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1053号

 

NO.1053       Ryo Onishi              7/17/2016

 weekly
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雑貨屋のひとり言

どんよりした日曜日の朝です。勢いを増しかけていた蝉の声が天気に敏感に反応して聞こえなくなったりします。もうかなりの種類の昆虫が消えてしまった都会でも夏本番になると蝉だけは公園や街路樹にいっぱいいて賑やかです。長い期間、土の中にいるらしいですが、一体どこにいるのかいつも不思議に思っています。

フランスでまたテロが起きました。銃も恐ろしいですが大型トラックが大衆に向かって突っ込んで来たらどうしようもありません。狂ったやつらやその原因をつくったやつらのために世界はおかしくなっています。こんな行為を繰り返している人類はなんて愚かなんだと思います。もうすぐ始まるリオ・オリンピック、少々のお粗末さはあってもいいからこのようなテロが起こらないことを祈るばかりです。≪R.O≫

 

 18歳、19歳の投票率

日本の参議院選挙が実施され、参議院の新しい政界分野が確定しました。今回の選挙システムで特筆されることは、公職選挙法の改正にともない選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、日本全体で約240万人の18歳、19歳の若者が新たに選挙権を得たことでしょう。

これからの国の未来をになう若い人たちの意見を政治にも反映させ、若者からの政治離れを防ぐ狙いと、新有権者の意識に期待し、全体の投票率を上昇させたい狙いもあったようです。私はこれら若い新有権者の参加により、どのくらい投票率に影響を及ぼすか興味と関心をもって今回の選挙に注目していました。

選挙が終わった投票日翌日の7月11日、日本の総務省が今回の参院選に関する18歳、19歳の有権者の投票率を公表しました。それによると、18歳は51.17%、19歳は39.66%で、18歳と19歳をあわせた投票率は45.45%でした。

新聞報道等によると、18歳が19歳より投票率が高かったのは、18歳は高校などで主権者教育を受ける機会が多かったこと、また19歳の投票率が低かったのは、19歳は大学進学などで親元を離れているために、住民票を移さず投票にも行けない人が多かったのではないかといわれているようです。

ちなみに有権者全体の投票率は54.70%であり、前回を上回ったものの、戦後4番目の低さだったそうで、今回の新有権者(18歳、19歳)は、全体の投票率を上昇させるどころか、下げる効果しか発揮しなかった、特に19歳の場合(39.66%)のマイナス効果は著しかったといえましょう。もっとも、過去の参院選での20歳代の投票率は1992年以降、20〜30%台にとどまっているので、今回の18歳、19歳の投票率は、過去の選挙の20歳代よりは高い水準といえるのかもしれません。

でも、これでは若い人たちの意見を政治に反映させ、若者からの政治離れを防ごうという狙いはとても果たされたとはいえないでしょう。

前回のこの欄にも書きましたが、最近の若い世代の人たちの中には、選挙権は生まれながらに自然に身についた権利であり、行使するか否かは個人の自由だと勘違いしている人が多いようです。

選挙権は先人が苦労して勝ち取った権利であり、同時に、民主主義を進めるための重要な義務でもあることを忘れているようです。「面倒くさい」、「興味がない」、「候補者がどんな人か知らない」などと言っている人には、先々、知らぬところで自分たちの将来が決められても文句はいえないのです。

当地で実施された在外投票でも、私が知る若い日本人駐在員や留学生に今回の在外投票への意識を聞いても、残念ながら在外選挙人登録すら済ませていない人もいました。選挙人登録は済んでいる人でも、ある若者は「“折角”の独立記念日を含む連休なのでこのチャンスに旅行したい」と、“折角”“チャンス”という言葉の使い方を勘違いしているのではないかと疑いたくなる若者までいて落胆しました。

私たち在外邦人も、日本の政治にもっと係わりを持たねばならないのは当然のことでしょう。在外投票の場合、日本国内での投票より手続き上、不便・不自由な側面があり、まだまだ改善の余地がありますが、与えられた条件の範囲内で意思表示をするのが最低の義務のはずです。当地で最終的にどのくらいの有権者が投票に訪れたか、まだ発表されていませんが、気になるところです。

