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NO.927            Ryo Onishi              2/16/2014

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雑貨屋のひとり言

金曜日、日本列島は各地で大雪が降りました。私の家から見える景色も真っ白でした。雪景色はきれいに見えますが、街は大混乱でしたね。その一方でソチオリンピックの熱い戦いが繰り広げられています。なかなかメダルが取れなかった日本選手でしたが15歳の平野選手と18歳の平岡選手がスノーボードハーフパイプで銀メダル、銅メダルを獲得し、日本中いや世界中を沸かせました。そして男子フィギアスケートで羽生選手がついに日本男子として初の金メダルを獲得し、日本中に感動を与えてくれました。期待の高かった高梨沙羅選手のジャンプは残念な結果となりましたが、何が起こるかわからないのがオリンピックかもしれません。今回のオリンピックは10代の選手の活躍が目立ちましたが、オリンピック7回出場の41歳の葛西選手の銀メダルも私たちに勇気と希望を与えてくれたと思います。≪R.O≫

 

日本語と否定形(1)

日本人の言葉や文章には否定形や消極的表現が多い、といわれます。たしかにいわれてみればそんな気が“しない”でも“ありません”。(「気がします」でいいものをわざわざ2回も否定している私も、日本人ではないですネ)

英語の表現方法と比較しても(といっても私の英語は日常会話程度の知識ですが)、同じ内容でも、英語は肯定形的表現が多いと思います。

例えば;
・私はお金がありません = I have no money.(私はno moneyを持っています)
・私はこれしか出来ません = Here is what I can do.
・ 空腹にまずいものなし = Hunger is the best sauce.

裁判の判決や評決で 「無罪」の場合、英語でも“Not Guilty”とわざわざ否定形を使っていますが、これは「疑がわしきは罰せず」 という発想からくるもので、必ずしも「無罪=潔白」 であるとは限らないからではないでしょうか。

日本のカラオケで歌われるデュエット曲「居酒屋」の歌詞の最後は、「絵もない 花もない 歌もない、そんな居酒屋で・・・」となっています。これじゃあ何にも無いじゃあないか、ということになりますが、これで日本人はちゃんと居酒屋の雰囲気をつかんでいるのです。

元来、日本人は 「人と人との関係・調和を重んじ、 論理的対決は好まないコンセンサス型メンタリティを持っているといわれ、そのため同じ内容でも婉曲的(遠回し)ないいまわしになり、それが進むと「否定形」とか「消極的表現」になるのではないでしょうか。

私はこのような日本的メンタリティは決して悪いことではなく、大切にしなければならないものと思っています。現代の世の中や科学は ‘理詰め’のみが先行し、すべては理屈で割り切り、後は 一直線という感じです。理屈・理性は勿論結構、でも、もう少し心や感性とのバランスについても配慮すべきではないでしょうか。

多少の時間をかけても(あえていうならば、科学やそれに伴う進歩のペースが多少鈍っても)調和のとれた生活をエンジョイする ―― これが人類・自然・地球、皆んながこれからともに栄える処方箋ではないかと思いますがいかがでしょうか。

世の中、スピードが上がると、そのぶんどこかに必ずひずみが出るものです。それより時々は立ち止まり、あたりを見廻すぐらいのゆとりを持とうではありませんか。「日本語と否定形」 の話が多少横道にそれましたが、私には日本語の「否定形」や「消極的表現」 の中に、まさに日本人の「心と感性」 の表現をみる思いがしてなりません。

だからといって、私はなにも世の中を消極的に生きようといっているのではありません。むしろ逆で、「理性」と「感性」のバランスの中で、もっと積極的に生きようと提案したいのです。

半分、水の入ったコップを見て、それを「水が半分しか入っていない」 とみるか、「水が半分も入っている」とみるかによって状況は大きく違ってくることは確かで、そういう意味では人生、常に前向き・積極的であることは大いに結構で、なんの異論もありません。

私は常々、人の年齢を聞く時は、“How young are you? ”(How old ...でなく)、そしてその答えは“I am ○○ years young”とするのが良いと主張しています。(英語の慣用句も無視する このあつかましさ・・・・) ――― 以下、次号へ続く―――

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


寒風の中ふる里の梅便り

天神が居留守決め込む絵馬の誤字

本チョコに義理チョコ僕に来ないチョコ

義理チョコの誤解に粋なキューピット

イントロはまだ北風の早春賦


( ニュースやぶにらみ )


