weekly

1082号

NO.1082     Ryo Onishi              2/5/2017

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

横断歩道を渡っている歩行者に自動車が突っ込むという悲惨な事故が起きています。とても腹立たしく思っています。自動車運転者は信号のない横断歩道を人が渡ろうとしているときは横断歩道の手前で停止しなければなりまん。しかしこれを守らない運転者が多すぎるように思います。私が横断歩道を渡っているのに停止せずに走り去ることもしょっちゅうありますし、クラクションを鳴らす低レベル運転者も多くいます。関西だけかもしれませんが信号のない横断歩道のところで観察しているとわかります。ほとんどの自動車は歩行者を無視しています。歩行者はひかれたくないので遠慮して車が過ぎるのを待つので、運転者はそれが当たり前のように止まりません。このような自動車優先の悪い習慣(道路交通法違反)が注意緩慢な運転をさせているように思います。運転者への再教育と違反した(している)運転者を厳しく罰すべきだと思います。≪R.O≫

 

 変幻自在の解釈

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで時折、磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

*********************

『変幻自在の解釈』((磁針寄稿文、2016年9月掲載)』
日本語では何かをいう時、正しい表現かどうかとは別に、なるべく穏やかな言葉で表現するのが一般的に良い日本語であるとされている。

例えば『女中さん』 という代わりに『家政婦さん』と呼び、『百姓』(この言葉はもともとは由緒正しい言葉なのだが)を『農業従事者』などと言い換えて満足している。何か問題が発生すると、基本はそのままにして、表現だけを変えて(即ち解釈を変更して)お互い暗黙のうちに納得・了解しあう癖があるようだ。

1945年8月15日は日本にとって『敗戦の日』であるのに我々はこれを『終戦記念日』と呼び慣れてきた。日本の終戦(敗戦)秘話について書かれた書物によると、当時、連合国側からポツダム宣言を突きつけられ、無条件降伏を迫られた時、当時の日本政府は最後まで『国体の護持』、即ち天皇制の維持にこだわったという。

そして連合国側からの解答を意図的に誤訳してまでして、国体の護持が維持されることにして徹底抗戦派を説得したという。

日本国憲法は施行されて満69年、国家も社会も世界もこんなに大きく変化しているのに我々の憲法が不変なのは日本が変化に応じ、都合よくその解釈を変えているからだろう。

例えていうならば長さを測るモノサシを生ゴムで作っておいて、必要に応じて伸ばしたり縮めたりして長さを測っているようなものだ。日本とは実にフレキシブルで便利な国だ。

特に最近の日本は、現行憲法を本文の一字一句も変更せず、解釈を変更する離れ業をやってのけるのが目立つ。こんなことが許されるのも、古来日本人の持つ国民的性癖なのだろうか。

日本内外を取り巻く変化に対応するため、日本国憲法の見直しこそ最重要課題であり、国民的議論を喚起すべき時ではないだろうか。それが立憲民主主義を謳う本来の姿だろう。

今、改憲論議をやっても国民の理解を得ることが困難であるというならば、まずは国民に対しわかりやすく丁寧に説明して説得することが必要だと思う。日本国憲法を都合よく解釈だけ変えて現状に当てはめていると、将来に禍根を残すことになりそうだ。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


吊革に今日定年と話しかけ

定年もまだ人生の3コマ目

人生に定年と言うジャンプ台

職退いてから肩書の数が増え

春闘を遠く聞いてる老いの酒


( ニュースやぶにらみ )


