weekly

1039号

 

NO.1039        Ryo Onishi              4/10/2016

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

ウルグアイの元大統領、ホセ・ヒムカさんが日本に来られて、いろいろ名言を残されています。「物が少ないから貧乏なのではなく、物がたくさんあっても満足しないことが貧しいことだ。」「地球にはすべての人類が生きていけるだけの資源があるのに、人類は地球に借金をしている。」などなど、先日法事で聞いた説法のようで、自分の行動と照らし合わせて考えさせられます。こんな大統領がいたなんて驚きですが、選んだ国民も素晴らしいなあと思います。幸せですかと聞かれたら、 「楽しく生きているだけで儲けものだと考えている今の自分は幸せだ」と答えたいと思っています。≪R.O≫

 

L.A.の交通事情

  交通手段を自動車に頼る比重の高い当地ロサンゼルスとその周辺ですが、最近のニュースによると、全米の交通渋滞ランキングでロサンゼルスが全米で最悪の都市であると報道されました。これは交通情報などを提供する会社が公表したもので、ロサンゼルスの運転者が交通渋滞に費やす時間は年間81時間と全米で最悪だったそうです。

 最近、ロサンゼルスとその周辺は自動車による交通渋滞対策として、通勤用の地下鉄やメトロなど、鉄道の建設に力を注いでいますが、まだまだ自動車社会です。

ロサンゼルスの交通手段は古くは馬や馬車だったものが、その後は日本より早く車社会が到来してしまい、鉄道普及を止めてしまった歴史があります。

19世紀中ごろにカリフォルニアは金鉱の発見によって一躍ゴールドラッシュとなり、人口は急増しました。これに伴い鉄道が敷設され、アメリカ西部はまたたく間に発展を遂げてゆきます。

ロサンゼルスは西に海、東、南、北に山を臨む、世界でも最大級の盆地のひとつであり、20世紀になって都市として飛躍的に発展しましたが、その発展の要因として、上記ゴールドラッシュの他、19世紀末の油田発見による石油化学工業の発達、第二次大戦中に急伸した航空機産業の発達、そしてハリウッドに代表される映画産業の発達などが大きいとされています。 

 自動車産業の発達に伴い、広い都市圏であるロサンゼルスを中心とする盆地は交通手段にマイカーは欠かせない存在となり、そのため、全米の他の都市より早くフリー ウェー(高速道路)が整備されました。これに対し、市街交通手段として発展を続けていたパシフィック電鉄などの路面電車は、1930 年代から1960年代につぎつぎと撤去され、世界的に例のないほどの自動車交通偏重の都市となってしまったのでした。

 ロサンゼルスとその周辺の交通について、それまで順調に敷設されてきた鉄道や路面電車網が自動車に主要な位置を奪われたことについて、自動車会社による陰謀説がありますが、現実にはこれは単なる都市伝説の一種であり、全盛期に郊外電車を独占的に経営したパシフィック電鉄の路線図を見てもそんなに細かい鉄道路線があったわけでもなく、ただ、自動車が庶民でも買えるようになったので、郊外の住宅地に居住する人が多くなり、それが定着、マイカーで生活する事が当たり前となっただけのようです。

 さらに、貧富の差が激しい当地アメリカでは、電車やバスの路線を作ると、車が買えない貧困層が住みついてスラム化し、治安が悪くなって住宅の値段が下がると住民が嫌がり、自家用車で移動することを好み、バスや電車で通勤するのを嫌悪する傾向があるようです。

 私がロサンゼルス郊外へ赴任した30年前は公共の鉄道やバスは未発達で、通勤は殆ど車だけといえる頃でしたが、当時は“スモッグ”という言葉がロサンゼルス生まれの流行語があったほどでした。それほど大気汚染が深刻でした。その後、地下鉄を主とするメトロや通勤列車がロサンゼルス市を中心にでき、かなり改善されてきていると思います。

 ロサンゼルスは広域都市圏という単位でみると、人口は1千3百万人(広域都市圏のとらえ方で1千7百万人ともいわれる)でニューヨークに続く全米第二の人口を持つ大都市圏です。もともと、ロサンゼルスの高速道路網は人口700万人前後を前提として計画されており、それ以上の人口増加があると、渋滞が多発してしまうようです。

一度自動車利用を前提として都市を作ってしまうと、そこに鉄道を作ってもまだまだ前途多難の交通事情のようです。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


