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NO.894             Ryo Onishi              6/30/2013  

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雑貨屋のひとり言

今日で半年が終わり、明日から7月です。まだセミの声は聞こえませんが、これもあっという間に、あのやかましいセミの声が街中に響いて来るのだと思います。ところで今年はアメリカでセミが大発生するらしいですね。周期ゼミと呼ばれ生後13年または17年を迎えた年に、地中の温度が摂氏18度に達すると地上に出て成虫になるらしいですが、なんとも不思議な現象です。ジョージア州北部からニューヨーク州北部まで全長1400キロメートルの広範囲でこの現象が起きるそうですから驚きです。それまでセミの声が聞こえなかった地域でも突然大量のセミが発生して泣くわけですから初めてセミの声を聴く人もいるわけですからパニックになるかもしれませんね。≪R.O≫

 

老化とは気力をなくすこと

「おれももう若くないし・・・」と思ったら、年齢に関係なく老化が始まった証拠なのだそうです。人間は年齢を重ねるにしたがって体力の減退が気になります。10代、20代の若かったとき、なんの苦もなく身体を使って出来たことも、30代頃から限界を感じ始め、40代、50代、60代にいたり、気持ちだけが先行しても体力がついてこないことに愕然としたりします。

でも、たとえ体力が伴わなくなったとしても、気持が若いと思っているうちはまだ老化とはいわず、気力がなくなることによって老化現象は一気に進行するのではないでしょうか。「老化とは体力をなくすことではなく、気力をなくすこと」と定義づけたいと思っています。

フランチェスコ・アルベローニ(イタリアの社会学者)の名言に『本当の老化は、夢も見ず、自分の可能性にも見切りをつけたところから始まる』というのがあるそうです。攻めの発想から守りに入ることにより、精神の老化がはじまり、私たちの老化を決定づけるのではないでしょうか。

ということで最近の体力の減退にもかかわらず、気力で頑張っている私ですが、さすがに体力減退の厳しさが身にしみはじめました。私の場合、年齢による肉体老化だけではなく、2年前に消化器系癌に伴う諸臓器摘出手術をうけ、また現時点でも腎不全による透析と高血糖へのインシュリン注射による治療をうけている身ですので、「本当の老化は体力よりも気力だ」との名言も、正直のところ、私にはむなしく響きかねません。

しかし、そこで弱気になってしまっては人生の敗者となりかねません。私は、一歩踏みとどまって、負け惜しみでもよいから「老化とは体力をなくすことではなく、気力をなくすこと」を貫き通すことにしています。

私が週3回通院している透析センターにストレッチャー(病人運搬用担架)で運ばれてくる男性の患者さんがいます。この人は精神的にも患っているようで、一回3時間余りの透析治療中、意味不明の大声を張り上げ、周囲の患者の皆さんを驚かせ、看護師さんたちをと惑わせています。この人の行為は病気がさせていることであり、お気の毒というほかありません。

私の場合、幸いにも精神疾患もなく(と本人は勝手に思っています)上記の“負け惜しみ”を貫くことが可能であり、ありがたいと思っています。とはいうものの、ドクター・ストップのため好きな観光スポット巡りのドライブ旅行も出来なくなり残念至極ですが、それでも人生、好奇心と気力を失うことなく前向きに“若く”いたいと願っています。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


耳鳴りが後期高齢言い募る

年金の元は取るぞと万歩計

一病と妥協まあまあ元気です

せっかちとのんびり夫婦50年

青い山脈わが青春よ父母よ


( ニュースやぶにらみ )


