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NO.970         Ryo Onishi              12/14/2014

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雑貨屋のひとり言

一気に寒くなり、身体がびっくりしています。来週はもっとすごい寒波が日本を襲うそうですから気を引き締めていきたいと思います。
今日は衆議院議員選挙の日です。選挙の争点がもう一つはっきりせず、若干白けたところがあるので、投票率の低さが懸念されています。この寒さでさらに悪くならなければいいのですが。高齢社会ですから50代、60代の投票率がそこそこ高いのはわかりますが、これからの日本にとって大事なことを決めていく議員を選ぶのに、若者の関心が低いことが心配です。スウェーデンのような高い投票率(80%以上)の国にするにはどうしたらいいのでしょうか?≪R.O≫

 

早起きは三文の“徳”か“得”か

 先日、知人からこんな質問を受けました。「昔からの諺(ことわざ)に“早起き(または朝起き)は三文のトク”というのがあるけれど、この場合の“トク”とは“徳”なのか“得”なのか、どちらでしょうね」

 普段、何となく使っている諺ですが、改めて聞かれると、不確かなことがよくあるものです。私は子供の頃、母親から「朝早く起きれば、寝坊するより三文も得するんだよ」といわれ続けた思い出があるので当然“三文の得”だと思っていましたが、急に自信がなくなり、その知人に「調べてみるので、時間を下さい」と答えたのでした。

 こういう時は先ずは国語辞典の権威を頼るしかありません。早速手許の国語辞典で調べてみました。(岩波書店広辞苑第二版、三省堂国語辞典第二版、講談社国語辞典新版の三辞典)

結論は“三文の徳”としているのが広辞苑と講談社国語辞典の二つ、そして三省堂国語辞典が“三文の得”となっていました。ただし、諺の意味については各辞典ともほとんど同じで「早起きすればればなにがしかの利益があるというたとえ」といった意味合いでした。また“徳”という文字には“利益”という意味があることも知りました。

 私は次にインターネットを開き、Yahoo Japanでこの諺を検索してみました。私がいくつかあたってみた範囲内では“三文の徳(得)”のように“徳”と“得”を併記した文章もありましたが、どうも“三文の徳”派が何となく優勢といった感じでした。

ここまで調べたところで、私ははじめに質問を寄せた知人に“三文の徳”が正解らしいと報告したのでした。やはり、天下の「広辞苑」の解釈が私には絶対の決め手といえたでしょう。

知人に報告した後、念の為にと思い、今度は“三文”の意味を辞典で調べてみました。各辞典ともほぼ同じような説明が載っていました。例えば、三文:(1)わずかのおかね。(例;三文の価値もない)(2)ねうちがないこと(例;三文文学・三文文士、三文判)といったところです。どうも“三文”とは“値打ちのない、くだらない”という意味なのです。それならば、早起きしてもたいして値打ちのない、くだらない事だ、となってしまいます。これでは上記国後辞典解釈にも反するし、私が昔、母親から言われ続けた教訓にも反します。

 “三文の徳”でも“得”でもどちらでも良いけれど、少なくともこの諺は早起きを奨励する古来の日本思想に根ざすものではなければならず、したがって“三文”にも特別な意味がある筈であり、そこのところを確認したくなりました。
 
この諺の語源を知ることは出来ないだろうか。そんな思いで再びインターネットの上をさまよっていたら、遂に興味あるサイトを見つけました。
 
 「いごっそう随想」というホームページに掲載されている随想のひとつに“三文のトク”の語源について書いてあったのです。語源説明の部分はおおよそ次の通りです。

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 1600年代の中頃、土佐山内家の執政であった野中兼山は藩政改革に力を発揮した。彼の大きな功績の一つに、現在の高知県仁淀川下流に八田堰(はたぜき)を造り一帯の洪水を防ぎ、不毛だった東岸一帯(現在の春野町・西武ライオンズのキャンプ地として最近は有名)を美田化したことがあげられる。
 兼山は造らせた堤を早く固める為に領民に対し、早起きをして堤の上を歩かせ、実行した者に褒美として三文(当時のおかねの単位)ずつ与えたのだそうだ。これが「早起きは三文の得」の語源であると大学三年の時、「日本経済史」の講義で教わったことがある。
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野中兼山という人物について、改めてインターネットで調べてみたら、確かに実在した人であることがわかりました。( 1615 ~ 1663 )上杉鷹山、熊沢藩山と並んで日本の三山といわれた人だそうで、土佐藩の家老として南学振興、 新田開発、河川の整備などに力を注ぎ、高知市の五台山中腹には兼山神社が今もあるということがわかりました。ただし、兼山と“早起き”“三文”のエピソードは前記のホームページ以外では見つけ出すことは出来ませんでした。

