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NO.963         Ryo Onishi              10/26/2014

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雑貨屋のひとり言

世界を震撼させるニュースが報道されています。カナダのオタワで発生したイスラム国に関連したテロ事件と、ニューヨークで医師のエボラ出血熱感染が見つかったというニュースです。どちらも他人事ではありません。日本にも危機が迫っていると思います。

先々週の旅行のお話。旅行先での楽しみはなんと言っても地元の人との出会いと地元の美味しい食べ物をいただくことだと思います。旅行一日目、浜松駅から南さんの車に同乗させていただき、長野県飯田市に向かいました。そこで昼食をいただく予定だったからです。南さんの友人である飯田市にお住いの久保田氏のお薦めで「のんび荘」という蕎麦屋さんで十割蕎麦をいただきました。私は蕎麦はよくわからないので うまくコメントしにくいのですが、長野といえば蕎麦ですので食べました。美味しかったです。「のんび荘」は"男の隠れ家"2014年9月号に紹介されている有名な蕎麦屋です。久保田氏は「15分のにほん百名山」というテレビ番組にガイドとして出演されています。いっしょにいたかわいい女のお子さんは私たちの孫と同じくらいだったのでとてもほほえましく感じました。≪R.O≫

 

東 光 和 尚 の 毒 舌

 中年以上の人ならご存知だと思いますが、直木賞作家で、後に天台宗大僧正・中尊寺貫主まで務めた、今東光(こん・とうこう)という人がいました。彼は若い頃、川端康成、菊池寛などと共に若手作家として活躍していましたが、故あって出家、20年も筆を絶った後、再び小説を書き始め、文壇に復帰活躍し、小説「お吟さま」で第36回直木賞も受賞しました。(1956〔昭和31〕年度下期)

 彼は世間からは「毒舌和尚」、「喧嘩和尚」、「生臭坊主」などといわれたくらい言動はいつも常軌を逸し、常識離れした人でした。彼の毒舌は厳しく、ある時、日教組(教職員の労働組合)の大会に招かれて挨拶に立った彼は「テメエラのようなヤロウがいるから日本の教育がダメになるンだ!」と演説をした話は有名です。

 そんな毒舌のきつい人でしたが、その割には憎まれることも少なく、なぜか世間一般の人気もありました。それは彼自身が出家までして人間の極限に挑み、その上で権力におもねることなく、一貫した信念に基づいて歯切れ良く物事の本質を突いていたからでしょう。私も東京の下町に生まれ育ったせいか、こんな辛辣(しんらつ)な毒舌にある種の爽快さを感じ、東光和尚に「人間愛」すら感じたものでした。

 先日、日本のテレビ番組「知ってるつもり」のレンタル・ビデオを観ていたらこの今東光氏の毒舌振りを話題にしていました。
 だんだん少なくなったこの種の人間像を懐かしく思い、ビデオの画面から流れる彼の毒舌説法をメモしましたので、以下いくつかをご紹介します。
(これらのコメントは「週刊プレイボーイ誌」に連載された「人生相談・東光の極道辻説法」からの引用だそうです)

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(相談者)「親友はどのようにしたら出来ますか?」
(回 答)「そういうことを質問するテメエぐらいバカはいねえんだよ。なぜテメエがだよ、テメエ自身がいい友達になってやるっていう覚悟をしないんだよ。
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(相談者)「男の生き甲斐とはなんですか?」
(回 答)「男の生き甲斐ってもんはな、生きてて満足だっていうのが生き甲斐だよ。なにとぼけたこといってんだコノヤロウ」
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(相談者)「人間はなぜ人を好きになるんですか?」
(回 答)「じゃあ、なぜ嫌いになるんだい? オレなんかやっぱり人間好きだもんな。人間が好きだからこう文学も絵も書けるんで、嫌いだったら出来ないよ。しかし、人間には欠点がある。逆にこの欠点があるからこそ愛せるんだよ。欠点がなかったら神様や仏様みたいなもんで、これは彼岸の人だ」
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(相談者)「人生とは何ですか?」
(回 答)「いい言葉を教えてやろう。それは「遊戯三昧(ゆげざんまい)」という言葉だ。遊んで遊んで遊び尽くせば何かに突き当たって掴むものがある。何もやらない戯無よりも、たとえ失敗しても傷心の方がはるかに貴いものなんだ。空々寂々たる人生なんて糞食らえと思うべし」
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 こういう破天荒な人は最近は少なくなりました。確かに「テメエ」、「コノヤロウ」、「糞食らえ」とは少々穏やかではありません。でもこれらの説法には何か心に響くスキッとするものを私は感じます。

