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NO.959           Ryo Onishi              9/28/2014

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雑貨屋のひとり言

御嶽山は昭和54年に噴火が起こったことを覚えていますが、もうずいぶん前のことなので忘れていたころの噴火となりました。やはり日本は火山国だと思い知らされます。自然災害は忘れたころにやって来ます。だからといってずーっと気にしていられませんが。
ヨガ教室は相変わらず人気があります。ヨガの講師からいろんなことを学べます。でも人気のある講師は一定期間たつとどこかに行ってしまいます。今日も日曜日のヨガクラスが最後の講師がいました。ワイフと二人、楽しみにしていたのに残念です。新しい講師に期待します。≪R.O≫

 

秋・冬への備え

南カリフォルニアでは一般に夏というと、独立記念日から始まり、レイバー・デイで終わるとされています。今年も9月1日、レイバー・デイが過ぎ、学校も新学年に入りました。

暦の上では立秋を過ぎて、すでに数週間になりますが、ロサンゼルス周辺は先週くらいまで日中の気温が30℃台半ばを超えた日もあり、厳しい残暑の日々でした。しかし、ここ数日、急に朝晩の涼しさに秋を感じ始めました。中秋の名月(9月8日)の頃から見上げる空がこころなしか高く感じるような気がし、ようやく「秋立つ」が実感となってきたようです。

センチメンタルとはあまり縁のない私ですが、秋という響きからは、旅行、運動、読書、食欲など、前向きな行動が連想されます。ところが、今年も私は健康と体力の問題に阻まれ、これら前向き行動はお預けでした。

さらにこのところ、エボラ出血熱の世界的蔓延のおそれや、日本におけるデング熱感染者の発見があり、すでに暑い夏のうちから広まりつゝあるこのウイルスが、これからもまだ猛威をふるうおそれがあるのだそうです。オバマ大統領も西アフリカで拡大するエボラ出血熱の封じ込めに向け、米軍関係者を動員する方針を明らかにしています。

私は5年前、日本へ行った際、新型インフルエンザの世界的大流行があり、成田空港で機内検疫を受けたり、日本滞在中はホテルまで追跡調査された経験がありましたが、それでも当時は残念ながら日本中にこのウイルスは蔓延してしまいました。空港の水際検疫による努力も無駄になるほどの脅威のインフルエンザだったわけです。

二十世紀初頭、世界的に流行したスペイン風邪では感染者が数億人、死者は数千万人といわれています。百年前と現在では医学は大きく進歩しているとはいえ、逆に交通手段が進み、交流の機会が多い今では感染は容易であり、決して楽観は許されません。今のところエボラ出血熱は日本では感染者はいないようですが油断は禁物です。またデング熱は毒性が弱いようでも流行が心配です。この季節は「旅行、運動、読書、食欲の秋」だけでなく「マスク、手洗い、うがいの秋」という項目も加えなければならないようです。 

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


大口がしぼむ財布が空らしい

セールスの口はデメリットを言わぬ

リハーサル通りお詫びが言えている

この恩は忘れませんをもう忘れ

手違いを想定外と言い換える


( ニュースやぶにらみ )


「祝 優勝」

夫―ジャイアンツファンです

妻―バーゲンズファンです

「難攻不落」

逸の城 −大関陣

「2兆5千億円調達」

開けカブ −アリババ


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(345)「高齢者の運転事故」

翁の長年のゴルフ仲間の1人・I君(70歳代)が、先日、車の追突事故を起こした。彼は(翁が住む)品川・西五反田から車で約30分の横浜市港北区日吉に住んでおり、その日の朝、奥さんを乗せて翁のマンションへ来る途中だった。“もう、そろそろ来る時刻だな”と心待ちしているところへ突然、I君の奥さんから翁の携帯へ電話。「主人が中原街道と環7の交差点付近で追突事故を起こしました」。事故現場は我が家から5,6分の所、「直ぐ行くよ」――2台の事故車は街道の左側に寄せられ、すでに2人の警官による“検分”は終えていた。事故の原因を訊いたら「赤信号で止まっていたが、青信号に変わったので当然、前の車が発進する“だろう”と思ってアクセルを踏んだら前の車が何故か発進しなかった、そして軽く追突した」。「軽く追突」と言うが、I君の車のボンネットの1部、及び前方バンパー(衝撃や振動を和らげる、ボディを囲っている緩衝装置)と、相手の車の後部ボディとバンパーの追突傷(跡)はかなり目立つ。我が国の道路交通法では、追突した運転者が100%悪い。だが幸いにも相手(I君と同年配70歳代とおぼしき男性)が「私も、ちょっとモタついたので・・・」と穏やかに対応してくれたので示談で円満に解決した。

