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1060号

 

NO.1060     Ryo Onishi              9/4/2016

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雑貨屋のひとり言

台風10号は異常な進路をたどり岩手県を直撃し、衝撃的な被害をもたらしました。亡くなった方のご冥福をお祈ります。そして被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
世界中で異様なことが起こっています。
自分たちの経験値に基づいて想定されていることは簡単にはずれてしまいます。何が起こっても不思議ではないので大きな自然災害の発生が予想されるときは早めに非難する覚悟と勇気が必要だということだと思います。≪R.O≫

 

 変幻自在の憲法解釈

日本語では何かをいう時、なるべく穏やかな言葉で表現するのが一般的に良い日本語であるとされています。例えば『女中』 という代わりに『家政婦さん』と呼び、『百姓』(この言葉はもともとは由緒正しい言葉なのですが)を『農業従事者』などと言い換えて満足しています。

一般に日本人は何か問題が発生すると、基本はそのままにして、表現だけを変えて(即ち解釈を変更して)お互い暗黙のうちに納得・了解しあう癖があるようです。

1945年8月15日は日本にとって『敗戦の日』であるのに我々はこれを『終戦記念日』と呼び慣れてきました。日本の終戦(敗戦)秘話について書かれた書物によると、当時、連合国側からポツダム宣言を突きつけられ、無条件降伏を迫られた時、当時の日本政府は最後まで『国体の護持』、即ち天皇制の維持にこだわったといいます。そして連合国側からの解答を意図的に誤訳してまでして、国体の護持が維持されることにして徹底抗戦派を説得したのだそうです。

日本国憲法は施行されて満69年、国家も社会も世界もこんなに大きく変化しているのに、我々の憲法が不変なのは日本が変化に応じ、都合よくその解釈を変えているからでしょう。

例えていうなら長さを測るモノサシを生ゴムで作っておいて、必要に応じて伸ばしたり縮めたりして長さを測っているようなものです。日本とは実にフレキシブルで便利な国だと思います。

特にこのごろ日本は、現行憲法を本文の一字一句も変更せず、解釈を変更する離れ業をやってのけるのが目立ちます。こんなことが許されるのも、古来日本人の持つ国民的性癖なのでしょうか。

日本内外を取り巻く変化に対応するため、日本国憲法の見直しこそ最重要課題であり、国民的議論を喚起すべき時ではないでしょうか。それが立憲民主主義を謳う本来の姿というものでしょう。

今、改憲論議をやっても国民の理解を得ることが困難であるというならば、まずは国民に対しわかりやすく丁寧に説明して説得することが必要だと思います。日本国憲法を生ゴム製モノサシにして都合よく解釈を変えて現状に当てはめるのだけはやめてほしいと思っています。 

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


下町で育ってメロンより西瓜

「夕涼みよくぞ男」も昭和まで

憧れの海で蛙の立ちくらみ

生きざまを言う蟻の夏蝉の夏

眠れぬ夜赤い羊も出て騒ぎ


( ニュースやぶにらみ )


「築地→豊洲間」

こんなに遠いとは −市場関係者

「首相の任期延長論」

先延ばしがいい −石破前地方創生相

「台風でケニヤから急遽帰国」

土管で帰りたかった −安倍首相

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(440)「今頃気づく“スマホ障害”」

先日のゴルフの時、仲間の1人から「龍翁さん、最近、少し“巻き肩”になってきていますよ」と指摘された。長年ゴルフをしていると(個人差はあるが)“巻き肩”になる人が、かなりいるそうだ。“巻き肩”とは、見た目は猫背のような状態によく似ている。ゴルフでボールを打つ時、5kgもある頭が不自然な姿勢で前のめりになる。パッティングの時は、更にその姿勢が頻繁になる。プロゴルファーは常にストレッチをしてその障害を取り除く努力をしているそうだが、アマチュアの我々は、そこまでしない、と言うより“巻き肩”に気づかないのだ。「ゴルフのし過ぎかな」と言ったら、もう1人の仲間が「龍翁さんの場合は、もしかしてパソコンや携帯電話(スマホ)が原因かも知れませんよ」と言う。確かに翁のパソコンや携帯電話の使用頻度は(高齢者にしては)多いほうだ。と言ってもゲームをしたり音楽を聴いたり映画を観たりする訳ではなく、パソコンの場合は『余話』やその他の原稿を作成したり、インターネットで新聞(各紙)を読んだり各種の情報を検索したりする程度で、朝2時間、夜2時間の(平日は)せいぜい4時間程度、しかし、休日は(延べ)6時間くらいパソコンと向かい合っている。やはり長年、気付かないうちに“巻き肩”になっているのかも知れない。

