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1050号

 

NO.1050        Ryo Onishi              6/26/2016

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雑貨屋のひとり言

イギリスのEU離脱の決定にはびっくりしました。残留と離脱は拮抗していましたが、最終的には残留になるであろうと予想していたので大きなショックを受けました。この出来事は世界を大きく変えるきっかけを創ってしまいました。アメリカの大統領選挙もどうなるかわからず、もう何が起こるかまったく先が読めない不確実な時代になってしまいました。年金を投入した日本の株式は暴落でますます先行きが暗くなりそうです。明日からどうなるでしょうか?≪R.O≫

 

 民度の問題、都知事選

東京都の舛添知事がついに辞任に追い込まれました。都議会では自民、公明を含むすべての主要会派から舛添氏は不信任されることになり、辞任せざるを得なくなったようです。

舛添知事の辞任は表向きには、政治資金流用や公用車利用など一連の公私混同が、都民の感覚と大きくかけ離れていたからといわれます。

彼は外国訪問時に航空機のファースト・クラスやホテルのスイート・ルーム宿泊料金を公費で賄い、それは大都市のトップとして当然であり、また、多少の公私混同くらいは許されるとの認識で、都民を甘く見、強気で通せば法的にもまかり通ると思っていたふしがありました。

しかも都知事の不信任は都議会の4分の3以上の賛成が必要であり(その他、都民によるリコール、百条委員会などありますが)先の都知事選挙で都民から圧倒的に支持をされて当選した自分が“こんなことで”不信任されるとは当初、夢にも思っていなかったのでしょう。でも、都議会にきちんとした基盤もなしに出た強気が裏目に出、脇の甘さをさらけ出してしまったようです。

今回露呈した、これらの疑惑に対し、彼は法的な問題としてとらえ、自ら選任した弁護士まで動員して違法性がない旨、主張しようとしていましたが、これは法に触れるかどうかより、一般的な常識が問われることであった筈です。もちろん法に抵触することは論外ですが。都民の大多数が「そんな言い訳が常識として通用するとでも思っているのだろうか」と感じたのではないでしょうか。

政治資金規正法という法律が政治腐敗の防止を目的に制定されていますが、政治活動の自由を尊重するために使途を制限する規定が甘く、この法律では刑事責任を問うことが難しいのだそうです。そういう意味では、先ずはこの法律を世間一般の常識にあわせたものにすべきではないでしょうか。

今から30年ほど前、私がアメリカへ赴任した当時、まだ東大の新進気鋭の国際政治学者として著書や論文を発表していた舛添要一という人物に私は惚れ込み、彼の著作を集めたことを覚えています。その後、政治の世界に身を投じた彼を陽に陰に支持し応援していた私でしたが、今回、彼の言動には正直落胆しました。

今、アメリカのメディアでは「sekoi(セコイ)」という日本語の単語まで登場し、彼の知事としての器が評されています。

ここへ来て、世間の関心は次の都知事選挙に移っています。選挙は7月中に公示が予定されるようですが、どんな人物が次の都知事になるのでしょうか。私たち海外在住邦人には日本の国政選挙権はあっても、都知事のような住民投票には参加できないので、有権者としての参加は不可能ですが、だれが次の都知事になるかは無関心ではいられません。

東京は世界に冠たる大都市であり、東京の動向は世界から注目されています。特に2020年のオリンピック・パラリンピックに向けてその準備をどのように進めるのか気になるところです。8月のリオ五輪・パラリンピックで行われる「五輪旗引き継ぎ式」に出席するだけでなく、いよいよ世界に向けた「東京オリンピック・パラリンピックの顔」となる自治体のトップになるのです。

日本からのニュースによると、金銭にかかわる不祥事が続いた辞任劇を受け、新知事の資質としてクリーンで知名度の高い人物を物色しているとのことのようですが、清潔だけで何もできないようでは最悪です。

今回のようなスキャンダルのあとの選挙ですから、クリーンで知名度はもちろん必要ですが、政治家として超大都市である東京都の知事としての資質を備えていなければ意味がありません。政治とはある意味“清濁あわせのむ”大器でなくてはならないので、芸能タレントの人気投票のような結果にならないよう願わずにはいられません。

「オマエの国の首都(東京)のガバナー(知事)はセコイし、すぐ変わるネ」、「オマエの国の民主主義はどうなっているノダ」などと海外から評価されない資質の人物を選出しましょう。

