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1037号

 

NO.1037        Ryo Onishi              3/27/2016

 weekly
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雑貨屋のひとり言

ブリュッセルでの空港と地下鉄の連続テロは警戒されていたのに実行されてしまいました。日本も他人事ではありません。5月に伊勢志摩で行われるサミットが標的になる可能性は十分あります。もちろん関係者が日々訓練して備えているとは思いますが心配です。この狂った状況が改善され終わることはあるのでしょうか?≪R.O≫

 

春を感じて

 前々回のこの欄で春の到来と、今年も我が家の庭の一部が、ご近所から飛来したカリフォルニア・ポピーの花で占拠されたことを書きました。可憐な黄金の花を咲かせている様子が美しく、刈り取り駆逐するには惜しいほど見事に咲き乱れているので、そのままにして、鑑賞させてもらっています。そんな我が家の庭の写真を添付しご参考に供します。

改めてもう一度、カリフォルニア・ポピーについてインターネットで検索し、調べてみると、いろいろなことがわかりました。この花はカリフォルニア州原産の宿根草(冬に地上部は枯れて地下部が休眠状態で越冬し、春に再び生長・開花する多年草のこと)で、和名をハナビシソウ(花菱草)と呼ぶケシ科の草とのことです。

 花は5センチ程度の4弁花、ポピーに似た花と細かく切れ込だ葉っぱの草花で、一般的には鮮やかな橙(だいだい)色を基調としており、中には赤橙色や淡黄色・赤・白・ピンク・半八重・八重などの花もあるようです。この花は、別名を“ゴールデン・ポピー”とも“copa de oro (黄金の杯)”とも呼ばれ、ここカリフォルニア州の州花(The State Flower)に指定されている花です。

 我が家の庭を占拠しているのは一的な色のものです。この花の花言葉は「消えることのない想い」、「希望」などで、個人的には恋人や友人に贈る誕生日プレゼントに添えるには格好の花言葉でしょう。

 雨の少ない当地ロサンゼルス周辺とはいえ、カリフォルニア・ポピーのように花がないわけではなく、この時期には地中海気候にあった草花が街中の家の庭、街路樹としてにぎやかです。また、郊外へ車で出かけてみると、野原や高原、デザート(荒野)でも色とりどりの花が咲き乱れているのが見られます。

桜の花はすでに3月に咲き、いまは散っていますが、代わって間もなくジャカランダの季節を迎えます。我が家から見えるところに大きなジャカランダの木がありますが、樹木全体がなんとなく薄紫色っぽくなってきました。今年は春の訪れが早いようなので、この木が見事な紫の花で覆われる日も意外に早いのではないかと思います。

私は相変わらず体調が十分でなく、医者から単独ドライブも外食も禁じられ、制限の多い毎日なので、好きな遠距離ドライブは自粛中で、外出は妻の運転に頼り、透析や病院検査を中心になっていますが、さらに療養に専念し、春のお花畑巡りに出かけたいものだと思っています。

とはいえ、春まっ盛りともいえる昨今、自然が息を吹き返し、あたりが緑や花で覆われるということは、私まで生きかえった気分になり、生命の尊さを感じます。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


八十をまだ生煮えのままでいる

悠々ですか憂々ですか自適

人生のクロスワードに遊ばれる

平凡がいいと波乱の過去がいう

長寿レースに鳴かず飛ばずが生き残り


( ニュースやぶにらみ )


