weekly

1024号
 

NO.1024        Ryo Onishi              12/27/2015

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

2015年最後の雑貨屋ウィークリーとなりました。執筆者のみなさまと読者のみなさまに支えられて今年は大きな節目の1000号を迎えた記念すべき年になりました。ありがとうございました。 あれから24週間も経ったのですから時のたつのは早いものです。今年は個人的にもいろんなことがあった一年でした。高齢化社会と介護の問題を考えさせられました。来年は良いことがあると 信じたいですね。2016年も毎週、雑貨屋ウィークリーを発行し続けていきますので、執筆者のみなさま、読者のみなさま、よろしくお願いします。
年末の掃除、買い物などで疲れが出ないようにして、楽しい年末をお過ごしになり、すばらしい新年をお迎えください。≪R.O≫

 

歴史に残る年

 今年最後の「雑貨屋ウイークリー」です。私は毎年初に“年間大予測”と称して20数項目について、その年の年末がどうなるか皆さんに予測してもらっています。毎年のことながら年初には予想もしなかった結果になったものもあり、この世が“一寸先は闇”であることを実感します。

今年も年末日まであと数日残すのみとなり、確定した結果はまだですが、それでもすでに予想外の結果が見えている項目が目立ちます。

たとえば、一昨年初めまで6年間も年末値が約90ドル(バーレル)だった原油価格(WTI;NY原油先物相場価格、2008年7月には$147をつけた)が、この年末には$30半ばまで急落していることを予想できた人はどのくらいいたでしょうか?

 また、今年も日本人がノーベル賞を受賞しました。梶田隆章博士(物理学賞)、大村智博士(生理学・医学賞)で、昨年(赤崎勇博士、天野浩博士、中村修二博士、ただし中村博士は米国籍)に続く快挙でした。

 私の大予測項目には含まれていませんでしたが、世界と日本も想定外といえる変化がありました。世界中を驚愕させたテロ事件、特にIS(イスラム国)の攻勢による
事件は私たちに異常にうつり恐怖を植え付けられました。

 日本においても、3週間前の当欄に書いた通り、大きな変化した年でした。日本全体では、ここ何年も“動かない政治”といわれてきたものが一気に大きく動いた感じです。

戦後一貫して守り通してきた日本の世界に対する立ち位置である“平和主義”のもとでの自衛権のありかたが“消極的平和主義”から“積極的平和主義”へ方向転換されたのは、まさに日本の歴史が大きな変換点にさしかかったとみるべきでしょう。

上記の考え方から、これまで日本国憲法の制約のもとでは行使不可とされてきた集団的自衛権の行使、さらには武器輸出の禁止などが憲法の解釈の変更で可能となったのです。この事実は、2015年が第二次大戦後の日本の歴史の転換点だったとして、後世の日本の歴史書や歴史年表にも記載されることになるでしょう。

かくして戦後70年という節目の年は過ぎ去ってゆこうとしています。新しい方向づけされた日本はどこへ行くのか?

私たちは歴史の重要な生き証人として、今後の日本と世界情勢をみまもることとなります。

最後に、当「雑貨屋ウイークリー」も1996年5月の創刊(予告)号以来20年近く、この7月には遂に1,000号を達成しました。これも歴史に残る快挙です。その後も順調に号数を積み重ねており、これまで一度の休刊もなく、楽しい話題満載のメルマガを毎週発行されてきた店主 大西さんのたゆまぬ努力に心から敬意を表します。

みなさん、今年もお付き合いいただきありがとうございました。どうか良い新年をお迎えください。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


今年また回転皿で過ぎていく

アメ横で歳末雪崩打っている

齢のサバよんで鏡に叱られる

いい湯だな生命線が伸びている

哀の章喜の章自分史が続く


( ニュースやぶにらみ )


「気温が過去最高」

戦火が −地球

「上場以来初の赤字」

首を垂れている −キリン

「白物¢S拠点売却へ」

きれいさっぱり −東芝洗濯機


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(405)「感謝と祈り」

普段、あまり“歳“のことは考えないが(考えようとしないが)誕生日や年末になると、イヤでも”歳“が重くのしかかって来る――65歳から74歳までを“前期高齢者”と言い、75歳の誕生日から(問答無用で)“後期高齢者“と呼ばれるようになる。この有り難くも無い呼称は、2008年(平成20年)の『高齢者医療の確保に関する法律』という医療保険制度施行から始まる。2015年版の『高齢社会白書』によると、65歳以上の高齢者は(2014年
10月現在で)3300万人、総人口の26%を占める。総人口が減少している中”4人に1人が老人“という現象は、まさに『高齢化社会』そのもので、その現実を踏まえ、これから先の社会の在りよう(高齢者の生き甲斐のある社会)をどう構築するかは政治家や役人たちの英知に期待するしかあるまい。

