龍翁余話(324)「横浜公園のチューリップと山下公園の花壇展」
2012年6月に配信した『龍翁余話』(235)「鎌倉・紫陽花巡り」、2013年1月に配信した同(260)「余生の在りよう」、更に2013年6月に配信した同(274)「春のSL列車に乗る」で紹介した、旧友A・Mさん(元・某美術大学教授)が主宰するスケッチの会の皆さんとご一緒に、4月中旬、今度は『第36回よこはま花と緑のスプリングフェア2014』に行った。
まずは、横浜スタジアム(野球場)の敷地内にある横浜公園(1876年=明治9年に開園した我が国初の洋式庭園)の『チューリップ・フェア』。市民や近くの小学生たちのボランティアによって植えられた69種類、16万本のチューリップが、公園いっぱいに咲き誇る豪華絢爛さに圧倒され、映像のプロであるはずの翁、(目が散って)カメラ構図を決めかねるほどに興奮した。♪咲いた 咲いた チューリップの花が 並んだ 並んだ 赤・白・黄色 どの花見ても 綺麗だね――本当に(どこに目をやっても)綺麗だ!もう余計な能書きは省いて、この圧巻のチューリップ群をご覧いただくことにしよう。
『よこはま花と緑のスプリングフェア2014』のもう1つの会場は山下公園(1930年=昭和5年に開園)。ここは横浜港の臨海公園。かつて北太平洋航路で活躍した日本の大型貨客船(12,000t)『氷川丸』(1930年=昭和5年就役、1960年=昭和35年運航終了、以後、博物館船として横浜港に係留)や『横浜マリンタワー』、歌碑『かもめの水兵さん』、『赤い靴をはいていた女の子の像』、『水の守り神』などで有名。これまでに何回もテレビドラマなどの撮影に使われた場所なので全国的によく知られている公園。今、市内の造園業者による(さまざまな趣向を凝らした)『花壇展』が行なわれている(〜5月6日)。ここでも余計な能書きは不要、造園のプロが製作したアート・フラワー・ベッド(芸術花壇)をお楽しみいただこう。
“余計な能書きを省いた”のは、翁が体感した感動を出来るだけ読者各位におすそ分けしたいから、ということもあるのだが、もう1つの理由は、翁には『花』を語る知識がないからだ。ご一緒したスケッチの会の皆さん(今回は7人)は、いつも自然と親しんでいるせいか、さすがに(花に)詳しい。チューリップ園で翁が撮影している時「原産地はトルコですが、生産地はオランダが有名。日本では富山県、新潟県が主産地で両県の県花でもあります。横浜市では中区や神奈川区の区花。それと、チューリップの花言葉は愛です」その他、いろんなことを教えていただいたが写真を撮るのに夢中で、せっかくのご教授を無にしてしまった。ここにお礼とお詫びを申し上げる次第。ともあれ『よこはま花と緑のスプリングフェア』での感動は、今後の翁の草花への関心をいっそう高めてくれるだろう。改めて感じる美の魅力、これからも更に美を求める心を大切にしたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。 |