「新幹線開通」

津軽海峡春景色 −石川さゆり

「開花宣言」

いいな日本の春は −アラブの春

「近くて遠い日本」

ミサイルは届くけど −北朝鮮

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(418)「臆病ドライバー」

翁は、車を運転している時は(自分で言うのもおこがましいが)実に穏やかな“模範ドライバー”になる。正直なところ、年齢と共に反射神経や判断力が鈍化して来たことを自覚するようになり、それゆえに車の怖さを知り、要するに“臆病ドライバー”になった、ということだが、他人には“臆病ドライバー“と思われたくないので、あえて”模範ドライバー“と自称しているだけの話。具体的に言うと、若い頃、自宅(西五反田)から成田のゴルフ場(いつものメンバーコース)へ行くのに(よほど道路事情が変わらない限り)首都高速を平均時速80キロ〜湾岸道路を平均時速100キロ〜東関東自動車道を平均時速120キロで走り(いずれも平均時速20キロのスピードオーバー)約1時間で走ったものだが、後期高齢者ドライバーになってからは(平均)1時間15分かかるようになった。つまり、15分の“臆病タイム”(いや“安全タイム“)が加算されるようになった。その分、心身の
”運転疲れ“を感じないでプレーに入ることが出来る。もともと運転好きの翁、後期高齢者になってなお「ドライブが趣味の1つです」と言えるのは”臆病ドライブ“(いや”模範ドライブ“)を励行しているから、と自負している。

ところで近年、全国的に交通事故そのものは減少傾向にある一方、高齢者(65歳以上)が関与する交通事故の割合は年々高くなっているそうだ。警視庁のデータによると東京都の場合、平成26年の都内の交通事故件数は軽重の合計約3万7千件、10年前の半数以下になったのに、高齢者事故の(同年の)割合は、総件数の20.4%(約7,500件)を占め、10年前の約2倍になっている(高齢者の死者数は161人)。交通事故の内訳をみると安全不確認31%(安全不確認とは、ぼんやり運転、うっかり運転のこと)、交差点安全不確認(一時停止・徐行違反、人、自動車及びバイク・自転車などの見落とし)18%、前方不注意11%、動静不注視(人や他の車両の存在を認識していたものの、それらの人や他の車両の動きを充分に注意しなかったがために発生する事故)6%、ハンドル・ブレーキの踏み違い5%、信号無視2%などとなっている。こうやってみると、交通事故のどれもこれもが“ぼんやり運転”“うっかり運転”ばかり。最近、特に多い高速道路での逆走もまた“ぼんやり・うっかり”だろうし、あるいは(瞬間的)“痴呆発生”によるものかも知れない。

翁の運転は(前述の通り)常に“臆病運転”だが、特に臆病になる(注意を払う)場所は交差点や信号機のない道路だ。交差点や狭い道路では他の車両との出会い頭の衝突、自転車や子供の飛び出しなどの危険因子が多く、いろいろ確認して対応しなければならないので脳にかかる情報処理の負荷が高まる。一般的に高齢者は、その負荷にだんだんと対応しきれなくなっている。例えば、見るべき物(注視しなければならない場所や人、車両、その他の障害物)が複数ある場合、1つは見るが2つになると怪しくなり、3つ以上になると、もう分からなくなる。つまり、高齢者は瞬時の(総合的)判断能力、反射神経、操作技術が衰えて来ている。だから翁、危険因子が多い場所での運転には、特に細心の注意を払うように心がけている。また、過労、睡眠不足、持病、眼病など身体的不調の時の運転は、更に危険だが、幸いに翁は、運転に不都合な持病はなく、近視・乱視も(ゴルフのパッティング以外は)運転には支障はない。ただ、ゴルフを終えてシャワーを浴びた後、高速道路を走る時の“睡魔”には警戒を要す。“居眠り運転”は間違いなく大事故(死亡事故)につながるから怖い。途中のサービスエリアで30分程度の仮眠をとるようにしている。

“居眠り運転”と同じくらいに危険なのが“白昼夢運転”だ。“白昼夢”とは、今、自分が何をしているか、何をしなければならないか(例えば運転していること)を忘れて過去の出来事の思い出、現在・未来の願望(空想・想像など)が映像化されて、それを見ていたり、非現実的な幻想に耽ることを言う。長時間、高速道路での1人運転の時や走り慣れた幹線道路などで、翁は時々(ほんの一瞬だが)“白昼夢運転”で冷や汗をかくことがある。

