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1040号

 

NO.1040        Ryo Onishi              4/17/2016

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雑貨屋のひとり言

16日1時半ごろ、ミシッミシッという音で目が覚めました。スマホで確認すると熊本で震度6強の地震があり木曜日から発生している地震の本震と考えられている地震でした。木曜日に熊本益城町で震度7を記録したときは何の影響もなかった我が家が震度3の揺れだったのでこれは何かが違うと思いました。数多くの家屋の倒壊、熊本城、阿蘇神社、阿蘇大橋などが崩壊した画像を見て大きなショックを受けています。亡くなられた方々のご冥福を祈り、被害を受けられた方々へのお見舞いを申し上げます。
活断層があるにも関わらず100年以上大きな地震がなかった熊本や大分の住民はだれも経験したことがないのでとても不安に感じていると思います。1994年12月に私が一時帰国していたとき「阪神地区は地震がないので良かったね」と話をしてたのですが、その二週間後に阪神淡路大地震が発生しました。活断層が至る所にある日本列島ですからいつどこで大きな地震が起きてもおかしくありません。原発の再稼働は考え直したほうがいいと思います。≪R.O≫

 

ため息をつく

毎日の生活の中で、当たり前の常識だと思っていたことが意外とそうでなかったりすることがあります。行きつけの日系のレンタルDVD店で借りた日本のテレビ番組で「ソレダメ!あなたの常識は非常識!?(3/30放映分)」というタイトルを見つけ、興味をひかれたので借りました。

私たちが普段なんとなく常識だと思っていることが、時には理にそぐわなかったり、非科学的であったりし、意外とあてにならないものもあるということを教えてくれる番組で、その中に「ため息はどんどんつくべし」というのを面白く見ました。

人生楽しいことばかりでなく、やりきれない程つらいことや切ないことが続き、思わず出てしまうのが“ため息”です。私も時々思わずため息をかみ殺しているのが現状です。

でも私たちは他人様の前では“恥ずかしい”、“自分の弱みを出したくない”、“幸せが逃げてしまいそう”など悪いことだととらえ、極力我慢するのが常識だと心得がちです。

今回、この番組では、この常識は間違いだと指摘していました。(東京都市大学、早坂信哉教授による)。「ため息を我慢することはよくないことで、ため息はどんどんついていただきたい」というのです。

ため息はどんどんついたほうが良いとは、一体どういうことなのでしょうか。早坂教授によると、意識的にため息をすると、ストレス緩和だとか、やる気に持続といったことにつながってゆくのだ、というのです。

そもそもため息が出る時は、からだは強いストレスを感じている状態なので、大きくため息をつくことで呼吸が深くなり、からだの緊張は自然とほぐれてくるのだそうです。そんなからだの防御本能であるため息を無理に止めようとすると、余計にからだを苦しめてしまうことになるのです。

一回ため息をつくとひとつ歳とるとよくいわれるので、私はつかないようやせ我慢をしていましたが、ため息をつくことで、明日への活力へつながるのだったら、積極的についても良いようです。

とはいうものの、常識と非常識の差は科学だけの問題とはいい切れないところもあり、やはりひと前では少々気が引けるので、一人になってから思い切りため息をつこうと思っているところです。

日常生活を送るにあたって欠かせない礼儀やマナーなどは人間として最低限守らなければならない常識があるはずですが、それ以外については一度思い切って常識を疑ってみるのも成功への近道かもしれません。ため息なら他人様を不快な気分にさせない範囲で一人になってから思い切りつこうと思っているところです。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


物納の庭の緑を父祖に詫び

歯ぎしりで見てる脱税億の記事

ああ庶民パナマ文書に目がくらみ

戦争に行くなと税に念を押し

10%に賛成無駄をなくすなら


( ニュースやぶにらみ )


「党名再変更」

共に民主党に −民進党

「桜散る」

桃も散った −バトミントン協会

「スポーツ選手適性検査」

キンと読むか カネと読むか −金

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(421)「放送倫理」

4月21日は「民放の日」、と聞いても「へー、そんな日があったの?」程度にしか思われないかもしれないが――1951年(昭和26年)4月21日、民放(民間放送)ラジオ局16社に対し予備免許が与えられた。時を同じくして組織された民放連(民間放送連盟)は、この日(4月21日を)を記念して1968年(昭43年)に「放送広告の日」を制定、そして1993年(平成5年)に「民放の日」と改称した。最初ラジオ局16社で発足した民放連も、1953年(昭和28年)に日本テレビが民放初のテレビ放送を開始して以来、現在ではラジオ・テレビ・BS放送・マルチメディア放送を合わせ、全国206社が会員となっている。テレビ・ラジオの放送に関わっている人間は「民放の日」が近づくと多かれ少なかれ“放送の在るべき姿“(『放送倫理』)を見つめ直す機会にしている(かつて、番組制作に関わっていた翁も現役時代は、そうしていた)。

