weekly

NO.901             Ryo Onishi              8/18/2013

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

日本列島の猛暑はかなり深刻です。全国各地で体温をはるかに超える気温を記録し、一週間で一万人近い人が熱中症で搬送される異常な事態になっています。家の中にいても熱中症になるそうですから気をつけましょう。水分補給は大事ですが、糖分の多いスポーツドリンクや清涼飲料水などは飲みすぎると糖尿病になりますので注意が必要です。一方、猛暑が経済を活性化させている部分もあります。単純に考えると飲料水を含む熱中症対策グッズなどが売れていると思います。赤外線を遮断する男性用の日傘がよく売れているようです。まだまだこの暑さは続くらしいですが、蝉の声が聞こえなくなると朝夕は涼しくなるのではないかと期待しています。≪R.O≫

 

リハビリ訓練観察記

先月のこの欄(雑貨屋ウイークリー#895)で『リハビリ・エクササイズ』について書きましたが、6月19日からスタートしたリハビリは間もなく2ヶ月が過ぎようとしています。

大規模病院(Torrance Memorial Hospital)の付属施設だけのことはあり、設備や常駐看護師(婦)、スタッフは充実しているのに驚いています。リハビリ部屋の大きな窓からは遠くにトーランス空港やパロスベルデスの丘陵地帯が見渡せ、目の前には以前、私が勤務していたオフィスも見下ろせ、懐かしく現役時代を思い出したりしながらトレーニングに励んでいます。

このリハビリを申し込む前は「わが家にもトレッドミル(ベルト式ウオーキング・マシン)もあり、いつでも自由にトレーニングなど出来るので、わざわざドライブで出かけて外部のリハビリ・センターなどへ通う必要があるか?」と少々疑問であり、また億劫でもありましたが、いざ通い始めてみると予想外の楽しみに遭遇できることを知り、いまでは楽しく通っています。

私が参加しているのは毎週月、水、金曜日の午後3時15分からのコースであることもあってか、ウイークデーの午後に来るような人は老男、老女が圧倒的に多く、また心臓に何らかの障害を持った人たちであるので、3人に一人は杖をつき、中には歩行器に頼ってやってくる人もいます。

指導員である看護師が一応の訓練スケジュールを立ててくれますが、看護師の彼女たちにとって指導する相手ははるか年齢差のあるお年寄りたちであり、あまりうるさくはいいません。そこで中には自分のお気に入りの特定の器械にこだわり、いつもその器械ばかりやろうとする人もいれば、ひとつの器械にすぐ飽きて次々にいろいろな器械に手を出す人もいたり、それぞれリハビリを受ける人の人柄が出てきます。

ひとり黙々と器械に対し励む人、口を動かしひとり語りをする人、歌を歌いながら手足を動かす人、これまたそれぞれです。中には早速、話し相手をつくり、リハビリに来たのだか友達探しに来たのだか疑わしい人まで見かけます。その話し相手も異性の場合、同性の場合とあり、さらには、看護師(婦)さんを標的にしているのではないかと思われる場合もあったりして、毎回見ていて微笑ましいかぎりです。

私はというと、看護師(婦)さんなどには一切、色目を使わず(向こうが相手にしてくれそうにありませんし、その上、終始、私の妻の監視下にあります)ただ、ひたすら黙々と器械に向かって真面目にトレーニングを続け、時々、看護婦さんがかけてくれる言葉“Mr. Kawai, Good job!”を張り合いに励んでいます。

最近、リハビリ・センターで器械を使いながら、またひとつ新しい発見をしました。3階の窓から目の前の通り(ロミタ大通り)の交通量が曜日によって違いのあることです。私のトレーニング時間(午後3時15分から4時過ぎまで)に窓の外の「ロミタ大通り」を東方向に向かう車は毎回5分間で約100台(平均1分20台)ですが、金曜日はいつも多めです。金曜日の午後は週末なので早めに仕事を切り上げてオフィスへ戻ったり、帰宅したりしているからではないかと推察できます。

このように自宅にあるひとつの器械で孤独にトレーニングをするのと、リハビリ・センターのようなところで多数の人々の中でいろいろな器械を使ってトレーニングをするのでは、まるで違うことを知ったのが大きな収穫でした。家の中で閉じこもり一人でトレーニングを行うより、外で複数の人の中で励むほうが晴れやかな気分になれることを改めて認識しているところです。