警視庁交通総務課が配信した『高齢者運転の人的要因別に見た交通事故発生状況』という資料によると白昼夢を含む考え事、わき見などで危険物(人・車両・物)の発見遅れによる事故が約70%と、最も多く、その他、判断ミス約9%、操作の誤り約6%となっている。
一般的には加齢に伴う動体視力の衰えや反射神経(反応動作)の低下など、身体機能の変化により危険物発見の遅れによる事故がダントツを占めている。交通総務課の話によると「高齢運転者は、自分で安全運転を心がけているつもりでも他人が客観的にみると安全運転とは言えない部分が多い。その理由は(個人差はあるが)注意力や集中力、瞬間的な判断力、運転技術が低下していること、過去の経験にとらわれすぎる傾向にある」とのこと。翁も(これらの忠告に)思い当たることが多々ある。いくら“臆病ドライバー”(“模範ドライバー”)を自称していても、道路上のハザード知覚(危険予知)、その危険性を瞬時に判断し(リスク知覚)、それに対処する俊敏な運転技術は、悲しいかな“衰え”を自覚しなければならない。

翁の“臆病運転”が、いずれ“運転恐怖”(運転が怖くなって来る)に変わり“引退”(運転免許証の返納)を考えなければならない時期が、そう遠くない将来に、必ずやって来る。
自身、まだ“運転したい”“運転余力が残っている”と思っている間、果たして“引退”の踏ん切りがつけられるかどうか自信はないが交通事故の加害者、被害者にならないうちに“引退”する勇気が試されるだろう。近年、高齢者の“運転免許証の返納”が増えているそうだ。警察庁の統計では、2014年の運転免許証返納者は20万8千人を超し、過去10年間で10倍、それ以外にも返納も更新もしない“運転卒業組”も多いとか。2014年6月15日配信の『余話』(332)「愛しの古女房」(クラウン)との付き合いも、今年で既に17年目を迎え、愛しさが更に増している。翁が“引退”するまで、どうか機嫌よくお付き合いをして貰いたい、そう願う今日この頃である・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ヘチマのたわしと台湾料理

先週末、久しぶりに台湾の友人から夕食のご招待を受けた。会社のITを担っている彼女は、いつも仕事や勉強そしてチャーチのボランティアに追われていて、なかなかゆっくり会えない。来週は休みをとって家族のいる台湾に帰ると言う。その前に食事でもしながら、お喋りしましょうという事になって私もちょうど彼女にあげたかったヘルスエキスポのサンプルとギフト商品があったので仕事帰りに寄った。そこで見つけたのがキッチンにあったヘチマのたわし。最近では、あまり見かけなくなってしまったけれど何だかとても懐かしくなった。昔、祖母の家のお風呂場にあったのを思い出した。そのヘチマで鍋を洗ってみたら、とても使いやすかった。
 