「節分の豆」
トランプも撒かれてる −鬼


「おもてなし」
無茶がいい −トランプ大統領

「核の傘の下」
日韓は相合傘で揉めるな −アメリカ


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(462)「建国記念の日」

♪雲に聳(そび)ゆる高千穂の 高嶺おろしに艸(くさ)も木も
 なびきふしけん大御世の 仰ぐけふ(きょう)こそ 楽しけれ

翁の年代から上の人は、誰もが歌ったことのある『紀元節の歌』である。作詞は高崎正風
(薩摩藩士・詩人・軍人・教育者=國學院大学初代校長)、作曲は伊澤修二(信濃国=長野県伊那市=高遠藩士・教育者・文部官僚・東京音楽学校=東京芸術大学=創設メンバーのひとり、初代校長)。1888年(明治21年)に発表され、1893年(明治26年)に文部省唱歌に選定された。この歌の意味は「天高くそびえる高千穂の嶺から吹き降ろす風に、草や木もなびきひれ伏して天皇が治める世の中の出現(神武天皇のご即位)をお祝いする。(ああ、きょうは何とおめでたい佳き日であろう)」(龍翁の訳)。

今更、説明をする必要もなかろうが、高千穂の嶺とは、天照大神の孫・ニニギノミコトが天照大神の命を受けて(国を治めるために)神々が住む高天原(たかまがはら)から日向国(宮崎県)の高千穂の嶺に降り立った、その場所を天孫降臨の地と言うことはご承知の通り。(そのことは2013年2月10日配信の『龍翁余話』(265)「紀元節の思い出・高千穂峰」に詳しく記述した。)

『紀元節』とは、1873年(明治6年)に明治新政府が古事記や日本書紀に基づき、日本の初代天皇とされる神武天皇のご即位の日を2月11日とし、それを『紀元節』と称して祝日
と定めた。大東亜戦争終結後の1948年(昭和23年)にGHQ(占領軍=連合国軍最高司令官総司令部)によって廃止されたが、1966年(昭和41年)に『建国記念の日』として復活、国民の祝日となった。

先日、翁たちのシニア・グループの昼食会で『紀元節』の話が出た。メンバー(現在8人)の半分は後期高齢者。翁を除く7人は、元高校や中学の校長・教頭の経験者。彼らが若い教員時代は、いわゆる日教組教員である。本来なら、彼らと翁は相容れない関係だ。何故なら、日教組の教育思想は、「戦前の日本は侵略の歴史である」、「9条を守れば日本は未来永劫、平和が保障される」、「君が代(国歌)、日の丸(国旗)反対」、「教育勅語(国家に忠=愛国教育)反対」という“左翼思想”で、これまでの日本精神の伝統文化を否定(破壊)した。このように、ことごとく翁と相反する左翼思想集団が日教組。したがって、現在、お付き合いしているシニア・グループのメンバーとは、以前なら(前述のように)翁とは水と油の関係なのだが、数年前に彼らと出会った時、翁が「私は君が代・日の丸を愛し、教育勅語の復活論者、加えて靖国神社崇敬奉賛会の会員でもあります」と自己紹介したにもかかわらず、彼らは寛大に翁を迎え入れてくれた。と言うか、彼らが元日教組教員であったというだけで、翁の方が彼らを誤解していたことが、お付き合いを重ねるうちに知ることが出来た。つまり、彼らは翁と同じ“大和魂”の持ち主ばかりだったのだ。

さて、先日の昼食会で、出席した6人のうち3人が『紀元節の歌』を覚えていた。「メロディは何となく聞いたような気がするが、歌った記憶はない」が3人いた。そうだろう、3人はやっと古希を過ぎた年齢だから歌ったことがないのは当然。と、突然、グループの最長老(昭和7年生まれ)が「龍翁さんは『紀元二千六百年の歌」をご存知ないでしょう?」と問いかけて来た。どっこい、翁は(幼稚園頃から)兄や姉たちに教えて貰って、一緒に歌っていた。今でもしっかり覚えている。そのことを最長老に話したら驚いていた。つまり歌えるのは(その歌を知っているのは)最長老と(2番目の長老)翁の2人だけだった。

♪金鵄(きんし)輝く日本の 榮(はえ)ある光 身にうけて 今こそ祝へ この朝(あした) 紀元は二千六百年 ああ一億の 胸は鳴る(増田好生作詞・森義八郎作曲)

