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NO.912            Ryo Onishi              11/3/2013

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雑貨屋のひとり言

食材偽装が次から次に出てきます。不思議なものでこういう問題は一件明るみに出ると芋づる式に出てきます。料理として加工されてるのでお客はわからないことをいいことに、知っていて知らんぷりをしていたのはいけません。信用を売っている飲食業でこういうことをやったらおしまいです。ところがどこも言い訳のオンパレードです。企業体質が腐っていることさえわかっていなかったのでしょう。ブランドにあぐらをかいていたからだと思います。こういう人たちには痛い目に遭ってもらわないとダメだと思います。
ワールドシリーズ、レッドソックス対セントルイスカージナルスの第6ゲームを観ました。上原選手、田澤選手の日本人選手が大活躍して見事ワールドチャンピオンになりました。感動を与えてもらいました。≪R.O≫

 

一 期 会

最近の私は体調の関係で外出はすべて妻の運転に頼っており、また外食もドクターから厳しく制限されているため、旅行やコミュニティ活動は原則として控えることにしています。ただ、趣味の詩吟と仲間内の勉強会である「一期会」は継続するようにしています。詩吟は健康保全のため、また勉強会の「一期会」は会場が私の自宅に近く(小川不動産のオフイス会議室を使用させていただいています)歩いて行けるからです。今回は「一期会」について以下、ご紹介したいと思います。

日本の国際化にともない、日本の親会社から海外の子会社、支店、提携先などへ駐在派遣という形式で出向してくる人たちがおり、当地ロサンゼルスとその周辺にもそんな若い日本人たちが期待を担っておおぜい来ています。

私たち日本人にとって海外という、異文化の中で勤務することは特別のストレスを伴います。そんなストレスを出来るだけ解消するため、現地の風俗習慣、法律から日常生活術、子弟教育にいたるまでの問題について、駐在員たちが定期的に自発的に集い、勉強会を開催するケースをよく見かけます。

そんな勉強会のひとつに『一期会』というのがあり、私もメンバーの一員です。この会に私が入会したのは今から20年近く前で1995年でした。当時既に何度かの月例会合を持っていましたので、会の歴史はそれ以上になるはずです。故、三本松誠さん(公認会計士、経営コンサルタント)、高島 淳さん(Fujitsu Ten, America)、市川 徹さん(ANA Trading USA)、浜野好春さん(KMPG Peat Marwick)などの皆さんが創った会と聞いています。因みに上記、浜野好春さんは一度日本へ帰られてから再び来米され、現在この会の会長職を担われています。

一期会の名称は『一期一会』に由来するものであり、1995年8月に制定された一期会の規約(その後、第8版までの改定あり)には、会の目的として『一期会は月に一度の勉強会を催し、会員の研鑽の場を提供すると同時に、異業種・異職種の会員がお互いの知識や経験を交換しあい、また、その名称の由来でもある「一期一会」の精神に則り、お互いの出会いを尊び、大切にしながら、その触れ合いを通じて自己啓発に努め、刎頚の友とならんことをその目的とする。』とあり、勉強会の運営に関しては、『勉強会におけるテーマの設定及び問題提起は会員の中から行い、基本的には、会員同士のディスカッションを中心に勉強会を進めるものとする。時には講師を招くこともあるが、あくまでも、会員の知識的援助またはディスカッションのサポートをお願いするためであることを念頭におき、その選定にあたるものとする』と定められています。

設立当初は日系異業種の企業での財務担当者による勉強、情報交換の会であり、お互いが本音で議論できるよう、一業種からは一社のみ、また、銀行業からの参加は認めないなどの制限を決めていました。その後、時を経るにしたがい、勉強内容は財務問題に限定せず、駐在員に役立つことなら何でも取り上げることにし、制限は取り外すことになりました。

月一度の定例勉強会の会場は会員企業のオフィスを持ち回りで使用させてもらって開催していましたが、数年前からGardena市にあるOgawa Realty & Investment Groupさんのご好意でそこの会議室を格安の使用料で使わせてもらっています。

