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NO.900             Ryo Onishi              8/11/2013

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雑貨屋のひとり言

1996年5月に創刊して以来、毎週、雑貨屋ウィークリーを発行し続けていたらついに900号まで来ました。これは通過点に過ぎませんが、900号の達成を皆さんと一緒に喜びたいと思います。まるで夢のようです。もちろんこれは毎週、 すばらしい記事を書いて下さってる(書いてくださっていた)執筆者の皆さんのお陰です。そしてそれを読んで下さっている読者の皆さんがいるから出来たことです。心より感謝を申し上げます。週末が近づくと今週はどんなことがあったかなと振り返ります。週に一度の日記をつけている感じです。雑貨屋は生活の一部になっています。これからも執筆者の皆さんと一緒に一号ずつ積み上げて行きます。これからもどうぞよろしくお願いします。読者の中で、何か書いてやろうと思う方がいらっしゃったら是非連絡をお願いします。≪R.O≫

 

健康寿命へ戻るため

アメリカ駐在員としてのビジネス現役時代、私の一週間は月曜日から金曜日まで仕事に集中し、それなりに頑張りました。それでも土曜日、日曜日、祝日などは、原則として自由を謳歌でき、子どものいない私たち夫婦は共通の趣味だったドライブ旅行、マーケットへの買い物などして楽しみました。

その私も引退年齢を迎え、“毎日が日曜日”になり、思うことを思う存分楽しめると思っていましたが、それがとんだ勘違いであると今、思い知らされています。今の私の一週間は、火、木、土曜が透析治療、月、水、金曜がリハビリ・センター通いに加え、各種ドクター・チェックの予約などあり、週6日が拘束日で、完全な休日は日曜日の一日だけになってしまっています。

当然、マーケットなどへの買い物は日曜日だけとなり、趣味のドライブ旅行も出来なくなりました。日ごろから“気力があれば”と気負っていても、現実には体力がついてこず、少し動いても息切れする状態で、手術、透析、心臓ステント治療などの影響で、少し動いては休息を必要とするようになりました。最近は理由もなく時折激しい“めまい”に襲われ、周囲が回転するので目を閉じ、ベッドかソファに横たわっています。そんな時はすぐ血圧と血糖値を測ってみるのですが、それほど異常値でもなく、しばらくすると収まってきます。

そんな私の状況は当然、妻まで巻き添えにし、今は私のすべての行動に妻が付き添いです。通院、買い物などのドライブ、血圧検査(日4回)、血糖値検査とインシュリン注射(日4回)など妻による完全看護下にあります。

以前、このコラムに書きましたが、日本の厚生労働省が「健康寿命」なる新しい指標を出して発表しています。これによると、健康寿命とは、「介護を受けたり、病気で寝たきりにならず、自立して健康に生活できる」年齢のことなのだそうです。

ここで発表されている数字によると、日本の場合、2010年の平均寿命と健康寿命との差は、男性は約9年、女性は約13年となり、この期間が「介護を受けたり、病気で寝たきりで、自立して健康に生活できない」期間となるわけです。

上記のとおり、私は既に「健康寿命」は尽き、現在はただ「平均寿命」をいたずらにのばしているに過ぎないといえることになります。したがって私は既に豊かな老後から外れたことになるのかもしれません。

介護生活は、当人だけでなくその家族にまで負担をかけるもので、誰もが避けたい事態です。せめて私は寝たきりにならないための介護予防につとめ、これ以上悪くならないために、“気力で負けない精神”と、そしてリハビリ訓練に励むことにしています。そして出来ることならもう一度、健康寿命に返り咲くようにしたいと願っているところです。 
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


反戦を言う眼裏の焼け野原

反戦の声に核兵器の谺

不戦の碑昭和の声がかすれてる

歳月で浄化しきれぬ原爆忌

平和っていいな リンゴの唄が言う


( ニュースやぶにらみ )


