weekly

1036号

 

NO.1036        Ryo Onishi              3/20/2016

 weekly
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雑貨屋のひとり言

地方議員の政務調査費の不透明な使い方が問題になっています。怪しい経費の使い方でも領収書なしで支払われるなど、民間の会社員だったらまずありえないいい加減さです。ほとんどの地方は財政難なのですから、議員の 報酬を減らすとか、経費を減らすようなことからやっていく必要があるのに、放ったらかしになっています。 そもそもこれらの費用を決めているのが議員や議員で構成する議会ですから、自分たちに都合の良いようにしか決めないのでしょう。まずそこから 改革していく必要があると思います。思い切って市長も議員もボランティアでやれと言ったら誰も立候補しないでしょうか?≪R.O≫

 

幸せを心で感じる

 以前にもこの欄に書いたことがありますが、脳科学の立場からの説明によると、私たち人間が感じる幸福感とは脳内に分泌されるドーパミンが引き起こす化学反応によるものだといわれています。分泌されるドーパミンの量が多ければ多いほど、より幸福感を感じるのだそうで、結局、幸福感の強弱は脳内ドーパミン分泌量の多寡によって決まるのだそうです。

 脳の中のドーパミンという特定物質の量によって人間の幸不幸の感情を左右されてしまうとは、科学の立場からは正しい説明なのかもしれませんが、そんな単純な物理的説明で割り切れるものなのでしょうか。

私には科学的説明に反論する材料も根拠も持ち合わせていませんが、上記の説明だけではいまいち納得しづらいところがあります。なぜなら私たちは心を持ったヒトという情感あふれた生命体であり、単なるモノではなく、無機物同様に扱えないものだからです。

私たちはもっと人間らしく、心ときめくロマンティックな存在でありたいと思うのです。それを化学物質の分泌によるとの結論では生きている意味すら喪失しかねません。人間の心とはそのくらい摩訶不思議な存在なのではないでしょうか。
 
私は若いころ、日本の会社に就職し、勤務先は諏訪(長野県)でしたが、冬を除いて会社の休日はほとんど信州の山か高原を歩いていました。高い山を登っている時は「なぜ、こんな苦労して登山などしているのだろう。もう金輪際こんなことはやめよう」と思ったことはしばしばでした。

でもまた次の休日になると足は自然に山に向かっていました。これも“ドーパミン”のなせるわざといえばそれまでですが、今でも私の青春の思い出として忘れられない大切な宝であり、なにものにも代えがたい人生の貴重な1ページとして心に刻みついています。

私も科学の真実は真実として尊重しますが、喜怒哀楽の感情はやはり崇高な心の問題として理解し、心の持ち方こそが大切なのだと強調したいと思う一人です。もっとも、その心の持ち方次第で脳内ドーパミンの分泌量が増減するということなのかもしれず、そうであれば、結局、今回の私の主張は科学的説明を情緒的側面から述べたに過ぎないものであり、結局、同じことを述べているにすぎないのかもしれません。 

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


雁首を並べ保身の知恵ばかり

逆転の発想スランプを抜ける

十手先読んだ通りの敵の駒

余白にもまだ一波乱二波乱

大の字になって脳味噌休ませる


( ニュースやぶにらみ )


「超爆買い」

東芝の白物家電全部 −美的集団

「党名は民進党」

名前を汚さないでよ −台湾・民進党

「人工知能対人間知能」

白黒をつけた −アルファ碁

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(417)「朝ドラ“あさが来た”主人公のモデル・広岡浅子展」

NHKの朝ドラ『あさが来た』が、好評のうちにエンディングを迎えようとしている(最終回放送日は4月2日)。視聴率調査会社(ビデオリサーチ)のデータによると、2010年以降の12作品の朝ドラの中で最高の平均視聴率(3月19日現在24.4%)を記録した。昨年9月の放送開始から一度も20%を割ったことがない安定した視聴率を保って来た。

