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NO.920            Ryo Onishi              12/29/2013

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雑貨屋のひとり言

2013年の最後の雑貨屋ウィークリーです。河合将介さん、河合成近さん、長尾龍さん、茶子さん今年もお世話になりました。本当にありがとうございました。読者のみなさん、楽しんでいただけているでしょうか?来年も雑貨屋をよろしくお願いします。よい年末、年始をお過ごし下さい。≪R.O≫

 

アメリカからオレオレ詐欺(振り込め詐欺)について

日本からのニュースによると、オレオレ詐欺(最近は「振り込め詐欺」と総称されているそうですが)の被害が相変わらず多く、特に高齢者が集中的に狙われているようです。

この詐欺は、電話やはがきなどの文書などで相手をだまし、金銭の振り込みを要求する犯罪行為のことで、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺などに分類できるのだとか。

その手口として一番多いのは、いわゆる「なりすまし詐欺」というやり方で、「俺だよ、オレオレ」、「わたし、わたし」、「お母さん……」「久しぶりだけど、覚えてるかな?」などと装った電話をかけ、「交通事故や医療事故を起こして示談金が要る」、「タクシーやバスに会社の小切手や預金通帳の入ったカバンを置き忘れてしまった。お金を貸して欲しい」などの虚偽の急用を訴えて現金を預金口座等に振り込ませるなどの方法によりだまし取る方法だそうです。

この場合、縁者を装うだけでなく、警察官、弁護士、交通事故被害者、性犯罪被害者を装う手口もあるとのこと。これがオレオレ詐欺(振り込め詐欺)といわれる所以です。

これらは別名「親心利用詐欺」、「母さん助けて詐欺」ともいわれるほど、高齢者(父母、祖父母など)が被害者になるケースがしばしばで、女性が約7割、60歳以上が全体の約8割。被害世帯の半数以上は、家族構成が65歳以上だけの「高齢者世帯」といわれます。加害者は息子や孫を名乗るわけです。

以上は日本での当該詐欺についてですが、こちらアメリカ合衆国でもこの種の犯罪は聞きますが、どちらかというと高齢者を狙うというより、偽の慈善団体をかたって振込みを要求する詐欺や、嘘の賞金当せんを知らせて手数料を振り込ませる詐欺などが一般的のようです。

先日、当地の日本語新聞「羅府新報」のコラム欄『磁針』に楠瀬明子さんという方が次のようなコメントを寄せていました。興味を惹かれましたので、その一部を以下に転載させていただきます。

(前略)私の知る限りアメリカは親子の愛情の絆は強くとも、金銭に関しては子は早くから自立している国だ。電話で窮状を聞かされた親や祖父母が、富豪でもないのに、息子や孫の失敗の尻拭いに即座に何万ドルも出すなんて、聞いたことがない。これに対し日本は、大学進学費用も通常は親が負担するなど、親子の金銭的つながりが長く続く。つましい暮らしで子供の進学・結婚費用を捻出する日々が過ぎ、年金暮らしとなっても生活は質素のまま。そのため意外と数百万、数千万円と持っている高齢者も少なくなく、再び息子や孫のためならと金を出すのもありうること。思えばオレオレ詐欺は、こういう事情に乗じた「非常に日本的」な犯罪に違いない。
(後略)《12月5日付、羅府新報『磁針』より》

いわれてみれば、私の周囲のアメリカ人たちも、大学のための学費は奨学金を受け、不足分は自分で工面したという人が多く見られます。この場合の工面とはアルバイトをして学費を稼ぐか、親族などからの借金またはその両方です。親に全面的に依存したという例はまれのようです。いわんや、社会人になってからも親のスネを齧っていることはめったにないでしょう。そういった意味で、「オレオレ詐欺は日本的犯罪」という上記の楠瀬明子さんのコメントに私も賛同の一票を投じます。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


元気の字添えて賀状を書き終える

アベノミクス我が家に来ないままの暮

生かされて生きて春夏そして秋

一本の葦北風に身構える

五コマ目が欲しいもうひと花の夢


( ニュースやぶにらみ )


「安倍首相靖国神社参拝」

ぎしぎし ―玉砂利を踏む音

「もがき苦しんだ1年」

万里の道は険しかった −海江田代表

「弾薬1万発を無償提供」

無利子無担保で? −猪瀬前都知事


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(309)「1年の感謝!」

毎年のことだが、年の瀬は何かと気忙しい。23日の天皇誕生日にはマンションのベランダに日の丸を掲げ、屋上から皇居に向かって天皇皇后両陛下のご健勝と皇室の八千代の弥栄(いやさか)を祈り、24日のクリスマス・イヴには親友I君夫妻(クリスチャン)のお誘いで(1年に1度の“にわかクリスチャン”になって)世田谷のT教会での“降誕祭前夜讃美礼拝”に行き讃美歌を歌った(もう10年も続いている)。25日は手製の“クリスマス・メール”(Merry Christmas & Happy New Year)を米国ほか外国の友人たちに送った。そして国内の友人・知人に“1年の感謝”と“新しい年の安寧とご多幸”を祈念して年賀状を投函した。27日は我が社の仕事納め。翁はすでに引退の身、普段、週に2回出社して役員たちと会食したり業務報告を聞いたりする程度だが、会社行事は共にする。昨日(28日)はゴルフの打ち納め。さてさて今年もあと少しで“感謝の1年“が終わる。

これも毎年のことだが、年末になると“感謝の気持ち”が顕著になる。昨年の今頃、翁の“感謝の気持ち”を伝える『龍翁余話』(259)「ありがとう!」を配信した。読み返してみた。翁の感謝の気持ちが、正直に綴られていた。感謝の気持ちを述べるのに幾通りの言い方がある訳ではない。そこで、今号の“1年の感謝”は、(昨年末の)「ありがとう!」から抜粋することをお許し願いたい。