「首相問責決議案」

儀式が終わりました −国会

「実刑確定」

刑務所にVIP室はないのか −井川大王製紙前会長

「参議院選への合言葉」

ミホノマツバラ −民主党


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(285)「深刻な高齢者トラブル」

テレビや新聞で、あれほど頻繁に“オレオレ詐欺等の振り込め詐欺被害”のニュースが報道されているのに、どうして世の老人たちは、やすやすと引っかかるのだろう?高齢の翁でさえ不思議に思えてならないのだが、友人の元大学教授(心理学者)に訊いたら「端的に言えば高齢者の盲目的・観念的肉親愛を巧みに利用した犯罪」だそうだ。つまり人間は、歳を重ね、社会と疎遠になるにしたがって、肉親(特に子や孫)に対して盲目的な献身愛が強まり、常日頃“私が子や孫を、これほど愛しているのだから、子や孫もきっと私を大切に思ってくれているだろうし、頼りにしてくれているから、何かあったら私が助けてやらなければ”という固定観念に基づく自己満足的な自己の存在意義を確認したがる欲望が強まって理性的判断力を失う、のだそうだ。翁の周辺のお年寄りたちが孫の話をする時の“愛好顔“を思い浮かべると(理性的判断力を失う程ではないが)なるほど”高齢者の観念的肉親愛“は頷ける。更に、心理学者は言う「奴ら(犯罪者のリーダーたち)は、手下に対して短期間、役者以上に激しい演技訓練を行なっている。標準語は勿論、地方(関西、九州方面)のアクセントまで特訓する。下手な役者以上の演技者に育てる。演技指導者の中に、演劇関係者(または経験者)がいるのでは?という憶測まで飛んでいる」そうだ。

政府は先日、『2013年版消費者白書』を閣議決定(発表)した。その中で、翁が特に注目したのは、やはり高齢者の『振り込め等詐欺被害』だ。『振り込め詐欺』の中には“オレオレ詐欺”、(“オレオレ”以外の、息子や孫の同僚・親友、弁護士や警察官などになりすます)“なりすまし詐欺”、その他“架空請求詐欺”、“融資保証金詐欺”、“還付金等詐欺”が含まれる。2012年中の『振り込め詐欺』の被害総額は(届け出があっただけで)127億円にものぼる。届け出ないケースもあるので、実質的にはこの数字をはるかに超えていることは言うまでもない。

消費生活センターの分析では、被害者は65歳以上が約80%、“オレオレ詐欺”の被害者に限ると約90%が70代、80代。そのうち約70%が1人暮らし老人。しかも、過去に痛い目に(この種の被害に)遭っている被害経験者が4%もいることは驚きだし、呆れる。更に同センターが“詐欺被害に対する認識”について質問したところ「自分だけは大丈夫と思っていた」「詐欺について考えたこともなかった」と答えた高齢者が何と90%以上も・・・

犯人が“なりすまし詐欺”を行なう家族の息子や孫は、被害者と離れて暮らしていてもそのほとんどが東京都内もしくは首都圏に居住しており、被害者の半数以上が(なりすまされた)息子や孫と月に1、2回は連絡を取り合っている、または『振り込め詐欺』について話し合ったことがある、というのに被害に遭う、ということは(前述の)心理学者が言う「固定観念に基づく自己満足的な自己の存在意義を確認したがる欲望が強まって理性的判断力を失う」(理性を超えた肉親防衛本能が先行する)と同様、年齢から来る“思い込み”や“咄嗟の動揺”が客観性(理性)を失わせる、とも言えるのではあるまいか。それにしても世のお年寄りたちは、数百万円、数千万円の大金を、よくもまあ持っているものだし、よくもまあ惜しげもなくポンと出せるものだ。そして犯人たちは、よくもまあ調べ上げるものだ。一度でいいから拙宅に“振り込め電話”がかかってこないか、と待ち構えているのだが、奴らは、狙いをつけたターゲットの家族構成や経済状態を、ちゃんと調査するノウハウを持っているのだろう、翁ごときは奴らの対象外ということか・・・

『消費者白書』によると、高齢者の“詐欺被害”は『振り込め詐欺』ばかりではない。過去に悪質商法で被害を受けた高齢者に対して「損害額を取り戻してあげる」と(救済話を)持ちかけ「そのために若干の費用が要る」と言って再び金銭を支払わせる『救済装い詐欺』や、品物を一方的に送り付け、代金を請求する『送り付け商法』などで高齢者の被害が一段と深刻化している。数字で見ると全国の消費生活センターに寄せられた高齢者のトラブル相談は、昨年度は20万件を超えており、特に健康食品の送り付け商法の被害相談だけでも(昨年度は)1万数千件に急増している。

