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1035号

 

NO.1035        Ryo Onishi              3/13/2016

 weekly
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雑貨屋のひとり言

デザインや費用など問題だらけの新国立競技場ですがオリンピックに欠かせない聖火台のことが抜け落ちていたというなんとも間抜けな話が浮上しています。東京オリンピックを誘致するまではよかったのですが、そのあとがどうもしまらない話が多いですね。日本人はもっときめの細かさが特徴だったと思っていましたが、それが感じられないのは残念です。≪R.O≫

 

春の嵐とトランプ旋風

 毎年のことながら、二月があっという間に“逃げ去って”三月になりました。三月に入ってすぐの日、我が家の周辺は珍しく強風と豪雨に見舞われました。日本流にいう“春の嵐”を極端にしたもので、明け方近くのほんの数十分でしたが、雨や風が強烈に屋根や窓にたたきつけ、雨の少ない当地では珍しいことで、さすがの私も目が覚めました。

当然、この豪雨は周囲の草木にとって“大いなる恵みの雨”であり、この日を境に庭や街路樹の様相が一変しています。自然とは正直なもので、最近まで枯れ木状態だった周囲の街路樹は一斉に芽吹き始め、小鳥たちも急に元気を取り戻しているようにみえます。

手入れの遅れた我が家の庭は、それまで芝生も枯れた状態であったものが、雑草が生え、同時にいたるところにカリフォルニア・ポピーが可憐な黄金の花を咲かせ始めました。この花は、別名を“ゴールデン・ポピー”とも“copa de oro (黄金の杯)”とも呼ばれ、ここカリフォルニア州の州花(The State Flower)に指定されている花です。

この花は三月中旬から五月中旬にかけて、南カリフォルニアの各地で目の醒めるような鮮やかな黄色、またはオレンジ色の可憐な花を咲かせる、アメリカ大陸原産の「野生植物」です。ロサンゼルスの北、約100マイルにあるアンテロープ・バレーにあるランキャスター市の郊外には保護区も設定されており、最盛期には見渡す限りこの花の“黄金の絨毯”で敷きつめられます。

我が家の庭のカリフォルニア・ポピーは昨年、この欄で書きましたが、私たちが意図的に繁殖を試みたわけでなく、ご近所さんの庭から垣根を越えて侵入し、我が家の庭を占拠したものです。

 というわけで、つい先日までは朝晩の寒さにコートや厚手のジャンバーなしに外出もままならない状態だったのが、今や、すっかり春景色で自然の力の偉大さに改めて驚愕しています。

自然の優雅な力を目の当たりにしながら、私はふと人間世界の生臭いテーマに発想が移りました。アメリカ大統領選挙のことです。選挙も三月に入り、ますます熱を帯びており、テレビ報道では連日、各候補者の陣営の様子が中継され、大騒ぎです。

とりわけ共和党のトランプ候補の陣営は相変わらず熱狂的な支持者であふれ、当のトランプ氏は集まった支持者に対し“ナチス・ドイツのヒットラー”ばりの右手を挙げて自身への支持を誓約させるパフォーマンスを繰り返し、良識ある人々の顰蹙をかっていました。

前号のこの欄でトランプ候補の現実離れした「暴言、失言」について戸惑いの感想を書きましたが、少なくとも現時点で、彼の発言や言動を多くのアメリカ国民が支持しているからこそ、彼が予備選挙で健闘しているわけで、今やアメリカン・ドリームから見放され、格差社会から置き去りにされている大多数のアメリカ国民に同情はしますが、でも、最後の良識だけは守ってもらわなければと思います。

イスラムの一部がテロに走ったからといって「当面すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を禁止すべき」とか、「アメリカ・メキシコ国境全域に“万里の長城”を築き、ドラッグや犯罪を持ち込んでくるメキシコ移民を阻止せよ。彼らはレイプ犯人たちだ」とか、また日本に対しても誤解と事実誤認にもとずく「暴言・失言」など、国際常識を逸脱した行為は看過できません。

