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NO.887             Ryo Onishi              5/12/2013  

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雑貨屋のひとり言

ドル高円安になってきました。私がアメリカに赴任した1982年は1ドルは240円くらいだったと思います。それが昨年78円まで円高となり、ようやく100円まで戻ってきたという感じです。為替で振り回され続けている日本ですが、この円安で本当に景気が良くなるのでしょうか?長く閉塞感が続いたこの日本で、一所懸命働けば、頑張れば報われる社会、将来に希望の持てる社会に一日も早くなってもらいたいものです。≪R.O≫

 

5歳男児が妹を誤射

アメリカで5歳の男の子が誤って2歳の妹をライフル銃で撃ち殺すという痛ましい出来事が起きてしまいました。日本でもニュースとして取り上げられたようですので、皆さんもご存知のことと思います。

4月30日、アメリカ南部ケンタッキー州で、子供用ライフル銃で遊んでいた男児(5歳)が、誤って妹(2歳)の胸を撃ち、妹を死亡させてしまったのです。

このとき使われた銃は「マイ・ファースト・ライフル(私の初めてのライフル)」をキャッチフレーズにして、子ども向けに売られている本物の銃(小型の22口径)でした。この男の子にはプレゼントとして贈られたものでした。家には母親はいたようですが、台所を掃除するなど注意をそらしているうちに事故が起きたようです。

アメリカでは銃による犯罪、事故は珍しいことではなく、これまでも目立った銃乱射事件などが発生した都度、銃の規制強化の議論が起き、そしてNRA(全米ライフル協会)などの圧力に屈し、規制強化案はつぶされてきました。私もこの欄で幾度もアメリカの銃による犯罪、事故について書いてきました。昨年12月のコネティカット州小学校での銃乱射事件を受け、オバマ大統領までが先頭に立ち銃規制強化を目指しましたが、米上院が関連法案を否決したことは前々回のこの欄で書いたとおりです。

今回の事件は、5歳の子どもが引き起こしたものであり、しかも使われたのは玩具でもモデルガンでもなく、サイズを小型化、発射反動を抑えるなど、子ども向けに作られた正真正銘の本物の銃であったことに私は驚きを隠せません。そしてこの本物の銃は子供向けに正々堂々と製造販売されているものなのだそうです。

インターネットで調べてみると、紹介されている子ども向け商品には、ピンク色の女児向けとみられるライフル銃とか、かわいいキャラクターの絵がついたライフルケースなど、子どもたちが興味を持つようにデザインされた製品までが並んでいます。小売価格はモデルによりますが100〜150ドル(約1万〜1万5000円)で、ウォルマート(Walmart)のような大手小売店で簡単に購入できます。また、ニュース記事によると、このような子ども向けのライフルは年間6万丁も販売されているとのことです。

私もアメリカに住むようになって、銃所持に関する日米の違いについていろいろ学びました。「自分の生命は最終的には自分が護る発想のアメリカ」では「国家が護ってくれる発想の日本」とは違い、アメリカ国民にとって銃所持は建国以来の伝統であり、憲法でも認められた権利(異なる解釈もありますが)なのです。また、この国の現状からして銃規制がいかに難しいかについて、私にも多少は理解できるようになったつもりでしたが、それでも、子ども向けのライフル銃を製造販売することにどんな意義があるのかまったく理解できません。判断能力も責任能力もない子どもに何故銃を与えるのでしょうか。どう考えてもおかしいと思います。

今年4月にはテネシー州で4歳の男児が48歳の女性を、ニュージャージー州でも4歳の男児が6歳の友人を誤射して死亡させた事件が起きています。NRA(全米ライフル協会)を中心とする銃規制反対派の人々は常々「銃は人の命を守るもの」、「銃のある社会こそが最も安全で安心な社会」という主張を展開していますが、子ども用ライフル銃の製造、販売と今回の事故についてどのように弁明をするのか、おおいに関心があります。今回の事故は銃社会アメリカの抱えるひずみ以前の問題ではないでしょうか。