結局“早起きは三文の得”の語源と兼山との関わりについて、確実に真偽を確認できませんでしたが、兼山と“三文”のエピソードは話として、たいへん興味があることでした。これならば、三文の意味も納得出来、私が昔、母親から聞かされ続けた早起き奨励の言葉にもきちんとつながり、何かホッとするものを感じ得るからです。

 一つの“ことわざ”も時代と共に変化したり、またいろいろ深い想いが込められて、引き継がれてゆくもののようです。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


漱石の猫マンションの世を嘆き

スカイツリーを見てる三丁目の夕日

百年を東京駅の赤煉瓦

敗戦の芋からコシヒカリに出世

反戦を言う眼裏の焼野原


( ニュースやぶにらみ )


「上演中」

仁義なき戦い −選挙戦

「色いろいろ」

嬉しい青−LED 悲しい赤―サンゴ

「怖いもの」

地震 雷 火事 ゴキブリ −ぺヤング


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(353)「ホオマルヒア植物園」(拡大版)

翁が、ハワイ・オアフ島に旅行(滞在)している間にタイミングよくホノルルへ(団体旅行でなく個人旅行で)訪れる友人がいれば(決まって)翁が“にわかガイド”を務める。日本からホノルル国際空港への便は朝の到着が多く、ホテルのチェックインは、たいていが午後だから、その間(ご本人たちの希望に関係なく)翁自慢の“観光案内”を強制する。その観光(ドライブ)コースというのは、まず空港へ迎えに行き、ハイウエイ(H1)を経由して裏オアフへ抜けるパリ・ハイウエイに入る。裏オアフへ抜ける道路は、もう1つ西側にリケリケ・ハイウエイがあるが『ヌアヌ・パリ』へ行くのはパリ・ハイウエイが早い。しかも、翁は旧道(ジャングル道)を通るから、たいていの人は「わあ、ハワイだ!」とはしゃいでくれる。それで翁のハンドルさばきが、いっそう軽やかになる。

『ヌアヌ・パリ』からダウンタウンに下って『州議会議事堂』、『イオラニ宮殿』、『カメハメハ大王像』(旧裁判所ビルの前)、更に下ってホノルル港に建つ『アロハタワー』、そしてハワイ最大の総合ショッピングセンター『アラモアナショッピングセンター』へ案内して、夕方、ホテルへ送る、というのがワンパターンの翁流観光ルート。それぞれの観光スポットの説明は、いずれまたの機会に、ということにして今号のテーマ『ホオマルヒア植物園』は、裏オアフのカネオヘ市内にあるので、話をもう一度『ヌアヌ・パリ』に戻さなければならない。

オアフ島は、険しく聳えるコオラウ山脈(写真左)が島の東西を走り、島を2分している観がある。その山脈の南西(ホノルル市、ワイキキ方面)を表オアフ、落ち着いた街並みのカネオヘ市やコバルトブルーの美しいカネオヘ湾方面(写真右)を裏オアフと(翁は)区分している。延々と連なるその山脈の天辺があまりにもギザギザしているので、翁は30年も前からこの山脈を“ノコギリ山”と呼んでいる。『ヌアヌ・パリ』は、カネオヘ市を見下ろす“ノコギリ山”の頂上にある(標高900m)。1810年にハワイ王国を建国したカメハメハ1世が、ハワイ統一最後の難敵・オアフ軍との激戦の地がここ『ヌアヌ・パリ』。ヌアヌ・パリとは風の強い断崖という意味らしいが、確かに(いつ行っても)強風で髪は乱れ、帽子が飛ばされることもしばしば。気温も(平地よりかなり)低く、霧雨も珍しくない。

ところで、前述のように翁は、日本からの知人友人たちを案内して何回『ヌアヌ・パリ』にやって来たことだろうか。その度に、眼下のカネオヘ市の山側(コオラウ山脈の裾野)に見える池やこんもりした森林が気になっていた。あそこはいったい何だろうと思いつつ30数年が経過した。今年こそは、と思って調べたら何ということはない、その“気になる森林”は翁が居住するコンドミニアム・ビレッジ(カネオヘ市ルルクロード)を真っ直ぐコオラウ山脈の方へ車で5,6分行った所にある。その名を『ホオマルヒア植物園』と言う。

ヘルコニア コルヴィの栄光 ロウル(団扇ヤシ)

ホノルル市には5つの州立植物園があるが『ホオマルヒア植物園』は16平方kmの広大な敷地を有し、オアフ島の植物園の中でも一番広いそうだ。園内は、ハワイ独自の植物をはじめポリネシア、アフリカ、マレーシア、フィリピンなどのコーナーに分かれていて、かなり見応えがある。もともと植物の名前や生態系などの知識がないくせに植物園や自然公園などへよく行く翁は“植物観賞”と言うより“植物撮影”が好きなのだ。