「立秋」

とっくに −民主党

「緊急地震警報」

信度は?です −気象庁

「ワンカップ値上げ」

稀勢の里は据え置き −大関


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(291)「日航機墜落事故――その日、翁は」

あれから、もう28年も経ったのか――
母や兄が存命中は、翁は毎年の8月は“お盆帰省”を恒例化していた。毎度、兄夫婦が車で福岡空港まで迎えに来てくれ、3人であちこちドライブを楽しんでから夕ご飯に間に合うように帰宅するのが常だった。1985年(昭和60年)の8月もそうだった。日本航空363便で福岡空港に降り立ったのは12日の昼頃、出迎えの兄夫婦と空港内のレストランで軽食の後、翁の運転で3人は『海の中道』経由『志賀島(しかのしま)』へドライブした。

羽田空港から福岡空港まで約1時間40分、着陸20分前頃に着陸態勢に入ると急に海面が近づく。高度約1000m、やがて『海の中道』の上空を横切る。『海の中道』は、九州本土と『志賀島(しかのしま)』を陸続きで繋ぐ砂州(さす)だ。全長約8km、最大幅約2.5m、北は玄界灘、南は博多湾。晴れた日の上空からの眺めは絶景だ。翁、何十回もこの上空を飛んでいるが、まだ1度も訪れたことがなかった。そこで“今日こそは”ということで“ゴールデン・ドライブ・コース”(翁が勝手に、そう名付けた)を走ることにした。

“緑の樹林、青い海、輝く太陽”がテーマの国営海浜公園『海の中道』は「花・野鳥・動物・サイクリング・プール・バーベキュー・キャンプ・テニス・ゴルフ・水族館・乗馬・青少年海の家・資料館・野外劇場など総合レクリエーション施設が整っている西日本最大級のリゾート・エリアである」とパンフレットに紹介されている。上空から見下ろす景観も素晴らしいが、地上の“なかみち”は、まさに“サマー・パラダイス”の観。道路の左右の店々は、夏休み・お盆休みの家族連れの観光客で賑わっている。あまりの混雑に、翁たちは “休憩”をパスして(歴史と金印の島)『志賀島』へ。

志賀島橋を渡って福岡県道542号志賀島1周道路(別名、金印道路)の左側(博多湾側)を走る。志賀島漁港を過ぎて間もなく【金印公園】。「1784年(江戸時代中後期、徳川第10代将軍・家治の時代)“漢委奴国王”(かんのわのなのこくおう)と彫られた金印が発見された」と公園内の説明板に書かれている。更に「この金印は、後漢(古代中国の王朝)の初代皇帝・光武帝(こうぶてい=前6年〜57年)が、倭奴国(わなのくに=多分、邪馬台国?)からの使者に授けた」とも記されている。金印(一辺2.3cm、高さ2.3cm、重さ108,7gの純金で出来た金塊)そのものは国宝として福岡市立博物館に展示されているそうだが、翁はまだ実物を見たことはない。

【金印公園】のすぐ近くに【蒙古軍供養塔】がある。鎌倉時代の中期、元軍(げんぐん=蒙古軍)が襲来、博多に上陸した元軍と日本軍の激戦が展開されたが、何故か突然、元軍は博多湾から姿を消した。神風(台風)によるものかどうか、諸説ある。その時、1艘の蒙古軍船が志賀島に座礁、蒙古兵120人が首を刎ねられた、その蒙古兵の供養塔である。

志賀島1周(約11km)ドライブのラスト・スポットは玄界灘に面する【志賀海神社(しかうみじんじゃ)】。ここは“龍の社”とも呼ばれ、翁にとっては因縁深い神社と(勝手に)思い込み、手のこぶしサイズの石に“龍翁参拝記念石‘85・8・12”と記して境内の某所に置いた。それから28年、その石、今も某所で翁の再訪を待ってくれているだろうか。

母と(同居の)叔母が待ってくれている“我が家”へ着いたのは夕方の6時頃。汗を流して寛いだ後、兄夫婦も一緒に団欒の食卓を囲んでいたら突然、会社から電話「ああ、社長、ご無事でしたね。社長がお乗りになった日航機が墜落しました」――唐突な話に翁は即座に内容が理解出来なかった。急いでテレビをつけた。NHKニュースから流れるアナウンサーの悲痛な声「乗員乗客524人を乗せた東京(羽田)発大阪(伊丹)行きJAL123便が、今日の18時56分頃、群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根(御巣鷹山の尾根)に墜落しました」・・・何故“翁が乗った飛行機か?”ニュースを聴いてやっと分かった。翁が乗った福岡行きは363便、引き返しの福岡―東京は366便、当日(8月12日)のラスト・フライト東京―大阪は123便と(同じ飛行機でも行先によって)便の番号が変わる。だから会社で「社長は本当に福岡だろうか?まさか大阪ではあるまいか?」と心配したのだそうだ。