誤射によって亡くなった2歳の被害者は本当に気の毒であり、言葉もありません。しかし、はからずも加害者となってしまった5歳の兄もこれから生涯、罪の意識にさいなまれ生きてゆかなければならないことでしょう。このような悲劇は社会と家庭(親)の責任に帰するといえましょう。こんなことが二度と起こらないような「安全で安心な社会」は造れないものでしょうか。

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先々週、テキサス州で、3日間にわたってNRA(全米ライフル協会)の総会が行なわれました。この総会では最近の銃規制強化法案の連邦議会での否決を銃支持派の勝利とみなし、おおいに盛り上がったようです。ペイリン前アラスカ州知事は、銃乱射事件の遺族を首都ワシントンに招いて銃規制強化を訴えるオバマ大統領に対して、遺族の個人的な悲しみを政治利用していると批判して2度のスタンディングオベーションを受けたほどでした。まさに“懲りない面々”の集会といわざるをえないといえます。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


叱ってる母さんの目も泣いていた

あの線に泣いた私のあみだくじ

石蹴って蹴って涙とした別れ

受賞式苦節の汗が目から出る

生きてますだから涙がまだ出ます


( ニュースやぶにらみ )


「眠れない」
円が98、円が99、円が100、円が101 −輸出産業

「川口委員長に感謝」
初めて共闘が出来た −野党7党

「最福寺入札断念」
口先だけだったか −北朝鮮


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺散歩(72)
*千駄木の長者(大正5年) @
手元に大正5年の時事新報社の『全国五十万円以上資産家』という資料がありますが、東京府在住者594名の中に、千駄木在住者6名の名が載っています。江戸期 藩主の子孫、太田資業、大給近孝、藤堂高寛3名と、あと実業家3名です。順次この6人を紹介しますのでお付き合いください。
* 岡田善次、前回(71)で紹介しましたが、時事新報社の記事中の経歴には「‐五十万円‐ 先代善七の二男にして明治二十五年十月を以て生る、同四十四年京華中学校を卒業し銀行界に入り現に合資会社岡本銀行業務担当社員たり〜」とあります。
* 久米良作、同資料には「‐七十万円‐ 久米六右衛門氏の長男にして明治元年7月20日生る(略)29年10月家督相続」
明治31年日本鉄道会社理事委員となり,東北本線,高崎線,常磐線などの鉄道線路の拡張につくし、39年副社長となり,国有鉄道への移管手続きにあたりました。のち東京瓦斯社長、日本石膏株式会社監査役 等々、明治後期から昭和前期に活躍した実業家です。先祖は埼玉の豪族武蔵七党の一族で、今も千駄木にある久米邸は武者小路千家・官休庵東京出張所にもなっており、邸内の茶室「半床庵」は都の重要文化財に指定されています。
『谷根千28号』より。「久米さんは千駄木で一番のお金持ちと言われた方で、東京ガスの社長さんでした。昭和9年ごろにドイツ製の天井まで届くようなガス冷蔵庫があり(略)真夏にうちの子供が熱を出した時《いつでも氷があるから取りにいらっしゃい》といって下さり、夜中に氷をいただきに行きました」(松本冨美子さん)

龍翁余話

龍翁余話(278)「中国への警戒、更に強めよ!」

7世紀から9世紀にかけて我が国は、隋の国・唐の国(いずれも今の中国)から仏教(経典)・絵画・文学・陶工芸など多くのことを学んだ。翁も若い頃から儒学(儒教)に魅かれ、始祖・孔子の死後、孔子の高弟たちによって編纂された『論語』に示されている五常(五徳)『仁・義・礼・智・信』を多少なりとも我が人生の指標に置いたりもした。特に孔子は『仁』(人への思いやり)こそが最高の道徳であり“克己複礼”=己れに克ち礼を複(ふ)む=具体的には“己れの欲せざるところ、これを人に施すなかれ”すなわち『仁』とは“思いやりの心(恕=じょ)で万人を愛し利己的な欲望を抑えて礼を尽くすべし”と説いている。

