オープンホスピタル
昨日の土曜日は日本赤十字医療センターの創立130年周年のイベントが行われた。
天気も久しぶりに晴れて秋らしい行楽日和になった。
普段は病院の受付や待合室に使われている一階のフロアーが今日はガラリと雰囲気が変わり賑やかなイベント会場になっていた。
日頃は病院にあまり縁の無い人々にも日赤医療センターの事をもっと知ってほしいとの願いで今回は”オープンホスピタル”と題して、大人も子供も楽しんで学べるように、いろいろな企画が盛り込まれていた。
会場の入り口には日本赤十字医療センターの歴史や理念、取り組んできた事などがわかるようにパネル展示やスライドショーで紹介されていた。
またホスピタルツアーとして普段は入る事が出来ない手術室や胃カメラ操作、最新CT撮影見学など将来、医療を志す子供たちの刺激にもなりそうな体験ツアーなどもあった。
救急班体験のコーナーでは災害時に使うテントや医療セット、担架の使い方などを学ぶ事が出来、知っておくと役に立つ情報がたくさんあった。
その他のブースではアロマ精油の無料ハンドマッサージ、以前、母がこの病院に入院していた時にハンドマッサージのボランティア募集の広告を院内で見て私も参加させてもらった事がある。そして今回は、この病院の敷地のハーブ園で育ったレモングラスやレモンバーベナのハーブティーを試飲していただくボランティアに参加させていただいた。それにしても、この病院に関わるボランティアの方々が日頃から多くテキパキと動いている事には、いつも感心させられる。このハーブティーのブースに立ち寄って試飲していただいた人達の反応も良かった。普段はクセがあって飲みにくいと思っていたハーブティーが簡単に美味しく飲めるという事をわかってもらいハーブがもっと身近なものとして感じてもらえれば嬉しい。久しぶりに一日中、レモングラスの香りに包まれて体中がポカポカ暖かくなった。レモングラスの効能を見てみると血行促進、心身の疲労回復、自律神経を整える、胃腸の働きを良くする、美肌効果、殺菌効果と様々な効能が書かれてある。実際に飲まなくても香りの効用もあるので自分に合った好みのハーブを捜し気分や体調に応じて使ってみるといいと思う。
今回、ブースに立ち寄られた人は入院患者さんやその家族、地元の人、そして若い人の姿が目立った。それは病院の隣にある日本赤十字看護大学で行われていた学祭”クロアルージュ祭”に来た人達もオープンホスピスに立ち寄ってくれたからだった。
秋は大学祭のシーズン。来年はこの看護大学での学際も訪れてみようと思う。
ハーブティーを試飲してくれた人の中にインド人でドバイ在住の人がいた。その人と話した時に日本の医療や介護の質の高さについて褒め称えてくれた。
日本の中にいると見えない事や気が付かない事を外国の人から逆に教えられる事が多い。今日も、改めてそんな事を考えさせられる日になった。
茶子 スパイス研究家 |