weekly

1045号

 

NO.1045        Ryo Onishi              5/22/2016

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

スポーツジムで週5回参加のヨガのうちホットヨガが2回あります。ホットヨガやピラティスのクラスは40分ですが身体中から汗が噴き出てきます。水分をたくさん摂る必要があるとわかっていてもそんなに飲めるものではありませんが、ヨガをやっているおかげでたくさんの水を飲んでいます。
アメリカの衣料品店が日本市場から撤退するというニュースがありました。リニューアルした近所のショッピングモールに新しく入った店もそのグループですから、近々、店がなくなることになるんだろうなあと思っています。
すべらないリニューアルをキャッチフレーズにやってきた関係者の方は頭を痛めているのではないかと思います。≪R.O≫

 

今年のジャカランダ

毎年4月から5月頃にかけて当地南カリフォルニアではジャカランダの花が満開になり、ここロサンゼルスとその郊外でも街の到るところに大きな樹木全体が薄紫の花で満ち溢れます。

この木は街路樹として植えられることが多く、植えられた道路が紫色に染まる様子はとても印象的です。

ジャカランダの木は、インターネットから検索した情報によると、『世界三大花木』のひとつと呼ばれているようです。この『世界三大花木』という呼称がどれほど権威のあるものか、私には定かではありませんが、因みに残りの二花木は、カエンボク(火焔木、英名:African Tulip)とホウオウボク(鳳凰木、英名:Flame of the forest)とのこと、この二花木ともに私がかつて30才代の若いころ企業の駐在員として8年間暮らしたシンガポールでは各所に見られ、私には馴染み深い関係でした。 

今の時期は花びらが散り始め、路上を紫色に変えています。桜の花とくらべ、ジャカランダは花の寿命が長く、5月中のひと月近く枝もたわわに咲き誇るのが特徴といわれます。ただ地域や樹齢によって咲く時が異なるようで、4月初旬に高級住宅地であるビバリー・ヒルズまでジャカランダを撮影に行ったら、既に花は殆ど散った後でした。多分、古木が多いのか、気候が他より温暖なのかもしれません。

私の住んでいるガーディナ・トーランス地域は2週間ほど前が満開でした。そこで外出の都度、カメラ持参で満開のジャカランダを狙ったのですが、なぜか天候が悪く、曇りがちの日々が続き、シャッター・チャンスを逃してきました。

結局盛りは少々過ぎてから撮ることになり、その写真をここに添付いたします。

ジャカランダは属名で,何種類かあるようですが、和名をキリモドキ(桐擬き)というのだそうです。移民として南米に渡った日本人が桐の花に似ていることからそう呼んで愛した花だとか。また、ハワイでは日系人が日本の桜を偲んで、「ハワイ桜」や「紫の桜」と呼んでいるのだそうです。

中南米が原産国といわれるジャカランダは、円錐花序に芳香のする薄紫色の花を付けるノウゼンカズラ科ジャカランダ属の落葉性樹木で、漏斗状の花(花冠)が樹木をおおい清涼感を与えてくれます。

この花木は当地ロサンゼルス(地球の緯度上では日本の愛媛県・松山市とほぼ同じ)がある南カリフォルニアではポピュラーな木なのですが、同じカリフォルニア州でもサンフランシスコ(宮城県・ 仙台市とほぼ同じ緯度)では見かけないと、彼の地の知人が言っていました。

因みに、さだまさしさんの歌に『ジャカランダの丘』という曲がありますが、「ジャカランダの花の咲く頃に」故郷を出て行った彼女は、「ジャカランダの花の咲く頃に」帰ってくると約束したにもかかわらず、「もう帰らない、どうかしあわせに暮らして下さい」と最後の手紙を送ってきます。これは失恋の歌だったのです。あのジャカランダの花のうす紫色は“失恋の色”として似合う色です。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


歩とはいえ と金王手という野望

ライバルの距離へアクセル踏みなおす

拙速と言われ悔しい結果論

僕の壁後輩が来てひょいと越え

祝杯を中の一人が苦くの飲み


( ニュースやぶにらみ )


