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NO.897             Ryo Onishi              7/21/2013

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雑貨屋のひとり言

先週誕生した孫が我が家にやってきて家中に泣き声が響いています。おむつを替え、お風呂に入れる手伝いをしていると30数年前のことを思い出します。夜中に突然泣き出して起こされますので、寝不足の日が続いています。孫の世話ができることは嬉しいことで、ほんわかとした幸せな気分にさせていただきとても感謝しています。≪R.O≫

 

達 成 感

これまでもこの欄にしばしば書きましたが、私は病(やまい)を抱え込み、おかげで検診のための医療機関通い、透析などの治療、さらにはリハビリ訓練と、このところ週のうち6日(月〜土)は拘束され、自由な時間を取れるのは日曜日の一日だけになってしまいました。

ビジネスの現役を引退してから15年余り、なにものにも拘束されず、自由な生活を謳歌したいと思っていたのですが、そうはゆかないのが人生のようです。

リハビリ訓練(月、水、金曜日)は当面の3ヶ月という限定期間のみですが、透析治療(火、木、土曜日)は無期限の拘束です。自由時間を制限されることについて、当初は大きな抵抗を感じ、かなり落ち込んだ気分になったことは事実でした。ところが時が経過するにつれ、これらが日常生活の一部になってくるにつれ、これらの拘束が待ち遠しくさえ思うようになり、心地よささえ感じ始めています。

透析やリハビリに通わねばという使命感のようなものが生まれてきます。そして、これらが終了したあとの達成感が心を満たしてくれます。仮に透析もリハビリも不必要だったとしたら、持てる時間が自由すぎて何もしないで無為に過ごしてしまっていたかもしれない。達成感も充実感も味わえなかったかもしれないのです。

最近、私は人生の意義、または生き甲斐に必要な要件とは“達成感”ではないかと思うようになりました。自分にとって何かをしなければならない使命があり、それを成し遂げた結果、心の中にわきおこる満足感や充実感が“達成感”であり、それを感じたとき生き甲斐を感じています。

この場合、“何かをしなければならない使命”の中身については、より高尚で、より大きなものに越したことはないでしょうが、私はあえて中身にこだわりません。なんでもよいのです。例えば今回の場合のように、自由な時間があっても無為に過ごすより、義務と苦痛を伴う透析やリハビリ訓練に使命感を見出してそれをやり遂げ、結果として“達成感”を得、生き甲斐を感じて自分を見つけました。

病を得ず、五体満足の状態で充分自由な時間があったら、もっと楽しく意義ある人生を過ごせただろうという思いがないわけではありません。しかし、世の中、上を見たらきりがなく、また、下を見てもきりがありません。負け惜しみでもなんでもなく、現状に感謝の想いからすべて始まれば、いまの私は日々が“達成感”の連続であり、体調が不自由なるがゆえに社会への貢献も控えさせてもらい、世俗から離れたぶん、悩みはなく病(やまい)なるがゆえに平穏無事な日々を過ごさせてもらい感謝です。 
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


能書きを垂れてる拾い読みの知恵

任せろのセリフの語尾を濁らせる

ギブアンドテイクに持論曲げられる

後だしジャンケンが言う結果論

同情の拍手に寒い背を見せる


( ニュースやぶにらみ )


