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1081号

NO.1081     Ryo Onishi              1/29/2017

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雑貨屋のひとり言

19年ぶりの日本人横綱が誕生しました。来場所からの楽しみが増えましたね。
北京オリンピックで優勝したジャマイカチームが薬物使用で金メダルをはく奪されました。3位だった日本チームは2位の銀メダルに繰り上がったわけですが、こんなに時間が経ってから言われてもしらけてしまいますね。もう少し早くわかるようにならないのかと思います。過去の金メダリストでこのニュースを聞いてイヤーな気分になっている人もいるのではないでしょうか。≪R.O≫

 

 トランプ大統領就任式

アメリカ合衆国第45代トランプ新大統領が1月20日正午、スタートしました。今回の大統領就任式は何かと話題の尽きないものでした。

選挙期間中、数々の暴言・失言、差別発言などで世界中から注目を集めていた新大統領の就任であり、どんな就任演説をするのか、私にとってもたいへんな関心事でした。

アメリカの大統領就任式での演説は、気品の高い高尚な語句で飾られ、聞いている人々をわくわくさせ、夢を与えるものというのが私の勝手なイメージでしたが、今回のトランプ新大統領が行った約18分間の演説は、自国民、それも先の選挙で自分に投票してくれた有権者に向けた演説の様相が見え見えの感じで、少々勝手が違ったというのが正直な第一印象でした。

尤も、オバマ前大統領の施策をほぼ全否定する立場のトランプ氏であり、もともと「アメリカ・ファースト」の合言葉のもとで孤立主義、独立主義を唱えて当選したのだから、「アメリカさえ良ければ・・・」という発想もやむを得ないことだったといえそうです。

その「アメリカさえ良ければ・・」も言葉として「全国民のために」といいながら、自分を支持してくれた主として中西部の白人労働者たちの雇用確保のため、メキシコなど他国からの移民・移住者を厳しく制限しようとしています。

アメリカ国民の不満の根源のひとつである格差問題(1%の富裕層と99%の貧困層格差)の解消は殆ど語っていませんでした。所得税や法人税の減税などは熱心に語っていましたが、これも自分が超富裕層に属するので、ご自分のためと思われても仕方ありません。

“Make America great again”声を張り上げて「良きアメリカを取り戻す」とおっしゃっていましたが、いつの頃のアメリカに戻したいのか理解不能でした。

大統領就任式から一夜明け、テレビ・ニュースでは、首都ワシントンはじめ、全米各地で数百万人が参加した、トランプ政権に反発するデモや集会が行われたと報じ、中継映像が流れていました。参加者は女性や移民、性的マイノリティなどの権利を訴えていました。

国民の人気度を見てみると、去りゆくオバマ氏が約60%、就任早々のトランプ氏は40%なのだそうです。異例としかいいようがありません。

以上、トランプ氏の言動や就任演説に関して、私のコメントは、どちらかというとネガティブ的になってしまいました。

しかし、私は決して新大統領を否定したり、粗末に考えるつもりはありません。トランプ新大統領はアメリカの正式な選挙制度に従って国民から正当に選出された大統領であるのは事実だからです。

個人的な好き嫌いや、選挙制度の不備・疑問点はどうあれ、正式・正当に選ばれた大統領には敬意を表すべきであり、尊敬の念を表すべきものです。それが民主主義というものでしょう。

世界の強国であるアメリカ合衆国の大統領は世界最高の権力者であり、権限は強大です。その責任も重大です。これからアメリカと世界をどのように導いてくれるのか、トランプ新大統領のリーダーシップに大いに期待したく思います。

任期終了後、トランプ氏が偉大だった大統領として歴史にその名を残すであろうことを期待したく思い、また願っています。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


ヨーイドン格差社会へまっしぐら

残業残業 我が家に夜中辿り着き

正論を出世コースの外で吠え

吸収合併序列の椅子が整理され

転職をしてアクセルを踏み直す


( ニュースやぶにらみ )