この会は少数精鋭主義を貫いており、会員数は現在10数名で和気藹々の楽しい会です。会費は年間で$50とし、会場使用料や講師の食事代にあてています。

今年の定例会のテーマは以下のとおりでした。

1月度:2012年大予測の結果発表と2013年の大予測(担当:河合)
2月度:お酒の造り方(講師:デビッド工藤さん)
3月度:知らないと怖い薬の話(講師:太田光子さん)
4月度:スポーツを通してみる日米の文化の違い(講師:マックス山口さん)
5月度:リフレクソロジー(講師:尾崎よしみさん)
6月度:墓地の生前購入について(講師:Tomoko Yamagataさん)
7月度:医者と薬が一生必要なくなる食事法(講師:小崎壮平さん)
8月度:ラフカデイオ・ハーン(小泉八雲)が惚れた日本(講師:今森貞夫さん)
9月度:年次総会、役員改選(全員留任)
10月度:メジャーリーグの楽しみ方(講師:梅田義元氏)

定例会のあとは近くのレストランへ移動し、再び講師を交えて有意義なひと時を過ごします。

毎年、年末には忘年会を開催しています。会場は定例会と同じOgawaさんのオフィスを使わせてもらっていますが、ビールや寿司を取り寄せ、カラオケで盛り上がります。また、会員の太田 勉さん(Ogawa社長の右腕、大番頭役)のピアノ演奏(ベートーベン、月光の曲)が恒例名物です。大田さんは以前の商社を定年退職してから一念発起してピアノ演奏に挑戦し、今では楽譜なしで演奏し、年々その腕を上げています。

最近体調の都合でこの種の集まりに出られなくなっている私にとって、この『一期会』は数少ない楽しみの一つです。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


仲人の嘘を時効にして夫婦

金婚日 耐えたのは俺いえわたし

モナリザよりお多福がいい妻がいい

破れ鍋に綴じ蓋で炊く旨い飯

70点これでいいねと凡夫婦


( ニュースやぶにらみ )


「食材偽装」

小は芝を兼ねる ―エビ

「川上哲治さん死去」

哀悼 −銭湯の16番の下駄箱

「金の卵」

さていくつ孵るかな −12球団


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(303)「紙の芸術〜ペーパーフレスコ盆栽」

だいぶ古い話だが、翁が本格的にハンディクラフト・アート(美術手工芸)に出会ったのは25年前の1988年にオーストラリアのブリスベン市で開催された『ブリスベン国際レジャー博覧会』(EXPO‘88)の時だった。

ブリスベン市はシドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第3の都市、世界的に有名な観光保養地ゴールドコーストへの玄関口、クイーンズランド州の州都である。市の人口は約100万人(1988年当時)、市の中心部を流れるブリスベン川を南へ7km程行くと、世界最大のコアラの保護区“ローンパイン・コアラ・サンクチュアリ”がある。コアラは非常に神経質な動物でクイーンズランド州の規則では、コアラ1頭に対して抱くことが出来るのは1日にわずか30分間だけ、おまけに4日おきでなければ、とのこと。また、この保護区にはカンガルーが放し飼いにされており観光客が自由にエサを与えることも出来る。

さて、『ブリスベン国際レジャー博覧会』のテーマは「技術時代のレジャー」。日本を含む世界36か国が参加し、4月から10月までの会期中1,857万人が来場した(オーストラリア政府観光局発表)。広大な敷地に林立する各国政府パビリオン(展示館)の中でも特にジャパン・パビリオン(通産省=現経済産業省、文部省=現文部科学省関係の日本政府館)は一段と注目された。それは、レジャー産業に関わる一流企業の最新技術(展示と実演)、和太鼓・日舞・琉球舞踊などの伝統芸能公演、大迫力のパノラマ映像(『日本の四季』)など出展数の多さと質の高さが評判を呼んだのだ。中でも大勢の外国人見物客を驚かせたのは財団法人日本余暇文化振興会(文部省認可の生涯学習団体)が主宰した『暮らしの中の美術手工芸展』――同財団の創設者・佐野元生氏(故人)(当時理事長、生涯学習指導者)のもとに集結したフレスコペーパーアート(盆栽)、籐工芸、パンフラワー、押し花、七宝焼き、革工芸、ビーズ工芸、組み紐、木目込み人形など約20分野の権威者たちによる1級の作品が日本政府館に展示された。その時の展示プロデューサーを務めたのが翁だった。

