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NO.954           Ryo Onishi              8/24/2014

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雑貨屋のひとり言

これまでにこれほど頻繁に大雨被害のニュースが続いた年があったのでしょうか?もう異常を通り越しています。20日に発生した広島の土石流災害で住宅や自動車が無残に破壊され押し流された光景がテレビに映し出されるたびに、集中豪雨の恐ろしさを思い知らされます。多くの方が犠牲になってしまいました。とてもショッキングな災害です。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。そして行方不明になっている方の一刻も早い発見と救出を期待します。国土の約73パーセントが山である日本には広島と同じような地質と地形のところに住宅が立ち並び、今も山を削って住宅地が造られています。そのような地域では局地的な集中豪雨によって土砂災害が発生する危険性のあることを今回の大規模災害で、改めて認識させられました。自然とうまく付き合いながら生活し防災を進めていくには日本人全員が他人事だと思わないことが肝要だと思います。≪R.O≫

 

 ことわざの逃げ道

世の中には諺(ことわざ)、格言の類が大好きな人がいます。何かというと、すぐ諺や格言を持ち出し、さも自分は知識と教養の高い文化人だといわんばかりに自慢し、一人で悦に入っていたりします。

「女なんてね、移り気ですぐ考えが変るもんさ。『女心と秋の空』というじゃあないか」 ・・・。ところがもう一つ『男心と秋の空』というのもちゃんと用意されているんですよね。

また、「君ね、何かする時はひとつのことに集中しなければ駄目なんだよ。『 虻(あぶ)蜂とらず』とか『二兎を追うものは一兎をも得ず』という諺を君は知らないのかね」 なんておっしゃいますが、他方、『下手な鉄砲も数撃ちゃああたる』というのもある訳です。

私達の暮らす社会はそれ程単純ではないので、ひとつのことも見方を変えれば反対になるものも多く、諺・格言も正反対のものがちゃんと用意されていて逃げ道を作っているのでしょう。

森羅万象すべては一方的な側面だけのものはありません。それこそ『泥棒にも三分の理あり』ではないでしょうか。(他方、『真理は一つ』なんて格言はなかったっけ?)。やはりどんな物事でも柔軟な対処をすべきで、狭い自分の枠にだけ固執すると視野までが狭くなり本来の姿を見失うはめにもなりかねません。

実は私も諺・格言は好きで何かというとすぐ格好付けて使いたがるほうです。ということは、私も本当はありもしない「知識と教養の高さ」を自慢したがる所謂 「固執型自称文化人」であり、あらためて我と我が身の至らなさに気付いている次第です。

諺・格言とは“一側面の真理”を述べているだけで、別の側面も意識しないと本当の真理を見落とすものだと理解しながら今後は使おうと反省しているところです。

いま思い付くまま、相対する諺・格言を列挙してみるとこんなのがあります。(多少無理なこじつけもありますが・・)

 *********************
★立つ鳥、後を濁さず ⇔ 旅の恥はかき捨て。
★渡る世間に鬼はいない ⇔ 他人を見たら泥棒と思え。
★君子危うきに近寄らず ⇔ 虎穴に入らずんば虎児を得ず。
★終わり良ければすべて良し ⇔ はじめが肝心。
★嘘(うそ)も方便 ⇔ 嘘つきは泥棒の始まり。
★出る杭は打たれる ⇔ 出ない杭は腐る。
★思い立ったが吉日 ⇔ 急(せ)いては事を仕損じる/ 待てば海路の日和あり / 慌てる乞食は貰いが少ない。
★早起きは三文の得 ⇔ 果報は寝て待て。
★貧乏暇なし ⇔ 稼ぐに追いつく貧乏なし。
★下手の横好き ⇔ 好きこそものの上手。
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「諺・格言には裏がある」 ―― これは私が今、思い付きで作ったものです。―― 尤も、この諺・格言自体にも またその“裏の逃げ道”があることになるのでしょう。
(注)@、諺(ことわざ):生活の中から生まれ、むかしからつたわっている、なるほどと思わせるみじかいことば。【国語辞典、第二版、三省堂】
A、格言(かくげん):深い経験を踏まえ、簡潔に表現したいましめの言葉。金言。【広辞苑、第二版、岩波書店】

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

漢字変換さて悠々か憂々か

ペアルック妻のセンスが恥ずかしい

整骨院今日もおんなじ顔に会い

人の字を支える方も歳をとり

快適という天国でする欠伸


( ニュースやぶにらみ )