翁は”前期高齢者“の頃は「まだ老人なんて言わせるもんか、俺は死ぬまで生涯青年だ」と息巻いていたのだが“後期高齢者”になると、さすがに“老い”を意識せざるを得ない場面に(たびたび)出遭う。物忘れ、勘違い(間違った思い込み)、体力の衰え、こらえ性(忍耐力)の衰退、記憶力の低下、書き物をする時のスピードの低下・・・数えればきりがないほど“老化”を覚えるのだが、それでも「こんな程度の現象は若い時もあった。まだまだ“老け気分”になるのは早過ぎる」と強がり、現実(老化)を素直に受け容れようとしない自分がいる。そんな話題を先日の忘年会(仲良し老人会)で投げたら喧々諤々、
「龍翁さんの“豪気”は羨ましいが、残り日を数える歳になってボクなんかはもう“老け気分”にどっぷり漬かっている。そのほうが、ラクだ」、「“老い”の現実に目を背けることは出来ないが、自ら急いで“老域”に突き進むことはない。生きている限り夢や希望を追ってもいいのでは?」、「それもこれも“元気”でなければ、の話」、「その通りだ、せっかく生かされているのだから“今日”と“明日”を大切にしようよ」・・・

(人に)あまり頭を下げることをしなかった翁でも、歳を重ねる毎に少しずつだが“他を
思いやる心”が芽生えて来た、と自負している。中でも特に自認していることが2つある。その1つは『感謝の心の深まり』――若い頃、翁は西郷隆盛の遺訓“天を相手にして己れを尽くし、人を咎めず、我 が至誠(まこと)の足らざるを尋ぬべきなり』を座右の銘としていたので「不出来は他人のせいに非ず、我が力量の足らざるを省みるべし」と、それは立派な心掛けであったが、一方で「上出来は我が力量有るが故なり」と(関わってくれた他の人へ感謝する以前に)まず自分を褒める、という自惚れが強かった。それが、いつの頃からか「ありがとう」を口にすることに快感を覚えるようになった。以前『余話』に書いたことがあるが、「ありがとう」が日本語の中で、翁が最も好きな言葉の1つになった。それは多分、若い頃、テレビ番組取材で諸外国を飛び回っていた時、他人に対しては勿論、身内同士でも、何かをして貰ったら、必ず「Thank you」を言う文化(マナー)に刺激されてのことであると思う。もう1つは『神仏への祈りの心の深まり』――翁は、若い頃から神社仏閣・教会巡りが大好きだった。(特定の宗教は持たないが)それぞれの宗教施設に出会えば直ぐに“にわか信者”になって祈りを捧げることを良とした。その習性が歳を重ねる毎にますます強まり、実行することに(更なる)“心の安楽”を覚えるようになった。そして毎年、年の暮れには一段と“感謝と祈りの心”が深まる。

亡き母が(生存中=後期高齢者になって以来)、就寝前にベッドの上に座って(ほんの数秒間)合掌するのを習慣にしていた。帰省中の翁、その姿を見て母に訊いたことがある。「何を拝んでいるの?」母が言った「今日を無事に生かしてくだすった今日様(こんにちさま)にお礼を言うとるんじゃ」――”今日様“とは太陽に対する敬語である。したがって“今日様”にお礼を言うのであれば、太陽が昇っている時がいいのでは?と思ったのだが、母にとっては(そんなことは)どうでもよかったのだろう。それに“今日様”は別名“お天道様(おてんとさま)”とも言う。“お天道様“は天地の全てを見通す超自然の存在。ならば、母の就寝前の礼拝は(何時であろうが)決しておかしくはない、と、妙に納得したものだ。翁も後期高齢者になって以来、母を見倣って就寝前に(声こそ出さないが)「今日様、ありがとう」と感謝し「明日も無事でありますように」と祈っている。

昨年の暮れの『余話』(「1年の感謝」)を読み返した。翁の正直な気持ちが率直に綴られているので引用したい――【・・・毎年のことだが、年末になると「ありがとう」を伝えたい人の顔がフラッシュバック(過去の体験や出会った人たちが明確に速やかに1コマずつ思い出される心理現象)で脳裡を走る。その人たちとの交流(関係)の深さにもよるが、翁がこれまで(けっこう長々と)生きてこられたのは大なり小なり、関わりを持ってくれた人たちのお蔭、つまり、その人たちの支えがあり、叱咤激励があったればこそ、と、心から思うのである。フラッシュバックの1コマ1コマに現れる人たちは、老若男女、国内外を問わず(故人を含む)過去の人、現在進行形の人、いろいろであるが、この“歳”になると誰もかれもが感謝の対象になる・・・】