スマホ(携帯電話)使用は、それこそ電話・メール・ニュース(インターネット)・カメラ・スケジュール管理・ロードマップ(地図)・天気予報くらいのもので、使用時間は、1日の合計30〜40分程度。しかし携帯電話が手元にないと不安で落ち着かない。もし、携帯電話を忘れて家を出たら(車でも)Uターンして取りに戻るほど。“ノモフォビア”(No-Mobile-Phobia=携帯電話依存症)という英語まであるそうだが、翁はまさに“スマホ依存症”だ。近年、視力が衰え、時々、肩凝りを起こしたりもする、その原因がパソコンや携帯電話にあると思っていたが、翁の姿勢が“巻き肩”になっているとは・・・『今頃気づくスマホ障害』、その他にどんなものがあるか調べて見た。

『スマホ障害』は“巻き肩”のほかに“ブルーライト障害”がある。“ブルーライト”とは(専門的な説明は省略するが)人の目で見ることが出来る可視光線のこと。我々の網膜を刺激する(紫外線に近い)強いエネルギーを持つ光だから、長時間、そのブルーライトに接していると眼や身体に大きな負担をかけることになり、例えば眼精疲労、肩凝り、睡眠障害、うつ病、肥満、ガンのリスクも高めるそうだ。翁は、これまでに3回(3病種)のガン手術を受けたが、それは“ブルーライト”の浴び過ぎが症因ではなかった。うつ病も無いし、睡眠障害も無い、ただ、肥満が問題だ。しかし、それは“ブルーライト障害”ではなく、パソコン作業中の“イヤシ食い”が原因だと分かっている。そのほかに、無理な片手操作による“スマホ腱鞘炎”や、長時間スマホを使用して起きる“スマホ老眼・弱視”、指を酷使することで起きる“スマホ肘(ひじ)”、他に(初めて知ったが)”スマホたるみ“というのがある。顔がたるんで老け顔になったりする症状だそうだ。翁はすでに老人だから全く構わないが、若い人(特に女性)は気を付けなければ。スマホを四六時中いじっていると、目線が下を向いたまま長時間固定されることによって瞼を支えている筋肉が衰えてしまう、それがシワやたるみ、二重あごの原因になるとのこと。そのほかに翁が最も心配する『スマホ障害』の1つに”スマホ鬱(うつ)“というのがある。長時間スマホを操作していると、首の筋肉がずっと伸びた状態のために起こる自律神経の乱れで、一種の鬱に似た症状になるそうだ。人とのコミュニケーションが億劫になり、だんだん”籠もり人間“になって社会との関係が疎遠になる。翁が思うに、これは”巻き肩“だの”腱鞘炎“などより、もっと深刻な人間性に関わる重大問題である。空港の待合所やレストランなどで、夫婦・親子が一緒なのに全く会話がなく、それぞれが勝手にスマホに興じている光景を目にする。それで夫婦・親子関係が(健全に)成り立っているのなら、他人がとやかく言う必要はないのだが、果たしてどうだろうか?

”深刻な人間形成に関わる重大問題”と言えば、若者たちの“言葉障害”がある。スマホの場合、きちんとした文章を綴ることもなく略語・隠語・絵文字・記号で意志伝達が出来るので、ちゃんとした文章作成が苦手になったり、(対面時)ろくに挨拶が出来なかったり、正確な日本語が話せないなど“コミュニケーション不得手”の若者が多い。そのすべての原因をスマホにしてしまうのは乱暴かも知れないが、少なくとも”スマホ障害“の1つであることには間違いない。きちんとした挨拶・日本語が出来ない、と書いたが、オリンピックなどでインタビューを受ける若いアスリートたちの挨拶や日本語は誠に立派である。