日本語の中で、翁が最も好きな言葉に「ありがとう」がある。現役時代、テレビ番組取材で頻繁に外国を飛び回っていた頃、初めの頃は(日本人であることを誇示するため)カメラバッグや上着や帽子に“日の丸”を縫い付けて“俺は日本人だ、日本の伝統文化を伝えなければ”と肩をいからせていたのだが、気が付けば教えられたこと(学んだこと)のほうが多かった。他国の歴史・文化の奥の深さに驚嘆したこともさることながら、特に学習させられたのは日常生活の中で人と人とのグッド・コミュニケーションズ(いい人間関係)の初歩的なマナーだった。(特に欧米では)例えば、知らない者同士でも、すれ違いざまに目が合った時など、ちょっと笑みを浮かべて会釈したり(それぞれの国の言葉で)「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」、{お元気?」と声を掛け合う。道を譲られたり、何かをして貰ったり(例えばレストランで水やコーヒーのお替りをして貰ったり)した時は、必ず「ありがとう」を言う。他人に対してばかりではなく、夫婦・親子・兄弟(姉妹)でも、何かを頼んだり、何かをして貰ったりした時、それがどんなに小さなことであっても「ありがとう」は日常茶飯事、ごく自然な感謝(マナー)表現となっている。そういう光景を目の当たりにするだけで周辺が和む。

元来、気位が高く、日本男子たる者、安易に感情を表に出さないのが美徳、と思い込んでいた古風な翁にとって、それは実に新鮮なカルチャーショックであった。以後、翁、早速その(人間としての)基本マナーの実行を心掛けた。とは言え、日本国内では(照れくさくて、あるいは変に誤解されたくないので)他人とすれ違いざまに目と目が合っても会釈したり声を交わすことはしないが、例えば(前述のように)レストランでウエイターやウエイトレスに水やコーヒーを追加して貰ったり、ビルのドアやエレベーターなどで“お先にどうぞ”と譲って貰ったりした時には必ず「ありがとう」を言う。それが、だんだん身についてきた。いや、最初の頃は、軽く頭を下げることで感謝の意を表していたのだが、やはり言葉に出して「ありがとう」と言ったほうが(相手もそうだろうが)自分自身、気持ちいいことに気付く。「ありがとう」は他人をも自分をもハッピーな気分にするキーワードであることを知った。

これもまた毎年のことだが、年末になると「ありがとう」を伝えたい人の顔がフラッシュバック(過去の体験や出会った人たちが明確に速やかに1コマずつ思い出される心理現象)で脳裡を走る。その人たちとの交流(関係)の深さにもよるが、翁がこれまで(けっこう長々と)生きてこられたのは大なり小なり、関わりを持ってくれた人たちのお蔭、つまり、その人たちの支えがあり、叱咤激励があったればこそ、と、心から思うのである。フラッシュバックの1コマ1コマに現れる人物は、老若男女、国内外を問わず(故人を含む)過去の人、現在進行形の人、いろいろであるが、翁の年齢になると誰もかれもが感謝の対象になる。

ほとんど毎週、顔を合わせているゴルフ仲間が、誰言うとなく「お互いに元気で毎週、楽しくゴルフが出来ることは本当に幸せ。健康に感謝!友情に感謝!」全くその通りである。とりわけ昨日は2013年の打ち納め。次回の顔合わせ(新年の初打ち)は、ほんの数日後なのだが、年を超すせいか、何だか(普段より)待ち遠しく感じる。プレーを終えて、皆、口々に「今年も1年、ありがとう!いいお年を、そして、来年もよろしく」・・・決まり文句の挨拶だが、翁は、その言葉の重みが年々深まるのを実感する。“1年の感謝”を込めて握手で“打ち納め”を締めくくった。

こうして、筆を進めているうちに「ありがとう!」を伝えたい人たちの顔が何回もフラッシュバックを繰り返す。時々お会いする人、めったに会えない人、会えなくても『余話』を読んで下さっている人、お1人お1人に「ありがとう!」を伝えたい。読者各位のご声援で『余話』は先日、300号記念号を配信することが出来た。これもまた“大感謝!”である。2014年が各位にとって幸多き年であることを祈念し今年の“1年の感謝”を込めて、もう一度「ありがとう!」を言わせていただく・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

年末で掃除や買い物などでなんとなく忙しい時期ですが、こんなときこそゆっくりした時間をつくり、ジャズを聴きたいですね。年末にふさわしいかどうかわかりませんが、セサミストリートの歌が流れてきて懐かしく思うアルバムはいかがでしょうか。Oscar PetersonのピアノとThe Singers Unlimitedという男性3人、女性1人の混声コーラス・グループの素晴らしい歌声が、気持ちをリラックスさせてくれます。とても素敵なアルバムだと思います。
Bud PowellのThe Amazing Bud Powell Vol 2から始まった今年のジャズ紹介は今日で52枚目のアルバムとなりました。来年もこの調子で紹介していきたいと思います。

"In Tune" The Oscar Peterson Trio&The Singers Unlimited
01-Sesame Street
02-It Never Entered My Mind
03-Children's Game
04-The Gentle Rain
05-A Child Is Born
06-The Shadow Of Your Smile
07-Catherine
08-Once Upon A Summertime
09-Here's That Rainy Day
ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

先日テレビの番組でやっていましたが、サウスウエスト航空は座席のシートを薄くして座席の前後の間隔を狭くして座席数を増やしているそうです。ところが乗客であるアメリカ人の体重は40年間で9kgも増えているそうです。体重で料金が変わるようにすれば、みんなもう少し痩せる努力をするかもしれませんね。
《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.920

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com