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NO.945           Ryo Onishi              6/22/2014

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雑貨屋のひとり言

FIFAワールドサッカー、盛り上がっていますが、日本チームは精彩を欠いたまま、予選突破が微妙なところに来てしまいました。大会連覇を期待されていたスペインチームがあっさり敗退してしまうのですから何が起こるかわかりません。一番腹立たしく、情けなく思っているのは選手たちだと思います。

東京都議会で女性蔑視のヤジを飛ばした議員がいます。いまだにこんなレベルの低い人たちが議員をやっている都議会は古い体質なんですね。情けないことです。こんな非常識なセクハラおやじの議員たちは即刻辞めていただきたいと思います。女性の活用、少子化対策などと掛け声だけで、実態がこんなレベルでは理想の実現なんて程遠いと思います。≪R.O≫

 

歴 史 か ら 学 ぶ

振り返ってみると私にとって「歴史」とは、中学や高校時代に学んだ授業の一科目であり、更にその授業とはイコール“受験勉強”でした。例えば日本史とは旧石器時代、新石器時代のような大昔にどこの遺跡の土器がどうした、土偶がこうしたといった事象から始まり、その後の各時代の出来事と年号などを必死に暗記し、受験に備えたのです。

そして「歴史授業」は時代に沿って下り、江戸・明治・大正・昭和の始め頃までくると学年度が終わってしまい、時間切れで近・現代史は学ばずおわりといったパターンが常でした。

 先日、私の遠い親戚の高校生に70数年前の太平洋戦争の話をしたら、「ヘエー、日本ってアメリカと戦争をしたんだ? おじさん、それで日本とアメリカ、どっちが勝ったの?」―― 私としては二の句が継げませんでした。

 君はそんなことも知らないのか!―― と憤慨してはみたものの、でもよく考えてみればこの年代の若者は戦争の体験者でもなければ、学校でも教わっていないのなら知らないのは当然で、問題とすべきはむしろ我々年長者サイドと日本の歴史教育の方なのかもしれません。

 そこで私は日本の「歴史教育」の現状とあり方に対し、次のような発想と提案をいたします。

(1)、年号や出来事をむやみと丸暗記させる「歴史教育」は歴史への興味をそぐだけでマイナス効果しかないと思います。学校の「歴史教育」では世の中の大きな時代の流れをつかむこと、歴史の学び方だけを中心に教え、あとは各個人が関心と興味のわいたテーマを自分で学び、何かをつかむようにさせたら如何でしょうか。

聞くところによると今の歴史教育では鎌倉幕府の成立年は1192年ではなく1185年だそうな。私たちは「いい国(1192)作ろう」と必死に暗記したのは一体なんだったのでしょう)

(2)、時代の流れをつかむ場合でも、先史時代から現代への流れでなく、先ず今の時代から始め、過去に遡った方がかえって時代背景、因果関係がはっきり見えるのではないでしょうか。それにどうせ太古の遺物の話を聞いても、考古学上の新発見がある都度それまでの定説は簡単にくつがえってしまうのですから。

私が学校時代に習った歴史の教科書によると、日本で初めて鋳造された貨幣は「和同開珎(わどうかいちん、又はわどうかいほう)」であり、日本での米作りは、弥生時代に始まったと書いてありましたが、最近では「和同開珎」より古い「富本銭(ふほんせん)」が発掘され、またコメとほかの穀物を組み合わせた農耕が縄文時代前期からすでに存在していたことを示す発見があったりしています。

また、現代を起点にする「歴史の流れを考える教育」にしたら、前述の「それで日本とアメリカ、どっちが勝ったの?」なんてこともなくなるでしょう。

(3)、歴史の試験問題は上記の考え方による問題に限定し、丸暗記を要求する問題は一切出さないようにする。

 暗記が苦手な私にとって学校時代の「歴史」の授業はたいくつでつまらない時間でした。でも最近の私は身近な歴史をも含めて「歴史もの」に大変興味を持っています。例えば、ここ広いアメリカの「道路」について、その生い立ち、各時代を背景とする「道路」の意味と意義、個々の道路と沿線住民への関わり、インターステイト・ハイウエイの光と影等々・・。資料や本で調べたり、実際に現地に行ってみたり、すべてがわくわくするほど興味がわくのです。そしてその結果、本来のテーマであった「道」だけでなく、そこから発展して自分でも驚くほどいろいろなことを学んでいます。

 誰からも強制されないテーマとはこれほど楽しく、生き甲斐にもなりうるのだということを実感した次第です。そして「歴史を学ぶ」のではなく、「歴史から学ぶ」のだということもようやく最近身をもって感じ始めました。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

また部下を夫の酒が連れて来る

酔客をもてなす妻もいける口

豪快な笑いが酒に罪を着せ

方円の器 酒ならどっちでも

酒がいてくれて泣いた日笑った日


( ニュースやぶにらみ )

「引き分け」

W敗だけは免れた −日本チーム

「崖っぷち」

W杯サッカー あんたもですか −STAP細胞

「世界一奪還」

リコール車の数だった ―GM


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

今週はお休みです。
 

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズが大好き−今週のお奨 めアルバム

しぶい名盤アルバムをご紹介します。Art TatumのピアノとBen Websterのテナーサックスの共演によるアルバムで、1956年に録音されたものです。まだレコードプレーヤーしかなかった時代に聴いていたジャズファンはオシャレだなあと思います。全体にスローでゆったりとしたアルバムで、やさしい音が心地よく耳に入ってきます。ピアノとテナーサックスが互いにいいところを引き出しているように思います。Art Tatumはこのアルバムの録音の2か月後に46歳の若さで亡くなります。

"Art Tatum Group Masterpieces, Art Tatum - Ben Webster" Art Tatum

1. Gone With The Wind
2. All The Things You Are
3. Have You Met Miss Jones?
4. My One And Only Love
5. Night And Day
6. My Ideal
7. Where Or When
8. Gone With The Wind (Alternate Take 1)
9. Gone With The Wind (Alternate Take 2)
10. Have You Met Miss Jones? (Alternate Take)

Art Tatum:Piano
Ben Webster:Tenor Saxophone
Red Callender:Double Bass
Bill Douglass:Drums
ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

近所に毎日元気に散歩されている方がいらっしゃいます。先週、その方に会いました。何かが入ったビニール袋を持たれていました。今日は「どこまで歩くのですか?」と聞いたら芦屋の川の河口まで行くと言われていました。相当な距離があるのでびっくりしました。先日、芦屋の河口であさりをとってきたけど、砂抜きをしていて、元気そうに動いている姿を見たら、食べるのが気の毒になり、元に戻してあげるために芦屋の河口に返しに行くとのことでした。暑くなってきたので歩くのをやめて自転車を借りている私はちょっと軟弱なのかなあと思っています。
《R.O.》


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Zakkaya Weekly No.945

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com