テレビ・ラジオが果たして来た社会的貢献には計り知れないものがある一方、(特にテレビには)「こんなくだらない番組を提供する広告主(スポンサー)、製作し放送する放送局は、いったい、どんなセンスをもっているのだろう」、と(送り手の)倫理観度を疑いたくなる
“低俗番組”と断言して憚らない下等番組も少なくない。ところが彼ら(送り手)は一様に言う「それを喜んで視てくれる視聴者がいるからだ。民間放送にとって視聴率は絶対だ。視たくなければ視なければいいのだ」と高飛車を押し通して今日に至っている。

翁が言う“低俗番組”とは、はっきり言って(翁が極端に蔑視する)無芸能人の井戸端おしゃべり番組“ワイドショー”のことだ。主として芸能人や政治家、その他の有名人のスキャンダルやゴシップを取り上げて大騒ぎをするだけの話。ゴシップ好きの視聴者は、バカバカしいと思いながら気楽に視れるから、ついついチャンネルを合わせる。局経営者・制作者・スポンサーの倫理観を疑いながら、結局はテレビに身を寄せる習慣が定着した視聴者は、いつの間にか“低俗”に毒されて倫理基準を狂わせてしまう。「ワイドショーを一概に低俗番組と決めつけるのは、いかがなものか」という反論もあろう。確かに、これは翁の偏見かも知れないし“低俗”の評価については議論のあるところだが、かつて戦後の大物評論家だった大宅壮一氏が言った「テレビというメディアは非常に低俗なもので、テレビばかり視ていると、人間の持つ豊かな想像力や思考力を低下させてしまう」(一億総白痴化論)が、何故か、(新たに)警鐘を鳴らしているような気がしてならない。但し、断わっておくが、各局が放送している『朝のワイドショー』は別だ。翁は朝のワイドショーを『朝のニュースショー』と呼び、他の(品格無き)“ワイドショー”と区別している。

さて、今号は21日の「民放の日」にちなんで『放送倫理』について見つめ直してみたい。元来、放送事業に携わる者たちは“放送の持つ社会性・教育性”(社会や国民、特に青少年に及ぼす影響)を真摯に捉え、慎重に(番組制作に)対処して来た。その証拠に、民放連では1951年(昭和26年)に『ラジオ放送基準』を制定、1958年(昭和33年)に『テレビ放送基準』を制定、1980年代から横行し始めた“低俗なテレビ番組”に、何とかブレーキをかけなければ、ということでNHKと民放連が共同して1996年(平成8年)に『放送倫理基本綱領』を作成した。ところが低俗番組はブレーキがかかるどころか”阿呆番組“と言いたいくらい、ますますハバを利かせている。その後、綱領には修正が重ねられ、今年3月1日から(ほぼ理想的な『綱領』が)施行された。その内容(概要)を見ると@福祉の増進、A文化の向上、B教育・教養の進展、C産業・経済の繁栄、D平和社会の実現・・・に貢献することを使命とする。またE放送の公共性を重んじ、法の秩序を守り、F基本的人権を尊重し、G国民の知る権利に応え言論・表現の自由を守る、という概念が謳われており、具体的には@意見の分かれている問題(政治・宗教・その他の社会問題)は一方に偏らず多角的に意見を収集し論点を明らかにして公正を期すA報道は事実を客観的、正確、公正に伝えるなどとなっている。民放連も同じく3月1日から『放送基準』を施行した。主な内容をピックアップすると@人命・個人・団体のプライバシーなどの尊重A法秩序の厳守・審議中の法案の妨害禁止B人種・民族など差別禁止C政治・宗教・思想などの偏向禁止D児童・青少年の健全なる人間形成に貢献(悪徳行為、残忍、陰鬱、非現実的事象を取り扱う場合は、児童・青少年への影響を熟慮)E社会秩序・良き伝統を乱すような言動、及び公衆道徳、社会常識に反する言動の禁止Fニュース(報道)は市民の知る権利へ奉仕するものであり事実・公正でなければならない。したがって事件・事象の核心を歪めたり偏向したり、人権侵害などを行なってはならない。また、Gニュース(報道)によって特定の政党・宗教・企業・団体・個人に利益(宣伝効果)を与えたり、逆に、特定の政党・宗教・企業・団体・個人に不利益(物理的・精神的被害)を与えてはならない・・・