ヘチマのたわし ディナー

どこで購入したのか聞くと台湾だという。彼女は、すぐにキッチンの棚からヘチマのたわしを取りだして私にくれた。今まで誰の目にもとまる事がなかったけれど貴方が初めて、このヘチマのたわしに興味を持ってくれたと喜んでくれた。ヘチマと言えば母の鏡台に昔、緑色のヘチマのローションがあった事も思い出した。ヘチマを漢字で書くと
糸瓜と書く。漢字だけ見るとイトウリと読んでしまいそうだ。胡瓜(きゅうり)も同じウリ科なので似たような花が咲く。大きさは胡瓜よりだいぶ大きいけれど形も似ている。効能も似ていて肌にも良さそうだ。調べてみるとヘチマは食用として台湾では小龍包の具にも使われているらしい。成熟する前の柔らかい実を料理にも使うようだ。食べても、化粧水にしてもいいし、果実の繊維で鍋を洗ってもいいし、何て便利でエコな植物なのだろうと妙に感動してしまった。いつも彼女の所で食事をする時は2人でキッチンに立って其々の国の家庭料理を作る。私はちょうど余った茄子を3本頂いてきたので油でソテーして生姜を刻み甘酢ドレッシングをかけた。お豆腐があると言うので片栗粉をまぶして高温の油で焼き色をつけて柚子味噌をかけた。彼女は、平べったいフリルのような麺を茹でてその脇に赤いパプリカを切り添えて黒豆とハトムギを煮たものを出してくれた。豆はモチモチしていてハトムギだけよりは食べやすい。麺は、きし麺のような感じ。赤いパプリカは切っただけ。いつも殆ど味無しのプレーンなものだ。“これは、このまま食べるの?”と聞くと、このビネガーを使うの“と彼女のお気に入りの調味料をテーブルに置いた。字を見ると鳥に酢という字が書いてあった。会社名なのか商品名なのか”このバードビネガーは、どんな意味なの?“と聞くと、鳥という字では無く黒いという漢字なのだそうだ。鳥の漢字に似ているけれど良く見ると真ん中の横線が1本無い。
その黒い色をしたビネガーは特にシーフードにかけると美味しいらしい。成分はもち米とスパイスと書いてあった。試してみたら、お酢のツンとくる酸っぱさが無いマイルドな味のビネガーで何にでも合いそうな味だった。このビネガーをスチームしたクラムにかけると美味しいらしい。麺はワサビ醤油をかけたアボガドと一緒に食べるのだそうだ。前回、ワサビ醤油とアボガドの組み合わせを教えたら気にいってくれて、それからはいつもそうやって食べているそうだ。私はそのフリルのような麺に自分が持参した七味唐辛子のブレンドソルトをかけて食べた。味がプレーンすぎる場合は、このブレンドソルトがあれば大抵のものは食べられる。見るとお皿の横に並べられた納豆が浮いている。“貴方の料理と組み合わせは、いつもユニークね”と言ったらゲラゲラ笑って“そうなの、私は料理が下手だけれど栄養バランスは考えているのよ”と言った。日本料理が好きな彼女に今回、初めて柚子味噌を試してもらったらとても気にいってくれた。残った柚子味噌を彼女の容器に移したら今度は彼女のお気に入りのビネガーをその瓶に入れてくれた。また、一つ調味料が増えた。
ビネガー一つとっても奥深いものがある。其々の国が育んできた食の歴史や文化は面白い。
茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

私は眠る時にプレーヤーのタイマーをセットしてジャズを聴いています。いつものことですがタイマーが切れる前に眠っています。音楽を聴きながら眠ると寝付きが良くなるそうです。眠らないといけないと思いすぎると眠れなくなりますが、音楽に集中することで眠りに対する緊張感が和らぐので聴きながら眠るのは良いそうです。最近は孫と遊んで疲れるせいかジャズを聴かなくてもすぐに眠ってしまいます。
Take FiveといえばDave Brubeckの演奏がすぐに思い浮かびますが、多くのプレーヤーが演奏しています。
Will Boulwareはピアノで表現しています。全く違う曲に聴こえますがよく聴くと同じだとわかります。アルバム名もそのままTake Fiveです。全体にスッキリしたピアノでノリの良いジャズアルバムです。


""Take Five" Will Boulware

01-Take Five
02-Very Early
03-You Are Too Beautiful
04-Be Ready
05-Body And Soul
06-Jingle
07-Wonder
08-How Deep Is The Ocean
09-Invitation
10-My Foolish Heart

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

桜開花のニュースがちらほら聞かれますが、先週末から寒さが戻ってきたのでまだ花見に行く気にはなりません。
ヨガクラスのインストラクターがブログをやっておられて、クラスで紹介されていたのでアクセスしてみました。私が使っているプロバイダーと同じですが、久々にアクセスしたのでIDもパスワードも忘れていて再設定しました。
これを機に永いことほったらかしにしていたブログを再開しようと思っています。
《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1037

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com