癒し犬
何年か前に米国でリメイクされた秋田犬の “ ハチ公物語 ” が上映された時、アメリカ人の友人はディッシュペイパー無しでは見られない映画だったと言って感動していた。
後日よほど気に入ったのかDVDまで買って私にも見たらいいよと貸してくれた。米国では日本犬の人気があって昔から秋田クラブと言って秋田犬を飼っているグループの集まりがあって様々なイベントが各地で行われている。
以前、コロラドに数か月滞在していた時にも秋田犬を連れて山をハイキングしている人を見かけた。私が自宅から渋谷にあるハチ公の像まで歩いて行けると言ったら羨ましがりいつかは、ハチ公の像を拝みに行きたいと言っていた。あの賑やかな渋谷の交差点では今でも外国の人がたくさんハチ公像の前で記念写真を撮っている。
最近では小型の柴犬にも人気があって時々アメリカ人が柴犬を連れて散歩するのを見かける。私も日本人だからなのだろうか、やっぱり、いろいろな犬の顔を見て自然に愛着が湧いてしまうのが日本犬だ。先日、家の近くを散歩している柴犬の顔をしみじみ眺め、この顔はやっぱり、お醤油顔というか和風顔だなと思ってしまった。
ところで、この癒しにもなるワンちゃん、日本では老人ホームでも活躍しているというニュースを見た事があった。認知症の改善にも活躍してい場所もあるようだ。アメリカでは入院中の患者さんの部屋に犬を連れて回っているのを見かけた事があって驚いた事がある。聞くと手術を受けた患者さんの傷の治りが早いのだとか心のケアも兼ねて実績があると説明してくれた。もちろんそういう犬達は特別トレーニングされた犬でちゃんと試験にも合格した優等生ばかりだそうで流石おとなしく気立ての良さそうな顔だった。こんな試みがされている病院がアメリカにある事を知って感心してしまった。日々患者さんの応対に追われて忙しい日本の病院では、なかなかそこまで余裕を持つ病院は無いのかもしれないけれど癒し犬としての役割もあるのだな〜と、、、、、
そう言えば、タイトルは忘れたけれど、いつから人は犬と関わるようになったのかというような内容がかかれた本があった。それによると縄文時代にさかのぼると言う。昔から人間と犬は近しい存在だったようだ。DNAの深い所ではそんな過去の記憶が刻まれているのだろうか、、、、
茶子 スパイス研究家 |