翁が(佐野理事長の要請で)展示プロデューサーを引き受けた当初は、実は美術手工芸品に関しては全くのシロウトだったが、佐野理事長が組織した『ブリスベン・レジャー博・企画委員会』(各分野の権威者6人による委員会)の先生方に教えをいただいて(6か月間の準備期間中に)大方の知識を習得することが出来た。が、翁の専門は、あくまでも映像プロデューサー。したがって翁は、それぞれの作品を映像的に評価し、いわゆる“見た目の美しさ、迫力、見易さ”をコンセプトにして演出した。結果、日本政府館での『暮らしの中の美術手工芸展』が大成功を収めることが出来たのだが、これもひとえに6人の企画委員の先生方の、(翁の)映像効果的展示演出手法に対する理解と協力のお蔭である。そして6人の企画委員の先生方(のグループ)は勿論のこと、『ブリスベン・レジャー博』に出展してくれた他の手工芸グループも(財団法人日本余暇文化振興会会員として)その後、同財団が文部省の後援を得て実施した『国際文化交流展』にも参加してくれた。例えば、ベルギー(ブリュッセル市)で行なわれた『ユーロパリア日本祭‘89』、ハワイ・オアフ島(ホノルル市)で開催した『日米ハンディクラフト・アート交流展’92』ほか。翁も引き続き展示プロデューサーを務めた。国内においても平成元年から毎年(国体方式で)全国都道府県で開催されることになった『全国生涯学習フェスティバル』に前述の手工芸グループの多くが(日本余暇文化振興会ブースに)出展してくれた。それからもう四半世紀。

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先日、千葉県津田沼市へ『ペーパーフレスコ作品展』を観に行った。前述の『ブリスベン博』企画委員のひとりで、ペーパーフレスコアートの権威者・平原秀子さん(日本ペーパーフレスコアートフラワー盆栽研究所代表)が主催する(大勢の生徒さんたちの)作品展であった。フレスコとは、蝋加工しているクレープペーパー(チリメンのようなシワをもたせた紙)のこと。ブリスベンでもブリュッセルでもホノルルでも、展示しているビワや柿の盆栽に顔を近づけて匂いを嗅ぐ外国人の見学者をたびたび見かけた。彼らは最初は、「本物かと思った」そうだ。それが紙(フレスコ)で作られたアートだと知って、大仰に驚いたものだ。翁も久しぶりに鑑賞させて貰ったが、そのリアルで精密な技術は一段と磨きがかかり、いずれもアート(芸術)そのものの逸品ぞろい。まさに“芸術の秋”を満喫することが出来た。と同時に、25年前の『ブリスベン国際レジャー博覧会‘88』をはじめとする“暮らしの中の美術手工芸展”の数々の懐かしい思い出を甦らせて貰った。

21回を数えるこの展示会も、平原さんご高齢を理由に今年がラスト・イベントとのこと。
それは残念だが、これまでに平原さんが育てた大勢の生徒さんたちの幾人かは、すでに、一流のペーパーフレスコ・アーチストとして関東甲信越の各地で活躍しているので、ペーパーフレスコアートは消えることはなく、ますますの花を咲かせることだろう。平原さんの一層のご健勝とご活躍を祈るや切・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

11月になりました。10月まで暑い日が続いたせいで秋が短くなりそうで、おまけに今年の冬は寒いと言われています。暑過ぎるのも嫌ですが、寒過ぎるのも困ったものです。これから紅葉でまだ枯葉の季節ではありませんが一足早く枯葉にちなんだアルバムから選びました。
枯葉Autumn Leavesはスタンダード曲ですからこの曲を演奏しているアーティストはたくさんいますが、今回はChet Beckerのトランペットで行きましょう。1974年に録音されたCTI版のアルバム名は"She was too good to me"で邦題が"枯葉"になっています。哀愁に満ちたトランペットでAutumn Leavesから始まります。二曲目が彼自身が歌う"She was too good to me"です。とても甘い声で魅力的です。シンガーとしても才能があったのですね。 ジャケットの絵は一体なんだろうと思っていたら、下のように女性の顔の一部でした。

"She was too good to me" Chet Becker
01-Autumn Leaves (枯葉)
02-She Was Too Good To Me
03-Funk In Deep Freeze
04-Tangerine
05-With A Song In My Heart (我が心に歌えば)
06-What'll I Do
07-It's You Or No One

Chet Baker (tp), Paul Desmond (as), Bob James (p), Ron Carter (b), Steve Gadd (ds)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

大阪から大阪環状線で天王寺方面に向かう途中、西九条駅に着くと若い女性や親子がどっと下車します。そこにはハリーポッターの写真でデコレートされた車両が待っています。そうです、USJユニバーサルスタジオジャパン行きの電車です。私はハリウッドのユニバーサルスタジオには数え切れないくらい行きましたが、大阪のUSJには一度も行ったことがありません。いつか孫といっしょに行ってみたいと思います。

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《R.O.》

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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.912

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com