「微妙な関係」
母―彼氏とはどうなってんだい
娘ー安倍 石破ね

「処暑」
暑暑です ―最近の曆

「田舎への定住希望急増」
♪おら東京さ出るさ ―吉幾三村


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(340)「粉瘤という名の皮膚腫瘍」

翁は若い頃(30歳代の初め)、胃潰瘍による胃からの出血で、深夜に大吐血、救急車で東京警察病院(当時は千代田区富士見)に搬送され、内科療法で40日間、入院したことがあるが、それ以外は大病に罹ったことは一度もなく“元気印”を自慢していた。しかし、加齢に伴う肉体の衰え(老化現象)はいかんともし難く、今世紀に入ってからの14年間、2つの癌を含む5つの病気の手術を経験した。2つの癌手術で学んだこと(痛感したこと)は、常識的ではあるが、やはり“早期発見・早期治療”の大切さである。なのに、翁の生来の悪癖(元気を過信して病気を甘く見ること、億劫がり)が災いして、悔しいかな、この秋、6つ目の手術をしなければならない羽目に陥っているのだ。その6つ目の手術とは――

翁、7年前に突然、左首に5ミリほどの瘤状の吹き出物が出来ていることに気付いた。まさか(こんな歳で)ニキビでもあるまいし、単なる脂肪のかたまりだろう、くらいに甘く考えていた。ところが、たまたま山形県米沢市へ旅をした際、翁の親友で名医と評されている米沢市のY先生から「龍翁さんの首の出来物は“粉瘤”(ふんりゅう=アテローム)と呼ばれるもので、皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来、皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまって出来る腫瘍の総称です。腫瘍と言っても良性ですから、それほど心配することはありませんが、放置しておくとだんだん大きくなって、ドロドロした悪臭を放つ物質が出てくることもあります。ごく稀ですが、文献上、アテロームが癌化したという報告もありますので(長い間、同じ大きさで経過していたものが)急に大きくなった時などは警戒しなければなりません。なるべき早期に処置をした方がいいので、専門医に診て貰いましょう」とのご忠告をいただいていた。実は、このY先生こそ(2009年の初夏)翁の癌を最初に見つけて下さった“恩人”であり“早期発見・早期治療”の重要性をご教示下さった、いわば翁の“影の主治医”なのである。

Y先生から「早期の処置を」とのご忠告をいただいていたのに、その後の翁の“癌との闘い”が長引き、“粉瘤”のことをおろそかにしてしまった。2009年初夏、Y先生に(最初の)癌を発見していただいた後、直ぐに(Y先生のご紹介で)慶応義塾大学病院(東京・信濃町)に入院、幸運にもベテラン・ドクター(K先生)と出会い、7月に1週間の検査入院、8月に手術(3週間入院)、勿論、手術は大成功に終わったが、まだ週間・月間(外来)検診が続いている中、2010年1月に2回目の(別の)癌が発症、米沢市のY先生と相談の上、再び慶応義塾大学病院へ緊急入院(10日間)、同じK先生による手術で、術後8週間に亘り辛い治療が施された。それやこれやで明け暮れていたものだから、首の瘤のことは忘れがち、と言うか、しばらくは、瘤はあまり大きくならなかったし痛くも痒くもなかったので気にもしなくなった。2012年頃までは、多分、縦1センチ、横1.5センチくらいだったと記憶する。久しぶりに会う知人から「龍翁さんの首のオデキは何ですか?」と訊ねられても「これは“粉瘤”と言って、コナのコブと書く脂肪のかたまりだよ」本当は脂肪のかたまりではないのだが、その方が分かり易いので、そう答えていた。

ところが、恐ろしいことに、前述のY先生のご忠告通りの現象が現れ出した。昨年(2013年)の秋頃から目に見えて大きく膨れ上がり(縦3センチ、横4センチ)、今年の7月には遂に(瘤のどこかに穴が開いて)ドロドロした悪臭を放つ液状の物質が出て来て翁を閉口させた。近所の皮膚科医院に飛び込んだら「町医者の手に負えるレベルは超えています」と、あっさり断られ、結局また、慶応義塾大学病院(皮膚科)にお願いすることにした。初診のドクター曰く「よくもまあ、ここまで大きく育てましたね」――即刻、腫れの天辺にメスを入れて膿を絞り出し“ユーパスタコーワ軟膏”を塗って、“ロイコメド・パッド”(救急絆創膏)を貼り付け、取り敢えずの応急処置をして貰った。以後、週に1回(3週続けて)外来治療、外来以外の日は自分で(傷口をよく消毒して)軟膏を塗り、絆創膏を貼った。1か月を経過して傷口は塞がり、もう、軟膏も絆創膏も必要なし、普通に首を洗えるようになった。そして何よりも安心したのは“癌化”を避けられたことだ。傷跡はあるが、すでに膨らみはないので、もう、このままでいいように思うのだが、先日の外来の時、担当医に「順調に回復しています。10月に本手術をします。2,3日入院して貰います」と告げられた。つまり、(前述の)6つ目の手術が、それである。