前述の『スマホ障害』とは多少ニュアンスが異なるが、“歩きスマホ“による事故誘発や自動車・自転車運転中のスマホ操作による事故も、広義に解釈すれば『スマホ障害』だろう。
自分自身が事故を起こすのは勝手だが、歩行中、スマホに夢中になって他の歩行者に迷惑をかけたり、運転中にスマホに気を取られ、他の車や人に迷惑をかける行為は絶対に許せない。さらに許せないのが最近、社会問題になっている “ポケモンGO”だ。こんな危険な(阿呆人間を増殖する)ゲームを開発販売した企業の大罪を糾弾したい。

翁のパソコン開始は20年前、スマホ開始は16年前、以来、ペンで原稿を書くことや手紙を書くことが少なくなったり、(高齢も加わって)漢字や固有名詞を忘れたり、辞書を引く機会も少なくなったり、新聞購読を止めたりで、昔、憧れた“文人スタイル”から遠のいた現状がいささか寂しいが、パソコンやスマホが(すでに)翁の“離れ難き友”になっているから(『スマホ障害』を認識したからと言っても)翁のパソコン・スマホ依存症は無くなることはない。先日、2年8か月使ったスマホを買い替えた。古いスマホと別れる時(心の中で)「ありがとう」と呟いた。新機種は古いスマホと色も形も同じ。これから先何年、翁との相棒関係が続くか、それまで「よろしくな」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

レモンの活用法

先日、友人の家を訪れた時、テーブルの上に飾られている花瓶の中にレモンがある事に気が付いた。
レモンは殺菌作用があるので、きっと水の中のバクテリアの増殖を抑える効果があるのだろうかと検索してみたら、やっぱりそうだった。
レモンソルト 花とレモン クリーナーレモン レモンスプレー

人間の飲み物や料理に活用されるレモンが花にもいいのだ。
夏になると水にスライスしたレモンやライムを入れておくと見た目にも涼しげで水に移ったシトラスの香りも爽やかだ。
それと同じように大きなガラスの花瓶にスライスしたレモンを浮かべ花を飾ると華やかになる。切り花が長持ちするレモンのレシピを調べてみたらいくつか出てきたので参考までに…
ぬるま湯1リットルに対して、大さじ2杯のレモンの絞り汁、砂糖大さじ1杯、漂白剤 小さじ1/4 これを混ぜて良く洗った花瓶に入れ花を入れる。
これだけで花の持ちが長くなるらしい。

花屋さんで花を買うと花が長持ちする小袋を付けてくれる事がある。中身の成分はおそらくレモンのレシピに似たようなものが入っているのだろうと思う。
レモンの事を考えていたら冷蔵庫の隅に粗塩とレモンだけで作った塩レモンがある事を思い出した。料理や掃除にも使えるから便利だと、たくさんレモンを頂いた時に作ったのだ。そんな事をすっかり忘れていた。冷蔵庫の隅から出して思い出したついでに今日はキッチンの掃除でもしてみようと使ってみた。レモンの端切れに粗塩を付けて磨くのもいいようだ。匂いの付いたプラスチック容器やブレンダー、キッチンのディスポーザーにもレモンの皮ごと放り込みガラガラ回すと嫌な臭いがとれる。電子レンジの掃除にも半カップの水にレモンを半分ぐらい皮ごと入れて電子レンジで3分ぐらい暖め、その液でレンジを掃除する。気が付いたら今日は午前中、珍しくせっせとレモンで掃除をしていた。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言「より美しく」

206の国や地域の代表選手が18日間に亘り熱戦を繰り広げたリオデジャネイロ・オリンピックが、幕を閉じた。いよいよ次は9月8日、パラリンピックの開催だ。世界を魅了する日本選手の登場が待ち遠しい。最終調整に入っている各競技の代表選手たち、オリンピックのモットーを大志とし、君が代を高らかに斉唱してくれることだろう。日本のメダル獲得が史上最多であったと言われたリオ・オリンピック、厳しい戦いで勝ちとったメダルを胸に、君が代をより美しく歌ってくれたアスリートたちの姿は、日本の誇りだと感涙した。