これも前回のこの欄に書きましたが、若年層の投票率の低迷は若年層にとってますます不利な政治が行われる結果となってしまいます。そうなってからその時点で不平不満を表明しても手遅れです。最近、日本の国会前や各都市で若者が安保法制問題などで声を上げ始めているようですが、まだ大勢は無関心の層が多いのではないでしょうか。

私たち高年齢層も決して高い投票率とはいえませんが、未来ある若年層が今の政治に不満をいう前に投票行動を通じて、自分たちの未来のためにももっと政治へ参加するよう期待したく思います。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


バンジージャンプ女度胸をぶら下げる

暴走と好走塁の裏表

乾杯の声が大きいブルータス

八色の虹を公約描いてみせ

三つ巴 野心が絡み合っている


( ニュースやぶにらみ )


「岩手発東京行き路線」

あれ宇都宮が消てる −増田寛也

「女性活躍推進法」

安倍さんは嘘つきです −小池百合子

「鳥越俊太郎氏」

私より役者が一枚上だった −石田純一

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(433)「3人の都知事候補者を斬る」

舛添前東京都知事の“政治とカネ”の問題によるお粗末な退任劇のあと、首都の顔を選択する東京都知事選は14日に告示された。タイミングが悪く参院選と重なって準備不足だったせいか、ロクに政策も持たない(言えない)候補者が名乗りを上げて翁を呆れさせた。その“呆れた候補者”たちが、過去最多の21人もいる。その中で(一応、名のある)3人がマスコミを賑わしている。3人の候補者たちはマスコミ(特にテレビ)にタダで宣伝して貰っている。注意深く視ていると、テレビ局によって取り上げ方(表現の仕方・順番・放送秒数)が微妙に異なる。局によって、それぞれ3人の候補者への“好み”(候補者自身の思想、推薦政党の好み)が、そうさせているのだろうが、本来、それはテレビの公共性・公平性から言っておかしな話だ。“公平性“と言えば他の(18人の)候補者に対しては、名前と顔写真をほんの数秒間“その他の候補者”として紹介しているだけ。不公平極まりない。もしかして“その他の候補者”の中に、しっかりした政策を持っている人がいるかも知れない。しかし“その他の候補者”たちからも、他の誰からもクレームがつかないのだから、不思議な話だ。“公平性”を言うなら、『余話』も21人の候補者を公平に取り上げなければならないが、スペースの都合で(いや、テレビ局に倣って)3人の候補者を斬ることにする。例によって翁の独断と偏見で・・・(文中の敬称略)。

3人のうち、一番先に名乗り出たのは小池百合子(元防衛大臣・環境大臣・内閣府特命担当大臣)だった。自民党都議連に相談もしないで、いきなりの出馬表明、おまけに「都議会の冒頭解散」の爆弾発言、これには自民党都議連も党本部も怒った。都議会にケンカを売って何になる?“渡り鳥議員”(いくつかの政党を渡り歩いた国会議員)の小池だからこそ
“根回し”の重要性を誰よりも知っているはずなのに、何故、このような突拍子もない言動に出たか、まさに“びっくりポン”であった。「地方自治体の首長は国会議員ではないから、いちいち所属党の許可を取る必要はなく、自分の意志で決めればいいことだ」と言う意見もある。それも正論だろう。が、いざ、選挙(投票)ともなると、やはり組織票がモノを言う。小池は、後になって自民党に“推薦願い”を出した。だが、時すでに遅し、自民党都議連と党本部は、すでに増田寛也(前岩手県知事・元総務大臣)を担ぎ出すことを画策し、増田本人もその気になって手を挙げた。

自民党・公明党推薦の増田は、他の候補者に比べ、確かに政治・行政の経験者ではある。が、実は翁、彼を3つの理由で嫌っている。1つは、彼が在日外国人参政権推進派であること。2つ目は(彼が岩手県知事時代)県政を企業経営に見立て、県庁を“県庁株式会社”と呼び、県民を“顧客”と呼んで県・県民の相互信頼関係を築く相互依存・相互友愛ビジョンを掲げた。その考え方には翁も異論はないが、実行が伴わなければ知事としての資質が問われる。地元の岩手日報から「実行が伴わない単なる掛け声屋」と酷評されたそうだ。そしてもう1つ翁が一段と腹立たしく思うのは、彼の「東京の高齢者を地方に移住させる」という“姥捨て山構想”だ。もし都知事になれば、その構想は口にしなくなるだろうが、2つ目の“単なる掛け声屋”であっても(そんなことをほざいたら)翁は絶対に許さない。