 かの瀬戸内寂聴さんが出家するにあたり、師と仰いだのも東光和尚でした。
 今東光大僧正は1977(昭和52)年9月、79才で没しています。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


子河童の大志は海に憧れる

あの時は夢いっぱいで上野着

ヨーイドン友ライバルと名を変える

風船の夢電線に引っかかり

従業員二人社長と言う名刺


( ニュースやぶにらみ )


「文化功労者にちばてつやさん」

おめでとうございます −あしたのジョー

「金の卵」

メッキの見極めが… −ドラフト会議

「北京マラソン」

マスクを配りたい −松島前法相


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(349)「2女性閣僚のW辞任劇」

「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」とは、安土桃山時代の大盗賊・石川五右衛門の辞世の句と言い伝えられているが、「世に政治家を志す者は尽きず、税金ドロボーの種もまた尽きまじ」が日本における国会議員・地方議員の実態だと言われても仕方がないくらい、その類の議員があまりにも多過ぎる。おまけに公職選挙法や政治資金規正法に違反してまで議員になりたがる(議員バッジにしがみつく)輩がいかに多いことか。何故、こうも“政治とカネ”の問題が繰り返されるのだろう・・・

内閣改造から2カ月も経たないうちに政治資金規正法違反、公職選挙法違反の“疑い”で
女性閣僚2人が同日W辞任するという異常事態(珍事)が起きた。前経産相・小渕優子の(政治資金規正法違反と見做される)“観劇会収支の巨額の食い違い”と公職選挙法違反の疑いが持たれる“有権者へのワイン配布”問題。もう1人、前法務相・松島みどりの“選挙区での自分の名前入りうちわ配布”(公職選挙法違反の疑い)による辞任だ。

ご承知のように小渕優子の父は、衆議院議員12期、総理府総務長官、沖縄開発庁長官、内閣官房長官、外務大臣、自民党幹事長、第84代内閣総理大臣を歴任した小渕恵三氏。父親の選挙・政治活動をつぶさに見て来たはずの(次女の)優子が、何故、政治家としての基本的な法をわきまえていなかったのか不思議でならない。“井の中の蛙、大海を知らず”だろう。辞任会見は実に神妙だった。“優子ファン”ならずとも、あの涙をこらえての“辞任挨拶“シーンに同情した視聴者(国民)も多かっただろう。だが「私自身、何がどうなっているのか、全く知らない」はお粗末。「私は何も知らない(秘書及び周辺の者がやった)」
は、ヤリ玉に挙げられた議員らの決まり文句、たとえそれが事実であっても実に見苦しく、聞き苦しい。更に「第三者による客観的な調査を行なう」と述べたこともおかしな話だ。自分や自分が抱えている会計責任者では、政治資金をコントロール出来ない、と白状しているようなもの。己れの政治団体の管理(統率)が出来ない人物に国家の大役(経済産業相という重責)を果たす資質があるとは思えない。所詮は安倍内閣の”人気取り(お飾り)大臣“に過ぎなかった、という印象が強い。

一方、松島みどりは(以前から)“ルールを守らない議員”との悪評があった。「東京23区内在住の議員は議員宿舎に住めない」という規則があり、松島自身「議員宿舎なんか不要」と言っていたはずなのに、大臣に就任した途端「大臣を務めるには自宅(墨田区)からは遠過ぎる」と言って、さっさと議員宿舎に引っ越し、土日だけ自宅に帰るという“自宅別荘化”が問題になっていた。更に、参院本会議場へ入る時は「ストールを巻いての入場は禁止」の規則があるのに「あれはストールではなくスカーフだ。ファッションの1部だ」とうそぶいた。そして、辞任に追い込まれた決定的な“疑い”は公職選挙法違反と見做される(選挙区での)“自分の名前入りのうちわの配布”問題。それとて「うちわの形をした“討議資料”であり、有価物ではない」と詭弁を吐いた。おまけに野党の追及を“雑音”呼ばわりした。常日頃、国会における野党の“低次元の重箱の隅のゴミ漁り”に対し「無為、不毛な質問で貴重なカネ(税金)と時間を費やすな」と腹立たしく思っている翁でさえ、あの“雑音発言”は耳を疑った。「この女、何という傲慢・無礼な奴だろう。(野党の)いかなる愚問にも真摯なふりをして答弁するのが閣僚の器量というものだ。ましてや、この時の質問は(松島の)公職選挙法違反容疑の追求だ。それを“雑音”と片づけるのは、彼女の本質的な傲慢さ(上から目線)、詭弁論者であることの証左であろう。さすがに“雑音発言”については謝罪したが、辞任会見時でも(薄笑いしながら)「私は公選法違反とは思っていない」と言い放ち、最後まで“傲慢ぶり”を演じた。この問題が浮上した時は、翁も「大臣の名前やイラスト入りのうちわなんか貰っても(持っているだけでも)恥ずかしくって使えない。有価物どころか廃棄物だ」と思っていたのだが、法的には“違法臭い”とのこと。ともあれ、疑いを持たれること自体“法の番人”のポストには不適任な人物と言わざるをえない。