『紀元二千六百年』の祝賀行事は、神武天皇ご即位(皇紀)から2600年を迎えた1940年
(昭和15年)に、全国的に行なわれた。(資料には)日本が長い歴史を有する偉大な国家であることを内外に示す目的と、長期化している日中戦争(支那事変=1937年昭和12年に勃発、終結しないまま1941年昭和16年に大東亜戦争へ突入)で銃後の国民生活が窮乏し疲弊している状況を(様々な祭りや行事で)晴らそうとする意図があった、と記録されている。なお“金鵄”とは、古事記や日本書紀に出て来る“金色の鳶(トビ)”のことで、神武天皇が東征の際に弓の先にとまらせ、敵の目を眩ませて勝利に導いた、という伝説の鳥。日清戦争(明治27年〜8年)以降、武功抜群の軍人軍属に与えられた“金鵄勲章”(功1級〜功7級)も、この伝説に由来するそうだ。(今年は皇紀2677年)

ところで、翁は1年のうち、正月(元旦)、建国記念の日(2月11日)、終戦記念日(8月15日)、今上天皇誕生日(12月23日)の4回、日の丸を(ベランダに)掲げる。ベランダから戸越の街を見渡すと、正月だけはポツンポツンと日の丸を見ることが出来るが、ほかの祝日は皆無だ。昭和も次第に遠くなりつつあり、昭和の後半生まれ、平成生まれの人たちの、日の丸への思いはだんだんと薄らいで行くのだろうか、誠に寂しい限りである。

♪空に輝く日の本の 萬(よろず)の国にたぐいなき 国のみはしら たてし世を 仰ぐ
けふ(きょう)こそ 楽しけれ(『紀元節の歌』4番)――昨今、天皇の生前退位が議論されているが、翁はあくまでも「天皇は、どこまでも天皇であって、憲法で定めた国事行為・宮中行事のみにご精励いただき、他の公務は皇太子に(代行を)委任するという“摂政”を主張する」。ともあれ『建国記念の日』(紀元節)には、国のみはしら(天皇)を仰ぎ、皇室の弥栄(いやさか)をお祈りしたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

一杯のお味噌汁

昔、子供の頃、2階で寝ていると母がみそ汁のダシに使う削り節を削っている音が聞こえたものだ。カツオ節が残り少なくなってくるとシュッシュッという音からコリコリ固い音に変わって子供心に鰹節が無くなってきたのだな〜と思ったりした。それから間もなく鰹節のパックが出回って削り節の道具は棚の奥にしまわれた。祖母が亡くなった時に台所を整理していたら、その懐かしい鰹節の削る道具が出てきた。開けてみたらカチカチになったひとかけらの鰹節が出てきた。昔は毎日みそ汁を飲むのは当たり前だった。味噌も昔は味噌の専門店があって白みそや赤みそなどいろいろな種類の味噌が樽に入って並んでいた。そして好きな味噌を好きな分量だけ買えた。いつ頃からだったのか、はっきり覚えていないけれど我が家の和食の朝食も、いつの間にかトーストとコーヒーに変わっていった。米国に来てから私自身も朝はシリアルにミルク、オートミールにフルーツ時々はワッフルやパンケーキなどの洋食スタイルの朝食を食べる事が多くなった。 ところが改めてお味噌汁の一杯がどれだけ栄養があってパワフルなものなのか見直す機会があった。