高視聴率の要因は何か――いろいろあるだろうが翁の独断による要因を幾つか挙げてみる。このドラマが(翁の好きな)幕末を経て明治黎明期からスタートしたこと。更に、主人公を始め(主人公を取り巻く)登場人物の多くが実在した人物であったことも翁の関心を高めた。具体的に言うと、ヒロイン(白岡あさ)は大阪を拠点に活躍した実業家・広岡浅子がモデル。浅子は、京都の豪商・三井家(三井財閥の本家筋の1つ、江戸時代は“出水三井家”、明治に東京・小石川に移り“小石川三井家”と呼ばれるようになった)の第6代当主・三井高益の四女として生まれる。満15歳の時、寛永(1624年〜1645年)創立の米問屋・両替商の大老舗・加島屋一族の広岡信吾郎に嫁ぐ。明治維新の動乱期、(それまで栄華を誇っていた)両替商が次々と倒産、加島屋もまた大ピンチに陥る。そこで浅子は独学で経営学を学び、エネルギーに目をつけ九州の炭鉱を買収して加島屋を救う。その後、銀行、生命保険会社を設立、更に日本初の女子大学創設に尽力した女性起業家のパイオニアとなる。そんな彼女に関わった人物、たとえば五代友厚(大阪株式取引所や大阪商工会議所を設立、“鉱山王”“大阪経済界の父”と謳われた人物)、五代の朋友・大久保利通(明治新政府の重鎮・内務卿)、福沢諭吉(慶應義塾大学創設者)、渋沢栄一(第一国立銀行や東京証券取引所などを設立、“日本資本主義の父”とか“銀行の神様”などと謳われた人物)、大隈重信(明治新政府の重鎮・大蔵卿、内閣総理大臣、早稲田大学創設者)らの登場がドラマに厚味を加えた。広岡浅子が五代友厚や大久保利通と実際に交流があったかどうかの史実は定かではないが、渋沢栄一や大隈重信(夫妻)と深く関わりがあったことは確か。そのことについては後で述べるとして、もう少し高視聴率の要因を探すと――スタートした頃の主人公(あさ=波瑠)の演技が素人っぽくてハラハラしたが、玉木宏、近藤正臣、風吹ジュン、宮崎あおい、萬田久子、辰巳琢郎、友近、(後半の)松坂慶子らのベテランに支えられ、回を追うごとに波瑠の魅力が垣間見られるようになった。なお、五代友厚役のディーン・フジオカは(翁は、その俳優を知らなかったが)なかなか爽やかな好男子、いきなり大ブレイクした(大人気者になった)ことも頷ける。

さて『あさが来た』の主人公(白岡あさ)のモデル・広岡浅子が、炭鉱、銀行、生命保険会社の経営に多忙をきわめていたある日、突然(やや常軌を逸したような)若き教育者・成瀬仁蔵(後の日本女子大学初代校長、ドラマでは“成澤 泉”)が彼の著書『女子教育』を持って浅子を訪ね「女子を人として、婦人として、国民として教育すること」を主眼とする女子教育の必要性を浅子に説き、女子のための高等教育機関設立の協力を求める。当時は女子の半分以上が小学校に通っておらず「女子の教育は有害無益」と考えられていた時代だったことに浅子は小さい時から反発し「女でも学問をする権利がある」との意識を強く持っていたので、成瀬仁蔵の進歩的な教育論に感銘を受け、協力の申し出を快諾、教育方針(構想)は成瀬に、浅子は経済基盤の確立(後援者・寄付集め)に東西を奔走する。その強力な後援者の1人が大隈重信夫人・綾子だった。とは言え、“女子教育”の必要性に理解を示さない財界人が多く、おまけに日本経済は大不況、設立運動は一向にはかどらない。そんな時、浅子の実父・三井高益から東京・目白の三井家別荘地約5,500坪を寄進する申し出があった。これで早や学校設立の半分は成就したことになる。大隈重信はもとより伊藤博文、板垣退助、山県有朋、渋沢栄一、西園寺公望(当時の文部大臣)、岩崎弥之助(三菱財閥の創設者・岩崎弥太郎の弟)らの支援もあって1901年(明治34年)4月20日、遂に日本初の女子高等学校が創立された。その名を『日本女子大学校』と称した。現在の『日本女子大学』に改称したのは1948年(昭和23年)の学制改革時である。

