Zakkaya Weekly No.97

NO.96 Ryo Onishi 3/22/98 バックナンバー  Homepage

BEST BUYに電卓を買いに行きました。たくさんあってどれにしようかと迷いましたが、日本のメーカー(Made in China)の関数電卓にしました。安いんですねー、10ドル以下ですよ、関数電卓が!このあいだ、日本に行った時、文房具店で電卓がいくらするのかなあと思って見たら、全く同じ機能の関数電卓が2千数百円もしてました。倍もするんですね。日本のみなさんアメリカにきたら電卓を買って帰ったらいかがでしょうか?

久々にゴルフの打ちっぱなしに行ってきました。よくあることなんですが初心者が、クラブを力一杯振り回すのですがボールはまっすぐ飛びません。そのうちボールが後ろから飛んできて私のからだの横をかすめて行くので、当たらないかとひやひやしながら練習してました。それ以外にもボールではなくクラブを飛ばしてしまう人や、クラブの先っぽが飛んで行ってしまう人なんかが次から次にあらわれて練習場は退屈しません。 (R.O)

わたしとオリンピック(3)完結編

オリンピック開催地“長野”からのレポート

前号からの続き(完結編)をお送りします。 

(河合将介 skawai@wakao.com)

************************★「わたしとオリンピック(3)」 長野県諏訪市、稲葉幹佳

こんにちは、先週に引き続き、もう一週わたしのおしゃべりにお付き合いお願いします。

今回アメリカ・日本の子供たちは、南極の自然についてアメリカ・日本人の先生による英語と日本語で授業を受けました。90分に及ぶ長い授業でしたが、日本の子供たちにとってアメリカ人先生の英語の授業は、本当に楽しそうに生き生きと授業を楽しんでいました。(普段日本の小学校は45分授業) 何がこんなに違うのか?物珍しい事はもちろんですが、アメリカ人の先生の派手すぎるくらいのジェスチャーとほめることだと思いました。

今回だけかもしれませんが、日本の子供たちはとっても積極的で、アメリカの子供たちに一生懸命コミュニケーションをとろうとしている姿が多く見られましたが、アメリカの子供たちは、ホームシックにかかったり・クラスに4人配属されているせいもあり、消極的でアメリカ人としか一緒にいなかったことが印象的でした。これは言葉の壁を越えるための充分な手助けができなかった、わたしの責任もあったと充分反省しましたが。

一般的に日本人は自己主張せず、日本人だけの集団を形成する排他的な人種だと言われているようですが、今回の場合はこの理論には当てはまらなかったようです。将来を担う子供たちが変わってきたのか・それとも閉鎖的だった日本が国際化の道を進みはじめているのか、子供たちが成人する10年後日本がどうなっているか楽しみです。

オリンピック選手村のレストランの出来事を紹介します。 コックの50代の中年女性が外国人の選手と楽しそうに会話をしている。よく耳を澄ましてみると、この肉は何の肉ですか?という質問に’モーモー’’ブーブー’と鳴きまねとジェスチャーをしてお互い通じ合い笑いあっている、という新聞記事がありました。他国から日本を見ると、もしかしたら、日本はまだまだ形だけの先進国かもしれませんが、外国人が少なく・慣れていない長野県では、これだけでも充分進歩している!!と思うのはわたしだけでしょうか?

こうしていろんな発見・反省・刺激を受けながら、わたしのオリンピックボランテイアはオリンピックの閉幕とともに終了しました。日本の各新聞は、日本選手の大活躍をたたえ、選手の声として、長野県民のあたたかさ等人間性をほめたたえるメッセージを載せてありました。もちろん、他府県からボランテイアに来られた方も多く、長野県民というより、日本人の気配りはすばらしい!ということだと勝手に解釈しています。 暗いニュースが多い中、参加した一人としてたいへんうれしいことでした。

オリンピックに参加した子供・大人たちにとっても、オリンピックを目標に各国と交流を図り、言葉を覚え、笑顔で選手を迎えることができたことは、大きな財産でしょうし、このことが少しでも刺激となって子供たちが今後言葉・文化を勉強するきっかけになれればいいなあと思いました。

わたしにとっても今回の感動を文章に残せる事は大きな財産であり、みなさんに少しでもこの感動をお伝え出来るようにわたしらしくレポートしたつもりですが、いかがだったでしょか?わたしの住んでいる諏訪市は、オリンピック中何度か放送がありましたが、今年は7年に一度の御柱祭りという奇祭が4月より9月まで行われます。ずうずうしいわたしは、またこのお祭りについてもレポートをするつもりでいますので、ご期待??ください。

そして、このレポートについて感想等頂ければ、幸いです。( Inaba.Mika@exc.epson.co.jp )

昨日、日本選手が大活躍したパラリンピックが閉幕しました。健常者以上に練習して障害をハンデとせず、プレーしている姿に、健常者と障害者の壁はなく、むしろ明るく・前向きに生きているのは、後者の方ではないかとさえ、思いました。ただ、足が一本しかないだけなんだと。インタビューを聞いていても、他人への感謝を即座に言葉に出せることは、当たり前の事ですが、見習わなければならないことですね。

日本はまだまだ福祉面での整備が遅れていますが、今回のパラリンピックで、どんな状況でも、何歳になってもできるんだという勇気を教えてくれた彼らを、自然に受け止める事の出来る日本・自分でありたいと思いました。