私は糖尿病で普段からインシュリン注射をしているため、トレーニングの前後に血糖値の検査があります。今日、トレーニング後の検査で血糖値が低くなりすぎてしまい、甘いリンゴジュースを飲まされ、10分間安静にして再検査を受けました。ところがまだ血糖値が最低基準に達せず、またまたジュースを飲まされ10分後の再々検査を受け、ようやくパスして帰宅を許されました。リハビリ・センター側も責任上きちんと対処してくれありがたく思っています。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


予定表酒の誘いに割り込まれ

折角の酒血圧に睨まれる

二杯目はだめとカルテがこうるさい

死神を自適の酒が追い返す

なるようになるさと酒の口が言う


( ニュースやぶにらみ )


「首相の夏休み後2日」

宿題がたまってますよ −子ども

「Uターンラッシュ」

これが議席ならなあ −民主党

「中国、韓国への配慮」

くだんのごとし −安倍首相


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(292)「終戦秘話―映画2題」

8月13日にNHKBSプレミアムで『明日への遺言』を視た。この映画は大岡昌平の長編小説『ながい旅』を映画化したもので、軍事裁判(横浜法廷)の模様を事実に基づいて描いた作品(藤田まこと主演、小泉尭史監督、2008年公開)。米軍機による名古屋市及び周辺地域への無差別攻撃は、昭和20年1月から7月までに攻撃回数63回、飛来爆撃機(B−29)約2,600機、死者約8,000人、負傷者約15,000人、焼失家屋約14万戸に及び、名古屋市も他の大都市同様、壊滅的に破壊された。この時、国宝名古屋城も焼失した。(7か月に亘る名古屋無差別攻撃を『名古屋大空襲』と呼ぶ)。

第13方面司令官兼東海軍管区司令官だった岡田 資(おかだ たすく)陸軍中将は、名古屋大空襲の際に撃墜し逮捕したB−29搭乗員を略式命令で部下に斬首処刑を命じた。理由は、非戦闘員(一般市民)への無差別攻撃を行なった(それらを禁じた)ハーグ条約違反による戦争犯罪人であると断定したからである。その行為に対し戦後間もなく岡田は“捕虜虐待の罪(B級戦犯)”として横浜法廷(軍事裁判)で裁かれることになる。しかし岡田(藤田まこと=好演)は、戦勝国による結論ありきの理不尽な裁判と戦うため、この裁判闘争を“法戦”と名付け、米国軍検察官や裁判官を相手に(いささかも怯むことなく)米軍による無差別攻撃の非人道的行為の違法性を厳しく主張する一方で、部下による捕虜処刑に関しては「その責任は命令を下した我一人にあり、彼らには一切罪は無し」と部下たちをかばい通した岡田の高潔なる人柄と態度が、(岡田を尊敬する米人弁護士の見事な弁論の展開と相俟って)それまでかたくなだった米軍裁判官、検察官も岡田の武士道精神に少しずつ動かされて行く。その“法戦”の合間に、じっと裁判を見守る妻(富司純子)との目と目で交わす夫婦愛が実に印象的。更に生まれたばかりの孫を抱きしめる岡田の(軍人ではなく普通の)好々爺ぶりに、一瞬、法廷が和む。圧巻は処刑の日、部下たちと米軍看守たちの敬礼を受け、笑顔で静かに刑場(絞首台)へ向かう岡田の毅然たる姿に、翁は久しぶりに爽やかな日本人魂を見る思いがした。

実は翁、岡田中将については以前から多少の認識があった。と言うのは、我が師・我が父として敬愛していた社会教育者・佐野元生氏(文科省認可団体:公益財団法人日本余暇文化振興会の創設者、2009年9月逝去)から“岡田家と佐野家の関係”を伺っていたからだ。元生氏のご尊父・佐野虎太氏(陸軍中将)と岡田中将は陸軍士官学校(第23期)の同期生、佐野中将のご長男・元生氏と岡田中将のご長男・陽氏が同じ中学で先輩後輩の仲、陽氏は『明日への遺言』製作に協力したあと逝去(2009年11月)。更に元生氏のご子息・元昭氏(現・日本余暇文化振興会理事長)と陽氏のご子息・洋介氏は小学校時の同級生、つまり“岡田家”と“佐野家”のお付き合いは現在も続いている。元生氏が亡くなる前『明日への遺言』を観た時、(翁が感銘を受けた)ラストシーンで「父は目にいっぱいの涙を溜め、スクリーンの岡田中将(藤田まこと)に向かって敬礼をした姿が思い出されます」とは、ご子息・元昭氏の話。