鳥越俊太郎(ジャーナリスト)は(3人の中で)、翁がもっとも警戒を強めている人物だ。翁は彼を「左翼・売国の放言屋」と呼んでいる。「放言」とは、他への影響などを考えずに、思ったことを口にする無責任発言のこと。その点、翁も似たようなものだが、彼と根本的に異なる点は、翁が“日本及び日本人”をこよなく愛している“愛国者”であるのに彼は、親中・親韓・親ロ派、そして反日・反体制を“売り”にしている“エセ(似非)ジャーナリスト。1例を挙げると「尖閣諸島はただの島、中国が欲しがっているのなら、あんなものくれてやればいい」とんでもない言い草だ。24時間・365日尖閣諸島及び周辺海域(日本領海)を死守している海上保安官たちの辛苦を何と心得るか?こんな(売国的)人間が、もし知事にでもなったら、と思うと、ぞっとする。それ以前に、先に立候補を宣言していた宇都宮健児(共産党推薦、日本弁護士連合会元会長)を“立候補断念”させてまで(都知事選に)出たがった“仁義なき”彼の人間性に疑問を抱く。

さて、3人がこの数日間にしゃべった“抱負”(主な項目)を紹介しよう。まず小池「五輪予算をはじめ(歳出の)無駄をチェック」「女性や子供、高齢者が生き生きと暮らせる街づくり」「在日外国人参政権反対」「首都直下地震に備え無電柱化を進める」「環境・金融先進都市を目指す」。増田「知事就任1か月以内に待機児童解消の地域別プログラムを作成」「高齢化対策」「災害に強い東京づくり」「ビルのロビーを帰宅困難者に開放」「都庁幹部職員の女性登用」「2020年以降の東京グランドデザインの作成」。鳥越「具体的な政策・公約は未策定」前出の宇都宮に「政策なしで立候補するのか」と問い詰められると「誰でも初めは分からない、そのうち道が開けて来る」おいおい、都知事の職を甘く見るなよ。都政担当の記者からの質問に呆れた回答例【東京五輪の費用は?】「知らない」【都知事選の争点は?】「これから考える」【都政の課題は?】「具体的には知らない。都知事になったら勉強する」そんなことで都知事の職を遂行出来るか?「ガンになったことに比べれば、都知事はたいしたことはない」と呆れた発言「住んでよし、働いてよし、環境によし、この3つを実現」こんな幼稚なセリフしか吐けない鳥越に“都知事の資質”は感じられない。おまけに「とにかく都知事をやらせて下さい」は駄々っ子にも等しい病身鳥越のあがきに聞こえる。

都民が知りたいのは単なるキャッチコピー(謳い文句)ではなく明確なスローガン(理念・運動目標)と、実行計画(戦略・戦術)だ。そのトータルを『政策』と言う。3人に言う「準備不足だったら今からでも遅くはない、しっかりした『政策』を示して都民(有権者)の審判を仰げ」。都民に言う「人気投票の愚は避けよ。1票の重み(選択の良否)は必ず我が身に降りかかる。『政策』プラス人物の精査を」・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

薬はリスク@−A

この6月から7月にかけて、5人のクライアントさんのうち3人が高血圧の薬による副作用があった。いつも疑問に思う事は米国人と同じように日本人にも同じ量の薬があたりまえのように与えられるという事だ。医者に言われるままに出された量を真面目に飲んでいる人に限って副作用が表れている。足に浮腫みが出たりふらつきが出たり気分が落ち込んだり、薬を飲み続けているのに、ちっとも体の症状の改善が見られない。
それどころか、もっと悪くなっていく事がある。
高血圧の薬を飲んでいたKさんは度々血圧が下がり過ぎて危険な状態になった。それで徹底して食事で管理する事にして血圧の薬を止めてみた。それから2か月、薬を飲まなくても血圧が安定している事に気がついた。足の浮腫みも無くなった。先日、Kさんの主治医と専門科の医者2人の診察に付き添わせていただいた。両方の先生がKさんの数値の良い事に驚いていた。初めにお会いした頃Kさんはベットから起き上がるのにも一苦労だった。今は、だいぶ元気になって家の中を杖が無くても歩けるようになっている。
2人目のSさんのケースは脳梗塞で倒れてから高血圧の薬を処方された。その薬を飲み始めて数週間後、気分の落ち込みと足の痛みが出始めて薬の副作用を疑った。このクライアントさんの場合は娘さんも積極的に薬の副作用を調べていた。ご本人も細かく血圧チェックを行った上で血圧が安定してきた頃に自分の意思で薬を止めた。日頃から薬を飲んでいない人なので薬に対する拒絶反応が大きかったのだろう。薬を止めてしばらくしても、血圧が安定している事を確認してから医者に報告して血圧の薬を止めた。普段の食生活を見てもバランスがとれているし運動機能も回復してきている。