「第三者」

舛添さん、いいコンサルタントがいますよ −JOC 

「最優先課題」

テロ対策 −伊勢志摩サミット

「追突」

三菱車に −スズキ

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(425)「京都(その1)・葵祭行列」

京都には『葵祭』(5月=下鴨神社と上賀茂神社の祭り)、『祇園祭』(7月=八坂神社の祭り)、『時代祭』(10月=平安神宮の祭り)と言う“三大祭り”があることは周知の通りだが、これまで翁は、どの祭りをも実際に観たことはなかった。たまたま先日、ハワイから2組の夫婦、サンフランシスコから1組の夫婦、計6人が揃って来日した。彼らはアメリカで日本人の血脈を継ぐ日系3世と4世で、当然、日本の歴史や伝統文化に強い興味と深い関心を持つ“親日家”(翁の親友)ばかり。したがって、今回の来日の主な目的の1つが京都観光、特に15日の『葵祭行列』見物であることを事前に知らされていた。そこで翁も、この際、『葵祭』の歴史や名前の由来、行列の概要などを学習した。と言っても、日本人でもなかなか理解し難い用語や意味がズラズラ。翁の英語力ではとうてい説明出来るものではないので、さてどうしたものか、と案じていたら、彼らはインターネットで『Aoi-matsuri Festival』をプリントアウト(印刷)したものを用意していた。しかし、英訳の内容そのものが難しくて彼らには理解出来ない(とのこと)。そこで翁、“王朝用語”を“現代用語”に翻訳して“Simple explanatory note”(簡易説明英文)を作成し彼らに配った。彼らは感謝してくれたが、多分、それでもよくわからないだろう。何故なら、翻訳した翁自身がよく理解出来ていないのだから・・・「実際に行列を観て感じて貰いたい」が翁の精一杯の言い訳であった。読者各位にも申し上げる「今号の『余話』は写真を見て感じて貰いたい」。

行列(写真)を見ていただく前に、簡単に『葵祭』の概要に触れておこう。古墳時代後期の天皇・欽明天皇(きんめいてんのう=540年〜574年)の時、凶作に見舞われ飢餓疫病が流行したため、天皇が勅使(ちょくし=天皇の使者)を遣わし“鴨の神の祭礼”を行なったのが起源とされている。『葵祭』が下鴨・上賀茂神社の例祭であるゆえんはそこにある。
かつては“賀茂祭”と呼ばれていたが『葵祭』になったのは江戸中期からだそうだ。牛車(御所車)、勅使、供奉者(ぐぶしゃ=お供)の衣冠、牛馬に至るまで全て葵の葉と桂の小枝で飾られているのでその名になったとのこと。なお、徳川家の家紋“三つ葉葵”は、家康が上賀茂神社を崇拝していたことによる、と伝えられている。平安中期には祭りと言えば賀茂祭を指すほど隆盛を極めたが、鎌倉・室町時代には衰え、再興されたのは江戸時代中期、(前述のように)その辺から『葵祭』と呼ばれるようになったそうだ。『葵祭』の復興には、徳川幕府の多大な援助があったと言われている。明治2年の東京遷都で行列は中止されたものの明治17年には(京都活性化策として)復活、しかし大東亜戦争で再び中止、戦後、行列巡行が行なわれるようになったのは昭和28年からである。

さて、初夏の太陽が厳しさを増して来た10時30分、新緑が美しい京都御所で始まった平安貴族装束の総勢500名と牛馬40頭、長さ約800mにも及ぶ行列(路頭の儀)は御所・堺町御所を出て丸太町通り、河原町通りを巡行して下鴨神社にて休息、午後2時20分に下鴨神社を出発して下鴨本通り、洛北高校前、北大路通り、北大路橋、賀茂川堤を経由して上賀茂神社で終わる(午後3時30分)。翁たちは京都御所の広い玉砂利(御霊が宿る白い小石)の庭に胡坐をかいて見物した。その絢爛豪華な“王朝絵巻”を読者各位にお届けする。