「リコール」

町ごと ―デトロイト

「スリル満点旅行」

夏休みにどうぞ ―ボーイング787

「芥川賞、直木賞決定」

こちらは残念賞 −男性作家


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(288)『2013年版 防衛白書』

本論に入る前に――翁は、かねてより防衛大臣の小野寺五典の名前“五典(いつのり)”に興味を持っていた。彼のプロフィールによると1960年5月5日午前5時に生まれ(宮城県気仙沼市)実父の名前に“典”がついていたことに由来する、とあった。だが、儒教好きの翁、“五典”は儒教の“五常(ごじょう)の徳”と同意語ではないかと思って調べてみた。然り。儒教(孔子)の“五常”は“五教(ごきょう)・五典(ごてん)”とも言われ、ご承知のように『仁・義・礼・智・信』の5つの徳性(人の道)を説いている――
『仁』人を愛し思いやること(恕=じょ)。『義』利欲にとらわれず正義を重んじる。昔の中国思想では利を追うは愚者、仁を求むるは賢者とされている。『礼』人間の関わりは礼に始まり礼に終わる。『智』知識を重んじ学問に励む。『信』友情に厚く約束を守り誠実であること――小野寺五典が、この“五常”を修得しているかどうかは知らないが、かつては儒教国でありながら、今や『仁・義・礼・智・信』の五常の徳にことごとく背き、国際法も国際倫理もわきまえないで、我が国への難癖、無礼、脅迫を続ける中国及び南北朝鮮(いずれも政府)に毅然たる姿勢で対峙する防衛大臣としては(多少、こじつけだが)“五典”の名は、かなりの重みがあるように思える。

さて、本論に入る。小野寺五典防衛相は9日の閣議で『2013年版 防衛白書』を報告した。尖閣諸島周辺海域(日本領海)への侵入を繰り返している中国の動きを「極めて遺憾である」と牽制、韓国の竹島不法占拠や北朝鮮の核・ミサイル開発への懸念も含め「我が国の安全保障環境はいっそうの厳しさを増している」と強調した。『白書』の中では特に中国に対する懸念をクローズアップ、今年1月に起きた中国海軍艦艇による海上自衛隊護衛艦への射撃管制用レーダー照射を取り上げ「不測の事態を招きかねない危険な愚行」と批判。更に近年の中国の(東シナ海・南シナ海周辺国への)仁義なき覇権行動にも警鐘を鳴らしている。また、今年の5月に中国共産党機関誌が“琉球問題は未解決”とする論文に対して「沖縄が、あたかも中国の一部であるかのような論調を容認することは出来ない」と不快感をあらわにしている。その他の“懸念事項”として、過去10年で4倍に膨らんだ中国の軍事費にも言及「公表額は実際額の一部に過ぎない」とするアメリカ国防総省の分析を紹介。具体的な装備の保有状況、主要部隊の編成と配置、軍の主要な運用や訓練実績、国防予算の内訳などが明らかにされていないことに関して「中国が“大国“を自負するなら
“大国“にふさわしい透明度を高めるべきだ」とし、総体的に(前述の)国際法を無視した独りよがりの覇権主義を厳しく批判している。翁思うに、先ごろ、あのバカ鳩が香港フェニックステレビのインタビューで尖閣諸島について日本政府の基本概念と異なる(国益を損なう)バカ発言をしたことに関して厳しく批判すべきだ、と思っていたが『白書』には、その記述が見当たらない。更に翁は”ロシアの陰謀“にも警戒を要すると思うのだが、その文言は見当たらない。何か政治的含みがあるのだろうか?
我が国周辺の安全保障環境が一段と厳しさを増している現実を踏まえ『白書』は「国民の
生命・財産と我が国の領土・領海・領空を守る態勢を強化するための“防衛力整備大綱”と平成15年度から減少を続けていた“防衛関係費増額”」を明らかにした。【平成25年度の防衛力整備大綱】の中から主要項目を抜粋する――@周辺海域での情報収集・警戒監視・安全確保を実施する態勢の強化を図るため、新型護衛艦の取得、建造。A南西諸島(大隅諸島・トカラ列島・奄美群島・沖縄諸島・尖閣諸島・宮古列島・八重山列島などの島嶼群)を含む領空・領海警戒監視・防空能力向上のため、早期警戒管制機(E−767)の新規補充。B南西諸島の島嶼群をはじめとする領土の防衛態勢の充実を図るため、装輪装甲車・水陸両用車の導入。C日米合同訓練を通して日米間の一致した思想、能力を示すことで(日本領土及び日米安全保障を脅かそうと企む“仮想徹国”の)抑止力を高める。D米海兵隊のMV−22オスプレイの沖縄配備(まずは優れた安全性を保持し、沖縄をはじめとする日本の防衛力強化・災害救助・人道支援などに貢献する)。Eサイバー攻撃への対応(“サイバー防衛隊”の新設)。F北朝鮮等による弾道ミサイル攻撃などへの対応(イージス艦やペトリオットPAC−3を自動警戒管制システムにより連携させ多層防衛を図る)。その他G海外事変等の際、在外邦人の救出・輸送への対応。H各種災害などへの対応。I海賊対処への取り組み。Jテロ対策、K国際平和協力への取り組みなどが織り込まれている。