3人目のクライアントのWさんも血圧の薬の副作用が出ていた。数日前に血液検査の結果を主治医の所に聞きに行った時の事だ。“今日は何だかフラフラして気分が悪いんです”と言うKさん。そこで看護婦さんが血圧を測ると今までにないほど彼女の血圧が低くなっていた。看護婦さんは驚いてすぐにWさんにボトルの水を持ってきた。続いて主治医が入ってきて今までの経過を聞いて12種類の薬とビタミン剤を一つ一つチェックしていくうちに顔色が変わった。“この薬はもう、飲まないように。”と言ってマジックで薬のボトルに大きくXを書いた。そして“こっちの薬の方は今までの半分に”と言った。そして一か月後にまた診察に来るように告げた。Wさん曰く“あの先生は毎回、薬を増やしていくのに、今回は減らしてくれたわ”と言っていた。医者も忙しいのだ。
いつ誰にどんな薬を処方したかなど覚えていない。患者から言わない限りコンスタントに薬は処方される。とにかく自分の病気に関して積極的に調べ医者に質問し、いつも自分の存在を覚えていてもらわないといけない。印象に残る患者にならないといけない。
その本気度が必ず医者に伝わるのだ。ウマが合わない医者はどんどん変えたらいい。
このたった1か月の間に高血圧の薬の副作用に関して3人のクライアントさんが同じような体験をされた事にいろいろ考えさせられた。
先日、”栄養と料理“の本をペラペラめくっていたら肝臓の役割について書いてある箇所に目がいった。肝臓の機能はいろいろあるけれど有害物による危険から身を守ってくれると書いてあった。食品添加物やお酒のアルコールを分解、解毒する事など、そして薬なども体は異物としてとらえるので解毒しようと一生懸命、働くらしい。ただし、少量なら解毒出来ても大量に薬が体内に入った場合は肝臓で処理しきれなくなって体に悪影響が出てくると…それが蓄積されていくと次から次へと問題が出てくるのだろう。

私、個人の体験としては、いいと思って飲んだビタミン剤でさえ異物として反応してしまったのか体が全く受け付けなかった。

私の場合、充分すぎるくらい食べものからの栄養で補充する必要が無かったのも原因かもしれない。多少、体系が丸くなっても毎日、食事が美味しく食べられる事は有難い事だ。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

1970年代、"ナベサダとジャズ""というラジオ番組がありました。雑貨屋の読者の方なら覚えている方も多いと思います。この番組でジャズというものを身近に感じたものです。渡辺貞夫のジャズを聴きに行ったこともあります。すごい人気でした。
今日ご紹介するのは1977年にリリースされたアルバム"Birds Of Passage"を聴いていると"ナベサダとジャズ""の番組を思い出します。

"Birds Of Passage" Sadao Watanabe

01-Round Trip (05:58)
02-Pastral (06:12)
03-Salvador (05:08)
04-Just a Touch (04:44)
05-Burung Burung "Birds" (05:43)
06-Birds of Passage (05:31)
07-Chaser (05:34)
08-Tanza Night (05:03)


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

夜中、就寝中に突然「勉強の時間よ!」という声が聞こえてきたので、一瞬びっくりしましたが、すぐに孫の玩具からの音だと気づきました。玩具のスイッチが入ったままだったからですが、なぜ数時間もたって夜中に急に鳴り出すのかわかりません。家の中には音のする玩具がいくつかあるのでたまにスイッチをチェックしようと思います。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1053

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com