春に誘われて
先週の日曜日から米国のサマータイムが始まった。日が長くなり日中の日差しも明るく暖かくなった。そうなると今までお休みしていたハイキングにも参加してみようという気になる。仕事が終わってサンペドロとパロスバーデスの定例イブニングハイクに参加してみた。冬の間、モノクロだった山々はいつの間にか新緑の緑に染まってあちこちに花が咲き始めていた。お天気のいい日はカタリナ島も良く見える。空の色のグラデーションが刻々と変わっていくのを見ながら気持ちのいい汗をかいた。
先日、椅子に座ってやるヨガのクラスにClientさんと参加した。今まで寒くて硬くなっていた体をほぐし緊張感をとってあげると血液の循環も良くなる。血の巡りが良くなると気分もほぐれて明るくなる。ヨガのクラスが終わった後で“今日は、お天気もいいのでたまには外でランチを取りましょうよ“とClientさんとその友人もお誘いして近くにあるボタニックガーデンに出かけた。あまり時間が無かったのでボタニックガーデンには入らずその入り口付近にあるピクニックエリアでランチをとった。ちょうど公園入口のあたりの木は桜のような濃いピンクの花が満開だった。桜の種類かと思って近くで見たら全く違っていた。桜のような清楚な花の感じとは対照的で艶やかで派手な感じの花だった。でも、この青い空には見事に映える。その付近にサボテンの種類だろうか、そこから鮮やかな黄色い花も開花していて見事だった。
Clientさんの友人が全く同じ植物が自分の庭にも咲いているけれど、こんな風に黄色い花が咲くのは見た事が無いと感心していた。ガーデン入り口右側には紫のラベンダーが咲いていた。その香りを試しに行ったらその脇に大きな木があって何か実がなっていた。何だろうと近くに行って見ると青いパパイヤのようなアボガドのような大きな実がなっていた。下を見るとたくさん白いコットンのようなものが落ちていた。以前見たコットツリーの実とは大きさがだいぶ違う。家に帰って調べてみたらそれはシルクコットンツリーだった。
春は大地から眠っていた草花が土を割って出てくるエネルギーを感じる。木々が芽吹いて花を咲かせる時は、まるでその花のオーラが放出されるような気がする。それを見て人は癒されたりする。
LAはちょうど春、真っ盛り、日本も来週は春分の日が来る。
茶子 スパイス研究家 |