回答用紙が配られる。高齢者は半分(8つ)思い出せば“普通”だそうだが、平均して6つか5つだそうだ。4つ以下だと(多分)“認知機能低下“と判定される。翁は、ちょっと自慢だが16の絵を13思い出して書いた。それには理由がある。“他の話”の間(その話を聞かないで)懸命に“16の絵“の暗記に集中した。それでも、3つは思い出せなかった。勿論“他の話”が何であったか、全く記憶にない。『認知機能検査』のラストは『時計描画』――白紙に円を描き「時計の数字を書きこんで(長針・短針を使って)2時45分を描く」もの。これでひとまず『認知機能検査』は終わる。翁、またまた自慢だが、この『認知機能検査結果』の通知書に示された総合点は92点。ちなみに総合点76点以上は「記憶力・判断力に心配なし」。49点以上76点未満は「記憶力・判断力が“少し”低くなっている」。49点未満は「記憶力・判断力が“かなり”低くなっている(要注意)」。そして翁が貰った通知書には次のことが書かれていた。「76点以上の人は(現時点では)記憶力・判断力に心配はありませんが、加齢により身体の機能は変化します。自分自身の機能状態を常に自覚し、油断せず、適度の緊張と慎重さを忘れないで運転しましょう」。49点未満の人の通知書には、どんなことが書かれているだろうか?多分“医師による診断のお奨め”だと思うが・・・

座学(『認知機能検査』)のあと、3人1組に分かれ『運転適性検査』(室)に入る。初めに運転シミュレーション機(運転模擬装置)による『選択反応検査』だ。運転席に座り、正面の走行模擬映像の画面を見ながら、左から子どもが飛び出したらブレーキ、子どもが消えたらアクセルを踏む、右から男が現れたらアクセルを離すだけで、男が消えたらアクセルを踏む。また、右車線にオートバイが走って来たら(無視して)アクセルを踏んだまま走行・・・次は(同じマシンで)『注意配分・複数作業検査』。(画面を見ながら)狭い曲がりくねった道路をハンドル操作で走り、横断者やオートバイが出現したらブレーキとアクセルを素早く踏みかえて走行する。翁は『選択反応検査』、『注意配分・複数作業検査』ともに4点(やや優れている)を貰った。

次は『視力検査』――この検査は『静止視力・動体視力』、『夜間視力』、『視野』の3つの検査(検査内容は省略させていただく)があるが、正直、近年、視力の衰えの著しい翁は、どの検査も“合格すれすれ”「夜間運転は出来るだけ避けるように」との忠告を受けた。

最後は『実車走行』――これも3人が1組になって(1人ずつ)教習所内のコースを運転するのだが、翁の組では翁が最後に運転する順序になった。失礼だが前の2人の運転で、翁は胃が痛くなる思いをさせられた。コースの中で最も難しいのは“クランク”(直角の狭いカーブが2つ交互に繋がっている道路形状)と“車庫入れ”。“クランク”では2人とも車輪を引っかけたり乗り上げたり。“車庫入れ”では、4度も5度も切り返しをして、やっと(それも斜めに)車庫に入れる始末。指導員が笑いながら「今は“バックモニター”が付いている車が多いので、心配要りませんよ」と慰めた。翁はノーミスで実車走行を終えた。

今号の『余話』を書き終え、読み返してみたら、何のことはない、単なる翁の自慢話。それはさておき、運転が好きで、まだまだドライブを楽しむ気力・体力・技量は充分にある、と己惚れている翁ではあるが、実はこの正月に一大決心をしたことがある。それは【平成30年末をもって長年連れ添った愛車(クラウン)とサヨナラし翁のドライブ人生に終止符を打つ】というものだ。『運転免許証の更新』も今回が最後だろう。車が無くなる、運転しなくなることは想像しただけでも寂しいし、その後の翁の生活がどのように変わって行くか(今は)予想もつかないが、自分が車事故の加害者にならないことだけは確かだ。それを“よし”としよう・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

暖かくなって気持ちのいい季節になりました。ジャズを楽しむのにも良いですね。久しぶりにChet Bakerを聴いてみました。1986年オランダで録音された晩年のアルバム"Love Song"です。スタンダード中心のアルバムですがChet Bakerのトランペットと歌声は魅力的です。全体に優しい感じがするアルバムです。

"Love Song" Chet Baker

01-I'm A Fool To Want You
02-You And The Night And The Music
03-Round Midnight
04-As Time Goes By
05-You'd Be So Nice To Come Home To
06-Angel Eyes
07-Caravelle

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

関西の人は会話の中で頻繁に擬音を使います。中には会話の内容がほとんど擬音で成り立っている場合もあります。擬音をあまり使わない人にとっては違和感があるかもしれません。しかしこの擬音ですが、患者がお医者さんに症状を説明するときには役に立つそうです。お腹や頭が痛い時に、チクチク、ズキズキ・・・など擬音で表現してもらうと症状や原因がわかるということで、そのままカルテに書く医師もいるようです。

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Zakkaya Weekly No.1092

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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