Zakkaya Weekly No.96

No.95 Ryo Onishi 3/16/98 バックナンバー  Homepage

雨がよく降るので、週末ゴルファーは気になりますね。コンペの幹事は祈るような気持ちで天気予報をみていることでしょう。またこの雨の影響であちらこちらの道路で穴があいてずいぶん痛んでしまいましたね。反対にこれまで地肌が目立っていた山が緑化し、景色が変わってきました。 (R.O)

わたしとオリンピック(2)オリンピック開催地“長野”からのレポート

前号からの続きをお送りします。 

(河合将介 skawai@wakao.com)

★「わたしとオリンピック(2)」 長野県諏訪市、稲葉幹佳

 前回ご紹介しましたように、わたしは何か役に立つことを・・・ と思いアメリカの子供たちと山ノ内小学校の子供たちの友好関係を結ぶためのボランテイア、お恥ずかしいのですが、通訳ボランテイアをかってでました。 学生時代、形ばかりの英文科・英語を忘れない程度に会社の英会話に通っていますので 役に立つこと=自分への挑戦・STEP UPと考えたのです。 アメリカ・日本の子供たちは、学校全体が南極の自然のことについて学習しているので、子供たちは一緒にアメリカ・日本の先生がそのことについて授業をし、いろんな行事・オリンピック観戦を通して友好を図る事が目的でした。

それなのに・・・・。甘かった!!いかに子供の英語が理解出来ないか、わたしのブロークン英語が通じないことか・・・。同年代であれば、なんとか共通の話題を見つけて表面上の会話をすることはできても、日本の子供とさえ話題を見つけるのに苦労する中、どう話したら理解してくれるか・興味を持ってくれるか、子供との会話の難しさと自分の至らなさを感じました。

’WHAT?’と問われるたび日本語で訳すと’何?’と言われる事がきつく感じるのはわたしだけでしょうか?それとも日本語って尊敬語・謙譲語等があり優しい言葉なんでしょうか???

文化交流の中で、’どんどやき’をしたときの事。どんどやきとは何のお祭りか?おやきとは何か?という質問に、一年の健康と幸せを願う祭り・小麦粉で焼いて中にピクルスと野菜を入れたもの。としか説明出来なかった自分が、本当に日本人かしら・・・?と恥ずかしく思いました。普段、ごく当たり前に身の回りにあることを受け入れていたわたしは、日本文化の意味を知らないまま、日本人のような顔をしていたことに気がつきました。今気がつかなければ、ずーと気がつかないでいるでしょうから、これから少しずつ日本人として最低の知識をつけていこうと思っています。ちなみに、わたしの友人は、お地蔵様の赤いよだれかけ?はどういう意味があるか聞かれたそうです。

宿泊先での出来事、ホテルに泊まった人たちは、夕食にでてきたそばをわたしに音を立てて食べるものと言われて今までのマナーをひっくり返されたようで驚いていました。そして、ホテルでの、何品もおかずにも。日本人はこんなに食べてどうして太らないのだろう?と聞かれましたが、わたしから見れば、夕食にあんなに大きなピザとジュースを食べてデザートにあまったるいアイスクリームを山ほど食べているのに比べれば、たいしたことないのになあ〜と思いました。(ちなみにこの夕食メニューはわたしのホームステイ先での出来事でした)その後わたしと同室の先生たちは、夕食後すぐ、クッキーをほうばっていました。

ある先生は、わたしにスノーモンキーの絵葉書を買いたい!!と言ってきました。いろんな状況からわたしは、スノーレッツだと勘違いして、彼らはふくろうで、もうどこへいっても売れきれだと話をしました。ところが、その先生は、買い物に行ってスノーモンキーの絵葉書を買ってきて、わたしに見せてくれました。それはなんと!!猿が温泉に入っている絵葉書で確かに回りには雪がありました。

アメリカCBSでは、オリンピック中継の間毎にこの愛らしい猿たちを放送していたとのこと、スノーレッツより、すっかりマスコットになっていたんですね〜。そうなんです、長野県はこんな自然に囲まれた県でした。

言葉を伝える事は、内容はもちろんのことその背景・歴史までも知っている事が必要で、英語の場合はそれプラス単語力が重要だと実感しました。海外に住んでいる方はこのような苦労をされているんですね・・・。改めて、尊敬です。

