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1074号

 

NO.1074     Ryo Onishi              12/11/2016

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雑貨屋のひとり言

先週の日曜日、息子家族と私たち夫婦の5人で札幌に行きました。
かわいい5ケ月の孫は笑顔で私たちを常に和ませてくれました。
息子とホテルのお風呂の湯につかりながら話をしました。いっしょにお風呂に入ったのは息子が小さいときの記憶しかありません。着いた日は暖かかったのですが火曜日は一気に気温が下がり、吹雪で銀世界になりました。帰りの伊丹空港への便が一時間以上遅れました。
札幌はアジア系外国人の旅行者がたいへん多く、電車の中、飲食店、商店街、ホテルのロビーなどどこにいても日本語以外の言葉が聞こえてまるでアジアの国に来ているようでした。ガイドブックに載っている行列のできる飲食店では日本人の方が少ないくらいでした。札幌だけでなく日本の各地で同じような現象が起きているのだと思いました。
短期間でしたが記憶に残る、楽しく、美味しく、そして驚かされた旅行でした。≪R.O≫

 

 想定内or想定無い?

落語に「日和違い」というのがあります。ハチ公と易者の間で次のような「ヤリトリ」があります。

ハチ公「先生、明日の天気は雨かい、それとも曇かい?」
易 者「うん、明日は 雨が降る天気じゃあないよ」
ハチ公「そうかい。雨は降らねえのか。ありがとよ。

落語の「日和違い」では、ハチ公が易者に天気を聞いて「明日は雨が降る天気じゃない」といわれたので、雨が降らないと解釈します。ところが翌日はたいへんな雨になり、ハチ公はずぶ濡れになってしまいます。そこで、易者に文句をいうと、易者は「雨が降る。(だから)天気じゃない」といったのだと答えてはぐらかしてしまいます。

似たような、はぐらかし、または誤解表現に、「ここではきものをぬいでください」⇒「ここで、履き物を脱いでください」と「ここでは、着物を脱いでください」や「ふたえにしてくびにまわす」⇒「二重にし、手首にまわす」と「二重にして、首にまわす」などが知られています。

これらは落語の世界だから笑って済ませられますが、このような“はぐらかし”を現実の社会の中で利用する人に出会うことがあり、私の実感では政治家や役人のような立場の人に多く利用されている気がします。

先日もアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利しましたが、選挙が終わった後になって、日本の多くの政治家の先生方は「トランプ氏勝利も“想定内”だった」とのコメントを述べていました。

確かに他国の大統領選挙の結果に我が国の政治が大きく影響を受けることは好ましくなく、日本の政治家、特に政府与党や内閣閣僚の方々は“ゆるぎない日米関係”継続の立場から、今回の結果を“想定外”とはいいづらく、本音を封じて建前に徹したであろうことは良く理解できます。

先日、日本のあるテレビ討論番組で与党の大物政治家(大臣経験者)が思わず、今回の大統領選挙結果は確かに「想定ない」であったが、それは「想定内」でなく「想定無い」でした、と述べていました。討論番組に参加していた全員大爆笑で終わりでした。

日本語以外の外国語にこのような表現があるかどうか、調べていないのでよくわかりませんが、日本語は便利なものですね。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


横道にそれたあの日の千鳥足

ばあちゃんに野次馬という馬の足

足音が弾まぬ腰痛の無念

二の足で踏んでも自動ドア律儀

穴馬の足に賭けてる今日の運


( ニュースやぶにらみ )


「韓国大統領代行」
オレがやろうか ー金正恩

「状況」
バス停は出来たけど肝心のバスが −TPP

「ついちゃだめ」
ウソと同じにされた −除夜の鐘
          −イベントの餅つき


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(454)「またも“カジノ法案”−懲りないIR議連」

本来、自民党支持の翁ではあるが、このところ数の力で押しまくろうとする強引な法案可決が目に余る。いろいろあるが、中でも翁が気になる(いや、断固反対の)法案が2つある。1つは『南スーダン国連平和維持活動(駆けつけ警護)』――(強引に決めてしまった集団的自衛権の名目で)国連平和維持活動(PKO)などに参加する自衛隊が、窮地に陥った他国(友好国)から救援要請を受けたら、武器を持って助けに行く行為。翁が、集団的自衛権にしぶしぶ賛成したのは、あくまでも“後方支援”の範囲であって、前線に出てドンパチ(他人の土地で命のやり取りを)することではない、それは憲法違反であり平和立国日本が為すべきことではない、というのが翁の基本的な思想である。(“駆けつけ警護”については、いずれかの機会で吼えたい)。そして、“断固反対”のもう1つは(本号のテーマ)『カジノ法案』である。この『カジノ法案』は去る6日、衆議院本会議で自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決された。自民党は9日の参院本会議での成立を目指したが「拙速過ぎる」と慎重審議を求める意見が(与野党に)根強かったことから、週明け(12日)以降に見送られた。しかし、いずれ数の力で押し切るかも・・・

