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NO.918            Ryo Onishi              12/15/2013

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雑貨屋のひとり言

だいぶ前から気になっていたのですが、電車の窓から見える淀川の河川敷に並んでいたホームレスのテントが今は全くありません。最近は異常なくらい雨が降るので、川が増水して危険だと思ったのか、それともいずれ来るかもしれない東南海地震による津波を考慮したのでしょうか?そんな異常気象をいち早く察知して退去したのであればたいしたものです。彼らは一体どこへ行ったのでしょう。景気が上向いて来たと言われていますが、ホームレスなどに恩恵があるとは思えませんが。≪R.O≫

 

人をほめる

一般にアメリカ人は他人に対して「ほめ上手」 の人が多いといわれています。確かに私の周囲を見回してもそんな人がよく目に付きます。中には、明らかに見え透いたお世辞も耳にしますが、でも、けなされるよりは ほめられたほうが人は嬉しいし、ほめられて怒り出したなんて話はあまり聞きません。

それに比べて日本人は一般に他人をほめることが苦手ではないでしょうか。日本人に感謝の心がないのかと言うと決してそんな筈はなく、私など毎日が感謝デーで 世の中、友人、知人、家人に感謝しながら生活をしています。

では、そんなに感謝しているなら、私はさぞ感謝の言葉や意思表示をいつもしているかというと、それがサッパリ駄目で、特に家の中では小言・文句は言っても、ほめ言葉なんておよそ浮かんでこない、−− これが実態です。

私の場合、簡単にいってしまえば、そんな習慣が子供の時から身についていなかったからでしょう。ではなぜそんな習慣がなかったか。もともと日本人はホモジニュアス(均質的)な国民性であり、お互いの意思疎通は以心伝心で、いわなくとも相手に伝わり、相手もそのへんはちゃんと察する事が出来たから私の親は(というより当時の日本は)言葉による意思疎通の大切さを子供達に教えず、むしろ 「控えめ」 こそ美徳であるという躾をしてきたからではないでしょうか。

アメリカのような多民族で構成された移民国家とは大変な違いです。日本では“沈黙は金”ですが、アメリカでは“沈黙は禁止”なのです。

尤も最近は日本も 旧人類・団塊世代・新人類・平成族 など多民族化(?)が進み、“カルチャー・ギャップ”ならぬ“ジェネレーション・ギャップ”が生じ、こちらの方が余程深刻であって、もはや“以心伝心”、“不言実行”などという言葉は過去のものとなり、アメリカ的“沈黙は禁止”へと限りなく近づいているようです。

かかる状況下では私のような典型的な旧人類も今後の生き残りをかけ、少しは“有言実行”を心がけねばと、気がついたのでした。では“有言”は何から始めようか。―― そうだ、やはり人をほめるところから実行してみよう。

そこで奮起一番、他人のほめかたに関する本を購入し読んでみました。よし!この本に書いてある通り実行すればよいのだナ。よーし・・・・!!。その本にはいくつもの“ほめかたの例”が載っていました。

例えば、太った男性には、「男性的で力強く、いかにも包容力がありそうで、頼もしい」 といえばよいし、反対にやせた人には、「いかにも知的で教養が溢れ、何でも相談できそうでステキ!」 とほめればよいのだそうです。どんな人間でも必ず何か取得(とりえ)はあるものなので、それを見付けてほめればよいのだそうです。

どうしても相手の良い点が見つからなかったら相手が身に付けているもの(例えば相手が男性なら彼のネクタイ)をほめるのだそうです。(そういえば、私も何度か締めているネクタイをほめられたけど、なんだ! そうだったのか!!)

