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1020号
 

NO.1020        Ryo Onishi              11/29/2015

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雑貨屋のひとり言

寒暖を繰り返しながら気温が下がってきました。来週はもう12月です。ショッピングセンターにはクリスマスの飾りつけがされて年末が近づいているなあと感じます。でも気になるのが近所のショッピングセンターのテナントの閉店が相次いでいることです。まわりにあるモールやショッピングセンターで同じような商品がならび供給過剰になっているうえに、どこに住んでいても通販で安く簡単に買えるので、お店や商品、プライスにかなりの魅力がないとお客は集まらないし買わないのかもしれません。≪R.O≫

 

惻隠の情

日本には古来、“惻隠の情(そくいんのじょう)”という言葉があります。この言葉は古く、中国・孟子によるものだそうで、日本オリジナルのものではないようですが、日本人の思想・文化に大きく影響を与えた思想だったと思います。私には最近、この言葉(惻隠の情)が気になって仕方ありません。

孟子によると“惻隠の心(情)”とは、相手の心情を深く理解することであり、親が子を思う心と同じで、相手の立場に立って、ものごとを感じとるという感覚上の自然の性格の発露なのだそうです。

今、私たちが惻隠の情として表現する場合、その意味するところは孟子の説く惻隠の心を発展させ、人の不幸をみて自分のこととして同情し、心を痛めると同時に、悲しみの気持ちや、人の痛みを理解し何かをしてあげたいという、弱者に対するいたわりや、思いやりの心を表します。

人に対する同情や弱者へのおもいやりこそ、人として最高の徳に通ずるとする高尚な発想が日本人の発想の根底となっているからです。

ところがこれは日本国内では普遍的に通用する論理ですが、必ずしも国の外に向かって通用するとは限りません。特に国益を賭けた国家間の外交上、惻隠の情はむしろ邪魔になり、有害に作用することがあります。他国の国内事情を配慮し、惻隠の情をもって他国と接すると厳しい外交交渉では不利になるからです。

「他国の嫌がることはいわない、しない」、「いわんや相手国は近隣国だ」、「相手国に配慮し、問題は当面“棚上げ”ということにしておこう」――― 最近、近隣諸国との領土などに関する軋轢はこちら側の惻隠の情が裏目にでている事案といえるのではないでしょうか。麗しい我らが惻隠の情も、時と場合により、使い方を考えなければなりません。

領土など国益にかかわる大きな問題から、私たちの日々の生活まで、時には毅然とした態度表明が欠かせません。そのための国民一人ひとりの覚悟が問われているのが今です。私たちも“お上”任せではなく、今自分のおかれた立場で何が出来るのかを真剣に考える必要がありそうです。

前号で、海外経験のない日本人にとって、アメリカ滞在経験のある日本人が“むやみに自己主張する”、“理屈っぽい”などと日本で非難される話を書きましたが、これも上記のような現実に対するアメリカ経験日本人の対応という側面もあるのかもしれません。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


いい天気ですよとビルの影が言う

生ごみを早くと屋根でカラスカー

盆栽を地植えに変えた枝の伸び

ベレー帽お似合いですよ地蔵様

頂いた臓器嬉しく踏む大地


( ニュースやぶにらみ )


「老化度検査」

私たちのうち何人知っていますか ―紅白出場者

「原節子さん引退後」

激変しました −東京物語

「グランプリ優勝」

ゆるキャラの戦国時代も終わりだな −家康くん


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

今週はお休みです。
 

 

茶子のスパイス研究

癒し犬

何年か前に米国でリメイクされた秋田犬の “ ハチ公物語 ” が上映された時、アメリカ人の友人はディッシュペイパー無しでは見られない映画だったと言って感動していた。
後日よほど気に入ったのかDVDまで買って私にも見たらいいよと貸してくれた。米国では日本犬の人気があって昔から秋田クラブと言って秋田犬を飼っているグループの集まりがあって様々なイベントが各地で行われている。
以前、コロラドに数か月滞在していた時にも秋田犬を連れて山をハイキングしている人を見かけた。私が自宅から渋谷にあるハチ公の像まで歩いて行けると言ったら羨ましがりいつかは、ハチ公の像を拝みに行きたいと言っていた。あの賑やかな渋谷の交差点では今でも外国の人がたくさんハチ公像の前で記念写真を撮っている。
最近では小型の柴犬にも人気があって時々アメリカ人が柴犬を連れて散歩するのを見かける。私も日本人だからなのだろうか、やっぱり、いろいろな犬の顔を見て自然に愛着が湧いてしまうのが日本犬だ。先日、家の近くを散歩している柴犬の顔をしみじみ眺め、この顔はやっぱり、お醤油顔というか和風顔だなと思ってしまった。

ところで、この癒しにもなるワンちゃん、日本では老人ホームでも活躍しているというニュースを見た事があった。認知症の改善にも活躍してい場所もあるようだ。アメリカでは入院中の患者さんの部屋に犬を連れて回っているのを見かけた事があって驚いた事がある。聞くと手術を受けた患者さんの傷の治りが早いのだとか心のケアも兼ねて実績があると説明してくれた。もちろんそういう犬達は特別トレーニングされた犬でちゃんと試験にも合格した優等生ばかりだそうで流石おとなしく気立ての良さそうな顔だった。こんな試みがされている病院がアメリカにある事を知って感心してしまった。日々患者さんの応対に追われて忙しい日本の病院では、なかなかそこまで余裕を持つ病院は無いのかもしれないけれど癒し犬としての役割もあるのだな〜と、、、、、
そう言えば、タイトルは忘れたけれど、いつから人は犬と関わるようになったのかというような内容がかかれた本があった。それによると縄文時代にさかのぼると言う。昔から人間と犬は近しい存在だったようだ。DNAの深い所ではそんな過去の記憶が刻まれているのだろうか、、、、
茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

 

 

 

   

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

JAZZアルバムを楽天で初めてレンタルしました。一回にレンタルできるのは20枚までで、返却処理が済んだら、次のレンタルができるシステムになっています。一気に20枚のアルバムをレンタルするなんてこれまでなかったので、聴くのも大変なのですが、楽しさも倍増しています。コストパフォーマンスも抜群で大変満足しています。これからもどんどん利用したいと思います。
さっそく今週はその中からArt Farmerのアルバム"To Duke With Love"を紹介します。
1974年に亡くなったDuke Ellingtonに捧げたアルバムです。
Art Farmerのフリューゲルホーンの音色が耳に心地よく入ってきます。できればPC(ディスプレイについている)のしょぼいスピーカーではなくプレーヤーのアンプとスピーカーで聴くほうがベースもシンバルも迫力がありバランスよく聴けると思います。

"To Duke With Love"  Art Farmer

01-In a Sentimental Mood (07:07)
02-It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing) (05:40)
03-Star Crossed Lovers (07:16)
04-Brown Skin Gal in the Calico Gown (07:31)
05-Lush Life (06:28)
06-Love You Madley (06:28)
 
ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

11月になってから週末のヨガクラスの参加者が激増したので、なぜかと思っていたら芦屋にあるスポーツジムが改装中でそこのメンバーが結構来られていることがわかりました。そういえばいつもの参加メンバーと違う人がいるなあと思っていました。
マイナンバーは思った通り、配送が大幅に遅れているようです。届いてもかなりの数の返送があるとのこと。やはりメリットがあまり感じられない人が多いのだと思います。
《R.O.》


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Zakkaya Weekly No.1020

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com