翌朝、再び会社から電話「撮影班(2チーム)が御巣鷹山へ急行しました」。翁の会社は、映像製作の機材・設備を持ったプロダクション。大きな事件・事故の時、たいていテレビ局からの委託で(同局のスタッフとして)事件・事故現場に出かけ、撮影した映像を我が社の編集スタジオ、録音スタジオで編集・録音し、局に納品するのがテレビ局との通常の契約内容だ。後日、撮影スタッフから聞いた話「ちぎれた手足、胴体、潰された顔、まるで地獄絵図、それらをアップで撮るのは、亡くなった人の尊厳を傷つけるような気がして遠慮し、なるべく全体的な悲劇の場面を報道的に撮りました」“それでよい”――翁は我がスタッフの(人間性を失わない)撮影姿勢を褒めた。そして彼らは言った「4人の生存者の1人、12歳の少女がヘリで救出されるシーンを撮影する時は泣きました。心の中で叫びました“頑張れ”頑張れ“と」その感動的なシーン、翁も未だにしっかり記憶している。亡くなった人の中に坂本九さん(歌手)がいる。九さんは御巣鷹山に散ったが、彼の♪上を向いて歩こう、は、永遠に歌い継がれる。

あれから28年――ほんの数時間の差で翁はこのジャンボ機事故から免れた。幸運としか言いようがない。神に感謝である。本当は、今号は日航機123便墜落事故の詳細を書こうとしたのだが、あまりにも悲惨なので“その日、翁は“と題して紙面の大半を『海の中道〜志賀島』ドライブ記にした。前号でも書いたが「8月は鎮魂と祈りの月」、12日は謹んで日航機墜落で亡くなられた方々のご冥福を祈りたい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ハリウッド編 山の上のファーマーズマーケット

毎週木曜日の夕方から夏の間だけハリウッドの山の上で開かれるファーマーズマーケットがあると聞いて出かけてみた。LAのハイキングリーダーのYさんが声をかけて平日殆どの人が仕事帰りだというのに9人の元気な女性たちが集まった。
ファーマーズマーケットへ行くのには教会のパーキングにシャトルバスが迎えに来るのでそれに乗って
Yamashiro Farmers Market

行けば7−8分で着く。その前にハイキングをしようと私たちは、そのパーキングから歩いて行ける近場のハリウッドの山へ向かった。街の近くにあるとはいえ急こう配の険しい山道なのだ。久しぶりに汗をかきながらどんどん登って行くとたちまち街は遥か遠く下になった。頂上にたどり着くと夕暮れ時のピンクや紫色の雲のグラディエーションが綺麗に広がっていて気持ちのいい眺めを見る事が出来た。それから日が暮れぬうちにと私たちはもと来た山道を急いで降りてファーマーズマーケット行きのシャトルバスに乗り込んだ。バスは山の上のレストランに向かってまたどんどん上に登って行った。こんな山の上の方でファーマーズマーケットが開かれているなんてどんな感じなのだろうとワクワクした。到着すると左手に大きなレストラン、その右手下に街を見下ろすように夜店がズラリと並んで人が賑わっていた。その向こうにはハリウッドの街の灯りが瞬いていた。何だか日本の夜店を思わせるような雰囲気
食前ハイキング Yamashiro Farmers Market