先日、同大学正門の脇にある成瀬記念館で開催されている『広岡浅子展』を観に行った。
その展示場で翁が殊更注目したことが2つある。1つは(ドラマで)あさの娘・千代(実在名は亀子)の女学校(京都府立第一高女)時代のルームメイト、田村のぶ(実在名は井上 秀=ひで)という人物に興味をもったこと。彼女が女学校を卒業すると直ぐに亀子の母・浅子に(秘書として)仕え、日本女子大学校開校と同時に第1期生となり、卒業後、浅子の支援で米国留学、帰国後、母校の教壇に立ち(第3代校長・渋沢栄一没後)女性初の校長(第4代)となるも終生“浅子先生は我が生涯の師“と仰ぎ寄り添った、という記録がある。この井上 秀について、いずれ『余話』に書きたい人物である。

『広岡浅子展』で注目したもう1つは、浅子が(自分の別荘を開放し)主宰した御殿場・二の岡の『夏季勉強会』のことだ。この勉強会は1914年(大正3年)に始まり、浅子が亡くなる1919年大正9年まで続く。そしてこの勉強会には井上 秀、小橋三四(みよ=女性の地位向上運動家、『婦人週報』発行人)の日本女子大学校卒業生を始め、全国から多くの聴講生が集まった。その中には市川房枝(女性参政権獲得運動家、後の参議院議員)や(2014年放送の朝ドラ『花子とアン』のモデル・村岡花子(『赤毛のアン』翻訳者)もいた。話が前後するが、浅子は1909年(明治42年)にクリスチャンの洗礼を受け、浅子の活動の中心がキリスト教の伝道に置かれるようになる。それが縁で(同じクリスチャンの)村岡花子は浅子を知り『夏季勉強会』に参加するようになった。花子は、浅子の教訓「小我に固執せず、真我を見つけよ」(自分の欲だけに固執せず、社会のために為すべきことを見つけよ)を大切にしている、と自伝に書き残している。翁もまた、この浅子遺訓を心に留めておきたい。それにしても“類は、友を呼ぶ”(傑人は、傑人を呼ぶ)を強く印象づけられた『広岡浅子展』であった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ナチュラルプロダクトエキスポ2016 A

友人と別れた後、マリオットホテルのセミナールームに入るとすでにたくさんの人で座る座席がなく後ろの方に人が立っていた。これから約1時間のセミナーか、、、と考えていたら急に時間がもったいないと思った。オイルに関してのセミナーは聞いてみたいと思っていたが後から自分で調べることにしてコンベンションセンターのメイン会場に向かう事にした。今年も休まず座らず一揆に6時までの間一通りのブースを急ぎ足で見て回ろうと思った。開場の入り口には今年もDr. Michael T. Murray N.D. の等身大のポスターが飾られその横に彼のセミナーの案内が書かれていた。数年前、会場のブースで彼は座って自分の書いた本にサインをしていた。並んでいる人に聞くと彼の本とサインがもらえるので並んでいるのだと言う。ついでに私も並んでみた。その時は彼が誰なのかも全く知らなかった。私の番になると彼は私の名前とメッセージを書いてくれた。“Live with Passion “ 情熱を持って生きなさいと。その年以降、彼のセミナーは、いつも入りきれないほどの人が集まってくる。今年のタイトルはNewtri Genomics (栄養遺伝子科学)とMolecular Nutrion (分子栄養学)と書いてあった。何だかとても難しそうな話で私のようなシンプルな頭では理解するのに大変そうだ。
Michael Murray ND Doughnuts Kewpie
Japanese Tea Salada Miso Soup
Honey Seminar Bee