安倍政権にとっては、実にタイミングの悪い2女性閣僚のW辞任劇だ。4月の消費税率8%への引き上げ後、物価上昇に賃金アップが追い付かず家計を締めつけ、個人消費は冷え込むなどでアベノミクスに翳りが出て来ている矢先の“2閣僚交代”は、安倍政権の重要政策の1つ「女性の活躍」を根っこから崩壊させた。安倍自身も「任命責任は私にある」として国民に詫びた。詫びただけでは済まないだろうし、今後の政権運営に大きな支障をきたす事態が生じよう。そこで安倍は(当然のことながら)政権への打撃を一時的なものにとどめ「行政・政治に遅滞があってはならない」として後任人事を急いだ。結果、経産相に宮沢洋一(第78代内閣総理大臣・宮沢喜一の甥、現外務大臣・岸田文雄の従兄弟、参議院・広島)、法務相に上川陽子(第1次安倍内閣、福田内閣で少子化対策・男女共同参画の特命担当大臣、衆議院、静岡)を起用した。

後任は決まったが、果たして政権は一時的打撃で収まるかどうか。早速、宮沢新経産相が揺さぶられているし他の閣僚数人も攻撃対象に。安倍政権支持率も低下している。民主党の川端国対委員長は「内閣チェックは野党の責任」と言い、徹底抗戦の構え。しかし日本は今、経済再興、東日本大震災の復興加速、安全保障の徹底、原発再稼働問題、地方創生などの重要課題が山積している。北朝鮮の拉致問題、中韓の外交問題もある。TPPもこれからが勝負時。安倍内閣の更なる緊張感(危機感)を持った政権運営と、野党の大局的国家観が望まれる。野党は「内閣チェック」を党利党略に使い、いつまでも“ゴミ漁り茶番劇”を繰り返して国会機能を麻痺させるようでは、とうてい国民の支持は得られまい。(与野党とも)国家国民の為の建設的な国会議論を国民は強く期待していることを忘れるな・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

神嘗祭 2日目

伊勢市2日目は、いよいよ外宮から内宮へのお参りの日。なるべく人がいない朝のお参りに参加しようとバスの時刻を調べてみたら早朝のバスは7時過ぎからしか無いようで、やっぱり朝の散歩がてら内宮まで歩いて行く事にした。ホテルの人に内宮への道を聞いてみたら“かなり遠いですよ”と言われた。“それでも1時間も歩けば着くでしょう?”と聞くとびっくりしたような顔をしていた。6時には内宮にたどり着きたかったので早朝5時にホテルを出発した。外はまだ暗く月が真上で煌々と輝いていた。伊勢市駅から近鉄宇治山田駅の前を通り猿田彦神社の前を通り伊勢神宮の入り口の宇治橋にたどり着いた頃はあたりが明るくなっていた。宇治橋を渡り五十鈴川御手洗場でお浄めして正宮に向かった。まだ人気のない庭園には玉砂利を踏む数人の足音と鳥の朝のさえずりしか聞こえてこない。やっぱり聖地には早朝のお参りが静かで気持ちがいいものだ。
神話の館 五十鈴川 御手洗場 正宮での朝日
宇治橋 奉納祭り 奉納祭り