高齢者を襲う“魔の手口”は、ほかにもある。従来の『訪問販売』や『電話勧誘』はあまり効果的でないことを知った犯罪者どもは、今、盛んに『SF商法(睡眠商法)』を展開している。この商法は、無料プレゼントや安価な食料品・衣料・日用雑貨などをエサに高齢者や主婦を集め、言葉巧みに(時には有名タレントや政財界人の名を勝手に使って信用させ)異常なまでに購買意欲を駆り立てたうえで、(あたかも貴重な商品を安価に売っているという錯覚を持たせ)市価よりはるかに高い商品を買わせる商法である。売りつける物品としては布団、健康食品、健康器具、浄水器、電気治療器、ダイエット食品などが多い。そのほか、頼みもしないのに(あたかも公的機関を思わせるような名札をつけ、作業服を着た業者が)勝手に家屋を一周し「屋根の瓦が・・・」「床下が・・・」と脅して工事を行なわせようとしたり、勝手に(玄関に)入り込んで「ガス漏れ警報器や消化器の設置が必要だ」と強引に買わせようとする『押し付け商法』が後を絶たない。いずれも健康に不安を抱える高齢者や、築年数による耐震の不安を持つ高齢者の家が狙われる。

『消費者白書』は“深刻化する高齢者トラブル”に対して次のように警鐘を鳴らしている。一見、善人を装い、巧みな話術で近寄る悪徳業者が増えているので(不審を抱いたら)まず、応対を断ること、万一に備え、いつでも来て貰える近くの友人を持つこと、“契約類”は、絶対に1人で行なわないこと、それでも被害に遭ったら、直ぐに市町村役場・警察、そして“消費生活センター”に連絡するように――翁は言う「知らない奴が(親切そうに)近寄って来たら詐欺師と思え」――それはまあ、極端だが、せめて「うまい話にはトゲがある」くらいは肝に銘じておこうではないか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ケミカル(化学物質)

良かれと思って飲んでいたものが人によってとんでもない悪さをする事があります。この度の日本滞在で一番、接する機会の多かった人達はお医者様や看護婦さん理学療法士そして患者さんとその家族の人たちでした。そのお陰で今まで知らなかった多くの事や情報を直接、目で見て聞く機会が持てた事です。その中で突然、肺の病気で呼吸困難になって死にそうな目にあったという患者さんの話を聞きました。
どんなに検査をしても調べても原因がわからずその患者さんの主治医もお手上げ状態だった時に隣のベッドの患者さんの若い主治医が彼女の飲んでいる薬6種類の中から″これだ!″とピックしたのが血圧を下げる為のある薬でした。この自然界の中に存在しないそのケミカルの薬のみで起きる現象が彼女の体の中で起きていたのだそうです。原因がわかれば、その原因を取り除いただけでも病状は回復していきます。
″私は、その若い先生のお陰で命拾いをしました。もう少し遅かったら手遅れになっていたでしょう。その先生がその薬を見つけてくれなかったら私は今ここに、こうしていませんでした ″と…。
お医者様を信じて飲んでいた6種類の薬のうちの一種類の薬が徐々に彼女の体を蝕んでいって時を経て一年後に突然、暴れだしたようです。
同じ病気でもお医者様によって出す薬も治療方針も考え方も全く違います。どのお医者様を信じてどの治療法を選ぶかは本人に委ねられます。そうは言っても膨大な情報の中から何をどう選ぶのかというのも大変難しい事だと思います。
また、他の人が飲んでも大丈夫なのに、人によっては体の大きさも体質も全部ちがうので反応の仕方が其々違います。
結局自分の体は自分が一番良く知っているはずなのでまずは自分の体の声を良く聞いてあげる事が大事なのだと思います。先週こちらLAに戻ってきて、ニューポートビーチにオフィスがある会計士の方とアポをとって会ってきました。いつも行くと彼は興味深い話を聞かせてくれます。テーマはだいたい″食や健康 ″に関係する話です。その時、自分はコレステロールが高いので薬を飲んでいるけれど少し前に医者に薦められて飲んだ新薬で体調が悪くなったのですぐ医者に文句を言って辞めたと言いました。その後、一番小さい粒で最低の量のお薬を処方してもらっているらしく今のところ安定して落ち着いているようです。
彼は薬やビタミン剤も自分で調節して飲んでいるらしくカバンの中から薬用のカッターを私に見せてくれました。私も以前同じものを持っていました。こちらのビタミン剤などは一粒が大きくて日本人だったら喉を詰まらせて窒息死しそうな大きさです。アメリカ人は、あれを毎食後いくつもいくつも飲むのです。
最近はビタミン剤とお薬を同時にとるのも気をつけないとならないようですし薬だけでなくビタミン剤の副作用も取り上げられるようになってきています。
母も手術後、病院から頂いたお薬を毎食後1粒飲むように言われたものがあったのですが強すぎたのでお医者様に相談すると自分で調整して飲んでくださいと言われ今は1日1回だけで落ち着いています。そして今は漢方のお薬と乳酸菌の入ったパウダー(栄養補助食品)程度のものしか飲んでなく特別なお薬は何もとっていません。それも、いずれは食事だけで体調管理が出来るようになればと願っています。
″Food is Medicine ″今回もまたこの言葉が私の中で更に大きくなってきています。
茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