元来、気取り屋の翁が自分の病気のことを告白することに、いささか躊躇もあったが、実は、翁の周辺に、意外に粉瘤患者が多いことを知り驚いて、少しでもその人たちのお役に立てばとの思いで今号のテーマに取り上げた。翁のゴルフ仲間のM君の奥さん、近くのガソリンスタンドのT君(60歳代)、かつての仕事仲間のS君、我が社の社員の父親・・・かつて、皇太子様も左腰に出来た粉瘤の摘出手術を受けられたことがあるそうだ。日本皮膚科学会学術委員会が調査した『全皮膚疾患における受診患者数上位20疾患』(2011年度版)によると粉瘤は第17位にランクされている(1位は種々湿疹、2位アトピー性皮膚炎)。

粉瘤は、表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)と呼ばれるだけに、皮膚のあらゆる箇所を襲う。首・背中・腰・臀部・手足、もっとも厄介なのは顔面に出来る粉瘤だ。翁の先輩の奥さんの頬に出来た粉瘤手術の話「もっと早くに手術すればよかったのに、結局、3針の手術跡を残しました」。この奥さんの言葉を借りるまでもなく、翁自身の直近の体験で(あらゆる病気に対しては)“早期発見、早期治療”がいかに大切かを改めて認識させられている昨今である・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

Sweet(スイート) & Spicy(スパイシー)

日本は、まだ30度を超す厳しい残暑が続いていると母が言っていた。こちらサウスベイは8月下旬にもなると何となく秋の気配を感じる。朝晩は20度以下になるので暖かい飲み物が欲しくなるくらいだ。先日、友人宅で頂いたハーブティーが美味しかったので私も早速買ってみた。お湯を注ぐとふわっーとシナモンとオレンジの甘い香りが漂ってくる。このタイプのハーブティーは私も時々買って飲むのだがメーカーによって、ブレンドの仕方が違うので少しずつ香りも味も変わってくる。クリスマスの時期になるとこのハーブティーに数的ブランデーやオレンジのリキュール、コアントローを落としてもいい感じになる。今回はGood EarthブランドのSweet &Spicyを試してみたのだが濃くがあって他のブランドのものより甘味を強い感じがした。
砂糖が全く入っていないにも関わらずこれだけ甘さが出るのなら砂糖を控えなくてはならない人にも役に立つ。ノンカフェインなので寝る前のくつろぎタイムに飲んでもいい。中身の成分を見てみるとブラックティー、ローズヒップ、レモングラス、シナモン、カモミール、ペパーミント、ジャスミングリーンティー、アニスシード、ジャンジャールーツ、オレンジピール、オレンジオイルとたくさんのスパイスが使われている。それらがうまくブレンドされていてちょうどいい味になっている。一つ一つのスパイスはそれなりに個性的な味だけれどそれらが合わさる事で、其々の個性が出しゃばらずいい感じでお互いを引き立てあっているのだ。料理に使うスパイスも同じく強烈なスパイス臭がいくつかのスパイスを混ぜることによって驚くほどマイルドになって食べやすくなるのだ。
ところで以前も書いたかもしれないけれど植物には体を温めるものと冷やすものがあってこのハーブティーのスパイス、ジンジャールーツ、シナモン、オレンジピールアニスなども体を温める作用がある。カモミールにはリラックス効果があって寝る前に飲むといいと言われているが以前カモミールだけのハーブティーを買って飲んだ事があったが何となく薬臭くどうしても好きになれなかった。いろいろなハーブをブレンドして試していくうちに意外な自分好みの香りや味の発見があるかもしれない。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズが大好き−今週のお奨 めアルバム

アルバム選びに迷った時やきれいなサウンドでホッとしたいときはFourplayのフュージョンジャズを聴きます。ウォークマンにも必ず入れています。私にとってFourplayの奏でるサウンドは南カリフォルニア、サウスベイのイメージなのです。今日ご紹介するアルバムは"Esprit de four"です。10曲目の"Put Our Hearts Together"は松田聖子が歌っています。サウスベイにいたころ松田聖子のカセットテープを擦り切れるほど聴いたので懐かしく感じます。

"Esprit de four" Fourplay

1. December Dream
2. Firefly
3. Venus
4. Sonnymoon
5. Put Our Hearts Together (Instrumental Version)
6. All I Wanna Do
7. Logic of Love
8. Esprit de Four
9. Sugoi
10. Put Our Hearts Together (Vocal Track/Version)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

出かけるときは必ずウォークマンを持ち歩いています。そのとき気になるのがインナーフォーンのコードです。カバンやポケットに入れているとコードがもつれてぐじゃぐじゃになり、とても使いにくいと感じています。その持ち歩いていたインナーフォーンが壊れました。おそらく断線だと思います。新しいインナーフォーンにするかワイヤレス(Bluetooth)のインナーフォーンにするか思案中です。買うか買わないかは別にして、こういうことに興味を持ってインターネットで調べたり、実物をショップに見に行ったりすると、いろんなことがわかってくるのですが、どれを選べばいいのか悩んでしまいます。でもそういうことを楽しんでいるのですが・・・。


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.954

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com