『2013年版 防衛白書』に関して(一部の左翼系メディアを除き)大方のメディアが歓迎した。その中から読売社説(7月10日付)を引用すると(要旨)[白書は、国際秩序とは相容れない身勝手な主張に基づく中国の覇権行動や北朝鮮の軍事的挑発行為を警戒し、抑止力を強化する必要性が一層高まっている折り、それらへの対応策を具体的に明記した(中略)中国や北朝鮮に愚劣な軍事行動を自制させるには、緊張緩和に向けた様々な対話による外交努力が必要であることは言うまでもないが、中国の(節操のない)軍備増強と覇権行動に対抗するには自衛隊の人員・装備の拡充が不可欠だ。自衛隊と米軍は、近年、即応力を重視した“動的防衛力”の一環として合同訓練や警戒監視活動を強化している。賛成だ。更に新型輸送機MV−オスプレイの沖縄配備を踏まえ、離島(島嶼)防衛も着実に進めたい。安倍政権は11年ぶりに防衛予算を増やしたが、その額はわずか351億円(0.8%)。一方、中国の国防費は(公表額だけでも)過去10年で約4倍に増えた。日本は来年度以降も防衛予算を伸ばす必要に迫られるだろう(後略)]

我が国は、日本人の健全な精神と日米安全保障条約という盾に護られて長年“平和”を享受してきた。“防衛費増額”“防衛力強化”などの文字を見ると、それだけで“軍国主義”“戦争”を連想する人が多いだろう。確かに誰もが争いのない平和な世界を望んでいる。が、近年、我が国が置かれている安全保障環境は、従来の”平和温室“に浸っておられる状況ではない現実を直視すべきだろう。中国や南北朝鮮が“五常精神”に立ち返りさえすれば『防衛白書』の内容も変わるだろうに・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

添加物

最近、食品や飲料水を購入する時に何が入っているかパッケージの後ろを見る癖がついてしまった。特にパンなどは袋に入ってマーケットで売られているものは最近買わなくなってしまった。毎日、その日に焼いているパン屋さんのパンを食べていると本当に美味しい小麦粉本来の味がわかってくる。
私はフランスパンが好きだけれど、なかなか美味しいフランスパンに出くわすのは難しい。前回、恵比寿の駅前で偶然通りかかったパン屋さんで久しぶりに美味しいと思えるフランスパンに出会えた。自然の酵母が発酵して出来たツヤのあるパンの気泡といい外側の皮のパリパリ感といい見た感じに惹かれた。何だかそのパンにとても存在感を感じたので袋に入ったそのパンを手に持って重みや弾力を確かめてみた。これはいけるかもしれないと瞬間的に思った。いつもパン屋さんであれこれ決めかねている時どれにしようかな〜と何となく指でパンを押してみたくなる。もちろん袋の上からだけれど匂いを嗅いだりしてみる。母がいる時はいつも ″やめなさい。そんなみっともない事をするの ″と怒られてしまうのだが、こうした方がパンの選定に間違いが少ない。
早速、家に帰って一口食べてみたら私が探していたフランスパンそのものの味だった。ほんの少しの塩味が小麦粉本来の味を引き立てている。口の中でゆっくり噛んで味わうとそれだけで美味しくてバターも何もいらない。こういうフランスパンこそワインに合うのだろうと思う。また、パンにオリーブオイルを浸して食べても美味しい。オリーブオイルにブレンドしたスパイスとお塩を少しだけ入れたり、そこにバルサミコの酢を足してみてもいいし、オリーブオイルにローズマリーを入れただけでも香りが立って美味しい。ただしシンプルな美味しいパンでないと合わないけれど、、、毎日食べても飽きないパンとはこういう味のパンのことをいうのだな〜と思った。
そして後ろのパッケージを見ると塩と酵母と小麦粉とビタミンCその他は何も入っていない。そのシンプルさがすごくいいなと思った。表示の余白がやけに目立っている。普通はその余白にズラズラと訳のわからないカタカナや科学記号の文字が書かれている。
袋入りで売られているパンのラベルと味を見比べるとその違いがわかる。もちろん添加物や保存料のお陰で我々は食べ物を長く保存する事が出来きて腐敗したものを食べて病気になる頻度も少なくなった。また、食料が天候の為に入ってこない時も保存の技術やテクノロジーでお陰で飢えをしのげた歴史もあったのだと思うので一概に添加物を悪者には出来ないけれどそのおかげで新しい病気が発症したりしている可能性もあると思う。
先日、自然食料品店の店頭でポジティブエナジーオレンジジュースというのを宣伝販売していた。試しに飲んだらまずかった。ビタミンA,C,B1,B3,B6,B12がはいっていて100%ピュアオレンジだとアピールしていたけれど、やっぱり生のオレンジのほうが美味しいと思ってオレンジを買ってしまった。
茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