警察庁の調べによると(人身事故を含む)車の事故でもっとも多いのが『追突』である。その原因は「景色や物体に気を取られて(脇見して)、交差点などで停止中の前車に追突」「踏切の先の青信号に注意を奪われ、踏切の手前で一時停止している前車に追突」「トンネル内で前車の急停車に気付くのが遅れて追突」などである。つまり“脇見運転”“車間距離不足”(どちらも『前方不注意』に含まれる)が原因の80%を占め、それらの事故の半数以上が65歳以上の高齢者だ。更に(死傷事故に直結しかねない)高齢者の運転事故には『アクセルとブレーキの踏み間違い事故』と『高速道路の逆走事故』がある。この『逆走事故』は年間1000件を超しているとのこと。高速道路のインターチェンジやサービスエリアなどでの進行方向錯覚(誤進)が主な原因である。

だいぶ以前の『龍翁余話』に「“かも知れない運転”(慎重)と“だろう運転”(油断)」を書いたことがある。これは、高齢者に限ったことではなく、車を運転する全てのドライバーに言えることだが、運転者は運転している間「危険“かも知れない”」と思ったら脇見などしないで注意するし運転も慎重になる。逆に、「多分、大丈夫“だろう”」と思ったら、そこには“油断”が生じる。例えば「前車は、もしかして止まる(急停車する)“かも知れない”」と思ったら、適度の車間距離を保ち、運転への集中力(注意力)は高まり、脇見運転などしないで慎重運転をする。反対に「前車は多分、急停車することはない“だろう”」と思ったら、運転への集中度(注意度)は薄れ、頭の中は“運転以外の雑念“に覆われ、危険運転状態に陥る。その危険状態をも意識することがなくなる。これを『漫然運転』(内在的前方不注意)と呼ぶ。つまり、心理的・生理的な要因で前方への注意が散漫になり、危険の発見が出来なかったり遅れたりする。居眠り、ぼんやり、脇見、考え事をしながらの運転がそれである。故に警察庁や交通安全協会は“かも知れない運転”を強く呼びかけている。「あの道角(または路地)から自転車や子どもが飛び出して来る“かも知れない”」「(交差点で)歩行者信号は赤だが、信号を無視して走って横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる“かも知れない”」「(一般道で)青信号になったが、前車の運転者が瞬間的居眠りなど、何らかの理由で青信号に気付かず発進しない“かも知れない”」(I君の追突事故が、このケースに該当する)「高速道路、一般道に限らず(何かの理由で)前方の(単数、複数)車輌が急停車する“かも知れない”し、前車が急に左折または右折する“かも知れない”」要するに、前方車両にいかなる事態が発生しても直ぐに危険が避けられる程度の「車間距離を保つ」、「スピードオーバーに気を付ける」ことが肝要である、と言うことだ。翁も当然、“かも知れない運転”を心掛けているのだが、それでも時には(漫然運転に近い状態で運転している時は)ヒヤッとすることがあるから“気の緩み”は実に怖い。人は、年齢を重ねるごとに危険情報をキャッチするスピードが落ちる。危険情報をキャッチして、それに対処する反射(反応)動作も鈍る。

翁は、歳を重ねる毎に運転の楽しさと怖さが(より)分かるようになった。現に、自分の反射神経の衰えを自覚させられる場面も少なくないから、一寸の油断も禁物。だから(矛盾するようだが)ドライブを楽しみながら、運転は“臆病運転”を心掛けている。自動車事故ごときで(せっかく長く生きさせて貰っている)人生を台無しにするような愚行は起こしたくないし、他人をも傷つけたくないから・・・ついでに言うが、普段は威張っているくせに、ことゴルフになると(自分でも不思議に思うくらい)謙虚になる。歳をとる毎に飛距離は落ち、視力も弱ってグリーンの傾斜や芝目が読めなくなる。パット数が増えればスコアも悪くなる。しかし何とかゴルフが楽しめるくらいの技術は保っておきたい。だから上級者のアドバイス(“ワンポイント・ヒント”)は無駄にしないで素直に聴き入れる。もう間もなく車もゴルフも諦めなければならない年齢になっているのに、まだ「命が惜しい」だの「ゴルフの腕前を上げたい」だのと言っている(考えている)のだから、翁のこの世(此岸)への未練は、あの世(彼岸)まで続きそうだ。