春うらら軽い財布も浮かれだす

私にも希望をくれた花言葉

風邪 花粉 指名手配もいるマスク

筍の旬もやっぱり輸入品

老老介護今年も桜咲いて散り


( ニュースやぶにらみ )


「裏サミット」
パナマにて −各国首脳

「闇カジノに出入り」
五輪にかけずにバカラに賭けた −桃田選手

「予算執行前倒し」
躓いた ―景気

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(420)「完全防御せよ“サミット・テロ”」

憎んでも憎みきれないのがテロだ。いったい、世界にどれだけのテロ集団(国際テロ組織)があるのか調べて見た。今、最も脅威と言われているのが「イスラム国」(ISIL=イラク、シリアを拠点)と、かつてオサマ・ビン・ラディン(2011年5月死亡)を首謀者とし、特に米国及び親米諸国を標的として来た「アルカイダ」(アフガニスタンを拠点)だ。その「アルカイダ」の関連組織として「イスラム・マグレブ・アルカイダ」(AQIM=アルジェリア、サハラ砂漠を拠点)、「アラビア半島アルカイダ」(AQAP=イエメンを拠点)、「ヌスラ戦線」(シリアでアサド政権攻撃=スンニ派過激組織)、「アル・シャバーブ」(ソマリアを拠点)などがある。その他の組織では「ボコ・ハラム」(ナイジェリア北部を拠点)、「タリバン」(アフガニスタンを拠点)、「パキスタン・タリバン」(パキスタン北西部を拠点)、「ラシュカレ・タイバ」(パキスタン・カシミール地方を拠点)、「ジェマー・イスラミア」(インドネシアを拠点)、「新人民軍」(フィリピンを拠点)、「ヒズボラ」(レバノンを拠点)などがあるが、これらの分子が、もしかして世界中に散在しているのではないか?

昨年からの1年間で起きた国際テロ事件は20件、今年に入ってからも3月までの間に7件ものテロが起きた。1月12日「トルコ・イスタンブルのスルタンアフメト広場で自爆テロ(ドイツ人観光客ら10以上人死亡)、1月14日「インドネシア・ジャカルタで交番など3か所爆発」(7人死亡)。1月15日「西アフリカ・ワガドゥグで高級ホテル襲撃」(20人以上死亡、イスラム・マグレブ・アルカイダが犯行声明)。1月20日「パキスタン・チャルサダで4人の武装グループが大学を襲撃」(20人以上死亡)、1月30日「ナイジェリア・マイドゥグリ郊外の村襲撃」(65人以上死亡、ボコ・ハラムが犯行声明)。3月19日「トルコ・イスタンブルの繁華街で自爆テロ」(4人以上死亡)。3月22日「ベルギー・ブリュッセル国際空港で2件の自爆テロ」(13人以上死亡)、1時間後「地下鉄マールベーク駅から動き始めた列車内でも自爆テロ」(20人以上死亡、イスラム国が犯行声明)――翁がこの3か月間に起きた国際テロ事件を列記した理由は、日本も(5月の伊勢志摩サミットや2020年の東京オリンピック・パラリンピックを狙った)テロの標的にされていることが懸念されるからだ。伊勢志摩サミット会場(賢島)及びその周辺は勿論のこと(陽動作戦として)空港・主要駅・劇場・リゾート・スポーツ競技場・ショッピングモール・学校・ホテル・有名神社仏閣、日本の政府関係建物・自衛隊基地・海上保安庁基地・在日米国大使館及び親米諸国の在日大使館、米軍基地などの完全防御体制が確立されているかどうか。そして更に恐ろしいのが原子力関連施設破壊と水源・浄水場関連施設へのテロ攻撃である。

原子力関連施設と水源・浄水場関連施設の防御には勿論、政府はそれなりの対策を講じている。まず、原子力発関連施設警護に関しては、日本国内の全ての原子力発電所の警備を任務とする警察機構の1つ『原子力関連施設警戒隊』が各原発所在地に配置されている。この部隊は主に機動隊銃器対策部隊より選抜された特殊部隊である。彼らは原子力施設を襲撃する相手を制圧する能力(武力)だけでなく、原子力施設に関する専門的な知識と細かな対処マニュアル及び原子力関連施設内に仕掛けられた爆発物の探知と処理、放射能汚染下において犯人を制圧する技術を修得しており、制圧に必要な武器なども保有している。例えば(当然のことながら)拳銃・機関銃・狙撃ライフル、それに攻撃用車両・防弾車両などである。