アルバムのタイトルのCleopatra's Dreamは数多くのアーティストが演奏しています。
Bud PowellのThe Scene Changes、Eric ReedのCleopatra's Dream、Dan Nimmer TrioのModern Day Blues、山中千尋のOutside By The Swingなどのアルバムに収録されています。ほとんど例外なくアップテンポの演奏に対して、Kenny DrewのCleopatra's Dreamだけがとてもスローで演奏されているのが特徴です。

1曲目のMoonlit Desertから全曲スローで落ち着いた感じのアルバムになっています。
"Cleopatra's Dream" The Kenny Drew Trio

01-Moonlit Desert
02-I Didn't Know What Time It Was
03-Right On
04-Cleopatra's Dream
05-What Are You Doing The Rest Of Your Life
06-Lite Bossa
07-Alice In Wonderland
08-Images
09-Hymn

このアルバムは下記のURLで試聴できます。
http://www.hmv.co.jp/artist_Kenny-Drew_000000000002086/item_%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%A9%E3%81%AE%E5%A4%A2_1936704

クレジット Alvin Queen(Drums), Kenny Drew(Piano), Niels-Henning Orsted Pedersen(Bass), Alan Bergman(Composer), Bud Powell(Composer), Marilyn Bergman(Composer), Michel Legrand(Composer), Shiro Sasaki(Composer)
ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

何度か訪れたことのあるデトロイト市の財政破綻を知り驚きました。人口流出が続き全盛期から人口が3分の1まで減少したのですから魅力のない街になってしまったのですね。かつてロボコップの映画で観たときのような治安の悪い街になっているのでしょうか?なんとか再生してもらいたいものです。日本も産業の空洞化で同じような現象が起こっている地方自治体があり、決して他人事ではないと思います。
低い投票率(特に若者の)が問題になっていますが、今回のように自公の過半数獲得予想とか、参議院不要論が報道されるとますますシラケてしまって政治への関心度低下を招いているような気がします。果たしてインターネット選挙活動で効果はあったのでしょうか?

関西加洲会に参加されていた酒井多英子さんからチャリティイベントのお知らせを掲載してほしいと依頼がありました。このお知らせはイベント開催日まで掲載します。

「がん患者さんとご家族のために」「旅立った仲間のために」「今元気な人のために」
リレー・フォー・ライフ・ジャパン奈良は、がん啓発・がん患者支援のチャリティイベントです。グラウンドを24時間リレーしながら歩く事で絆を深め、地域全体でがんと向き合い、がんを理解し、がんになっても困らない社会を目指します。
2013/10/19(土)12:00〜2013/10/20(日)12:00
於:県立橿原公苑陸上競技場
http://relayforlife.jp/    http://rflnara.jimdo.com/

雑貨屋ニュースウィークリーの配信をご希望される方は遠慮なく雑貨屋にアドレスを送ってくだされば対応させていただきます。

《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.897

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com