高邁なる儒教の国であったはずの中国が、今は?孔子の教えとは真逆に傲慢・見栄・情緒不安定(激情・暴発型)・過信・独善・貪欲・非常識・非倫理・非人道主義などが混在する“未成熟国家”のイメージを世界に与えてしまっている。“ゴネ得の覇権拡大主義”が、いかにみっともないかに気付かなければ国際社会からの白い眼や危険視にも気づかないだろうし、気付いていながら敢えて国際社会を敵に回す愚行と詭弁を弄しているとすれば、これはもう“前時代的帝国主義の危険国家”と言わざるをえない。(話は飛躍するが)中国は(韓国も同様だが)日本の閣僚が靖国神社に参拝するたびに(バカの一つ覚えで)「日本の歴史認識を疑う」だの「軍国主義へ逆戻り」などとイチャモンをつける、これはもうヒステリックとしか言いようがない。更に彼らは、日本人の純粋な精神文化(国家の為に散華した戦没者への感謝と慰霊の心)に土足で這入り込む教養の無さを露呈していることにも気づかない愚かさ。中韓よ、今日の日本を冷静に客観的に見よ、もはや現代日本は、帝国主義・軍国主義などという言葉も実態も存在しない(将来も、だ)。それどころか、戦後の日本は、民主主義・人道主義・国際感覚の醸成で「どこかの国が日の丸を焼いても日本は、その国の国旗を焼くような無礼はしない」(安倍首相談)まで成熟した一流国家になっているのだ。(“やられたらやり返せ”という翁は、とうてい一流人にはなり得ないが・・・)

中国という国を、日本や欧米の先進国並みに1つの国と考えるのは難しい。広大な大地、13億人もの人口、その内訳は90%の漢民族と50を超える少数民族を抱える多民族国家だ。しかも共産党の1党独裁体制、共産主義でありながら資本主義経済の象徴とも言うべき株式市場をもつという複雑な仕組みで国家運営を行なっているのだから、ほころびが随所に出てくる。経済成長を享受した都市部と成長から取り残された農村部との貧富の差はますます著しく(今までひた隠しにしていた)経済暴動・宗教暴動などの国内紛争も、今やインターネットの普及で隠し切れなくなって来た。これらの不安な政情をカムフラージュするために中国政府は“中国は強い国”“世界第2の経済大国”を国の内外にアピールしなければならない。そのために日本やアメリカ、南沙諸島に対して強硬姿勢(覇権主義)をとっているのだ。そこに独善、詭弁、傲慢、ゴリ押し(理の通らないことを強引に行なう)などの愚行を生む。国際常識は中国にとっては国際非常識、中国の非常識を国際常識にしてしまうのだから、誠に始末に負えない。

中国政府は、日本固有の領土・領海の尖閣諸島を“中国の領土・領海”とする『基線』の座標や海図を捏造して国連に提出した。これに対して米国は「国際法に矛盾する不適切な基線」と退けた。米国はこれまで尖閣問題は「日米安全保障条約が適用される」と認めながら、中国を刺激しないように「主権については特定の立場をとらない」として来た。しかし今回の中国批判は、より踏み込んだ立場を示したことになる。中国は当然、黙ってはいない。「米国の中国批判は中米両国の相互信頼や協力の為にならない」とお得意のイチャモンをつけた。己れが相互信頼関係を損なうことをしておいて、ぬけぬけと自論を正当化するやり方に、多くの国々が呆れ返っている(日・米・英の有名紙)。

中国の危険な挑発はますます激しくなって来るだろう。尖閣諸島の日本領海に中国の監視船が相次いで侵入、昨年9月の日本政府による尖閣諸島国有化以来、中国公船の領海侵犯は40件、130隻に上る(海上保安庁発表)。そればかりではない、中国機の日本領空侵犯も頻発化している。防衛省統合幕僚監部の発表によると、2012年度に航空自衛隊戦闘機が中国機にスクランブル(緊急発進)をかけた回数は306回(前年度のほぼ2倍)、これはロシア機への緊急発進回数(年平均)248回をはるかに上回る回数である。