翁は『民放の日』を機会に2つほど平素のうっ憤を晴らしたいことがある。1つは、児童・青少年へ悪影響をもたらす番組・映像を、もっと精査して<児童・青少年の健全なる人間形成に貢献する番組作り>を考えたらどうか。もう1つは<視聴者の社会規範を狂わせない客観的・公正なニュースショー(番組作り)>を考えたらどうか、である。いずれも具体的番組名を名指しすることは控えるが、在京テレビ局2社の『ニュースショー』は、どうも左傾化が著しく、MC(司会者)の誘導にゲスト(コメンテーター)が乗せられる、あるいは、MCの思想に同調しそうなゲストを揃えて番組を進める図式が目立つ。ゲストもまた、常に左翼的意見を述べることによってインテリを気取る。右派を自認する翁は(彼らに対して)「この青二才め」と怒鳴りたくなるのだが、所詮は“老犬の遠吠え”悔しいから(『低俗ワイドショー』も『左傾ニュースショー』も)最近は視ないことにしているのだが、大切なことは「放送倫理と社会倫理は同質である」ことを(放送に携わる者たちは)肝に銘じておくべきである。現役を引退し10年も経つ翁、久しぶりに『放送倫理』に触れ、吼えた。まだまだ“怒れる老犬も良し”としよう・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

広島とムヒカ元大統領

先週、ウルグアイ(南米)の世界一貧乏な大統領の話を偶然、別々の友人2人から聞いた。それで、どんな経歴でどんな人なのか調べてみたらメチャクチャ面白い人だった。
ムヒカ元大統領の、どのスピーチもインタビューもストレートに私の心に届いた。
”自分は貧乏と紹介されているが、ちっとも貧乏だとは思った事が無い。貧乏な人とは少ししか物を持っている人では無く、いくら持っていても満足しない人だ”と。また
“地球にはみんなで生きていけるだけの資源がある。富に縛られず、どうすれば幸せになれるか考えよう”と。そんなムヒカ元大統領がちょうど日本を訪問中にパナマのタックスヘイブン〈租税回避地〉の情報がハッカーによって暴露され世界は大騒ぎになった。この5月には全ての情報が開扉されるらしい。同じタックスヘイブンで英国領のバージン諸島にはパナマの3倍近くの顧客がいるらしい。今頃、こちらのセキュリティ関係も大変な事になっているだろう。
日本訪問中、ムヒカ氏はかつてからの希望であった広島記念館も訪問してくれた。そして広島に想いを寄せて、こんな言葉を記帳してくれた。
“倫理がない科学は、考えられないような悪の道具になる。歴史は、人間が同じ石でつまずく唯一の動物と教えている。私たちはそれを学んだだろうか”
そして間もなく米国務長官のジョンケリーが広島記念館を訪門し花を献花したというニュースを聞いた。オバマ大統領が当選した時にすぐに側近のジョンルース駐日大使を広島記念館に行くように指示したらしい。ちょうどその記念館から出てきた時のTVのインタビューを見た。彼の目には涙が溢れ小刻みに体が震えていたのを見て相当な衝撃だった事がわかった。ルース氏は自分が見たものをありのままにオバマ大統領に伝えるとだけ言うのが精一杯の様子だった。
そして足早にその場を去った。ようやく地ならしが出来て今度はオバマ大統領自身が5月の伊勢志摩サミットの時に広島を訪問する可能性が高くなってきた。そうすると今度はロシアのプーチンの側近も6月に広島訪問の予定があると言う。広島に原爆が落とされた時の写真を持って日本に来るらしい。ようやく広島に世界の人々から目が向けられるようになってきた事は、いい事だとは思うが変なふうに政治利用される事だけは、して欲しくないと思う。私のクライアントさんの中にも何人か広島で被爆された人もいる。先日も広島での体験を話してくれた。そして棚から平和記念館で買った置物をテーブルに出して見せてくれた。アメリカは良くも悪くも戦争ばかりしている困った国だと誰かが言っていたが全て記録がとってあってそれがアメリカにとって不都合な事でも50年60年70年、経過した頃には公開されると聞いた。誰が何の為に、どのような目的で原爆を落としたのか、そういう真実が語られる日も近いのだろうか、、、、、
茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

非難するとき大事なものを持っていくとしたら、その中の一つにジャズがいっぱい入ったメモリーとウォークマンを入れたいと思います。そんな余裕があればいいのですが。
今週は軽快でさわやかなサウンドのジャズです。どの曲を聴いてもSaxの音を存分に楽しめる大人のアルバムだと思います。Just The Two Of Usは一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?
Grover Washington Jrのアルバムの中でもこの"Love Songs"が一番いいと思います。

"Love Songs" Grover Washington Jr

01-Just The Two Of Us
02-Winelight
03-Come Morning
04-Best Is Yet To Come
05-Jamming
06-East River Drive
07-Let It Flow
08-Cassie's Theme
09-Be Mine (Tonight)
10-In The Name Of Love
11-Jet Stream
12-Answer In Your Eyes
13-Reaching Out
ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

国のリーダーが自国への納税を逃れるためにタックスヘイヴンを利用していることがパナマ文書によってわかってきました。真面目に税金を払っている国民は腹が立つだけでなく政治家や大金持ちに対して不信感を強めるばかりです。ウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカさんの言葉を借りれば、こういうことをする人たちはたくさんお金はあるけど心の貧しい人なんですね。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.1040

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com