先週、若くて頭の切れそうな女医さんに会った。クライアントさんの付き添いで言ったのだが、偶然、他のクライアントさんと付き添いで行った時にもその女医さんに会っていた。インド系の超美人でスタイルも良くミニスカートにハイヒールを履いていたので印象に残っている。なかなか評判のいい女医さんらしくネットで調べたら5つ星が付いていて経歴も良かった。その女医さんは、クライアントさんが今現在飲んでいる12種類もの薬をテキパキ確認するとそのうちの3種類の薬を脇に寄せた。“この薬はもう飲まないでね。今、貴方の主治医に話してくるから少し待っていてください”と言った。クライアントさんは腎臓の働きも悪く浮腫みもあり血圧も高かったので塩分を控えて利尿剤も飲んでいた。間もなくして女医さんが部屋に戻るとクライアントさんのデーターを見ながら言った。”塩分が不足しているから塩分をもっと摂取しなさい“と。以外そうな顔でクライアントさんが”スポーツドリンクのようなものですか?“と聞くと
“みそ汁を飲みなさい、これから次に私に会うまでの間、毎日必ずみそ汁を飲むのよ”と。みそ汁の塩分を心配したクライアントさんがその事をドクターに尋ねると味噌はミネラルを含んでいて体にいい塩分だから心配しなくていいと即答した。流石だと思った。
それにみそ汁の具にカリウムを多く含んだジャガイモや野菜、キノコやワカメなどを入れて一緒に食べるとナトリウム(塩分)を体内から排出してくれる作用があるので心配するほど塩分は気にしなくてもいいようだ。味噌のタンパク質は発酵してアミノ酸に変わりコレステロールや高血圧、糖尿病、脂肪肝、ボケ、癌や脳卒中などあらゆる病気にもいいらしい。まさにみそ汁はスーパーフードなのだ。
私が女医さんに“食事を作る時に塩分の制限があれば教えてください。”と言うと“今は必要ないわ”ときっぱり言った。“この後で心臓の方もチェックして問題が無ければ、もっとお薬を減らしたい”とも言った。
どうも現在飲んでいる薬の作用で彼女の体調が悪くなっている可能性があるらしいのだ。それにしてもインド系の女医さんから、みそ汁を飲みなさいと言われた事には驚いたし和食の栄養価についての知識がある事が嬉しかった。
改めて朝のお味噌汁の一杯が、どれだけ大事なエネルギー源になるのか認識させられた。
今私がこちらで良く使うダシは昆布やカツオやシイタケがバランス良く入っているパケージのものを使っている。ケミカルが一切入っていないので天然の優しい味がする。これを使いだしてからインスタントの調味料が使えなくなった。
クライアントさんの中で週1回、訪れる人がいる。行った時に必ず、みそ汁をリクエストされる。朝のその一杯の味噌汁を飲むと生き返るようだと言うのだ。本当に美味しそうにみそ汁を飲む。先週、また新しいクライアントさんの所でその自然のダシを使ってみそ汁を作ったら今まで飲んだみそ汁の中で一番おいしかったと喜んでくれた。そんなに美味しいと言うのならと久しぶりに自分でも、みそ汁を作って飲んでみたら、やっぱり天然のダシで作ったみそ汁は美味しかった。季節によって具をいろいろ変えて飽きないように工夫したら毎朝美味しく健康維持が出来そうだ。また和食を見直して朝のスタートは一杯の味噌汁からにしてみよう、、、

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

3ヶ月ぶりに歯のクリーニングをしてもらいに行きました。ここはいつもピアノジャズのようなBGMが流れています。耳障りは良いのですが、自分だったらこんな曲にするのになあと考えながらクリーニングしてもらっていました。そのアルバムはMilt Jacksonの"Bags and Flutes"です。ビブラフォンの響きはとても魅惑的ですが、Tommy Flanaganのピアノ、ケニーバレルのギター、ボビージャスパーのフルート、アートテイラーのドラムがこのアルバムをさらに盛り上げてくれます。美しい旋律、きれいな音でバランスもいい素晴らしいアルバムだと思います。

"Bags and Flutes"  Milt Jackson

01-Bags` New Groove
02-.Sandy
03-Midget Rod
04-I`m Afraid The Masquerade Is Over
05-Ghana
06-Sweet And Lovely
07-Connie`s Blues


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

3人目の孫がもうすぐ誕生するので、先日から4人で暮らしています。朝から晩までにぎやかです。ベビーベッドやベビー用品の準備もできているので、ちょっとソワソワしてきました。7か月前に長男夫婦の赤ちゃんの匂いを懐かしく思っていたのですが、また赤ちゃんの何とも言えない匂いがやってきます。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1082

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com