「羽生選手」

いいなあ、滑って金メダル −受験生

「憲法解釈」

曲げてお願いしたい −集団的自衛権

「無理チョコ」

朴さんから −安倍首相


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(316)「都知事選、戦い済んで・・・」

政策論争は深まらず、記録的な大雪の影響もあってか、投票率も伸びず(46.14%)、緊迫感のない単調な都知事選だった。翁は投開票の当日(2月9日)、『余話』配信時に「どうしても当選させたくない(嫌な)候補者はいますが、どうしても当選させたい(贔屓の)候補者もいません。しかし都民の義務ですから・・・」と挨拶メールに書いたら、ある友人から「どうしても当選させたくない候補者は、元首相では?」との問い合わせがあった。確かに“当選させたくない候補者”はほかにもいたが、元首相もその1人。最近の政界で(自民党内でも)影が薄くなった小泉が、ある日から突然“脱原発”を唱え出し、国民の目を自分に向けさせようと画策し出した。都知事選を“持論噴射の好機”と考えたのか、元首相・細川を(噴射機代わりに)担いだ。もうすでに世間の空気が読めなくなっていた“雲上の殿さま“(細川)は小泉によって”悲しきピエロ“を演じさせられた。テレビで視ていると、2人の元首相は、声にも目(表情)にもかつての迫力も輝きもなく、言葉だけが上滑りした“枯葉の擦り音”の観であった。小泉が自分の晩節を汚すだけなら勝手だが、何で細川を巻き添えにしたのか、細川も何で小泉の口車に乗ったのか?翁は元々政治家・細川護煕に対しては“身勝手に政権を放り投げた未成熟な政治家”という印象だけで彼を評価する材料は1つもなかったが、陶芸家・茶人・文化人の細川の生き様は翁にとって、多少憧れの部分もあったのに、残念だ。朝鮮戦争(1950年〜1953年休戦)の最中(1951年4月)、連合軍最高司令官の職を解かれたダグラス・マッカーサーが、その後、米国上下院合同議会で最後の演説を行なった際に語った「老兵は死なず、ただ消え行くのみ」の潔さは、2人の元首相にはなかったのだ。

(少し、都知事選から離れるが)出しゃばって国益を損じた老兵がもう1人いる。元首相(元社会党委員長)の村山富市だ。村山は、韓国の革新系野党(正義党)に招かれ、国会内の与野党議員の前で“慰安婦の強制連行”を認めた河野談話(宮沢改造内閣時の河野洋平官房長官が閣議を経ないで個人的に発言した談話)を支持し、おまけに元慰安婦たちと面会した。首相経験者たる者、他国の“反日”に利用され、日本の国益を損なう言動は絶対に許せない。案の定、あの“歴史認識しか言えない大統領”朴槿恵は、米CNNテレビのインタビューで「日本の指導者は村山元首相が言明したように、村山・河野談話を継承し、誠意を見せるべきだ」と村山訪韓を“反日宣伝”に利用した。底意地の悪い韓国当局の策略にまんまと引っ掛かった村山は、前述の小泉・細川の“即席芝居”よりはるかにお粗末、恥辱ものだ。村山老人よ、“国賊”の汚名は免れないぞ。

話を戻そう。細川陣営は選挙戦後半に付け焼刃の政策メニューを並べたが、都民には“脱原発”と言うワン・イシュー(単一の争点)しか印象に残らなかった。東電・福島原発の事故以来、国民は(当然ながら)原発問題には強い関心(危惧)を持っている。しかし、都民は、国政と都政の課題の違いを見極め、冷静な選択を行なった。つまり、少子高齢化・福祉、景気と雇用、防災・減災、2020年の東京五輪・パラリンピックの成功など現実的政策課題を掲げた舛添に軍配が上がった。とは言え“即・脱原発”を掲げた宇都宮健児の982,594票(20.18%)、細川護煕の956,063票(19.64%)は、たとえ非現実論ではあっても、この4割近い“脱原発”支持の数字は(都政ではなく国政として)将来的にも考えて行かなければならない課題であることを物語っている(ように思える)。

舛添は「東京を世界一の街にする」と言っている。抽象的な麗句だが、政治家たる者、しっかりしたビジョン(かく在りたい、とする到達目標)を持つことは大切なことだ。だが、そのビジョンを実現させるための戦略・戦術を具体的に示し行動することが政治家にとって最も重要な責任である。ご承知のように戦略とは、目標(目的)を効果的に達成するための大規模かつ中長期的な方法(準備・計画・運用)を言う。そして戦術とは、戦略に描かれたシナリオを短期単位で着実に具現化して行く実践計画である。首相や知事、いわゆる政治のリーダーに求められるものは、確かな戦略・戦術の実行力である。

都政の最新課題(主要な事業計画)を覗いてみると、地震・台風・豪雨などの自然災害やテロ対応の「高度な防災都市・安全都市の構築」、経済成長と環境の両立を目指し、世界で最も環境負荷の少ない最先端の低炭素都市をめざす「高効率な自立・分散型エネルギー社会の創出」、(高齢者ニーズを含めた)雇用の促進、子供を産み育てる家庭支援、安くて質の高い医療が受けられる社会、障害者支援などを盛り込んだ「福祉モデル都市の実現」、そして“史上最高のオリンピック”をめざす「2020年東京オリンピック・パラリンピックへの準備(政府共同による計画と工事)」などが掲げられている。