さて、次に人から ほめられたらどう対応するか。これま.た私の経験からして大変難しい問題です。私など生来の内気と謙虚さ(?)がどうしても邪魔します。折角 何かをほめてもらったのに、あわてて手を振って“ノー、ノー”なんて みっともない素振りをして恥の上塗りをするありさまです。“サンキュウ!”の一言すらでてこないことがあります。

こんな時、スマートにカッコ良く洒落た受け答えはどうすれば良いか。例えばこんな風にすれば良いのだそうです。
(1)、「君の瞳は澄んでいて素晴らしい!」 ―― 「だって 今、私の瞳にはあなたが映っているからよ」
(2)、「君は センスのよい人だ!」 ―― 「だから あなたを選んだの」
(3)、「この コーヒーの味はいかがでした?」 ―― 「とても良かったょ。だって君が入れてくれた コーヒーだもの」
*********************

意気込んで読んでいくうちに、だんだんしらけてきました。こんなやり取りはとても出来そうにありません。やっぱり私は駄目だ。でも、せめて 人の長所を見付けてほめる訓練ぐらいはしておこう。

最後に、古いものを持ち出しますが、60数年前、かの帝国連合艦隊司令長官だった 山本五十六元帥の言葉と言われる有名な教訓を自戒を込めて記します。
「やってみせ 云って聞かせて やらさせて 誉(ほ)めてやらねば 人は動かず」
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


アベノミクス我が家に来ないままの暮

三本の矢に信号の赤青黄

赤字国債喫水線が気にかかる

原発の話口下手熱を帯び

お人よしTPPの餌になる


( ニュースやぶにらみ )


「今年の漢字」

五輪の「五」 五千万の「五」 −猪瀬都知事

「来年の漢字′補」

税 −安倍内閣

「江田氏離党、新党を」

日本に生まれたかった −張成沢


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(307)「ボランティア」

1年に1回くらいしか会わない人だが、翁が尊敬している1人のシニア女性がいる。その人の名はS・Nさん。お若い頃は幼稚園の先生をしておられたそうだ。実は、翁の映像制作の後輩R・N君の母上である。そのS・Nさんがボランティア活動をなさっておられる話を聞いたのが、たしか10年ほど前。「軽度の身体障害者や障害児と一緒に美術館や博物館に行ったり、名所旧跡を訪ねたり・・・それは確かに大きな責任が伴って精神的緊張と肉体的疲労は生半可ではありませんが、その人たちの喜ぶ笑顔を見たり、心が通じ合ったりした時の感動は“次への力”になります。私のボランティア活動は、障害者や障害児たちのために、ではなく、逆に彼らから私は生き甲斐を貰っているのです。私の体力・能力が続く限り、これからも・・・」失礼ながら小柄な体躯で70歳を超えておられるのにエネルギッシュにボランティア活動を続けていらっしゃる、そのことに翁は尊敬の眼差しを向けているのである。ちなみに『ボランティア』とは(辞書によると)一般的には自主的に無償で奉仕活動をする人を言うのだが、単なる無報酬の奉仕活動だけではなく、自己の自発的な意思によって社会の諸問題と直接向き合い、理解・共感・勤労と同時に(ボランティア自身が培って来た)技術・知識を提供する人のことである。

さて、先週に続きハワイの話題――11月の半ばから2週間、オアフ島(ハワイ)へ旅した。30年以上も続く翁の毎年恒例の“リフレッシュ・トラベル”であるから親友も多い。その中にフローレンス・ワサイと言う日系3世のご婦人がいる。彼女のご主人・故リチャード・ワサイ(元ハワイ州議会議員)と翁は公私にわたる兄弟関係であった。そこで当然、リチャード夫人フローレンスさんとも30年以上、親しくお付き合いをさせていただいている。実に穏やかで親切で、教養溢れるレディだが、いささかも驕ることのない控え目なお人柄、そのフローレンスさんが2006年からボランティア活動をしておられることを(このたび)初めて知って、更に彼女への尊敬の念を深めた。前述のS・Nさんと共通するところは、お二人とも教育経験者。S・Nさんは元幼稚園の先生、フローレンスさんは元中学校の数学教師。そしてお二人とも(またまた失礼ながら)70歳を超えるシニア世代。しかし、お二人のボランティア活動内容は異なる。S・Nさんの(行動可能な障害者の)“戸外活動支援”に対してフローレンスさんのボランティアは、老齢や障害などで日常生活行動が不自由な(原則として)独居老人を対象とする“訪問支援”である。