こうして今もまた、今年最後の『余話』の筆を進めているうちに「ありがとう」を伝えたい人たちの顔が次々とフラッシュバックする。時々お会いする人、めったに会えない人、会えなくても電話やメールで情報交換している人、『余話』を読んで下さっている人、お一人お一人に「ありがとう!」を伝えたい。今年11月8日、『余話』は読者各位のご声援のお蔭をもって400号の記念号を配信することが出来た。大感謝である。そして今、短い“残り日”であるが500号へ向かって再スタートを切った。それを実現するための一番の課題は(言うまでもなく)“心身の健康”。『依心身健康、能達到念願』(心身が健康であれば念願は叶う)。ともあれ今年もまた、朋友、読者への感謝と、明くる年の各位のご健勝を祈って2015年の筆納めとする・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

腎臓教室に参加して

最近は大きい総合病院などで、病気に関しての知識や予防、改善の為の様々なセミナーやイベントが行われている。日本に帰った時には、なるべく時間のある時には参加するようにしている。今は元気でも明日は我が身、癌も2人に1人が患う可能性がある時代になったのだそうだ。 貴方か私のどちらかの確率なのだ。そう考えると自分の為にも人の為にも最新の医療情報や役に立つ事は何でも聞いておいた方がいい。そして、それらがフリーで聴講出来るのはとても有難い事だ。 国も病院も普段から病気に対しての知識や意識を持ってもらう事によって病気を未然に防ぎ増え続ける医療費を少しでも削減したいという狙いがあるのだ。それに日本のお医者さんは働き過ぎで超忙しい。
今回のセミナーは腎臓病の人に優しく美味しい食品を作っている会社の試食もあるとの事で興味があった。以前、LAで腎臓に問題のある人の食事を担当した事があった。キッチンに立つ事5時間、延々と何日か分の食事を作ってどんどん保存用のタッパーに入れていくのだが、あれもこれも体にいいと思うものは、ことごとく禁止されている食品ばかりで限られた素材で美味しく体にいいものを作る難しさに頭を悩ませた。このセミナーは毎月開催されていて大抵、病院の2階の別棟にある講堂で開かれる。セミナーは1時からだったので12時半に母と待ち合わせ合流して会場に向かった。当日、会場の入り口前には食品会社の人が持ってきた、暖めるだけで食べられるパッケージタイプの食品がいくつか並べられていた。その日は午前中、栄養士の先生の食事指導とその後のハーブガーデンのボランティアがあり、お昼をとる時間が無かったので、ちょうどいいタイミングで試食する事が出来た。 ”どれを召し上がられますか?”と試食品の前でスタッフの人に聞かれた私は”全部、試したいです”と即答した途端、傍にいた母は恥ずかしかったのか知らんぷりして会場に先に入ってしまった。食品会社の担当者は” カツも入れますか? ”と言うので ”もちろん!”と遠慮なく頂いたが周りを見渡すとあまり試食する人もいなかったようで試食は最後まで残っていた。セミナーは1時から3時までだったのでお昼を食べてから会場に入る人が多かったのだろうと思う。
塩分早わかりの本 紅茶クッキー 食品サンプル フルムーン
試食

セミナー資料

テーブルの上に並べられたサンプルや資料、CDも遠慮なく頂いた。セミナーは4部構成で最初はドクターの医学的な話、次は栄養学の先生の話、次は体操、運動関係の先生最後は医療費に関しての特になる話。本当に充実した至れり尽くせりのセミナーだった。
そのサンプルや資料をスーツケースに詰めて、また羽田からLAに向かった。今年のクリスマスは数年ぶりに米国で迎えた。昨晩のクリスマスは満月だった。クリスマスに満月になるのは38年ぶりだとか…クリスマス明けの早朝の月を見上げて記念に
写真を撮ってみた。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

 

 

 

   

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

なぜか私はヨーロッパのアーティストのピアノが好きです。うまく説明できないのですがヨーロッパの香りというかピアノの独特の音が好きだからです。
今回ご紹介するのはデンマークのピアニスト、Carsten Dahlのアルバム"Message From Bud"です。Bud Powellなどの影響を受けているらしいのですが、個性的なアルバムだと思います。
このコーナーで今年も52枚のアルバムを紹介しました。来年も、再来年も52枚ずつ紹介していきますので、良かったら参考にしてください。

"Message From Bud"  Carsten Dahl Trio

01-Message from Bud (04:00)
02-Over the Rainbow (04:56)
03-Blues for Lennie and Frands (03:43)
04-But Not for Me (06:24)
05-I Want to Be Happy (03:27)
06-Blue in Green (02:54)
07-I Love You (04:35)
08-Beautiful Friendship (05:16)
09-Love for Sale (06:05)
10-Kelly's Blues (04:13)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

空気が乾燥しています。私もワイフもちょっと喉がいがらっぽくなっているので気をつけたいと思います。先週、ヨガの講師がマスク姿でこられました。ヨガの講師でも風邪を引くんだと思ってちょっと安心しました。
そろそろ地震対策をしないといけないと思い、重い腰を上げ少しずつ地震対策を始めています。
《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1024

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com