他日もう1本(映画館で)『終戦のエンペラー』を観た。アメリカ映画(ピーター・ウエーバー監督)でありながら日本人(岡本嗣郎)の原作、プロデューサー陣にも日本人(奈良橋陽子)が加わり、日米有名俳優の競演と、まるで日米合作映画の観を呈する秀作だ。GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の最高司令官マッカーサー(トミー・リー・ジョーンズ)は、信頼の部下・フェラーズ准将(主役=マシュー・フォックス)に戦争犯罪者の洗い出し(特定)と天皇の戦争責任の有無調査(証拠固め)を命令する。フェラーズは命令に従って行動するも、もともと知日家で日本人女性を恋人に持つ彼は、天皇の戦争責任証拠固めにはいささか抵抗を感じていた。それは、彼が恋人アヤ(初音映莉子)やアヤの叔父(退役海軍大将=西田敏行)から“(天皇を崇敬する)日本人の強固な伝統的精神文化”を教えられていたからだ。また、開戦直前に首相を辞任した近衛文麿(中村雅俊)から、
「開戦3か月前、戦争回避のため米国務省と接したが米側から拒否された」事実、宮内次官の関屋貞三郎(夏八木勲)からは「政治に口を出せなかった天皇が開戦前の御前会議で平和を望まれる御心を知らしめるため、明治天皇御製の和歌(『四方の海』)を朗詠された」という話、また内大臣木戸幸一(伊武雅刀)から「降伏に反対する陸軍を封じ込めるために“玉音放送”に踏み切り、千人の将兵による皇居襲撃にも関わらず、録音レコード盤を守り通して8月15日の“戦争終結”を世界に告げた」などの秘話を聴取したことによって、結局、フェラーズはマッカーサーに対して「GHQの使命は日本国を壊滅することにあるや、日本国の再生にあるや、再生支援に目的があるなら、天皇の戦争責任を問うべきではない」と進言する。そしてマッカーサーと天皇(片岡孝太郎)の会見が実現した時「このたびの戦争責任は我が身一つにある。国民を許せ」と述べられた天皇のお言葉と高邁なる品格にマッカーサーは感動し、昭和天皇への尊敬の念を強めた、と後年述懐している。『明日への遺言』の岡田中将と同様、「責任は我一人にあり」とされた天皇の御心を聞いて靖国神社や千鳥ケ淵戦没者墓苑に眠る英霊たちの喜びはいかばかりか・・・そんな思いで15日『終戦記念日』に翁、(例年通り)靖国神社に参詣した。驚いたのは、中国や韓国の、バカの1つ覚え“歴史認識発言“や、中国の尖閣諸島への脅し(覇権行動)、韓国の竹島不法占拠などに対する怒り・反発からか、高齢者は勿論のこと、若い世代や一般サラリーマンの参拝者が目立ったこと、まさに老若男女が神社境内を埋め尽くした観、その数は昨年を1万4千人も上回る約18万人だったそうだ(神社関係者談)。

翁はこれまで「8月は鎮魂と祈りの月」と書いたが、1つ大切なことを書き漏らしたことに気付いた。それは、今の日本の平和と繁栄が先人たちの尊い犠牲の上に築かれていることへの“感謝の心”だ。故に言い直さなければならない“8月は鎮魂・祈り・感謝の月”・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

8月のバースデイガールズ

ハイキング仲間の女性たちと時々ポットラックパーティーをしながら飲んで食べておしゃべりをする。その仲間のうち4人がアメリカを引き上げて今日本で仕事をしている。そして、こちら米国で仕事をしている人が4人、日本とアメリカを行ったり来たりの半々の生活をしている私を入れて9人がガールズのメ
テーブルの上の御馳走 パエリア お刺身

ンバーだ。今回は日本に帰って仕事を始めてから約2年が経過する友人が米国に来ていたのでまた皆で集まる事にした。その時ついでに8月のバースデーガールが3人いたので(毎年恒例になってしまっているのだが)祝ってもらう事になった。いつも今度はどこかのレストランにしようかと話題があがっ
茄子の料理 マシュルーム料理 ポテトサラダ

ても、やっぱり自分たちの手作り料理の方が美味しいし何よりも仲間の家で時間を気にせずくつろげる方がいいと言う事で今回も、Yさんのビバリーヒルズにあるアパートに集まった。いつも事前の申し合わせが無いのに何となく其々が持ち寄った料理のバランスがちゃんととれているのがいい。あっという
トマトのオリーブ&バルサミコビネガー ダイコンの煮もの エビと筍入り餃子