「電話会談」
メキシコ大統領 −ハロー
トランプ大統領 ーヘイ

「メキシコ国境に壁」
いつの世も変わらないなあ −万里の長城

「名に恥じぬよう」
トランプさんに聞かせたい ー稀勢の里ファン


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(461)「今年の恵方は北北西」

今年の立春は2月4日、その前日は節分(せつぶん、せちわかれ)、節分とは本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日を指すのだが、いつ頃からか立春の前日(今年は2月3日)だけを節分と言うようになった。節分には「鬼は外、福は内」と大声を出して悪疫を追い払い、幸運(福)を呼び寄せる“豆まき”が定番であるのだが、それに加え“恵方巻き”の1本喰いが一般的になって来た。実は翁、つい数年前まで“恵方巻き”を食べたことはなかった。スーパーやコンビニ、デパ地下などで売っている“恵方巻き”を見て、子どもの頃、運動会や花見などの時、重箱の中に並べられた稲荷寿司と一緒に食べた“太巻き寿司”を思い出していた。サイズは多少違うが“巻き寿司”とか“海苔巻き”とも言っていたように記憶する。ご飯の中に沢山の具(七福神にちなんで7種類?)が詰め込まれ、海苔で巻いたこの“太巻き寿司”が、翁は大好きで、今でも時々、スーパーで買う。“恵方巻き”はその“太巻き寿司”のまがい物と思っていたから・・・

インターネットで調べたら、1989年に某コンビニが“太巻き寿司”を(やや小ぶりにして)“恵方巻き”と称して売り出したのが始まりだそうだから、まだ歴史は浅い。“恵方”とは、福徳をつかさどる神様・歳得神(としとくじん)がおられる“幸福を招く方位”(年によって少し方角に差異がある)のことで、その方角に向いて“恵方巻き”を食べると、その年の福を呼び寄せることが出来る、という。格別深い宗教的意味や背景があるとは思えないが日本人の信仰心(縁起担ぎ)を煽る恰好のネーミングだ。それが当たって“恵方巻き”は全国に広がった。ただ“1本食い”なんてものは単なる消費量を増やすだけの宣伝文句、老人や子どもには危険な喰い方であるから、やめた方がいい。もっとも近年は、子どもでも女性でも老人でも“1本喰い”が出来るようにミニサイズの“恵方巻き”が売られているそうだ。次から次と、商魂はどこまでも逞しい。

“迷信には惑わされない”とか“商魂に乗せられてたまるか”と、忌々しく思いながらも根が“太巻き寿司”好きの翁、(特に実害もないので)近年、節分には“恵方巻き”を食べるようになった。そして(バカバカしく思いながらも)「今年の恵方はどっち?」を調べる。
今年の恵方は“北北西”だそうだ。しかし翁は、その方角を向いて食べる訳でもないし、願い事をする訳でもない。ましてや“1本喰い”もしない。1口サイズに切って口に入れる。そのことを知った友人が言う「せっかくの“恵方巻き”に切れ目を入れたら幸運の縁を切る、福を切り刻むことになります」・・・こんな“迷信者”が多いから“恵方巻き”はますます繁盛することだろう。

余談だが、“北北西”で思い出すのが昔のアメリカ映画『北北西に進路を取れ』(1959年)。主演ケーリー・グラント、監督は、あの巨匠アルフレッド・ヒッチコックだ。翁がこの映画を観たのは映画館ではなくテレビだった。1980年4月29日にヒッチコックが死去、その翌日(30日)、日本テレビがいち早く“世界の巨匠・ヒッチコック監督追悼特別企画”と題して『北北西に進路を取れ』を放映した。翁は、それを視たのだ。ストーリーはあまり覚えていないが、ケーリー・グラント扮する広告会社の社長がスパイに間違われ、某国(架空国)の暗殺団に追いまくられるサスペンスだった。『北北西に進路を取れ』の日本題名の意味がよく分からないが、原題が『North by Northwest』だし、暗殺団から逃れるために利用した飛行機がノースウエスト航空(2010年にデルタ航空に吸収合併)だったので、翁は「ノースウエスト機で北へ」と勝手に解釈している。エピローグ(終盤)で主人公が暗殺団に追い込まれた場所が『ラシュモア山国立記念公園』(所在地はサウスダコタ州キーストーン)。翁が強烈な印象を受けたのは、標高1745mのラシュモア山の白い花崗岩の露頭に刻まれたアメリカ合衆国建国功労者4人の大統領(ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーン)の巨大なモニュメント。そこに追い詰められた主人公があわや暗殺団に殺されようとした瞬間、地元保安官に助けられてハッピーエンドに・・・数年後、翁がラシュモア山へ行き4人の大統領の(18mにも及ぶ)胸像を目の当たりにした時の圧巻、驚嘆は映画の比ではなかった。