おしゃべりなわたしは、もう少しお伝えしたいことがあります。また来週わたしの独り言にお付き合い頂ければ幸いです。――以下、次号へ続く――

MIKA INABA

健康の方程式 「おいしい駅弁が食べたい!」

西尾誠一郎

イースターの休みを利用して、今年も日本に行ってきます。くもんの教室を見学するためと、以前ここで紹介した長野県の佐藤政二さんのもとで生体エネルギー理論を学ぶためです。生体エネルギーの方が4月23日から25日まででしたので、4月6日から28日まで3週間日本に滞在することになりました。こんなに長く行っていられるのも朝早くから夜遅くまで週7日働いてくれる妻、朋子のお陰です。

幸いにも、年3回ほど自主研を開いている、信頼するサンノゼのくもんの指導者、大塚先生ご夫妻と9日から15日、日本でごいっしょできることになり、子供の指導についてゆっくり話し合えるのも嬉しいことです。名古屋、東京、仙台と教室見学をする予定です。

昔から酒と旅が大好きだった私です。旅の途中で食べる駅弁は何よりの楽しみの一つでした。ところが先日ある友人に日本行きの話をすると、彼は気の毒そうな顔をして、私にこう忠告してくれました。

「西尾さん、駅弁は食べない方がいいですよ。私の友人が駅弁をつくるところでアルバイトをしていましてね、彼が言うにはO157以降、日本の駅弁は全部、最後の仕上げに防腐剤のスプレーをするそうです。コンビニの弁当も全部スプレーするそうです。私も昨年3ヶ月日本に行ってきましたが、弁当で一番苦労しました」

私は日本のO157対策を呪いたくなりました。それはO157に対する根本対策にならないばかりか、ますますO157のようなバクテリアをのさばらせる方法だからです。昨年この健康の方程式にO157について一度書きましたが、もう一度みなさんも考えて下さい。O157に対する保健所や自治体、学校の対策は「清潔、加熱、消毒、迅速」でした。しかしこれらは、小手先の対策で根本的な対策ではないのです。たとえば清潔について考えてみてください。清潔にすることは大切なことです。でも度の過ぎた清潔さはかえって私達を弱くしてしまうのです。私はその具体例として20数年前に受け持ったM君の話をしました。M君は成績は中くらいでおとなしいいい子でした。担任から見れば、こんな扱いやすい生徒はいませんでした。しかし私には若者らしい覇気のないのが、気になりました。もっと厳しく言うと表情が乏しく感動が見られないのです。お母さんにその話をすると大粒の涙をボロボロ流しながら次のように話してくれました。「Mは私の3番目の子供です。上の二人は幼い頃、相次いで病死しました。ですからMが生まれた時、私は半分気が狂ったようになってあらゆる物を殺菌消毒しました。Mはやさしく、いい子に育ちましたが、本当に無気力です、私が育て方を間違えたと思います。」

人間が撲滅できた病原性の細菌は天然痘だけだと言われています。M君の例を引くまでもなく、過剰な潔癖さは、確実に人間の免疫能力を弱めるのです。日本は世界で最も清潔な国の一つでしょうが、その分だけ日本人の免疫能力も低くなってきたと考えざるを得ません。その上世界一の薬の好きな国です。細菌は抗生物質によってたたかれ、何とか生き延びようとして、耐性をつけ、ついに抗生物質に打ち克つような病原菌が出現したのです。一方人間は何かにつけすぐ薬を飲み、抗生物質によって育てられた牛やニワトリの肉などを食べて、その副作用でも確実に免疫能力を弱めているのです。

96年の夏、O157で最も被害を被った堺市で、学校給食を食べて発病した児童は19%、つまり81%の子供達は同じ物を食べて発病しなかったのです。ですから本格的に原因を調査しなければならなかったのは、発病した子と発病しなかった子の違いはどこから生じたのか。発病した子の中でも死に至った子と回復した子の違いはどこから生じたかということです。そして私は1977年アメリカ上院栄養問題特別委員会レポート(いわゆるマクガバン報告)を思い出すのです。

ガン、心臓病、脳卒中などアメリカの6大死因となっている病気は、現代の間違った食生活が原因になって起こる“食源病”である。この間違った食生活を改めることでこれらの食生活を予防する以外に先進国民が健康になる方法はない。

現代医学は、薬や手術といったことだけに偏りすぎた栄養に盲目な片目の医学であった。栄養に盲目でない医学に作り変える必要がある。

O157問題もまさにこの線上にあると私は考えています。それにしても防腐剤のかからない駅弁が食べたいものです。

編集後記

3月11日、冬に逆戻りしたような寒さの日本から真夏のようなロスに帰ってきました。今度は娘といっしょに帰ってきたので、しばらく娘と二人暮らしです。そして4月からは家族四人バラバラに暮らすことになります。

諸橋さんから記事をもらっていたのですが手違いで今回は掲載できませんでした。次号に載せます。

Zakkaya Weekly No.96

雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net