1月のスパイス
先週あたりからLAは寒さがだいぶ和らいで急に春の気配を感じるようになった。窓から庭を見たら梅の花もポツポツ咲き始めていた。日本は大雪でこれから、本格的な寒さがやってくる。日本の人達の事を考えると申し訳ないようなポカポカ陽気だ。
今年の年頭に今年から月事にスパイスを取り上げてちゃんと計画を立てて書こうと思っていたのに、どのスパイスにしようかグズグズ考えていたらあっという間に1月の最終日になってしまった。
ちょうど先週、数年ぶりに会った友人から自作の黒ニンニクを頂いたので、そうだ、今月は風邪予防にもいいニンニクを1月のスパイスにしようと決めた。この黒ニンニク日本のデパートで試食した事があった。匂うかな〜と思ったら全然ニンニク臭くない。フルーティーな甘さで柔らかく食べやすかった。最初見た時は炭のような真っ黒な色のニンニクに一瞬食べるのをためらったけれど以外な味だったので驚いた。
ニンニクにしては結構、高価だった記憶があるので買わなかったけれど、どうやって作るのか考えもしないまま、すっかり黒にんにくの事は忘れていた。ニンニクは体にいいのはわかっていても匂いがあるので毎日食べるわけにもいかない。でもこの黒ニンニクは毎日でも良さそうな感じがしたので、どうやって作ったのか聞いてみた。友人曰く、ただ、にんにくを皮付のまま炊飯器の中に放り込んで保温にして(タイマーの無い古い炊飯器がいいらしい)2週間ほっておくだけでニンニクは勝手に熟成して甘味のある美味しい黒ニンニクが出来上がるのだそうだ。ニンニクはユリ科のネギ属だが玉ねぎも青ネギも血栓症予防効果があり体を暖めたり抗菌作用もあるので風邪をひいた時などスープに入れて飲んだりするといいようだ。そう言えば食べるスタミナ食品だけでなくニンニク注射などもあるらしいから薬効成分も認められているのだろう。疲労回復にはテキメンに効くらしい。通常、ニンニクは料理用に肉の臭み消しとして使われる。また香付けとしてもバターで炒めたりオリーブオイルで香ばしく炒めたりすると食欲をそそる美味しい匂いがする。個人的にはパウダーガーリックより生のガーリックを常備して使う方が好きだ。
今までは生で擦りおろして頂くか炒めたり焼いたりする事だけだったこのニンニク。
熟成させて食べるというのが気にいった。保存も効くらしいので常備食として私も自家製黒ニンニクを作ってみよう。
茶子 スパイス研究家 |