余談ですが、わたしは今年秋、カリフォルニアの南端メキシコ・ロスカボスへ行こうと思っています。ここは、アメリカ人のリゾートとのことで、マイケルジャクソンまでもが別荘を建てているくらいすばらしいところだと聞きました。日本では、ロスカボスに関する情報があまりありませんので、もし情報をお持ちでしたら、お暇なときで結構ですので、是非教えて頂けたら幸いです。これ以上の円安が進まないように祈るわたしです。

INABA MIKA

健康の方程式 「耐える力をはかるマシュマロテスト」西尾誠一郎

すぐ切れる中学生に何が一番大切だろうと妻に尋ねると「耐える力をつけること」と答えてくれました。私はその答えを聞いた時、反射的にマシュマロテストのことを思い出しました。このテストはスタンフォード大学の心理学者、ウォルター・ミシェルが1960年代大学構内にある付属幼稚園で始めたものです。研究対象となったのは、大学の教職員や院生の子供達で、4歳の子供達がテストを受け高校を卒業する時と、10数年後青年となった時、追跡調査が行われました。ここでは紙面の関係で、テストのやり方とSAT(大学進学適性試験)に限って紹介しますので、詳しいことはダニエル。ゴールマン著「EQこころの知能指数」(講談社)P131をお読みください。

「あなたが4歳の子供だとする。あなたに何かって、実験者は次のように言う。『ちょっとお使いに行ってくるからね。おじさんが戻ってくるまで待ってくれたらごほうびにこのマシュマロを二つあげる。でもそれまで待てなかったら、ここにあるマシュマロ一つだけだよ。その代わり、今すぐ食べてもいいけどね。』―略―

「四歳児のうち何人かは実験者が戻ってくるまでの気の遠くなるような15分ないし20分を我慢して待つことができた。待っている間、子供達はマシュマロを見なくてすむように両手で目を覆ったり、腕組みをした上に顔を伏せたり、自分を相手におしゃべりしたり、歌を歌ったり、手遊びや足遊びをしたりして、内なる欲望とたたかった。中には、眠ってしまおうとする子もいた。そうして最後までがんばりぬいた子供達はごほうびにマシュマロを2個もらった。おなじ4際児でも、より衝動的な子供達は目の前の1個のマシュマロに手を伸ばした。しかもほとんどの場合、実験者が『お使いに行く』ために部屋を出た直後に」―略―

「驚くべきことに、高校を卒業する時点でマシュマロ・テストの子供達を再び評価してみたところ、4歳の時に忍耐強く待つことのできた子供は、そうでない子供と比較して、学業の面でもはるかに優秀なことがわかった。親の目から見た評価も、この子供達が優秀な生徒だったという点で一致している。自分の考えを言葉で的確に表現でき、理性的な応答ができ、集中力があり、計画を立てて実行する能力にすぐれ学習意欲も高い。SAT(大学進学適性試験)の点数も非常に良い。マシュマロ・テストの対象となった児童のなかで、マシュマロに手を出した3分の1の子供達は、言語分野の平均点が524点、数量(数学)分野の平均点が528点だった。マシュマロ・テストを長くがまんできた3分の1の子供達は言語分野が平均610点、数量分野が平均652点だった。総合で210点の差がついたのである。

4歳の時点でマシュマロ・テストは子供達の将来のSATの成績をIQテストの2倍正確に予言した。IQ値が他のテストより正確に将来のSATの成績を予言するようになるのは、子供が文字を読めるようになってからだ。このことから、欲求の充足を先に延ばすことのできる能力はIQとは極めて異なる知的潜在能力を開花させる上で大きなカギを握っていると考えられる。(幼いころに衝動をうまくコントロールできない子供は大きくなって非行に走る確率が非常に高い。この点についても、マシュマロ・テストのほうがIQ

テストよりも正確に予言している)」

マシュマロ・テストの違いは10数年後の青年期になるともっといろんな方面で大きな違いとなって表れてきます。ではその耐える力をどうつけるか。それは次回お伝えしましょう。

入れるもの出るもの 諸橋義弘

この世の中は、入るものと出るもののバランスが実にうまくできている様に感じられることが良くあります。お釈迦様が「因果応報」と本当に言ったかどうか判りませんが、小生の目線から見るとこのバランスのとれた例としては次のようなものが挙げられますが、如何でしょうか。

1.高級官僚が接待強要のあげく御用

2.バブルでおごった会社も今は敢えなくリストラや倒産

3.ジャンプの原田選手。リレハンメル後の苦しい時期と闘い、たゆまない練習の結果の団体金メダル

4.お金をせっせと貯め込んでも、あの世に行くときは全部こっちに置いていく

5.クリントン大統領。(よく判りませんが)ホワイトハウスの1室でいい思いをしたと思ったら・・・

6.家内はよく食べますが、あまり運動しないので、出すものが少ないので太り放題

こうして見るとこの社会現象に見られるバランスなどは、「おごる平氏は久しからず」のように歴史的に見ても実証されていますね。これも仏教で言う「諸行無常」に通じるのでしょうか。そうであれば、「正直者の頭に神宿る」とも言いますから、せいぜい品行方正にして、お釣りをちゃんと貰えるようにしていたいと思いますが、こういうのは神様も相手にしてくれませんでしょうね。

編集後記

雑貨屋も97号になり、節目の100号に近づいてきました。Eメールでお送りしている方以外で、この雑貨屋をホームページ上でお読みになっている方もいると思います。一体どんな方がこの雑貨屋を読んでくれているのか気になります。読者の皆さんからのお便りをいただきたいなあと思っています。何でも結構ですから、雑貨屋にお便りいただけませんでしょうか。お待ちしています。

Zakkaya Weekly No.97

雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net