どうせ未練がましく生きるなら、車好きの翁、せめて車に滅ぼされるようなことがあってはならないと(I君の追突事故後に)改めて“臆病運転”を肝に銘じている次第。長い間の運転経験を過大評価せず、視力・聴力の低下、判断力、操作技術力の低下を踏まえ“安全運転”に努めたい、と言いながら、現実には高齢者運転の車につける“高齢運転者マーク(翁はこれを”枯葉マーク“と呼ぶ)は貼らないし、高速道路では時速120〜130kmでルンルンに走るなど、まだまだ、自分のどこかに“高齢者であることの自覚”が足りない部分があり、それを戒めようとしない横着さがある。その横着さが命取りにならなければいいが、と懸念することも・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

サンペドロナイトクルーズ

ここ数年サンペドロのハイキンググループで夏の恒例イベントになったナイトクルーズがある。ボートの持ち主は今年84歳を迎えたイタリア移民のLさん。自分の誕生日パーティーとして毎年ハイキンググループの人を全員招待してくれるようになったのだ。イタリア人気質そのもので楽しい事やお祭り事が大好きなのだ。ワインやチーズと一緒に今回も彼の自慢の手作りロッキーロードチョコレートが振る舞われた。昨年と同様にスタートはLさんの大好きなサルサ音楽で陽気に踊りながらボートを運転する。
 

今年は庭先に咲いていたバラの花と日本製のタオルをあげたら、とても喜んでくれていつか、貴方のお母さんが米国を訪れることがあったらお母さんの為に船を出してクルーズをしてあげると言ってくれた。これは本当だから約束するよ。と何度も言ってくれた。
Lさんのボートが置いてあるヨットハーバーまではハイキングの集合場所から歩いて45分それから船で湾を一回りするので帰りはいつもより少し遅くなる。それでナイトクルーズの日だけは、帰りは歩かな

くていいように事前に何台か車を先に港の近くの駐車場に停めて乗合で集合場所まで帰るのだ。皆、ワインが好きでも酔っぱらうほど飲む人は誰もいない。誰もが節度をわきまえているのがいい。ほんの少しだけ飲んだワインは船の上で夜風に吹かれているうちに跡形もなく蒸発していくような感じだった。
それにしても、Lさんにとっては、あっという間に時が流れたのだろうと思う。Lさんが移民としてイタリアから家族とこのサンペドロ地区に移り住んでからすでに78年の時が流れている。その間に日本と米国は戦争がありその後、戦争に敗れた日本は苦しみながら赤貧の中で立ち上がってきた。それとは相対的に米国は戦争の勝利に誰もかれもが浮かれさぞかし豊かな生活を享受出来たのだろう。1950年代、60年代のアメリカはそんな明るい楽しい時代だったのかもしれない。ナイトクルーズではその頃に流行ったポップス、日本でもブームになったフィフティーズの曲に変わっていた。その音楽に合わせて皆リズムをとったりダンスをしたり口ずさんだり楽しそうにはしゃいでいた。まさに彼らの青春時代に流行った曲なのだろう。誰もが若かった頃にタイムスリップしていたようだ。そんな様子を見ているうちに、いつの間にかその賑やかな音楽や人のざわめきが遠のいていった。米国の繁栄の下でひたすら働いてきた日本人の姿がふっと浮かんだりして昭和の時代を支えてきた人たちへの敬意の気持ちと不公平だな〜という気持ちが入り混じって何だか複雑な気持ちになってしまった。そして今後この
アメリカという国はどこに向かって航海していくのだろうか…そんな事をぼんやり考えながら船はサンペドロの港に着いた。そして月に見送られて私達も家路に急いだ。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

最近はトランペットのジャズがお気に入りです。Miles DavisやFreddie Hubbard、Ryan Kisor、Blue Micthellのアルバムをデータベースに加え毎日聴いています。これまでにもトランペットのジャズは紹介してきましたが、ピアノやサックスに比べればとても少ない数です。ということで今週もトランペットのアルバムにします。Ryan Kisorの"One Finger Snap Incredible Ryan"です。管楽器がトランペットだけのワンホーンカルテットになっています。それだけにRyan Kisorの素晴らしさがよく表れています。軽快で迫力あるジャズが楽しめます。

"One Finger Snap Incredible Ryan"   Ryan Kisor 

01 Horror Show
02 Blues for Worm
03 Tin Tin Deo
04 One Finger Snap
05 My Ideal
06 Buffalo
07 Milestones
08 Walk In The Park

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

9月も終わりに近づいています。次号の発行は10月です。日中は暑くてまだ夏の格好でも過ごせますが、さすがに朝夕は涼しいので油断すると風邪を引くので注意しましょう。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.959

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com