ココナッツ(ヤシの実)
ここ数年、ナチュラルヘルスエキスポではココナッツのブースを良く見かけるようになった。ココナッツジュースやココナッツの中の白い果肉をスナックにしたもの、また
クッキングオイルや美容としてのスキンクリームやヘアケア商品などなど、、、、
ハリウッドのセレブたちも使っているという、謳い文句で日本でも紹介されてブームになっているようだ。以前、日本ではココナッツそのものを売っているのを見かけた事が無かったがお菓子などココナッツを使ったマカロンクッキーやココナッツサブレなどは私も子供の頃に良く食べた思い出がある。料理でココナッツを使ったのは米国に来てタイカレーを初めて作った時にココナッツミルクを入れたくらいで普段は殆ど馴染みの無い食材だったと思う。先日、クライアントさんの家で初めて生のココナッツジュースを飲ませて頂いた。市販の缶に入ったココナッツジュースは飲んだ事があったけれどそれほど美味しいとは思わなかった。何となくあの独特な甘ったるい香りがちょっと苦手な感じがした。私が生のフレッシュココナッツジュースを飲んだ事が無いと言ったら是非飲んでみたらいいと薦められた。どうやって、あの固いココナッツの実を割るのだろうと思ったら、それ専用の道具があって丸い金具をココナッツの上にあててトンカチのようなもので思いっきり叩いてかち割るのだ。割る時はタオルを床に敷いて割るといいのだそうだ。バキッと音がするとココナッツの上部は丸い穴が開いた。クライアントさんの友人が”どーぞ”そう言って私に半透明なココナッツジュースを差し出してくれた。中を覗いてみると白いココナッツの果肉が付いている。乾燥しないうちにスプーンですくってその果肉を食べるといいのだそうだ。 ゆっくり口に含んでジュースを飲んでみた。滋養に満ちた、かすかな甘みが体に浸透していくのがわかるような気がした。それにしても、何とも不思議な飲み物だ。南国の潮風に吹かれながらヤシの実が育つ過程で実の中にジュースが作られる。何だかその液体の持つパワーはとてつもない秘められた栄養が備わっているような気がして改めてココナッツウオーターに興味を持った。家に帰ってココナッツジュースの栄養価を調べてみたら飲む点滴と書いてあった。
疲労回復の時に飲むスポーツ用ドリンクのような感じでもあり吸収がいいのは血液と同じような分子構造で血液と同じレベルの電解質なのだそうだ。100g 16カロリーなので糖尿病の人にもいいらしい。カリウムは多くナトリウムは少ないし 抗菌活性作用もあるらしい。脂肪、コレステロールは無し。 それに免疫力を高めマグネシウムが多いので酵素の働きを活発にさせ新陳代謝を促進させるとも書いてあった。
ココナッツの栄養や効能に関しては調べれば、まだまだ沢山あるようで、まるで万能薬のような飲み物なのだ。
ただ南国の食べ物なので体を冷やすらしい。どんないいものでも食べ過ぎは良くないのでバランスを考えて程々に取るのがいいようだ。
茶子 スパイス研究家 |