で活気があった。手前にいつものように野菜や果物を売っている店が両脇に並んでいてその先に食べ物や飲み物を売っているブースがズラリと広がっていた。喉が渇いていた女子9人組は早速ビールにワインそしてあちこちのブースから食べ物をゲットした。最初に食べたのはアルグラのサラダにピタブレッドと枝豆のディップ(ハムス)とキノアとクランベリーをミックスしたもの。これが美味しくて冷えた白のワインと合うので気に入ってしまった。驚いたのは屋台の食べもの屋。焼き鳥にタコ焼きに焼きトウモロコシにトーフステーキ、蕎麦のクレープと日本の夜店で食べるものがオンパレード。あっという間にテーブルにはそれらの食べものが並んだ。オニオンリングとサツマイモのフライもドーンとテーブルに所狭しと並べられた。屋台の食べものといってもここは流石にハリウッド、どれもこれも美味しく特にハイキングの後の女子は皆、食欲旺盛で、あっという間に食べものは無くなっていった。まるで日本の女子会の宴会のようだった。夜の9時で店じまい。ラストシャトルは9時45分それに乗って私たちは山を降りた。アメリカでも女子パワーはすごいな〜と思った。良く働いて良く遊んで美味しいものを食べて飲んで…これが原動力なのだな〜と。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

アベノハルカスで話題になった大阪阿部野に簡単に出かけることができるのでそこにあるTSUTAYAに行ってみようと思っています。どんなジャズに出会えるか楽しみです。
しばらくジャズボーカルの紹介がなかったので、今週は甘くソフトな歌声がとても素敵なSophie Milmanのアルバム"Take Love Easy"をお送りします。彼女は私がかつて住んでいたカナダのトロント在住ということで親しみがわきます。

"Take Love Easy"  Sophie Milman
01-Beautiful Love
02-Take Love Easy
03-I Concentrate On You
04-Day In, Day Out
05-Be Cool
06-My One And Only Love
07-I Can't Make You Love Me
08-That Is Love
09-Love For Sale
10-I'm On Fire
11-Triste
12-50 Ways To Leave Your Lover
13-Where Do You Start_


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

ツイッターやFaceBookで悪ふざけの非常識な写真を自ら投稿する愚行が横行していますが、なぜそんなことをするのか首を傾げてしまいます。やって良いことと悪いことの区別がつかない人が増えているのは悲しいことです。インターネットでの情報発信が誰でも簡単にできるようになりました。これは素晴らしいことですが、良いことも悪いことも瞬時に情報が世界を駆け巡るということも考えてほしいと思います。

夏休みに入って、大勢の国会議員が海外視察と称して海外旅行するそうですが、一体何をするつもりなのでしょうか?国民の税金を使って行くのですからそれに見合う成果を出してもらわないと困ります。毎年恒例になっているようですが国会議員の特権で行かなきゃ損だと思っているのではないでしょうか。資質の低い議員が海外でつまらないことを言ってトラブルを起こすようなことだけは避けてもらいたいと願っています。

東京電力の原発事故以来の対処や行動を見ているとウンザリします。危機感も、対応能力もなく、もうとっくに思考停止の状態に陥っているように思います。このようなレベルの低い東京電力の対応から考えると、他の原発でも何か異常が起こった場合に原発を安全に維持して行く能力はないと思ってしまいます。政府は原発再稼働を推し進めようとしていますが放射性廃棄物の処理の問題も未来に先送りしたままで果たして将来は大丈夫なのか疑っているのは私だけではないと思います。日本人の英知を結集して一刻も早い問題解決と、二度と問題が起きない完全対策を進めてもらいたいと思います。

関西加洲会に参加されていた酒井多英子さんからチャリティイベントのお知らせを掲載してほしいと依頼がありました。このお知らせはイベント開催日まで掲載します。

「がん患者さんとご家族のために」「旅立った仲間のために」「今元気な人のために」
リレー・フォー・ライフ・ジャパン奈良は、がん啓発・がん患者支援のチャリティイベントです。グラウンドを24時間リレーしながら歩く事で絆を深め、地域全体でがんと向き合い、がんを理解し、がんになっても困らない社会を目指します。
2013/10/19(土)12:00〜2013/10/20(日)12:00
於:県立橿原公苑陸上競技場
http://relayforlife.jp/    http://rflnara.jimdo.com/

雑貨屋ニュースウィークリーの配信をご希望される方は遠慮なく雑貨屋にアドレスを送ってくだされば対応させていただきます。

《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.900

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com