さて、話を戻そう――翁が住む品川区(西五反田)から見て北北西はどっちだ?と調べて見たら、一直線上に明治神宮がある。これは縁起がいいし、その先は代々木(翁の会社の所在地)、これもまた招福が期待出来る、などと“たわいない縁起”を担いで、ほくそ笑む。
その先の北北西を、おおざっぱに線を引いたら新宿区・豊島区。板橋区、更に埼玉・群馬・長野各県の1部をかすめて新潟県へ。ああ、新潟県には、かねてより行ってみたい所が幾つかある。「今年こそ行きなさい」と歳徳神の啓示だろうか?(翁も迷信に惑わされそう)。

ところで、ご承知の通り2月の別名は『如月』(きさらぎ)。子どもが誕生するが如く草木が芽生える月、と言う説のほかに、寒さが一段と厳しく、衣類を更に重ねて着るので“衣更着”と書くという説もあるそうだ。【はだかには まだ衣更着の あらし哉】という芭蕉
の句がある。「春とは言え、裸になるにはまだ早い、(それどころか)この寒さは衣の上に更に衣を着たいほど(嵐のような)寒さだ」(翁の勝手な訳)。確かに2月は三寒四温で暖かい日もあるが、氷霧・霜夜・余寒が厳しく、翁の2月のゴルフ日は、防寒のアンダーシャツ、とっくりのセーター、その上に防寒のベストを着てもまだ寒く使い捨てカイロが手放せない。【凍え手に 息吹きかけの 一打かな】である。翁のゴルフが加齢とともに段々とスコアが悪くなっていることは、これまでに何回か『余話』で告白した。スコアより、この寒さの中でもゴルフが出来ることに感謝しなければならないのだが、それでも上達したい意欲だけは、いっこうに失せない。ならば今年の節分は歳得神がおられる北北西に向かってゴルフ上達の願いを唱えながら“恵方巻きの1本喰い”をしてみるか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

私はアマゾンをよく利用するので、一年半くらい前からアマゾンプライム会員になっています。プライム会員はAmazon Musicで音楽を好きなだけ聴くことができます。(ビデオをです。)もちろんジャズも聴けます。アルバムはiPhoneにダウンロードできるので曲を持ち歩くこともできますし、Airplayに対応したオーディオプレイヤーで迫力ある音で楽しめます。先日、GEOCDレンタルで見つけたAvishai Cohen Trioのアルバムを聴いてちょっと変わった曲で気になっていたのでAmazon Musicでそのアーティストを検索してみると、アルバムが何枚か見つかりました。その中のアルバム"From Darkness"が気に入ったので紹介します。Avishai Cohenはイスラエル出身(1970年生まれ)のベーシストでクラシックとジャズを融合させたような魅惑的なジャズを聴かせてくれます。ピアノも私好みの音色で気に入っています。

"From Darkness" Avishai Cohen

01.Beyond
02.Abie
03.Halelyah
04.C#-
05.Ballad for an Unborn
06.From Darkness
07.Lost Tribe
08.Almah Sleeping
09.Signature
10.Amethyst
11.Smile


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

一週間ぶりにヨガクラスに参加しました。全身に血液が行きわたる爽快感がありました。でも今日はちょっと筋肉痛になっています。ヨガをやり始めて数年以上になりますが、始めたころに比べるとちょっと進歩してきたことがあります。それは呼吸法です。バランスをとるような不安定なポーズはどうしても息が止まってしまいがちで、そうすると筋肉が硬直して効果が弱まってしまい、ポーズも長く感じてしまいます。どんなポーズをとっていても呼吸がしっかりできるようになった今は、前よりもっとヨガを楽しめるようになっています。そしてそのポーズが身体のどの部分に効いているのかを感じながらやると楽しみは倍増します。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.1081

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com