『カジノ法案』とは“統合型リゾート(IR)法”のことで、カジノ(賭博場)を中心に、ホテル・レストラン・ショッピングセンター・ゲームセンター・劇場・映画館・国際会議場・展示場・スポーツ施設・温浴施設などによって形成される複合観光集客施設のこと。一見、夢を抱かせるような構想だが、要はカジノを合法化し、賭博場のショバ代で稼ごうとする(国策と言うにはあまりにもお粗末な)浅知恵。つまり、日本中にマフィアをはびこらせ、善良な市民を“ギャンブル依存症”にしかねない愚かな法案だ。マフィアの世界には、道徳だの人権などは存在しない。あるのは札束だけだ。そしてそこには必ず麻薬・売春・性病・拳銃が蔓延する。その悪法をつくろうと躍起になっているのが通称“IR議連”(翁が言う“亡国集団・阿呆議連”)と呼ばれるもので、この“阿呆議連“に名を連ねている国会議員は(2016年10月現在で)222名もいるのだから呆れる。衆参合わせての国会議員は717名だから3分の1以上の国会議員が”阿呆議員“と言うことになる(共産、社民を除く各党)。”阿呆議員“を選んだ我々(衆愚)にも責任があるのだが・・・

この『カジノ法案』に対して翁は過去2回、『龍翁余話』で“絶対反対”を吼えた。2014年10月配信の『日本でのカジノを許すな』では、「国会議員の中に何を血迷ったか、日本をマフィアの巣窟にしようと企む阿呆どもがいる」の書き出し・・・2015年5月配信の『呆れた“カジノ法案“再提出』では「国会議員の中に、どうしても日本を”賭博国”にしたがる呆れた奴らがいる」の書き出しで吼えた。今回が3回目、書き出しをどうしようか、と考えたが、出てくる言葉は「IR議連のバカどもを叩き潰せ」しか思いつかない。それほどに翁は怒り心頭だ。“叩き潰したいバカ集団”(IR議連)の会長は自民党総務会長の細田博之だ。彼のフェイスブックを開いたら“未来への責任”と題して「地方の再生こそ日本の再生。そこに筋道をつける。それが未来への私の責任」とある。翁、それを読んで、嘲笑った「ほほう、キミの地方再生とは賭博場をつくって反社会的勢力(マフィヤ、ヤクザ集団)をはびこらせ、真面目に生きている市民の人生を一変(堕落)させることか。そんな“未来への責任”は御免蒙りたい」。だが、本当は細田の向こうに安倍晋三の影がある。安倍内閣の重要政策「人づくりこそ、国づくり」の教育理念はどこへ行った?アベノミクスの行き詰まりが“カジノ”か?外交手腕に高い評価を得ても【内政指針が“貧”すれば国民生活は“鈍”する】ことを宰相たるもの肝に銘ずべし。

自民党幹事長の二階俊博も官房長官の菅 義偉も「IR法案は機が熟しつつある」と言って早期法案成立を促している。国会議員ではないが大阪府知事の松井一郎(日本維新の会代表)も“カジノ法案成立”待望論者だ。理由は、府が誘致を目指す2025年万国博会場の予定地、大阪湾の人口島“夢洲(ゆめしま)”を賭博場にしようとする企みだ。どうやら君たちには「健全」「品格」などの姿は描けず、見えるのは“札束乱舞夢芝居”だけだろう。

世論調査では(カジノ法案に)反対が65%(賛成30%)。反対理由は「ギャンブル依存症が増える」――厚労省の調査では、現行のパチンコ・競輪・競馬・競艇など)ギャンブル依存症は推定530万人(成人の約5%)、仮にカジノが出来ると、その数字はウナギ昇り。反対理由はほかに「設置した地域の生活環境・治安が悪くなる」「子どもの教育に悪影響を及ぼす」などがある。当然だろう。“カジノ狂信者”たちは「依存症にならないためのマニュアルづくりをする」と言っているが、それこそ(カジノありきの)空論、麻薬と同じでいったん依存症になったら容易には正常に戻れない。そんなことも分からないのが“IR議連”だ。「外国人だけを対象にする」という意見もある。「日本人が安全ならガイジンはどうなってもいい」というのだろうか。ガイジンたちがそれを聞いたら、日本への印象(信頼性)はどうなるだろうか?『カジノ法案』は日本国内世論ばかりでなく、国際世論をもしっかり見極めなければならないのだが“札束乱舞夢芝居“しか見えない連中には、そこまでの深慮はなさそうだ。

