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NO.966         Ryo Onishi              11/16/2014

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雑貨屋のひとり言

急に寒くなりました。先月訪れた時の蓼科や軽井沢での気温と同じくらいではないでしょうか?突如降って湧いたような解散の話、いったいどうなるのでしょうか?
≪先日の旅行のお話の続き≫
松本夫妻に会うまでの3日間は南夫妻と蓼科に宿泊し、そこを中心に動きました。3日目は午前中、安曇野で過ごしました。日本近代彫刻の扉を開いた碌山(荻原守衛)の作品と資料を保存・公開している碌山美術館を訪れ、萩原守衛と友人である高村光太郎などの作品を鑑賞しました。どこかで観たことのある作品もいくつかありました。こういう静かな時間を過ごすのもいいなあと思いました。そのあと約100年前に作られた「大王わさび農場」を訪れました。北アルプスからの湧き水を利用した、わさび田は広大で圧倒されました。S氏に紹介してもらった蕎麦で有名な「山の花」で少し遅い昼食をとりました。
大王わさび農場にて
碌山美術館 山頂展望台 右奥は南八ヶ岳

蕎麦を注文し待っている間、窓の外を見ていたら野生の数匹のサルが畑から作物をとって逃げていくところを目撃しました。めったに見れない光景です。東京出身の奥さんと大阪出身のご主人は鹿島槍ヶ岳が大好きで知り合い、結婚し安曇野にこの店を開いたそうです。鹿島槍ヶ岳が見えるところに住んでいるとのことです。私が鹿島槍ヶ岳がアルプスの中で一番美しいと言ったので奥さんと山の話で盛り上がりました。蕎麦も美味しいし、話も楽しい、良い天気のなかに野生のサルもいる・・とても良い時間でした。午後は蓼科に戻り北八ヶ岳ロープウェイに乗り標高2237mの地点に移動しました。夕方になってしまったので短い滞在時間でしたが昔登ったことがあるアルプスの山々を観て懐かしく思いました。≪R.O≫

 

“ことば”を楽しむ(その3)

 ――― 以下、前号よりの続き ――― 
 言葉(単語)には同じ読み方でも意味が違うものが、多くあります。日本語ではこのようなものを“同音語”とか“同訓意義”といいます。前記、井上ひさし氏によると、発音が同じで意味の違う言葉は特に日本語に多く見られる現象であり、その理由は、日本語のもとになる“音”はせいぜい140しかないからだそうです。〔50音(あ、い、う、え、お、・・)と濁音(が、ぎ、ぐ、げ、ご・・)、半濁音(ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ)、促音(もっぱら、さっき等の“っ”)、拗音(きゃ、きゅ、きょ、・・)等〕

 他方、中国語は約400 の“音”で出来ており、英語にいたっては3000とも 7000とも言われる“音”が存在するのだそうです。

 このように日本語は少ない“音”で多くの意味の言葉を表現しようとするので、どうしても“同音語”や“同訓意義”が多くならざるを得ない訳です。そこで日本語の場合、この問題を解決するため、威力を発揮するのが漢字による表現と言うことになります。

 “同音語”の事例で有名なものに「貴社の記者が汽車で帰社した」と言うのがありますが、これなどは漢字があるからその意味を理解出来ますが、「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした」では到底理解不能でしょう。“公園”、“公演”、“講演”、“口演”、“後援”、“香煙”、“高遠”などは、どれも読み方は“こうえん”ですが、「隣町の“公園”内の劇場で、○○一座の“公演”があるそうだ」と漢字を使えば意味は明瞭になります。

 “公園”や“公演”などは、意味がまったく違うので、まだ良いのですが、同じ発音で似た意味を持つ言葉も、日本語には沢山あります。
 私の手許にある漢和辞典(新字源:角川書店)にはこのような“同訓意義語”の説明ページがありますので、それを参考にしながら、同音異義の例として“あう”という言葉を取り上げてみます。

 私達は、誰か又は何かに“であう”場合、いろいろな“であい方”をしますが、漢字はその“であい方”によって、使い分けするようになっています。

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(1)【逢う】:この“逢う”は当事者どうしが“別々のほうから来て逢う”といった意味あいで使われるようです。恋人同士が公園で“あいびき”する場合、まさにこの“逢い引き”という漢字がふさわしいといえるでしょう。

(2)【会う】:ある人が、特定の人のそばに行き、一緒になる(えらくもってまわった言い方ですが)。または、ある場所に集まってあう。―― 面会する、会食をする場合は、こういう“会いかた”となりましょう。

(3)【遇う】:途中で、予期せずにあう。ひょっこりあう。そうなるとは到底思ってもいなかったのに偶然出くわす。―― 親しい彼女と銀座で待ち合わせ、恋人気分で銀座通りを手を繋いで歩いていたら、なんと向こうから我が女房がこちらへ向かって歩いてくるではないか。―― この場合、親しい彼女と待ち合わして“あう”のは“逢う”で、なんと向こうから我が女房にばったり“であってしまった”の方は“遇う”になる訳です。

(4)【遭う】:ばったり行きあう、めぐりあう、という場合に使いますが、災難のような予期せぬ被害にばったりであう場合などに使うことが多いようです。(そうなると、先ほどの“我が女房にばったり”などは、こちらの“遭う”のほうがふさわしいのかも・・)
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 似たような意味でも、漢字が微妙にその意味合いを分けて教えてくれるところが、日本語の良さといえるのではないでしょうか。――― 以下、次号へ続く ――
(以上、井上ひさし氏「ユーモアと言葉」講演録から一部引用しました)