1925年、国際オリンピック委員会(IOC)は、オリンピズムの基本理念、規則、細則(オリンピック・ムーブメントの組織、活動、運用の基準であり、かつオリンピック競技大会の開催の条件)等を定めた“オリンピック憲章”を制定した。現在IOCは、「より速く(Citius)、より高く(Altius)、より強く(Fortius)」をオリンピックのモットーとし、オリンピック精神に基づいて研鑽することをメッセージとして発信している。日本選手の多くは、これにもう一つ加え、「より速く、より高く、より強く、そしてより美しく」を大志とすると聞いたことがある。リオ・オリンピックでメダルを獲得した各種目の選手の演技・競技姿を視ていたら、まさに、この大志が貫かれているように思えた。“これこそが日本人の美意識の極みだ”と感じたのは、私だけだろうか。男子体操の技と調和、男女競泳のフォームとスピード、男子400メートルリレーの従来記録を超えるバトン渡しの息、粘りと忍耐のレスリング、風を切るバドミントンWの集中力と持久力、歴史的強さに屈しない卓球の意気込みと踏ん張りの根性で持ち上げたウエイトリフティング、見事なバドリング(櫂の操作)で日本人初のメダルを獲得したカヌー、強く速く、華麗なラケットさばきのテニス、“1本決め“の強さと美しさを世界に見せつけた日本柔道、より高く、より深く、より大きく舞ったシンクロナイズドスイミング、そして、表彰台に立つ彼らの晴れやかな姿は、日の丸と供に映え、一段と美しかった。

ところで、私の小学校・中学校時代の思い出に、陸上競技がある。運動会や陸上記録会などでは学級対抗、地区対抗、紅白対抗のリレーや高跳びなどに出場し、水泳記録会では平泳ぎやメドレーリレーで暴れたものだ。選手として選出されたその日から、各選手にバトンが渡され、それぞれが、いつでも、どこにいても手に持つこと、両手で持ち替えること、その度に「はい!」と口に出すことを教えられた。始業前や放課後は、運動場や廊下でバトン渡しの練習をし、「はい!」といって渡すタイミングを習得させられた。走る練習よりバトン渡し練習に費やする方が長かった。小学校1年生から中学校3年生まで、“バトンを渡す技術がチームの明暗を分ける”と教えられた。「はい!」と手を出し合い、授受する。懐かしくも美しい想い出だ。

リオデジャネイロ・オリンピックで銀メダルを獲得した陸上、400メートル男子リレー選手のバトン渡しは、今や世界中が注目するものとなった。バトンを渡す・受け取る瞬間はどのような合図をしているのかとの記者の質問に、4人は声をそろえて答えた、「はい!」です、と。フィールドでも記者会見でも、美しい4人の姿だと思った。人生の中盤に来て私は思う、時代と共に自分が何かを伝えられるものがあるとすれば、先輩から受けたものをより美しいかたちで、より美しく渡せる自分でありたいと。生きるほどにより美しく、「はい!」・・・っと呟く、さくらの独り言。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

楽天のCDレンタルが今月末で終了するので、聴きたいと思ってリストアップしていたジャズCDを20枚レンタルしました。これが最後になると思うと残念でなりません。
これまでご紹介したジャズヴォーカルは圧倒的に女性ですが、今回はシンガーソングライターの草分けである、Matt Dennisのアルバムを紹介します。
1953年ロスアンゼルスのクラブで録音されたMatt Dennisのライブセッション盤です。60年以上も前の録音ですので演奏シーンはモノクロのイメージですがピアノを弾きながら歌う彼の歌声はとても魅力的です。

"Plays And Sings Matt Dennis" Matt Dennis

01-Will You Still Be Mine_
02-Junior & Julie
03-The Night We Called It A Day
04-We Belong Together
05-Angel Eyes
06-Violets For Your Furs
07-Everything Happens To Me
08-Compared To You
09-That Tired Routine Called Love
10-It Wasn't The Stars That Thrilled Me
11-When You Love A Fella
12-Let's Get Away From It All

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

先週、トイレのドアのハンドルがまったく動かなくなり中に閉じ込められてしまいました。ワイフにいろいろやってもらいましたがダメで、近所のGさんに来てもらいました。それでもどうにもならずビルの管理会社の人に来てもらいなんとかドアを開けることだけはできました。約一時間狭い空間に閉じ込められ汗だくでした。取り外したパーツを観察するとハンドルと連動しているラッチが壊れていて、それが引っかかっていたためとわかりました。ホームセンターでラッチを購入し、最小限の費用で修復することができました。
もし一人暮らしの高齢者にこのような事態が起こったらどうするのだろうと考えています。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1060

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com