「乗尻(のりじり)」行列を先導する騎馬隊(写真左上)、「検非違使志(けびいしのさかん」検非違使庁の役人で警備隊員(写真中上)。「検非違使尉(けびいしのじょう)」警備隊の最高責任者(写真右上)。

検非違使の志・尉ともに「調度掛(ちょうどけい)」に弓矢や鉾(両刃の長柄の武器)を持たせ(写真左)敵の襲撃に備える。下鴨・上賀の茂両神社に供える「御幣櫃(ごへいびつ)」を白丁(下級武士)に担がせて行く(写真中・右)。

「牛車(ぎっしゃ)」俗に御所車と言われ、藤の花などで飾られ牛に引かせる(写真左)。
「御馬(おうま)」走馬(そうめ)とも言われ、下鴨・上賀茂両神社の神前で走らせ、神々にご覧いただく馬(写真中)。「勅使(ちょくし)」天皇の遣いで行列中の最高位者(写真右)。

「牛童(うしわらわ)」牛車を牽く牛飼い童、童となっているが実際は成人(写真左)。「風流傘(ふりゅうがさ)大傘の上に季節の花を飾り付け、本列の結びを飾る(写真中・左)。

ここから『斎王代列』になる。斎王代とは『葵祭』の女人列の中心をなす人物で、平安から鎌倉初期には未婚の高貴な女性(皇女)が選ばれ、斎王代を務めた。近年は京都ゆかりの未婚の女性の中から選ばれ『葵祭』のほか、下鴨・上賀茂両神社の行事に、ほぼ1年間奉仕する。

御禊(みそぎ)を済ませた斎王代は、十二単の大礼服装で供奉者に担がれた輿に乗って参向する(写真左)。斎王代の御輿を先導する「命婦(みょうぶ)」高級女官の通称、祭りの際は、花傘を指し掛けられる(写真中)。葵と桂のほか桜と橘の飾りをつけた「女房車」が“葵祭行列”の締めとなる(写真右)。実は、まだまだ幾つかの行列シーン(写真)があるのだが、正直、解説がつけられないので割愛する。何しろ、翁は初めての“葵祭行列”参観だったし、内容把握が十分でなかったので、上記の説明(写真解説)が正しいのかどうか、かなり心配だが、もし、間違いがあったらご遠慮なくご指摘をいただきたい。

それでもアメリカの客人たちは、大いに感動し喜んでくれた。多少なり、それが翁の満足でもあった。同じように今号の余話『葵祭行列』が読者各位にとって多少なり楽しめていただけるなら法外の喜びである。なお「京都(その1)」とあるのは、次号は「京都(その2)」を乞うご期待、と言うことになる・・・と、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

2016ヘルシーフードショーインジャパン

待ちに待った2年に1度のヘルシーフードショーが先週、浅草にある産業貿易センターで行われた。ちょうど浅草の三社祭が行われている真最中、街は御神輿を担ぐ威勢のいい掛け声で賑わっていた。今回行ったこの日本のヘルシーフードショーは医療、介護施設向けの食品展示会で一般のヘルスフードとは、ちょっと違う。ブースは介護食品や高栄養の食品とタンパク質調整食品、エネルギー調整食品と3つのタイプに分けられていて、其々の症状に合わせた食品が展示されている。資料はもちろん試食やサンプルもたくさん用意されていて、とても充実していた。事前にどんな食品会社が出展するかひと通りサラッとホームページを見て予習をしておいた。その食品会社の中に以前LAでお世話になったお客様三島食品の会社も出展していたのでご挨拶に立ち寄ってみた。ペンタイプの容器に入っているゆかりのふりかけに目がいった。ちょうどその商品がヒットしていて毎回すぐに品切れになってしまうほどネットでは売れているのだとか…日本は食品も素晴らしいけれど容器や包装にもアイディアや創意工夫があって優れているといつも感心してしまう。
ゼリー食品 ソラマメ食堂 タラの柚子おろしソースかけ
ゆかりのふりかけペン 栄養飲料 鰹節