間にテーブルの上には豪華絢爛の御馳走が所狭し、と並べられた。久しぶりに顔を合わせたガールズは良く食べるし飲むし喋る。これが健康法の一つでもあるのだと思う。食欲と生命力はイコールのような気がする。何でも美味しく食べる事が出来る力があるというのは健康のバロメーターでもあると思う。

今年もこのシーズン夜空を眺めてみたくなった。ちょうどまたペルセウス流星群が現れる頃だったけれど日曜日の夜なので遠出するわけにも行かず近場で星が観測出来る手頃な所を探していたら、ちょうどサンペドロのエンジェルズゲートと言うところでスターパーティーがあるらしいと聞いたので友人と出かけてみた。

キュウリ レインボーバースデーケーキ

行くとそこには10台ほどの天文観測が出来る望遠鏡を持ってきている人がいて40人ほど星好きな人が集まっていた。そこで月の表面と土星の環がクリアに見える性能のいい望遠鏡を覗かせてもらった。偶然、息子さんが私と同じお誕生日だと言う女性にあって見知らぬその女性と友人にハッピーバースデーソングを歌ってもらった。

Star Party

何だか気恥かしい感じがしたけれど、また思い出に残る日になった。その後、友人の家に戻って母にスカイプしてみた。“ お母さん、今日は何の日だか覚えている? ″ 母 ” さ〜て、何の日かしら?″ 毎年こうだ。我が家は其々お誕生日などやっている暇もないほど忙しい暮らしをしていたし、あまりこういう事に重視する家庭では無かったから母も気にとめていなかった。″ あ〜そう言えば、貴方の誕生日だったわね。数日前にふと思い出しのだけれど、ごめんなさいね。何も出来なくて今年はいろいろ手術やなんやらで忙しかったから忘れちゃったのよ。アハハ″と苦笑いする母に″毎年、忘れているよね?″と呆れたように返答した。本音の所では今はもう母に祝ってもらいたいという気持ちは全く無く本心は母を喜ばせたいし母の幸せそうな顔を見る方が私も、ずっと嬉しい。さて、来年の今頃は、どこでどんな流星が見られるのだろう…
茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今週も邦人アーティストを選びました。世界を舞台にツアー公演で活躍している1979年生まれのジャズピアニスト、上原ひろみのアルバム"Spiral"です。フュージョン系のジャズで普通のピアノジャズとはちょっと趣が異なります。テレビ番組で頭の中にひらめいたイメージを即興で演奏するのを観たことがありますが、彼女の演奏時のパフォーマンスは迫力があります。

"Spiral"  上原ひろみ

01-Spiral
02-Music For Three-Piece-Orchestra _ Open Door - Tuning - Prologue
03-Music For Three-Piece-Orchestra _ Deja vu
04-Music For Three-Piece-Orchestra _ Reverse
05-Music For Three-Piece-Orchestra _ Edge
06-Old Castle, by the river, in the middle of a forest
07-Love and Laughter
08-Return of Kung-Fu World Champion
09-Big Chill


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

母の調子がだいぶ回復して来ました。まだ歩くのがちょっと不自由なため、一日中家の中にいるので、いつでもジャズを聴けるようにしました。歌謡曲しか知らない母にはジャズはとても新鮮に感じているようです。母にジャズを好きになってもらえればこんなに嬉しいことはありません。脳の活性化にも効果があれば良いなあと思っています。
雑貨屋ホームページをiPadだと問題なく観れるのですがAndroidのスマホで観ると文字が左に偏っています。今のところ直す方法がわかりません。どなたかわかる方、教えてください。


関西加洲会に参加されていた酒井多英子さんからチャリティイベントのお知らせを掲載してほしいと依頼がありました。このお知らせはイベント開催日まで掲載します。

「がん患者さんとご家族のために」「旅立った仲間のために」「今元気な人のために」
リレー・フォー・ライフ・ジャパン奈良は、がん啓発・がん患者支援のチャリティイベントです。グラウンドを24時間リレーしながら歩く事で絆を深め、地域全体でがんと向き合い、がんを理解し、がんになっても困らない社会を目指します。
2013/10/19(土)12:00〜2013/10/20(日)12:00
於:県立橿原公苑陸上競技場
http://relayforlife.jp/    http://rflnara.jimdo.com/

雑貨屋ニュースウィークリーの配信をご希望される方は遠慮なく雑貨屋にアドレスを送ってくだされば対応させていただきます。

《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.901

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com