腎臓教室に参加して
最近は大きい総合病院などで、病気に関しての知識や予防、改善の為の様々なセミナーやイベントが行われている。日本に帰った時には、なるべく時間のある時には参加するようにしている。今は元気でも明日は我が身、癌も2人に1人が患う可能性がある時代になったのだそうだ。 貴方か私のどちらかの確率なのだ。そう考えると自分の為にも人の為にも最新の医療情報や役に立つ事は何でも聞いておいた方がいい。そして、それらがフリーで聴講出来るのはとても有難い事だ。 国も病院も普段から病気に対しての知識や意識を持ってもらう事によって病気を未然に防ぎ増え続ける医療費を少しでも削減したいという狙いがあるのだ。それに日本のお医者さんは働き過ぎで超忙しい。
今回のセミナーは腎臓病の人に優しく美味しい食品を作っている会社の試食もあるとの事で興味があった。以前、LAで腎臓に問題のある人の食事を担当した事があった。キッチンに立つ事5時間、延々と何日か分の食事を作ってどんどん保存用のタッパーに入れていくのだが、あれもこれも体にいいと思うものは、ことごとく禁止されている食品ばかりで限られた素材で美味しく体にいいものを作る難しさに頭を悩ませた。このセミナーは毎月開催されていて大抵、病院の2階の別棟にある講堂で開かれる。セミナーは1時からだったので12時半に母と待ち合わせ合流して会場に向かった。当日、会場の入り口前には食品会社の人が持ってきた、暖めるだけで食べられるパッケージタイプの食品がいくつか並べられていた。その日は午前中、栄養士の先生の食事指導とその後のハーブガーデンのボランティアがあり、お昼をとる時間が無かったので、ちょうどいいタイミングで試食する事が出来た。 ”どれを召し上がられますか?”と試食品の前でスタッフの人に聞かれた私は”全部、試したいです”と即答した途端、傍にいた母は恥ずかしかったのか知らんぷりして会場に先に入ってしまった。食品会社の担当者は” カツも入れますか? ”と言うので ”もちろん!”と遠慮なく頂いたが周りを見渡すとあまり試食する人もいなかったようで試食は最後まで残っていた。セミナーは1時から3時までだったのでお昼を食べてから会場に入る人が多かったのだろうと思う。
テーブルの上に並べられたサンプルや資料、CDも遠慮なく頂いた。セミナーは4部構成で最初はドクターの医学的な話、次は栄養学の先生の話、次は体操、運動関係の先生最後は医療費に関しての特になる話。本当に充実した至れり尽くせりのセミナーだった。
そのサンプルや資料をスーツケースに詰めて、また羽田からLAに向かった。今年のクリスマスは数年ぶりに米国で迎えた。昨晩のクリスマスは満月だった。クリスマスに満月になるのは38年ぶりだとか…クリスマス明けの早朝の月を見上げて記念に
写真を撮ってみた。
茶子 スパイス研究家 |