でも思うに、自然がひと雨ごとに明るさを増すように、大統領選挙も、いつまでも「暴言、失言」がまかり通ってばかりではないと思います。時とともに、この選挙も収まるところに落ち着くのではないかと感じています。そのために一年近い長期にわたってアメリカ国中が大騒ぎをするのですから。

トランプ氏の「暴言・失言」はある種のアメリカ国民が抱く現状への不満に対する“ガス抜き”作用の役割を果たしてはいますが、それはしょせん“ガス抜き”であり、抜き方が適切でなければなりません。

ガスがたまり過ぎて“ガス爆発”にならないよう、最後は“世界のリーダー”としての国際感覚を発揮していただきたいと願っています。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


行間に言えぬ思いが伏せてある

削除キー えいと思案の果ての果て

もう泣かぬこれが最後のひとしずく

人形の家にもスマホ風を入れ

悲しみも詰めて陽気に弾む毬


( ニュースやぶにらみ )


「運転差し止め仮処分」

もう想定外の事態が −高岡原発

「大学新テスト 人工知能で採点」

願!入力ミス −凡才受験生

「キャンプにて」

走ってもカケるな −ジャイアンツ

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(416)「電気の小売り全面自由化」

翁の友人たちの中には、家庭経済の運用についてはほとんど無頓着で、家計のことはすべて“女房任せ”の亭主たちが多いようだ。エンゲル係数(家計の消費支出に占める飲食費の割合)は勿論のこと、電気、ガス、水道、ネット(パソコン)、保険、町会費、マンション生活者は管理費や駐車料ほかの諸経費、などの固定費の総額がどのくらいかかっているか、だいたいの把握もしていない人が結構いる。まだある。医療費、衣料費、レジャー費、冠婚葬祭費や、その他の交際費、交通費、それにマイカーにかかるさまざまな費用・・・かく言う翁も、いまだかつて家計簿をつけたこともないし、きちんとした家計戦略を立てたこともないので無駄遣いが多い。例えば、スポーツ用品店やユニクロなどで“衝動買い”をしたり、テレビ・ショッピングで(どうでもいいような品物に)“飛びつき買い”をしたり・・・“飛びつき買い”した商品のほとんどは、結局はゴミ箱行きだ。けっしてテレビ・ショッピングを否定するつもりはない、ただ、翁の“選択”が誤っただけの話。

さて、“選択”にこじつけての話だが、来月4月1日から電気の小売りが全面的に自由化になり、電力供給会社を利用者(消費者)が“選択”出来るようになることはご承知の通り。これまで、工場などの大口電気消費者は2000年、2004年、2005年の(条件付き)電力小売り自由化によって電気供給会社を選ぶことが出来たが、家庭用や小規模商店などの小口電気消費者は従来の各地域の電力会社(東京電力や関西電力など)だけの供給で、電気をどの会社から買うか“選択”することが出来なかった。それが、今年の4月1日から電気の小売業への参入が“全面自由化”され、家庭用も業務用も(すべての消費者が)新旧の電力供給会社の料金プラン・サービスメニューを自由に選べるようになるのだ。

どんな企業が市場競争への参入を決定しているか――従来の各地域の電力供給会社及びその関連会社は勿論だが、そのほかにガス会社、電気事業会社、IT企業関連会社、石油会社、総合住宅メーカー、太陽光発電会社、商社、電話(通信)会社、旅行代理店関連会社、ケーブルテレビ関連会社――今後、まだまだ各種企業の参入が見込まれている。そして(前述のように)大口・小口の電気消費者は、このような新旧参入の電力会社の新しい料金プランやサービスメニューを自由に“選択”出来るようになるのだが、さて――