次の都知事は東京都民の一票によって決定されます。有権者の民度が問われることになります。都民の皆さんの責任ある投票行動を見守りたいと思います。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


小笠原流が戸惑う自動ドア

平服でどうぞに平服で出かけ

頂いた臓器感謝の万歩計

足音を消しても街角のカメラ

受賞式終えて真っ直ぐ師の墓前


( ニュースやぶにらみ )


「英EU離脱」

次はトランプ米大統領 −ビックリ箱

「日朝間」

ミサイルの届く距離 −北朝鮮

スープの冷める距離 −日本

「副社長の後任」

人型ロボットを育てたい −孫ソフトバンク社長

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(430)「熱中症〜思い当たることは?」

梅雨、真っ只中――気象庁の発表によると今年の梅雨明けは(沖縄・奄美は既に梅雨明け)九州南部7月14日頃、九州北部7月19日頃、四国7月18日頃、山陰・山陽・近畿・東海・
関東甲信は7月21日頃、北陸7月24日頃、東北7月28日頃、とされている。が、早くも
熱中症が取り沙汰される昨今、先日、自宅の郵便受けに(環境省発信の)『熱中症〜思い当たることはありませんか?』というチラシが放り込まれていた。たぶん読者各位のお宅にも配布されていると思うので、ここでは翁自身の“私ごと”に重ねてチラシ内容を紹介することにする。

「水分補給と暑さを避けること」が熱中症予防の鉄則。チラシのトップに「こまめに水分をとっていますか?」「エアコンを上手に使っていますか?」の問い掛けがある。「喉の渇きを感じない」「夜中にトイレに行くのが面倒だ」――高齢者は、喉の渇きに対する感覚が鈍くなるし、夜中にトイレに行くのを億劫がって、どうしても水分(水・日本茶)の摂取が少なくなる。「それが実は危険である」とチラシは訴えている。翁の場合“熱中症予防”とは別に、2009年の夏、ガン手術で右の腎臓を無くし(片肺ならぬ)片腎となって以来、ドクターから、やかましく「水を飲め」と言われ続けている。コーヒー好きの翁、ドクターに「私は1日5.6杯のコーヒーを飲んでいる」と自慢したら、ドクターは笑って「水分補給は、水か日本茶を薦めます」つまり、コーヒーや紅茶ジュース類などは水分補給には役に立たない、ということらしい。

以前『余話』に書いたことがあるが、車の中には小型のマグボトル(冷水)、散歩や電車の時はバッグに小型サイズのペットボトル(水か日本茶)、ゴルフの時は中型のマグボトル(冷水)、そして就寝時もベッド脇に小型のマグボトル(常温水)を置いてトイレから戻るたびに“ひと口飲み”をする。これが四季を通しての翁の摂水スタイルだから、水分補給はまあまあだろう。「エアコンは体が冷えるから嫌だ」と敬遠する高齢者が多いそうだ。翁も(室内がよほど高温多湿にならない限り)自然の風を部屋に入れ、エアコンや扇風機にあまり頼らないようにしているが、使う場合、冷え過ぎないように、また、体に直接当たらないように風向きを考えて使う。猛暑日のゴルフの時、冷水を浸した木綿の首巻き(ウオータークールベルト)を首に巻く。それは家の中でも効果的であることを翁は実証している。

「暑さをあまり感じない」「汗をあまりかかない」――高齢になると、暑さに対する感覚が鈍くなり発汗など体から熱を逃がす機能も低下する、と(チラシに)書かれている。翁は、今のところ暑い時は暑いし寒い時は寒く感じるので、相応に防暑・防寒対策を講じているが、気を付けなければならないことは“家の中の熱中症”だ。厚労省の発表によると、熱中症患者の半数近く(46%)が高齢者で、しかも家の中の熱中症が(東京の場合)41%も発生しているそうだ。そのうちの70%以上が高齢者。住宅内の熱中症の発生場所は、居間(リビング)が39%、寝室(就寝中)が32%を占めているとのこと。そこで(前述のように)自然の風を頻繁に室内に入れたり、エアコンや扇風機を上手に使ったり、冷たいタオルで首や額を冷やしたり、また、風呂場で(水で)足・首・顔・頭・腕などを冷やすのもいい。いわゆる“行水”だ。但し、その場合、翁は胸(心臓付近)には水をかけないようにしている。