フローレンスさんが所属しているボランティア団体は『プロジェクト・ダーナ』。1989年にシメジ・カナザワ女史(現在93歳?)が、ハワイ・モイリイリ本願寺で立ち上げた“お年寄りや障害者を支援するための活動団体”である。現在のヘッド・リーダーであるローズ・ナカムラ女史に『プロジェクト・ダーナ』の概要をうかがった。『ダーナ』(与えること)とは、慈愛の心を持って他人のことを考え、見返りを求めない純粋な奉仕活動のことで、コンセプトはレシピエント(支援を受ける人)への愛を基本に、レシピエントが生きる希望と喜びを感じる支援(時間の提供と行動支援)である。具体的な支援活動としては@電話訪問(電話で話を聴いてあげる)A買い物の手伝い及び代行B簡単な掃除C家(部屋)の安全への目配りD病院へのアポや付き添いE教会や寺院への同行F寸時の玄関先への立ち寄りG(在宅訪問で)世間話や悩み相談、読書、(こうした支援を通して)Hレスピット・サービス(弱者をケアしている人たちに少しの休憩時間を与える)・・・現在ハワイ全島におけるレシピエントは約1000人、ボランティアは850人。ボランティアになるには充分な審査のもとに本部(ローズ・ナカムラ女史)が認定し、年に数回の講習を受けなければならないが、ローズさんは言う「最も重要なことは、慈愛の心を持ち気力・体力の持ち主であることは勿論、相手(レシピエント)の人格・その人の人生の歴史・文化を尊重出来る人でなければならない」(左写真の左がローズさん、右はフローレンスさん)。

某日、翁は(特別に了解を得て)フローレンスさんが(1年以上も担当している)B・Nさん(86歳)のお宅へ同行させて貰った(右写真の左がB・Nさん、右はフローレンスさん)。1時間ほどの歓談だったが、お二人の間に笑い声が絶えなかった。B・Nさんは言う「フローレンスさんに生きる力と生きていることの喜びを与えて貰っています」――フローレンスさんも控え目に語る「私は平凡な主婦で、特別に人を助ける力を持っている訳ではありませんが、誠心誠意、接することで喜んでいただけるなら、それは私自身の喜びでもあり、私の生き甲斐にもなるのですから、私の方こそ感謝です」あくまでも謙虚なお人である。「しかし、親しくしていただいたレシピエントとの別れの時は、身内の別れ同様に悲しく辛いです」その言葉は、フローレンスさんの優しいお人柄を偲ばせ、まさに“ダーナの精神“そのものを窺がわせる。

この『プロジェクト・ダーナ』は全米に、そして日本各地にもある。いずれ機会を見て東京の築地本願寺で更なる『プロジェクト・ダーナ』の研究をしてみたい、と思うのだが、果たして翁のような我が儘人間に(前述の)S・Nさんやフローレンスさんのような純粋な“ダーナ精神”が持てるや否や?ともあれ、今回のハワイの旅は、ゴルフ三昧のほかに、少しばかり“ボランティアの精神”に触れることが出来た“洗心の旅”でもあった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

12月に入ると我が家にはワイフ手作りのクリスマスグッズが飾られて、クリスマスシーズンがやってきたんだなと感じます。食事の時のBGMもそれらしいアルバムを選んで流しています。今週はクリスマスにちなんだアルバムを紹介します。
クリスマスにちなんだアルバムはたくさんあります。男性ジャズボーカリスト、小林桂の魅惑的なボイスはいい雰囲気を醸し出してくれます。
"Wonderland Kei Sings X'mas" Kei Kobayashi
01-White Christmas
02-The Christmas Song
03-Rudolph The Red-nosed Reindeer
04-Winter Wonderland
05-Merry Christmas Darling
06-Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
07-Have Yourself A Merry Little Christmas
08-I'll Be Home For Christmas
09-What Are You Doing New Year Eve _
10-Santa Claus Is Coming To Town
11-Christmas Time Is Here

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

通勤をしていた頃から、JR関西のプリペイドカード、ICOCAを使っています。定期はもちろんですがキップをいちいち買わずに財布にいれたままタッチするだけで改札マシンを通過できるというメリットがあります。自動販売機でジュースなども買えます。しかしこのカードはプリペイドなのに割引がなく、カード代(500円)も取られます。首都圏に比べ関西での普及が進まないのはこういうところだと思います。もっと普及させ売り上げを上げたいのなら、カード代を無料にし、割引の特典をつけることだと思うのは私だけでしょうか?

《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.918

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com