翁は、上から押し付けられることが大嫌いなくせに、何か今までとは異なる仕組み(新しいシステム)を導入する際、面倒くさがるのが翁の悪いクセ。『電気の小売り全面自由化』そのものは歓迎だが、“現状”に、さほどの不平不満がなければ、長年の習慣に従っている方が気分的にラクだ。つまり(東京暮らしの翁の場合)長年、「電気は東京電力」「ガスは東京ガス」「水は東京都水道局」と決まっていたし、万一、トラブルが発生した時など緊急自動車で駈け付け、応急措置を施してくれるなど市民生活に馴染んでいるように思っているので、今更「電力供給会社を選べ」と言われても、正直「面倒くさい」が先に立つ。

とは言え、せっかくの『電気の小売り自由化』だから、その制度が我々一般消費者にどのような相互関係をもたらすか(概要)くらいは知っておいた方がよかろう、と思い立って調べて見ることにした。以下のQ & A(質疑応答)は資源エネルギー庁が配信している資料を引用したものである。(各位のご参考になれば幸い)
Q1.電力会社を替えると、新たに電線を引くなどの工事をしなければならないか?
A  現在使われている送配電網をそのまま使うので、新たに電線を引く必要はない。
Q2.新規参入会社と契約した場合、停電の心配はないか?
A  電気そのものの品質や信頼性は、どの会社から電気を買っても同じ。万一、契約した会社が電気を調達出来なかった場合でも、送配電網を管理する会社がその分を補給するので(自然大災害やテロ等の事件が発生しない限り)停電の心配はない。
Q3.マンション生活者でも電力会社の切り替えは出来るか?
A  勿論、出来る。但し、管理組合などを通してマンション全体で一括して電気の購入契約をしている場合は、その契約やマンション自体の規約などで制限される場合があるので、マンション管理組合に確認すること。
Q4.契約した電力会社が、万一倒産したら電気の供給は止まってしまうか?
A  直ぐに供給が止まることはない。新たな供給元が見つかるまで、各地域の(従来の)電力会社(東京電力、関西電力など)から供給を受けることになる。
Q5.今年2016年4月1日までに(契約など)何もしないと、電気の供給は受けられなくなるのか?
A  現在、供給を受けている電力会社から引き続き(今まで通り)電気が供給されるので心配は要らない。
まあ、このくらいのことを知っておくと、一応の不安は解消される。要は、どの供給会社を“選択”するかである。すでに各社とも料金プランは発表しているようだが、翁はまだ確認していない、と言うか、契約先を替える意欲が湧かないのだ。翁のような少量の個人消費者では、多少の料金の高低はあっても、それほど家計に響くほどのことはあるまいと横着に構えているが、いずれは電力供給会社と、きちんとした契約を結ばなければならない時が来るだろう。しかし翁は、まだまだ、その気になれない。

最近のテレビCMに車の中の男女の、こんな掛け合いがある。(男)「・・・もう直ぐ電気が自由化されるね、E電気は安心だって」(女)「替えるの?E電気に」(男)「いや、少し様子を見ようと思って」(女)「様子?」(男)「様子・・・」(女)「意気地なし、意気地なし(5回言う)そうやって一生、様子を見ていればいいんじゃない!」女、そんな捨て台詞を吐いて車から降りる。どうも(ズボラな)翁が言われているような、苦笑いさせられるCMだ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ナチュラルプロダクトエキスポ2016

今年もやってきた恒例のナチュラルプロダクトエキスポ。オープニングの9日木曜日から始まって土日が最終日で4日間、アナハイムにあるコンベンションセンターで開催される。今回は仕事の都合で金曜日に行く事にした。偶然にも3月11日。天災と人災によって日本の国土も人の意識も大きく変わった歴史的な日。あれから5年も経ったのだ。早朝6時に家を出てフリーウェイを運転していると遠くの霞んだ山の方から太陽が上がってきた。そんな景色を見ながら、いろんな思いが頭の中を交錯していった。5年前の3月11日も、こうしてナチュラルプロダクトエキスポに車で向かった。ホテルで朝食を食べていた時、大きなスクリーンに映し出された津波のニュースを見て初めて日本に大地震が起きた事を知った。行き交う人々で私が日本人だとわかると声をかけてくれた。
 