一通りお参りが終わってまた来た時と同じ宇治橋を渡って神宮を出ると、その前に何やら数十種類の旗が立っているのが見えた。その旗の中で“おたふく”の会社の旗が見えたので会社の社員旅行で来ているのかと思ったらどうも伊勢神宮の神様に捧げる奉納品を持って入る準備をしていた。LAではお世話になったお客様だったので近くに言って挨拶をするとその人が偶然LAの担当の方だった。まさか、そこでLAのお客様だった会社と遭遇するとは思わなかった。何でもこの伊勢神宮の神様に奉納される食は選ばれた会社だそうで誰でもが奉納出来るわけでは無いらしい。おたふくさんはお好み焼きソースで有名だけれど実はお酢も抜群に美味しいのだ。以前、デーツ(ヤシの実)の酢を頂いてからお酢の美味しさと、お酢の世界の深さに目を開かされた。お醤油もお味噌も世界中だいぶ浸透したと思うけれど日本のお酢の活躍はこれからだと思う。おたふくさんの商品をカメラに納めさせていただいた後は神宮の横から続くおはらい町をぶらぶら歩いてみる事にした。
このおはらい町は江戸時代の町並みを再現した町でお土産や食べ物屋さんがズラリと並ぶ趣のある町だ。お参りの後はどこかで朝食を食べようと思っていたら流石に店はまだ閉まっていて人影もまばらだった。仕方なくランチの下見がてら戸の閉まっている店を見ながら歩いていると早朝から開店中の赤福の店を見つけた。そこに入って暖かいほうじ茶とお伊勢参りには付き物の有名な赤福を食べた。赤福の店の少し先を歩くともう一軒、揚げたてのカキフライの店が開いているのを見つけた。早速、朝から揚げたてアツアツのカキフライを食べた。おはらい町の真ん中あたりから横に入ると、もう一つの見どころ、おかげ横丁がはじまる。この一角もお土産屋や食べ物屋がズラリと並んでいる。ここでも松
奉納船渡し 奉納祭り おかげ横丁
おはらい町 カキフライ コロッケ松坂牛

坂牛入りの人気コロッケを食べてみた。ちょこちょこつまみ食いをしているとたちまちお腹が一杯になるので計画性を持って食べないと予定していたランチが食べられなくなる。残念ながら友人から進められていた、てこね寿司などはすでに諦めなければならなかった。 このおかげ横丁のもう一つの見所は“神話の館”という所だ。ここでは立体展示と映像で体験する日本神話の世界を見る事が出来る。何となく昔日本の神話は聞いた事があるような程度の記憶だったので改めて見てみることにした。
お昼頃にもなると静かだったおはらい町もおかげ横丁も人で一杯になってきた。そろそろ帰ろうと伊勢市駅行のバス停に向かって歩いていると橋の上から川沿いにたくさん人が集まっているのが見えた。聞くとその年に収穫された初穂をお木曳車にのせて両宮へ奉納する行事があるそうで、これから川の中を初穂を担いで伊勢神宮の内宮まで運ぶのだと言う。これもなかなか遭遇出来ない珍しいお祭りなので見てみることにした。若者の元気な掛け声とほら貝の音が響き渡る中で初穂が内宮の入り口、宇治橋の川の方へゆっくりと運ばれていくのを見て不思議な感覚を覚えた。日本は今も神話が生きている珍しい国なのかもしれない。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

このコーナーでジャズアルバムを紹介し始めてたのが8年以上前で、アルバムは430以上になります。すでに紹介したアルバムとまだ紹介していないアルバムから自分なりにベストアルバム100を選んでみようと思い始めているところです。そうすることでまたジャズを聴く楽しみが増えます。中にはもう紹介していると思っていたのに未だだったアルバムがあります。今週のアルバムはJohn Hicks Trioの"Is That So?"です。
John Hicksのアルバムはこれ一枚しか聴いていないのでよくわかりませんが、さわやかな印象のピアノジャズでとても聴きやすいアルバムです。
John Hicksは1941年生まれ2006年に64歳で亡くなっています。
"Is That So?" John Hicks Trio

01-Is That So?
02-Autumn Leaves
03-How Insensitive
04-April Eyes
05-Yesterdays
06-Emily
07-I'll Remember April
08-Never Let Me Go
09-Softly, As In A Morning Sunrise
10-Sonnymoon For Two

John Hicks (piano) Ray Drummond (bass) Idris Muhammad (drums)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

1か月くらい前に突然、印刷中にエラーメッセージがでてインクジェットプリンターが動かなくなりました。そんなに使わないプリンターでもないと不便なものです。仕方がないので新しいのを購入しようと考えていました。購入前にもう一度確認のためにそのプリンターの電源を入れたら動き出しました。電気的な故障のようだったので長期間コンセントを抜いていたことでうまくリセットされたのではないかと勝手に思っています。ちゃんとプリントできたのでとてもうれしくなっている単純な私です。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.963

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com