さて、翁はこれまでに2度『熱中症』について書いた。2012年8月5日配信の『余話』
(240)「我慢は危険!熱中症」と、昨年(2015年)7月5日配信の『余話』(382)「今年もまた“熱中症”にご用心!」――それらの中から“熱中症対策”を抜粋しよう。【突然、めまい、けいれん、頭痛、吐き気、しゃべり方がおかしくなる、反応が鈍くなる、などの症状が生じたら、とにかく涼しい場所に移動(体を休ませ冷やす)、水分補給(少しの食塩水もとる)、それでも回復に時間がかかりそうなら、手遅れにならないうちに救急車を呼ぶ。「我慢・忍耐こそが人間を作りの成功に導く」という格言は古今東西、多くの先達(せんだつ)の遺訓に見られる。そのことは人間形成のうえで必須要件ではあるが、こと“熱中症”に関しては「我慢、忍耐こそが危険であり、災いの元となる」ことを肝に銘じておかなければならない。】

厚労省が発表している熱中症予防策――【室内では、扇風機やエアコンで温度調節、遮光カーテン、すだれ、打ち水などで室温をこまめに確認する】【外出時には、日傘や帽子の着用、日陰の利用、こまめな休憩、炎天下の外出を控える】【体の蓄熱を避けるために、通気性のいい吸湿性、速乾性のある下着・衣服を着用する、保冷剤、氷、冷たいタオルなどで体を冷やす、室内でも、外出時でも、喉の渇きを感じなくても、こまめに水分・(少量の)塩分などを補給する】・・・言われてみれば、こんなことは当たり前のことばかりだが、要は、面倒くさがらずに実行するかどうかが問題だ。片腎の翁は、まさに“水こそライフライン(命綱)”。専門家筋では「1日にコップ8杯の水を飲む」が定説らしいが、8杯という数字は食事などの水分も含まれるし個人の体型や活動量によって必要摂取量も変わるので、翁は、やはり「こまめに“ひと口飲み”」をお薦めする。

ところで、その水だが、言うまでもなく暑い時は冷たい水(または冷たい日本茶)が美味しいに決まっている。ところが翁は(胃腸が弱いせいか)冷たい飲み物をゴクゴク飲めない。元来、翁、熱い飲み物はフーフーしながらゆっくり飲むし、冷たい飲み物も、ちょっと口に含むようにして少しずつ飲む。せっかくの冷水・冷茶も胃袋に入る時は“常温”になっている。そう言えば専門家の話だと「常温水が一番」だそうだ。だとすると、翁の“口含み飲み”や寝室での常温水の“ひと口飲み”は理にかなっているのかもしれない。それはともかく、高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ない上に熱が溜りやすく暑い時は循環器系への負担が大きくなる。特に“片腎”の翁、人一倍“水分補給”に努めなければ・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今回はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

雨の少ない梅雨になるのかなと思っていたら、各地で大雨が降り大きな被害が出ています。水不足か大雨による水害という両極端の天候が最近多すぎますね。雨が続くと気分がちょっと憂鬱になりますが、こういう時に聴くジャズを探してみました。
音楽アプリのおまかせチャンネルの「レイニー・デイ」の中から松居慶子のアルバムを選びました。松居慶子のフュージョンを久しぶりに聴きました。彼女の創り出す独特な音はいつ聴いてもいいですね。1995年に発表された"Sapphire"は全米FMラジオチャートで第二位を獲得したヒットアルバムです。私がロスにいたころよくFMでジャズを聴いていたのできっと一度は耳にしていると思うのですが、松居慶子のことを知らなかったことが残念です。

"Sapphire" 松居慶子

01-Safari
02-Bouncing Bougainvillea
03-Sonora
04-Don't Turn On The Light
05-Mission
06-GARDEN
07-Tears From The Sun
08-Spanish Galleon
09-Dragon Wings
10-SAPPHIRE
11-THE RIVER
12-LONGING
13-SAPPHIRE


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

中国人の爆買いによって大きく利益を得た企業があると思いますが、一部を除いてその爆買いも静かになってきたようです。爆買いが起こっていたころ、ネットで銀座の老舗店のことが書かれていました。常連客が来ているのにそのお客を放っておいて爆買いの客を優先して対応していた店の態度に激怒したその常連客は「もう二度と来ない」と言って出て行ったそうです。今頃そのお店は閑古鳥が鳴いていると思います。いつまでも調子の良いことは続かないことを知るべきでしたね。《R.O.》


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Zakkaya Weekly No.1050

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
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