今日ご紹介するのはEuropean Jazz TrioのAdagioです。雑貨屋598号(2007/10/29発行)でアルバム名を紹介しただけでしたので、今週はあらためて紹介したいと思います。
どこかで聴いたメロディーだと気づきます。クラッシックをジャズで表現したアルバムだからです。しかしクラシックは作曲家に重きを置き、できるだけ忠実に演奏しているのに対し、ジャズは演奏者が幅広い自由な表現で演奏するので同じ曲でも聴いた感じが大きく違います。
このPiano Trioの独特な音がオシャレにさわやかに聴かせてくれます。


"Adagio" European Jazz Trio

01-Capricci Per Violino Solo Op_1 (Paganini)
02-Ouverture Nr_3 BWV_1068 (Bach)
03-Sonata Fur Klavier Nr_8 'Pathetique' Op_13 (Beethoven)
04-O Mio Babbino Caro (Puccini)
05-Valse Des Fleurs (Tchaikovsky)
06-Adagio (Albinoni)
07-Les Songes (Milhaud)
08-Preludes Op_28-4 (Chopin)
09-Nocturnes No_6 Op_15-3 (Chopin)
10-Ungarische Tanze Nr_5 (Brahms)
11-Piano Concerto No_2 C Minor Op_18-3 Allegro Acherzando (Rachmaninov)
12-Preludes Op_28-10 (Chopin)
13-Nocturnes No_4 Op_15-1 (Chopin)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

先日、壁掛け時計の時刻が少し狂っていたので時刻合わせをしました。この時計は時報の電波を受信して自動的にアジャストしてくれる電波時計なので時刻が狂うことはないと思っていました。生活面で時間にシビアに生きているわけではありませんが、少し気になります。原因で考えられるのは時報の電波をうまく受信できていないのではないかということです。一度別の場所に置いて試してみようと思います。

関西加洲会に参加されていた酒井多英子さんからチャリティイベントのお知らせを掲載してほしいと依頼がありました。このお知らせはイベント開催日まで掲載します。

「がん患者さんとご家族のために」「旅立った仲間のために」「今元気な人のために」
リレー・フォー・ライフ・ジャパン奈良は、がん啓発・がん患者支援のチャリティイベントです。グラウンドを24時間リレーしながら歩く事で絆を深め、地域全体でがんと向き合い、がんを理解し、がんになっても困らない社会を目指します。
2013/10/19(土)12:00〜2013/10/20(日)12:00
於:県立橿原公苑陸上競技場
http://relayforlife.jp/    http://rflnara.jimdo.com/

雑貨屋の読者で配信をご希望される方は遠慮なく雑貨屋にアドレスを送ってくだされば対応させていただきます。

《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.894

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com