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


下町でお化け煙突見て育ち

馬鹿やった昔苦笑の脛の傷

あの丘も今何丁目何番地

チクタクが消えてせわしい街になり

年金の元は取るぞと万歩計


( ニュースやぶにらみ )


「解散、総選挙」

もう師走です −永田町のせんせい

「急造マニフェスト」

捏造、改ざんはだめですよ −科学論文

「解散」

日本の国会ね −サンゴ密漁船


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

今週はお休みです。
 

 

茶子のスパイス研究

紅葉ドライブ(トウモロコシ街道)

先月の下旬、友人が日帰りの紅葉ドライブに誘ってくれた。春に訪れた尾瀬の景色が良かったので今度は秋に別のコースから尾瀬の景色を眺めてみようという事だった。前回は鳩山峠からのハイキングコースだったので今回は大清水から歩くコースに行ってみることにした。平日の休みがとれたと友人が誘ってくれたのが前日の夜だったので私たちは無計画にそのまま出かけて行った。
Autumn Leaves お茶と大根の漬物  

案の定、途中から天気は小雨から小雪に変わり急に山間は冷え込んでいった。大清水の駐車場に着くと車が殆ど無い。売店の人に聞くと昨日で山小屋も閉まり紅葉は終わりましたと聞かされた。それで今回はドライブだけにして群馬から日光に向けて紅葉を見にいく事にした。途中、クネクネ曲がる山道になると“トウモロコシ街道”という看板を見かけた。約5kmの街道沿いには40軒ほどのトウモロコシを焼いている店が点在している。炭火で焼いた香ばしい匂いに誘われて私達も立ち寄って食べてみる事にした。パタパタと団扇で仰ぎながら炭火で焼かれるトウモロコシを待っている間、土間のテーブルで
トウモロコシ街道 トウモロコシ街道店

はお茶がセルフサービスになっていて飲める。そのセルフサービスのお茶を飲んでいたらお店の人がお皿に大根のお漬物を山盛りにして出してくれた。塩で揉んで米酢に付けただけというシンプルな大根も美味しかった。ふと店の中を見ると立川談志のコメントとサインが飾られてあるのが目についた。“大根を食う事、間違いないよ“と書かれてある。彼もここに立ち寄って、この大根の漬物を食べたのだろうか…焼きあがったトウモロコシを食べた途端、子供の頃に縁日で食べたトウモロコシの味を思い出した。小粒ながら甘くモチモチしたトウモロコシはその頃の味と変わっていなかった。
この数年、トウモロコシの生産量が世界1のアメリカはトウモロコシが危ないと騒がれている。ナチュラルフーズの肉売り場では自然の草だけを食べさせて育った肉ですとわざわざ書いてある。少し前までは食肉としての動物が早く大きく育つようにホルモン剤を使用している事が話題になっていたが遺伝子操作されたトウモロコシも問題視されている。日本は、そのトウモロコシの輸入が9割だそうで家畜の餌やコーン油、コーンスターチ、コーンチップス、コーンシロップとあらゆる形や姿に変え私達の日常食べる食品に入ってきている。安全、安心で美味しい食べ物を手に入れる事が今は簡単な事ではないのだ。貴重なトウモロコシを食べながらそんな事を考えてしまった。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

Stolen Momentsは多くのアーティストが演奏している馴染みのあるスタンダード曲です。ご紹介するOliver Nelsonのアルバム"The Blues and the Abstract Truth"のStolen Momentsはこれまで聴いたアルバムのそれとはちょっと違います。Freddie HubbardトランペットとOliver Nelsonのサックスが前面に出て始まり、Eric Dolphyのフルートが加わり、前半は管楽器がメインで演奏されます。後半はBill Evansのピアノが前に出てきます。豪華な共演者で構成されていてとても聴きごたえがあります。
ちなみにこれまで聴いたStolen Momentsは下記のような構成です。
Joe Locke(Sailing)zw903:ピアノとビブラフォーン
Kenny Burell & Stan Gilbert(Concierto De Aranjuez):ピアノとギター
Manhattan Trinity(Charade):ピアノ
寺井尚子(Thinking of You)zw762:ピアノとバイオリン
Trio Supreme(A Time For Love):ピアノ
おなじ曲でも、全く違う曲のように聴こえるのが面白いと思います。ジャズってホント楽しいですね。

"The Blues and the Abstract Truth"  Oliver Nelson

01 Stolen Moments
02 Hoe Down
03 Cascades
04 Yearnin'
05 Butch and Butch
06 Teenie's Blues

1961年録音
Oliver Nelson (as,ts)
Eric Dolphy (as,fl)
Freddie Hubbard (tp)
George Barrow (bs)
Bill Evans (p)
Paul Chambers (b)
Roy Haynes (d)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

先日の旅行ではiPhoneのカメラを使用しました。専門的な写真を撮らないのであればスマホのカメラでも十分だと思います。携帯、スマホの普及で普通のデジカメの出番が減ってしまい、デジカメメーカーが苦戦しているようです。いつも思うことですが景色を背景にみんなで写真を撮るとき、周りに誰か

iPhoneを地面に置いてタイマーで撮った写真 近くの人に撮ってもらった写真

頼める人がいればいいのですが、そうでない場合は交代で撮るかセルフタイマーなどを使うことになり、ちょっと不便です。カメラをセットしてあわてて被写体に入ろうとするのでへんてこな写真になります。(これはこれで面白いのですが)そんなときに便利なのが自分撮り用ツールです。Bluetoothという無線で手元からカメラのシャッターが切れます。スタンドが不要で、ディスプレイで自分たちの映る姿も確認しながら撮れるのでとても便利です。旅行の直前にこのツールに気づいたので今回は購入できませんでしたが、これからも使う機会があるので購入しようと思っています。《R.O.》


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雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.966

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com