原発関連施設に『原子力関連施設警戒隊』が設置されている一方、(翁が知る限り)水源や浄水場の警備が(イマイチ)完璧でないような気がする。確かに@水源監視強化A防護対策(水質管理の徹底)B来訪者、出入業者の管理徹底などを行なっているが、そんなことは当たり前の話。翁が言いたいのは“テロ対策”(テロ行為への完全防御体制)が出来ているかどうか、だ。水関連施設に化学兵器や生物兵器が使われたら飛んでもないことになる。
化学兵器とは、毒ガスなどの毒性化学物質を使う兵器のこと。マスタードガス・サリン・VXガスなどが主流(1995年のオウム真理教の“地下鉄サリン事件”“松本サリン事件”が思い出される)。生物兵器とは、細菌やウイルス、あるいはそれらが作り出す毒素などを使う兵器。天然痘ウイルスや炭疽菌、ポツリヌス毒素などが主流だそうだ。化学兵器と生物兵器の大きな違いは、化学兵器は風の影響や付着した物質の蒸発による2次災害などがあるものの、基本的には被害は散布された周辺のみにとどまるが、生物兵器は1人の感染者が移動するたびに(感染が人から人へ)広範囲にわたる。特に(生物兵器が)テロに使われ易いのは(毒物に)感染して数日経ってから発病するため、感染経路の特定が難しく、その間に実行犯(テロリスト)は国外に逃亡することが容易である、という点だ。そんなものが水関連施設に投入されたらどうなるか、想像しただけでも身の毛がよだつ。化学兵器、生物兵器の使用方法は多種多様で砲弾や弾道ミサイルの弾頭に装てんする方法、飛行機類による空中散布。国際法(ジュネーヴ議定書)で使用が禁止されているが、そんな“決め事“はテロ集団には通用しない。

翁の友人(危機管理の専門家=米国人)G氏の話によると「いかに残虐・非道なテロリストたちでも、直接、目の前で人間を殺すより、インフラ破壊によって直接目に触れない不特定多数を殺すほうが心理的に容易なので、近年では“インフラ破壊”をマニュアル化している」そうだ。そこで翁は「『原子力関連施設警戒隊』同様、それ相当の武器と専門的知識、高度な防御技術を持つ『水関連施設警戒隊』を全国の水源・浄水場などに設置」を提言する。「軍備をしないことが平和への道」とか、「備えないことが安全確保につながる」なんて、訳の分からない屁理屈が罷り通る時代は過ぎた。「備えてもなお憂いが消えないのが、非道・非人のテロ集団の現実であることを、日本人はもっと認識し、恐れなければならない」(G氏談)。

さて、翁が今、もっとも心配しているのが5月26日〜27日に三重県志摩市(賢島)で開催される『第42回先進国首脳会議』(伊勢志摩サミット)でのテロ防御体制が盤石であるかどうかだ。開催国日本を含む先進7か国(アメリカ・フランス・イギリス・ドイツ・カナダ・イタリア)が一堂に会するのだから、テロリストどもにとっては恰好の標的となる。
日本でのサミットは6回目だが、これまで以上にテロの危険性が現実化する状況での開催と言える。聞くところによると、テロリストたちを上陸させない空港・港湾などの水際作戦、自爆テロなど爆弾攻撃への備えは万全を期しているようだが、化学兵器・生物兵器によるテロへの備えはどうだろうか?実は、テロリストは“外国人ばかり”とは限らない。イスラム国の破壊活動に共感するバカな日本人(特に若者)がいることも視野に入れておかなければならない。そして彼らは、化学兵器や生物兵器の製造・使用を企てていることも予想される。(前述の)使用方法の1つに“飛行機類による空中散布”がある。手っ取り早いのは“ドローン”だ。

“ドローン”とは、自動移動する小型の無人航空機のことで、本来は軍事用で米軍は以前から偵察用に運用している。我が国において突然、このドローンが注目され出したのは、昨年4月に首相官邸の屋上に落下したドローンが、微量の放射性物質を含む容器が搭載されていたことで大騒ぎとなった。その後、政府は政府機関や皇居、原子力発電所、その他の主要施設、国際会議場などの上空での飛行を禁止する議員立法を提出し、去る3月17日に衆院本会議で賛成多数で可決、成立した。反対したのは共産党と社民党、この2党は、どうやら日本を破壊しようと企むテロリスト集団や敵国の手先だろう。(少し暴言だが)彼らが国会議員はおろか日本人であることが許せない。まあ、それはともかく”ドローン規制“が成立したからと言って”ドローン攻撃“の見込みがなくなった訳ではない。警察や自衛隊は、いかなる種類のドローンでも飛行させない情報収集とドローン基地の徹底捜索、そして万一に備え飛行ドローンを撃ち落とす『防御体制』をとっておかなければならない。