そもそも“IR構想”が出て来た主な原因はアメリカとオーストラリアの陰謀によるもの。両国のカジノ大手業者がたびたび来日、政財界の大物たちと接触「カジノは年間5千億円の売り上げが見込める」とか「我々は1兆円規模の投資をする用意がある」などと甘言。要は日本の土地を利用して儲けようとする企み、それに欲ボケの政財界人が踊らされているだけ。断わっておくが翁は“カジノ解禁”に反対しているだけで『IR法案』そのものに反対しているわけではない。国民生活を乱さない、青少年の健全育成を妨げない、日本国及び日本人の品格を損なわない(カジノ抜き)統合型リゾート開発なら、翁はむしろ大賛成だ。“IR議連”よ、日本の未来像を描き誤る勿れ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

アボカドの力

オックスナードの畑から届く新鮮な野菜や果物を見ていると季節を感じる。今日は大きな苺が届いた。もう、そんな季節になったのだな〜と去年の今頃を思い出した。毎週、規格外の少し曲がったキュウリや形の悪い大根、不揃いの紫蘇の葉など季節毎に様々な、お野菜のお裾分けがあってクライアントさんのキッチンでも大いに役に立っている。規格外の形でも味は変わらないから重宝している。そんな頂きものの中で時々、特別なアボカドを頂く。このアボカド、初めて見た時、何だか、ずいぶん、埃をかぶった、汚そうなアボカドだな〜と思った。聞くとこのアボカドは木でじっくり熟成させたアボカドで中には2年ぐらい経っているアボカドもあるそうなのだ。英名ではアリゲーターペアとも呼ばれているらしく本当に皮がまるでワニの背中のように見える。
通常、店で売っているアボカドは実がまだ固いうちに採取しその後、常温で柔らかくなってから食べる。ところがこの熟成アボカドは木で熟すまで待ってからピックするそうで時間がかかりすぎるので店には出さないらしい。アボカドを採る時にわざと少し残しておいて自分たちが食べるアボカドを木から熟成させるのだそうだ。アボカドのディップを作る時にその熟成したアボカドを使うとクリーミーで濃厚な味がして格別美味しい。普通のアボカドは果肉が黄色い色をしているけれど長い間、地中から栄養分を吸い上げて熟成したアボカドは深い黄緑の果肉の色をしている。通常より、ねっとりとしていて、まさに森のバターだ。前回、日本に行く前に頂いた熟成アボカドが冷蔵庫に転がってすでに1か月以上が過ぎていた。皮がブカブカになっていたので中身は黒く変色して傷んでいるだろうと割ってみた。ところが、殆ど傷んでいなかったので驚いた。熟成したアボカドの生命力とでも言うのだろうか、、、、栄養価が高いというのは知っていたが改めて調べてみた。ちょっと見ただけでもビタミン、ミネラルなど20種類以上の栄養があり肌や髪や骨にもいいらしい。あらゆる病気の予防や養生食にもなっていてスーパーフードの上位に入っていた。アボカドの栄養には鬱や不眠症にもいいとされているセロトニンの物質が多く含まれていると書いてあった。セロトニンの別名、幸せホルモン。明日もアボカドを食べてみよう。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

先週は札幌で久しぶりに銀世界を観ることができました。今年の札幌はホワイトクリスマスになるのだろうなあと思いました。トロントにいたときホワイトクリスマスを何度か経験したことを思い出していました。今週は木住野佳子のピアノで"My Little Christmas"を紹介します。クリスマスのアルバムはたくさんあるのでアルバム探しは困りませんね。

"My Little Christmas" 木住野佳子

01-Silent Night
02-White Christmas
03-Have Yourself A Merry Little Christmas
04-Green Sleeves
05-Ave Maria
06-The Christmas Song
07-O Come All Ye Faithful
08-My Little Christmas 

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

普段の日曜日なら家で雑貨屋を編集、発行するのですが、ウィークリー1073号は家から遠く離れた札幌で行いました。リモートPC操作ソフト"TeamViewer"を自宅のPCとモバイル端末にインストールして、モバイル端末から自宅のPCを遠隔操作したのです。このソフトは時間とコストの節約、業務の効率アップを図る目的で商用で使われていますが、個人の非商用に限り無償で利用できます。
モバイル端末の画面に自宅のPCの画面がそのまま映し出され、自宅にいる時と全く変わらず操作できます。難点はPCを立ち上げておく必要があることです。もちろんPCはシャットオフすることができます。初めての経験でしたがうまく発行できてホッとしました。この機能をこれからいろんな場面で活用してみたいと思います。


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1074

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com