今年も写真だけに挨拶をして会場に入った。今回はいつも、すっとばすサプリメントのセクションも見てみることにした。認知症や高血圧、糖尿病、コレステロールの薬の代用になるような副作用の無いものが無いだろうか、また今のトレンディーなものが何なのか知っておいた方がいいと思ったのだ。サンプルやカタログを集めながら健康器具、コスメティック(化粧品)、ヘアケアプロダクト、衣料品のブースを回り食品のブースに入った。相変わらず、スナック食品の多い事、チップスやクッキーやチョコレートのブースは数えきれないほどある。ピザも数社出ていたが差別化が難しい。ジュースや健康飲料やスープも昨年と同様似たりよったりで、私にとっては、これといった印象に残るものが無かった。毎年、出店している有名な会社はお付き合いもあって高いブース代を払って参加している。ある意味、年間行事のお祭りでもあるのだ。昨年も一昨年前も初めて日本から出店した会社は1度きりの会社も多い。私にとったら売れそうなのにと思っても、その後のアプローチがうまくいかないのか米国に居残ってビジネスを展開していく会社はそう多くない。なかなか目新しいものが見当たらないなかで日本の味噌汁の見本品に目がいった。久しぶりに日本の食品のサンプルを見ながら流石に上手に作っているなと感心してしまった。最近の日本の観光客は河童橋にも行くそうで、食品のサンプル品をお土産に買っていく人が多いそうだ。日本の包装紙も芸術的だしパックの技術もおそらく世界1だろうと思う。そう言えば日本の食品会社の人と話した時に、アメリカの食品は日本の食品に比べたら種類も少ないし美味しいものがなかなかありませんねと言ったら身を乗り出すようにして” そうなんですよ。日本人に比べてアメリカ人は味蕾の数が少ないんだそうですよ。”と言った。それを聞いて私が” そうなんですか、どうりで。味覚と脳は?がっているらしいですから、それだけ脳足りんなのですかね。”と冗談を言ったら傍にいたアシスタントの人が笑った。味蕾の数が多かろうが少なかろうが私は言語と同じように日本語を学んでいく過程で英語に無い言葉も日本語を使っているうちに、その感覚がだんだん芽生え始めるのではないかと思う。味覚も教育の一つで試していくうちに、わかるようになるのではと思う。旨みも日本から生まれた言葉が今は世界語になっている。味噌汁の旨みも最近のアメリカ人は昆布やシイタケの旨みがわかる人が増えている。新しい味覚を試すと脳に今まで無かった刺激が出来て新しい感覚を覚える。それがシナプスを増やしていくような気がする。
あれやこれやサンプル食品を試してメインの会場をほぼ網羅して最後に残る下のフロアーに向かった。午後4時、会場を出た所のフロアーには、たくさんの人が座り込んでいたり中にはうつ伏せになって寝てしまっている人もいる。今年こそはサンプル商品を極力少な目に選んでもらおうと思ったのに、最後の会場にたどり着く頃にはずっしりと
肩に荷物が重かった。今年も、このナチュラルエキスポが終わる頃には日本に春がやってくる。そして私は日本への帰り支度を始める。
茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

このコーナーで紹介したジャズアルバムのリストをたまに振り返ってみるとすごい数になっていて驚かされます。これからジャズでも聴いてみようかと思う人に参考になればうれしく思います。楽器もやっていない私ですからジャズの中身のことはうまく書けないのですが、アーティストのことを調べたりしながら、楽しく聴くということができています。ときどき思い出したように邦人のジャズアーティストを選んでいるのですが、今週は神戸市生まれの小曽根真でこのコーナーでは初めての紹介です。小曽根氏のアルバムは斬新な演奏が多いのですが紹介する"Reborn"は聴きやすいスタンダードアルバムです。あまり聴いたことのない曲が多いのですが7曲目は「あれ?どこかで聴いたことがある}と思いました。だれでも知っているドラえもんのテーマ曲でした。1時間ゆったりと聴けるアルバムです。


""Reborn" 小曽根真

01-Reborn
02-Pennies From Heaven
03-A Handful Of Stars
04-Caravan
05-Miyako
06-Laura
07-Doraemon No Uta
08-Pray
09-Oceano
10-On Green Dolphin Street
11-Everything Happens To Me
12-It's All Right With Me
13-Reborn (Forever)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

孫はあれほど好きだったアンパンマンのビデオをもうほとんど観なくなりました。テレビをつけると消してほしいと言われたりします。遊び方がずいぶん変わってきました。保育園で観 たことや経験してきたことを自分でやったり、私たちにやらせようとします。そしてよくおしゃべりをしてくれます。 日々変化する孫を見ていると子供ってこうやって成長していくんだなあとニコニコしながら見守っています。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.1036

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com