『防御』とは、脅威となる敵の接近または攻撃を拒否するための戦闘行動を言う。陸上防御・海上(沿岸)防御・空中(航空)防御があり、日本国内において日本人及び日本と友好国の人たちが人命の危機にさらされようとしている時、国家は武力をもってテロリストたちに立ち向かうことだ。「疑わしきは徹底的に取り締まれ」そこには、いささかの躊躇も許されない。とかく我々の中には『人権と人命』を論じて悦に入る人間が多い。「人間が、生存と自由を確保しそれぞれの幸福を追求する権利」それ自体には翁も(勿論)異論はない。しかし、テロリストたちの人権問題と(日本国のような)高邁なる人権・人命問題を同列に考える愚は避けなければならない。翁は断言する「身勝手な自己主張だけで他人の生命・財産を奪うテロリストたちの人権・人命を尊重する理由はどこにもない」。ともあれ、5月の伊勢志摩サミットの無事を祈り、世界中の人たちから「日本はテロに屈しない完全防御の国」と称賛される国家でありたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

1つの鉢から

いつの間にか気が付くとパティオの庭には紫の花が一面を覆って咲き始めていた。ハウスオーナーに聞くと、数年前に買った鉢の花をベランダに置いておいたら自然に種が飛んでこんな風に増えたのだそうだ。たった一つの鉢から自然に、これだけ増えたのだ。
植物は移動出来ないので種を風に飛ばしたり鳥や動物に食べてもらったりして遠くに運んでもらう。鳥や動物に食べられた種は程よい体内の液体で水分を含み排泄された糞が肥料となって発芽しやすくなるのだそうだ。自然の営みに改めて感心してしまう。時々コンクリートの合間に一輪の花が可憐に咲いている事がある。それも花の種が風に乗って運ばれてきたのか鳥が運んできて種が発芽したのだろう。
種の回りがイガイガになっていて人の衣類や動物にくっ付いて遠くまで種が運ばれていくケースもある。 ヤシの実のように水に流されたて、遠くたどり着いた所で環境が良ければ育っていく場合もある。種もいろんな方法で旅をしてたどり着いた新天地で育ち、そしてその種がまた遠方に旅を始める。
来年はどのくらい、この紫の花が繁殖しているだろう。今日も明日も一雨降りそうだ。
まだ地中に潜って芽を出していない花が咲き始めるかもしれない。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

Yahooニュースによれば日本レコード協会が19歳から69歳の人を対象にインターネットで調査した結果、日本人の音楽離れが起きているようです。
特に若者の音楽離れが起きているようです。有料、無料にかかわらず音楽に無関心もしくは既知曲しか聴かない人が増える傾向にあるそうで、音楽業界も厳しい状況になってきているようです。
年齢別では60歳台は急激に無関心の層が増えています。私のようにジャズを一生聴いていこうと思っているのは少数派なのでしょうか?
今週は邦人アーティスト"小沼ようすけ"のアルバム"3,2 & 1"を選びました。735号(2010年6月13日)で紹介して以来です。彼のさわやかなギタージャズが耳に心地いいです。
PCのしょぼいスピーカーで聴くとギターだけが目立っているのですが、コンポで聴くとバックでベースやドラム、ピアノが盛り立てています。

"3,2 & 1" 小沼ようすけ

Disc 1
01-Groove Me
02-Silver and Orange
03-Presence
04-Mystic Rites
05-Summer Happening
06-I Love You
07-Spain
08-Cissy Strut
09-What Cha' Gonna Do For Me
10-Cherish The Love
11-Gleam
12-If
13-Tristeza
Disc 2
01-Isn't It Romantic
02-For No One
03-Over The Rainbow
04-Moon River
05-Oleo

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

先日の雨で桜が散ってしまったところもありますが桜は楽しまれたでしょうか?
すっかり春らしくなって行動しやすくなりました。テレビでプロ野球やプロゴルフの番組を観るとこれからはスポーツの季節だなあと思います。近所のショッピングモールはリニューアルが終わり続々とお店がオープンしています。結構大胆に変えたところもあります。再来週には有名な若者向けのお店がオープンするのでにぎわうだろうなと思います。
《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1039

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com