←和菓子  

会場では展示会と同時進行で約1時間のセミナーがテーマ別に4つ順番に行われていた。最初のセミナーは高齢社会における栄養と食事の課題、次は慢性腎不全、保存期20年の軌跡、次は診療報酬改定における管理栄養士に求められること、そして最後はとろみ調整食品の上手な使い方。どれも興味あるテーマだったが聴講する事よりも目の前の試食に忙しくて気が付くと時すでに遅し、どのセミナーも間に合わなかった。LAのナチュラルプロダクトショーと違って規模は小さいけれど、どれも食べて美味しいと思うものが揃っている。いくらヘルシーだと言っても美味しくなければ続かない。見た目にも食欲をそそり、香りもあり味も美味しいという機能食品は長年培った技術や経験から生まれるのだろうと思う。そのような食品が、なかなか米国では出会わない。私がまだ見つけられないだけなのだろうか…日本の食品会社のクオリティーの高さは世界に誇れるものだと思う。
先日、TVで胃瘻しか方法は無いだろうと診断された患者を救う為に奮闘している食事介助の人のドキュメンタリーを見た。“最後まで諦めない“ これが彼女の信条だった。そのチャレンジし続ける彼女のパッションが患者さんの食べる力を次々に回復させていく。その姿を見ていて感動した。彼女の本気度が画面を通して伝わった。こういう人が日本で頑張っていてくれる事にとても有難いのと嬉しい気持ちで一杯になった。
口から食べるという事が体の回復にどれだけ力になっている事か…そして、そこで使われている日本の介護食品は今回のヘルシーフードショウで見たものもたくさんあった。飲み込む力の無い患者さん達の食品、噛む力の無い人でも食べられる食品。やっぱり日本の食品業界はどこよりも進歩を遂げているなと感心した。
また2年後のイベントが楽しみだ。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今回はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今日は珍しいアフリカンジャズのアルバムをご紹介します。
土曜日の朝のテレビ番組「サワコの朝」に出演していた建築家の隈研吾氏の選んだ曲がDollar Brandの"Bra Joe From Kilimanjaro" でした。ジャケットに見覚えがあったのでXアプリに入れてあるアルバムを検索すると見つかりました。力強く独特な雰囲気のあるピアノだけで演奏される曲はこれまで聴いてきたジャズとはちょっと趣の異なるものです。ジャズはもともとアフリカが起源とされているのでこれがジャズの原点なのかと新鮮な気持ちで聴いています。こんなきっかけでもないかぎりこのコーナーで紹介されることはなかったかもしれません。Dollar Brandは1934年南アフリカ連邦ケープタウンの生まれ。現在はAbdullah Ibrahimと名前を改めています。

"Bra Joe From Kilimanjaro" Dollar Brand

01-Bra Joe From Kilimanjaro 11:08
02-Selby That The Eternal Spirit Is The Only Reality 2:23
03-The Moon 8:08
04-Xaba 0:40
05-Sunset In Blue 4:25
06-Kippy 5:05
07-Jabulani - Easter Joy 2:06
08-Tintiyana 4:42

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

5月も後半になりました。北海道は連日真夏日になっているようですが、4月末に雪が降った地域もあるのでこの急激な暑さは身体に堪えると思います。昨年は5月まで7回発生していた台風ですが今年はまだ1回も発生していないちょっと異常なことになっています。雨が大量に降って土砂崩れが起こるのは嫌ですが、雨が少なく水不足も困りものです。今年はどんな夏になるでしょうか?
4月の初めにPCをWindows 10にアップグレードにした際、株のための高機能ソフトがうまく動作しませんでした。原因はソフトウェアを開くためのブラウザーがInternet ExplorerではなくMicrosoft Edgeがデフォルトになっていたからでした。そのせいでソフトウェアがブラウザをInternet Explorerと認識せずにソフトが開かなかったのです。Microsoft Edgeというよくわからないブラウザーのせいで解決まですこし時間がかかってしまいました。でもトラブルが起こっても自力で解決できるというのはうれしいことです。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1045

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com