知事の任期は4年である。1期で前述の事業を完遂することはむずかしい。ましてや2020年の“東京五輪”までに(今年を含め)7年を要する。舛添は(多分)2期、3期を考えているだろう。それを可能とするだけの実績と信望を積み重ねることが出来るか否か、都民ばかりでなく全国民、いや、もしかして世界の人々が注目するだろう。舛添は参議院議員時代(厚労大臣時代を含め)数々の失言で物議を呼んだ。翁は、彼の口の軽さが心配だが、1つだけ彼を評価する発言がある。それは“年金記録問題作業委員会”結成の折りアンチ舛添の論客も招いた時のこと「イエスマンばかりで固めては何も解決しない。建設的批判をする人間は、それなりの見識を持っている。賛否両論を戦わせ、最終結論は最高責任者たるトップ(私)が下す。それがリーダーの務めだ」・・・舛添知事よ、今こそ、その言葉を思い起こせ。都議会議員(会派構成)は現在、自民59、公明23、共産17、民主15ほかで、自公は全議員(127)の過半数を占めてはいるが、多数の勢いに乗ずることなく(坂本龍馬の提言とされる“五箇条の御誓文”第1条に記された)「万機公論に決すべし」(天下の大事は世論に従って決めよ)を忘れるな・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

おばあちゃんの知恵

この最初の写真を見て何だかわかるだろうか?これはスパゲティーの湯で加減を試している私に “ 
Grandma's_wisdom  

そんな事しなくてもスパゲティーを壁に打ち付けたらいいのよ。ほら、こうやって壁に投げるの ” 突拍子もないアイディアに驚いている私から一本スパゲティーをちぎって日系2世のおばあちゃんは壁に投げつけた。その途端、スパゲティーは壁に叩きつけられた途端、下にポトンと落ちた。” あら、まだ固いわね、もう少ししたら貴方も壁に投げてごらんなさい。ちょうど良かったらスパゲティーが張り付くから ” そう言われて2分ほどして茹で上がったらしいスパゲティーをエイッと壁に向かって投げてみた。見事にスパゲティーは壁にしっかり張り付いていた。思わず笑ってしまったが、なるほどと感心してしまった。後日、知り合いの方からTVで見たという早業スパゲティーの作り方を教えてもらった。通常はスパ
スパゲティー バジルとトマトのスパゲティ

ゲティーを作る時には、たくさんのお湯と塩も要るし茹で時間も結構かかるのだが事前にコップ一杯程度の水をジップロックに入れそこに乾燥したスパゲティーを入れて数時間置いておくとその後すぐにその水で茹でる事が出来、料理時間の短縮にもなるのだそうだ。まさにエコ技だ。
長いスパゲティーを茹でる長方形の鍋があまり日本人の家には無い。私などは面倒なのでいつも乾燥したスパゲティーを半分に折って鍋で茹でていたがこの方法だと長いまま茹でることが出来て便利だ。そういえばスパゲティーを食べる時に昔は右手でフォークをくるくる回し左手に持ったスプーンの上でまとまったスパゲティーを口に運んで食べていたのでそんなにスパゲティーの汁が飛び散らなかったと思うが最近はレストランでもフォークしか出てこない店も多い。特にトマト系やイカスミ系のスパゲティーはどんなに気を付けていても汁が跳ねてしまって衣服がシミになっている事もあった。私の食べ方が下手なのかと思って良く見ていたら結構スパゲティーを注文していた友人の服にもスパゲティーのシミを発見した時があった。 それから外で食事をする時にはなるべくスパゲティーは注文しないようにしている。スパゲティーだけでなく、ラーメンや冷やし中華はもちろん、おしゃれな洋服で食べるわけにはいかないしデートの時など特に麺類はご法度だ。
おばあちゃんの知恵について、もっと書こうと思っていたが今回はスパゲティーの話で終わりになってしまった。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

30年くらい前、ロスでスムースジャズに出会ってジャズを聴き始めた頃、FM放送(KTWVウェーブジャズ)で流れていたアーティストのCDを買って聴いていましたが、クラシックジャズも聴いてみようと思い、レコード店(たぶんタワーレコードだったと思います)でオスカーピーターソンやデュークエリントンなどのジャズも幅広く購入し聴きました。その中の一つにChuck Mangioneがあり、久しぶりに聴いてみました。彼の楽器がトランペットだとずっと思っていたのですが、フリューゲルホルンでした。これまでこのコーナーで紹介したアーティストでは市原ひかり、TOKU、アートファーマーなどがこの楽器を使っています。

"Classics in Modern Jazz, Vol. 6- Chuck Mangione"        Chuck Mangione
01 Feels So Good
02 Hill Where the Lord Hides
03 Bellavia
04 Fun and Games
05 Children of Sanchez Theme
06 Land of Make Believe
07 Give It All You Got
08 Chase the Clouds Away
09 Cannonball Run Theme
10 Doin' Everything With You
1982年にニューヨークで録音。

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

もうすぐおひな祭りです。孫のために雛人形を買いに大阪の松屋町の問屋街に初めて行きました。想像していた以上に大きな問屋街で各店にはたくさんの雛人形が並んでいました。
あまりの多さに驚きながら、時間をかけて選びました。値段交渉もできて楽しい時間を過ごせました。孫が毎年、この雛人形で楽しんでくれるといいなあと思います。《R.O.》


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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.927

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com