雨が続くとコオラウ山脈は“滝”になる ホオマルヒア植物園内の池

ビジターズセンターで貰った資料によると、ホオマルヒア植物園の歴史は浅い。コオラウ山脈の北側(カネオヘ側)には太平洋の北東部から吹き寄せる貿易風のせいで雨が多い。以前は水はけが悪いうえに大雨になるとコオラウの地中に溜った雨水が鉄砲水となって暴れ出しカネオヘ市は水害に見舞われていた。そこで市は1982年に軍の協力でコオラウの北麓にダムを造った。この植物園は、その時のダム建設と合わせて造成されたとのこと。

ところで、翁は数年前にハワイの親友から貰った“ククイの木の実で作ったレイ”を持っている。レイ(lei)とはご承知のように頭・首・肩などにかける装飾品で、主にハワイで用いられる。観光用 に使われるレイの材料はシダ、海草、貝殻、果実、サメの歯などが多く、ククイの木の実のレイはとても珍しいそうだ。かつては椰子の木が“ハワイの木”だったが1959年、ハワイがアメリカ合衆国の第50番目の州となった年にククイの木が“ハワイの木”に認定された。

ククイの木 ククイの実 ククイの実で作られたレイ

ククイの利用範囲は広く、レイのほかにハワイでは炒った種子に塩を加えて“イマモナ”という調味料を作ったり、油はニス、シャンプー、接着剤などの製品の原料となる。現在は儀礼用、特別パーティ用に限られているが、古くは灯火としても使われ、英語名“キャンドルナッツ”の元となったと言われている。

翁が何故『ククイ』にこだわるかと言うと、実は翁、ククイで作られたレイを持って自慢しているだけでなく、ククイの実から低温圧搾で搾油されたオイルにお世話になっているのだ。翁は若い頃からヒドイ乾燥肌で、特に秋・冬・春の3シーズンには風呂上り、必ず全身に(かゆみ止めの)乳液を塗るのが常。その乳液類の1つに“ククイナッツオイル”がある。別に宣伝する意図はさらさらないが、翁の乾燥肌には、このオイルが優しく効いてくれる。更に、ゴルフをしたあと日焼けのダメージケアにも利用している。

今号のテーマは、格別にタイミング性も話題性も無く、ただ、翁の独りよがりのオアフ島の“植物園紀行”になってしまったが、この話を(『余話』にたびたびご登場いただく)スケッチの会の主宰者で旧友のA・Mさん(元・某美術大学教授)にしたら「いつか、オアフ島へスケッチ旅行(ホノルル植物園巡り)をしよう」ということになった。勿論、翁は大歓迎。その節は(冒頭に述べた)“翁自慢の観光案内”をさせていただく約束をした。しかし「それは“遠い先の、いつか”では困ります。私の運転が衰えないうちに」と言ったら「龍翁さんの問題より、私たちメンバーの衰えが心配、この2,3年のうちに実現しましょう」と言ってくれた。ハワイ(オアフ島)旅行にまた1つ、楽しみが増えた・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

最近、ワクワクすることはありますか?みなさんはどんなワクワクをお持ちですか。私は趣味が多いので(好奇心も旺盛なので)ワクワクすることはたくさんあります。身近なところではジャズを楽しむことがあります。TSUTAYAから半額キャンペーンのクーポンが届いて、いつ行こうかと考えることからワクワクが始まります。電車で今日はどんなアルバムに出会えるだろうかと期待しながらTSUTAYAに向かうのも、着いてアルバムジャケットを見ながらこのアルバムはどんな感じだろうか?と考えるのも、このアルバムをどのようにこのコーナーで紹介したらいいだろうか?などなど、これだけでも楽しさが膨らみます。こんなちっぽけなことでもワクワクできる私は単純なんですね。
このコーナーはそんな私の自己満足のためにやっています。
前置きが長くなりましたが、今日のアルバムは先週に続いて女性ヴォーカリストです。
ヴォーカルのアルバムは他のジャンルに比べれば少ないように思っていたのですが、調べてみると全体の約19%(230)もあり驚きました。
今回のアーティストは初めての紹介となるAnita O'Dayです。
彼女の声がソフトで優しいので全体にとてもさわやかな印象を受けます。
先週のSarah Vaughanとほぼ同じ1955年に録音されたアルバムです。別に古臭くなくとても新鮮に聴けるのがうれしいですね。

"Thisi Is Anita"  Anita O'Day

01-You're The Top
02-Honeysuckle Rose
03-A Nightingale Sang In Berkeley Square
04-Who Cares?
05-I Can't Get Started
06-Fine And Dandy
07-As Long As I Live
08-No Moon At All
09-Time After Time
10-I'll See You In My Dreams
11-I Fall In Love Too Easily
12-Beautiful Love

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

ガンバ大阪が3冠を達成しましたね。下位に低迷していたチームがリーグ優勝し、ナビスコ杯、天皇杯で優勝する快挙を成し遂げました。今の日本にガンバ大阪のような逆転のパワーがほしいですね。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.970

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com