中国政府は「尖閣は中国の主権に関わる問題で、当然、中国の核心的利益だ」と言い出した。「核心的利益、とはお門違い、断じて容認出来ない」と読売・産経が(社説で)反論、更に「日本政府は中国の覇権主義に屈することなく、国際社会に対し、粘り強く中国の不当性を訴え続けるとともに、中国政府が強硬姿勢を公言する以上、日本政府は事態の長期化を覚悟して、対策に本腰を入れるべきだ」と主張している。“本腰の対策”とは何か――
(読売・産経両紙の社説を参考にすると)「今年末に見直しを予定している防衛大綱の中に、第1線部隊の機動性を重視する動的防衛力を強化し、沖縄方面の艦船・航空機の増強や装備の充実、要員の増強に優先的に取り組まなければならない。無人偵察機(グローバルホーク)の導入も前倒しが必要だ」としている。翁が思うに、日本がいくら紳士的に(穏便に)外交努力を行なおうとしても、中国政府の不遜な態度と国際ルールもわきまえない強引な覇権主義は(これから先も)変わることはあるまい。故に(中国の軍事力拡大路線を真似る必要はないが)日本は国家・国民の安全、威信にかけて中国への警戒を更に強めなければならない。一方で、今年1月に起きた中国海軍艦艇によるレーダー照射(戦闘予告)事件のような不測の事態を防ぐためのルール作りを進めることも大切だ。日本はもとより、中国もまさか”戦争“を望んでいるわけではあるまい。平和的外交努力と同時に、日中の防衛当局が再開した(艦艇や航空機の偶発的衝突事故を防止する)海上連絡メカニズムの早期合意を期待したい・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

PCで聴くとちょっと地味に感じる曲があります。しかし、CDプレーヤーでアンプを通してじっくり聴くととてもいいアルバムの場合もあります。このアルバムは聴けば聴くほど味のあるアルバムだと思います。
1978年5月にサンフランシスコでライブ録音されたアルバムです。
Red GarlandのピアノもLeo Wrightのサックスもとてもイカしてします。しぶいジャズだなあと思います。偉大なプレーヤー二人はすでに他界しています。

"I Left My Heart..."  Red Garland

01-Will You Still Be Mine
02-Please Send Me Someone To Love
03-Bye Bye Blackbird
04-Body And Soul
05-Bag's Groove
06-I Left My Heart In San Fransisco (LP Version)
Red Garland (Piano)
Leo Wright (Alto Sax, 4-6)
Chris Amberger (Bass)
Eddie Moore (Drums)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

アメリカオハイヨ州クリーブランドで行方不明になっていた女性3人が10年間も監禁されていて保護されたというニュースがあり驚かされました。地元警察の捜査やひどい対応に呆れます。日本でも警察のひどい対応はたくさんありますが。
プロ野球セ・リーグは今年も強いジャイアンツが独走かと思っていたら、タイガースがちょっと頑張ってくれてブレーキがかかりました。面白くなってきましたね。

関西加洲会に参加されていた酒井多英子さんからチャリティイベントのお知らせを掲載してほしいと依頼がありました。このお知らせはイベント開催日まで掲載します。

「がん患者さんとご家族のために」「旅立った仲間のために」「今元気な人のために」
リレー・フォー・ライフ・ジャパン奈良は、がん啓発・がん患者支援のチャリティイベントです。グラウンドを24時間リレーしながら歩く事で絆を深め、地域全体でがんと向き合い、がんを理解し、がんになっても困らない社会を目指します。
2013/10/19(土)12:00〜2013/10/20(日)12:00
於:県立橿原公苑陸上競技場
http://relayforlife.jp/    http://rflnara.jimdo.com/

関西加洲会で雑貨屋のことを紹介しましたが、雑貨屋に皆様のアドレスを送って下されば、配信リストに乗せ、毎週配信させていただきますので、どうぞ送ってください。それ以外の目的で使用することはありませんのでご心配なく。関西加洲会の方に限らず、雑貨屋の読者で配信をご希望される方は遠慮なく雑貨屋にアドレスを送ってくだされば対応させていただきます。

《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.887

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com