――― 前号からの続き ―――
「ロサンゼルスの道路で気になるのだけれど、こちらでは道路を運転する車、特に一般乗用車のドライバーは左折や右折、または車線変更時にウインカーを出さないことが多いね。とても気になったのだけれど・・・」H氏の感想に私も思わず同意していました。
私も数週間前、前方を走行する乗用車がウインカー(方向指示器、a traffic indicator、a turn
signal)を出さずに何度も車線変更を繰り返し、挙句の果てに割り込んだ車線で乗用車と接触事故をおこしたのを目撃しました。また、数日前には、我が家に近い交差点で乗用車同士の衝突事故があり、これも車線変更とウインカー操作ミスによる事故だったそうです。この車のドライバーも普段からウインカーの操作の習慣がなく、また車線変更時の危険に関する認識の乏しい人なのでしょう。
私は最近、あまり遠距離ドライブをしないので、自分で確かめてはいませんが、知人たちの話から類推しても全米一般にこの傾向がみられそうです。少なくとも近隣を走っている限り、使うべき時にウインカーを使わないドライバーが多いことは確かで気になります。
当地で運転免許証を取得する試験では車線変更時などでのウインカー操作について厳しく出題されているし、実技テストでも同様です。
最近、青色矢印のある交差点が多くなり、対向車や、前方車は矢印にしたがって走ればよいですが、それでも曲がるときはウインカーを出すのがルールであり、マナーというものです。交差点の赤信号で停車中、信号が青に変わっても同時に発信した対向の車がウインカーの表示なしで左(右)折されると恐怖すら覚えます。
交差点で信号待ちの歩行者にとっても曲がるのか直進なのかわからなければ対応に困るでしょう。
どんな車両にもウインカーが必ず装備されています。使うためのルールやマナーは明確です。私たちがドライバーの席に座ったら、歩行者と周囲の車両に対する迷惑行為とならないよう、ウインカーは正しく使うことにしましょう。
河合 将介( skawai@earthlink.net ) |