2016 Natural Products Expo West 朝のヨガ ブレックファースト
オープニング前 野外ブース キャンディーガール

本当に月日が経つのは早いものだ。私がLAで営業の仕事し始めた頃に飛び込んだお客様の担当者がたまたま、このナチュラルエキスポのブースを出していた関係で招待してもらった事からこのエキスポに参加するようになった。1995年頃の事だったろうか…その頃からずいぶんエキスポの参加者もブースも見学者も増えてモンスターのようになっていっている。今年のホットプロダクト(新規参加者)のブースもまた増えて会場は益々混雑してメインの会場は歩きにくい。会場が全て開く前の10時前にやる事がたくさんある。7時から外のテントで受け付けをしてバッジをもらい7時半にはマリオットのホテルブレックファーストに向かう。今年も朝ヨガに参加する人がたくさんいて、それを横目で見ながら私は朝食に直行。毎年同じような朝食でそろそろ飽きてきた。今年は予算カットなのか以前シーフードのオードブルが数種類あったのに、今年は何も運ばれてこなかった。このイベントの詳しい情報が載っている大きな雑誌も無くマップ付の簡単なパンフレットに変わっていた。参加者も益々増えテロ対策もあってか今年はいろいろな証明書を出す必要があって日本のスパイスサティフィケイトも英訳して友人の会社から送ってもらい参加資格を得ることが出来た。朝食を終えてメインの会場に向かう途中、野外のテントブースで飲み物やヨーグルトやスナックを配っている。ここで欲張っていろいろ、もらうと重くなって開場を歩くのに苦労するので注意しながらサンプルを選んでもらう。そしてメインの会場に向かう。まだ会場の扉は開かれていないけれど、その会場前のフロアにたくさんのプロダクトがショウケースに並べられている。それを事前に見ておくと、どんなものがあるかわかるので便利だ。もちろんショウケースを借りるのにもお金がかかるので全部のプロダクトが展示されているわけではないのだが今年のトレンディーなものなど大雑把に把握する事が出来るのでいい。
一通りショウケースを見終わってから次は早めに会場が開くホットプロダクトのブースを見にヒルトンホテルの2階へ向かった。そこで今年初めてナチュラルプロダクトエキスポに参加する友人と合流。友人は役職のある仕事についているのだがお休みの日だけホスピスのボランティアをしている。その関係で参加資格を得た。友人は、あまりの人の多さにびっくりしていた。ホットプロダクトのセクションを見終わった時点で私はセミナーへ友人はお客様と合流。ここで別れて私はずっと6時まで会場を歩き回り友人は人酔いで2時には退散して家に帰ったそうだ。(続く)
茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今週は先週のPaul DesmondとJim Hallのソフトなイメージのジャズから変わって迫力あるトランペットジャズにしました。私の好きなトランぺッターの一人、Blue Mitchellのアルバム"Blue Soul"です。Wynton Kellyのピアノも小気味よく、これぞジャズと思わせる素晴らしいアルバムで引き込まれてしまいます。スカッとした気分にさせてくれます。


"Blue Soul" Blue Mitchell

1. Minor Vamp
2. The Head
3. The Way You Look Tonight
4. Park Avenue Petite
5. Top Shelf
6. Waverley Street
7. Blue Soul
8. Polka Dots and Moonbeams
9. Nica's Dream

Blue Mitchell (tp), Curtis Fuller (tb), Jimmy Heath (ts),
Wynton Kelly (p), Sam Jones (b), Philly Joe Jones (ds)
Recorded on September 28, 1959.

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

花粉症の影響が出始めました。特に温度の変化で鼻がぐずぐずします。薬でそれを止めながらヨガクラスに参加しています。スポーツジムのヨガクラスの参加者が少し減りました。昨年末から行われていた芦屋店のリニューアルがようやく終わり、オープンしたからみたいです。先週はホットヨガにも参加しました。ホットヨガは筋肉が伸びやすいので、頑張りすぎると筋肉痛になるので注意だとわかりました。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1035

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com